« LM24:Audi、ル・マン24時間レースで1-2フィニッシュ | トップページ | NASCAR:クリント・ボウヤーが10位。トラック・シリーズはトップ4独占 (トヨタ) »

2014年6月17日 (火)

LM24:2台のホルシェ 919 ハイフリットは 力強いハフォーマンスを示すも夢はかなわず

(C)Porsche AG. 拡大します

プレスインフォメーション 2014年6月16日
 
GTE-Pro クラスでは 911 RSR が 3 位表彰台を獲得

日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のワークスチームは、ル・マン24時間レース決勝において2台の919ハイブリッドの力強いパフォーマンスを発揮しましたが、レース終盤の劇的な幕切れにより、結果を残すことはできませんでした。一方GTE-Proクラスではカーナンバー92の911 RSRが予選6番手スタートから見事な追い上げを見せ3位表彰台を獲得しました。

LMP1クラスのカーナンバー20(ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー/マーク・ウェバー組)のチームは、ル・マン24時間レース決勝において、レース中盤から後半にかけて、多くの時間にわたりトップを走行していました。しかしスタートから22時間以上を過ぎた時点でパワートレインの問題で後退を余儀なくされました。カーナンバー14(ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組)に託されたもう1台919ハイブリッドも、やはり非常に高い戦闘力を証明しましたが、ドライブトレインの問題に足を引っ張られました。それでもカーナンバー14は、自力でフィニッシュラインを超えました。

スタート直後は、変化する気象条件と多くの事故によってスリリングな展開となりましたが、夜になるとレース展開が比較的落ち着きはじめ、日曜日の12時36分、カーナンバー20のポルシェ919ハイブリッドを駆るティモ・ベルンハルトがトップでマーク・ウェバーと交代しました。ところが、それから20分も経たない間にスローダウンを余儀なくされ、電気モーターのパワーだけでピットまで戻って来ました。チームは、損傷したパワートレインを修理することができませんでした。

さらに30分と経たない間に、マルク・リーブが駆るカーナンバー14にはトランスミッションの不具合が発生して12時54分にピットに入るまでは4位につけていました。チェッカーフラッグが振られる直前にコースに復帰しましたが、結局完走扱いとはなりませんでした。

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

ポルシェAG社長マティアス・ミューラーのコメント:「私たちは、チームの多大な努力によってル・マンに復帰しました。ポルシェ919ハイブリッドのデビューを表彰台で飾るという私たちの密かな夢が、もう少しで実現しそうでした。驚くほど長時間にわたりレースをリードしました。一生懸命に尽くしてくれた全ての人々に対して感謝を述べたいと思います。私たちは前向きに考えており、2015年にはさらに強くなって戻って来るつもりです」。

ポルシェAGの研究開発担当役員ヴォルフガング・ハッツのコメント:「私たちが公言した目標は、このレースを完走することでした。それは完全にはかないませんでしたが、少なくとも919ハイブリッドのポテンシャルの高さとその革新的なパワートレインを示すことはできました。私たちは、自らの勇気あるコンセプトを信じ、それをさらに発展させるつもりです。すでに2015年のレースに向けて取り組み始めています」。

LMP1担当のポルシェAG副社長フリッツ・エンツィンガーのコメント:「この結果は、準備作業に奮闘してきた私たちのチームにふさわしいものとは言えません。この波乱に満ちたレースは、信じがたく忘れられないものとなりました。チームの全員が限界まで働き、決して諦めませんでした。私はチームをとても誇りに思います」。

LMP1チーム監督のアンドレア・ザイドルのコメント:「今はもちろん残念な気持ちで一杯です。しかし、もしこのような結果になることがレース前に分かっていたとしても、それを嬉しく思ったでしょう。私たちは、来年のために多くのことを学び、明日からは2015年に向けて準備を始めます。ドライバーもチームメンバーも、全員が見事な働きをしました。1台のマシンにフィニッシュラインを踏ませたことを誇りに思います。しかも、レース終了局面までもう1台と共に優勝争いを演じることができたのは、素晴らしいことでした」。

LMP1テクニカルディレクターのアレクサンダー・ヒッツィンガーのコメント:「アウディを祝福したいと思います。彼らの優勝は当然の結果です。もちろん私たちとしては残念です。私たちもそのような良い結果にもう少しで手が届きそうだったのですから。それでも自らの成し遂げたことを誇って良いと思います。マシンの速さを証明し、ライバルチームも919ハイブリッドに注目していました。目標はレースを完走することでしたが、違った形でフィニッシュラインを超えることになりました。残りのレースと2015年のル・マンを楽しみにしています。今日のマシンは必ずしも扱いやすくなかったのですが、ドライバーたちは素晴らしい仕事をしてくれました。そのことを全員に感謝したいと思います」。

ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー14)
ニール・ジャニのコメント:「私たちのマシンは本当に良く走り、何度かトップグループに並びました。これほど大きなポテンシャルがあるのですから、今回の結果についてはとても残念です。一方で、継続が極めて重要であり、すぐに成功するのが困難であることを思い知らされました」。

マルク・リーブのコメント:「何と言えばいいのか分かりません。なぜなら、レース中に発生した今回のような問題に対処するのは、困難だからです。カーナンバー20は、実に素晴らしいレースを見せてくれました。彼らにはレースの終了直前まで全く問題が発生しませんでした。これに対して私たちのカーナンバー14のマシンは、いくつかの些細な技術的不具合によってスローダウンし、何度もピットストップを強いられました。それでも私たちは最善を尽くしました。チェッカーフラッグのおよそ1時間半前、もっと大きな問題が発生しました。チームはどうにかしてマシンを再び走れるようにして、私たちは最終的にフィニッシュラインを超えることができました」。

ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー20)
ティモ・ベルンハルトのコメント:「これほど長い空白期間を経てル・マンと世界耐久選手権に戻って来たことは、結果的にポルシェにとって大きな収穫だったと思います。しかし、私たちは必死に闘い、最後には本当に優勝目前まで行っただけにとても残念です。少なくとも表彰台には立てたはずです。それを実現するのは困難でしたが、チームのメンバーは素晴らしい仕事をして、マシンも良く走ってくれました。マシンのバランスに関していくつか問題を抱えていたため、コントロールするのは簡単ではありませんでしたが、結局、燃料を節約してコーナーで無理をしないようにしました。その後、1速ギアでエンジンが壊れました。しかし、最終的にはポルシェにとって大きな収穫であったと思います」。

マーク・ウェバーのコメント:「全員にとって残念な結果でした。もし完走できていれば驚くべき偉業となったでしょう。レース終盤にこれほど有利な位置にいられるとは、チームの中で誰も期待していなかったと思います。ポルシェが成し遂げたことは、本当に誇るべきことです。レース中にこの位置までマシンを到達させることがどれほど困難であるか、理解できる人はあまりいません。ル・マンでリタイアすることは決して良いことではありませんが、今日の結果は、ある意味で望みうる最良のものであると思います。なぜなら私たちは予想以上に健闘し、多くのことを学んだからです。もし早めにリタイアしていれば、何も学べず辛い思いをしたでしょう。もしあと1周の時点でリタイアしていれば、よりいっそう耐え難かったでしょう。私たちは、初めてのル・マンにおいて、表彰台に限りなく近づくことができました」。

GTE-Proクラスでは、ポルシェ マンタイチームの470 PSを発揮するポルシェ911 RSRをドライブしたワークスドライバーのマルコ・ホルツァー(ドイツ)/フレデリック・マコヴィエッキ(フランス)/リヒャルト・リーツ(オーストリア)組が、サルトで開催された第82回目となる伝統のクラシックレースにおいて、3位でチェッカーフラッグを受けました。GTE-Amクラスでは、ポルシェ ジュニアのクラウス・バハラーが2位に入賞、ル・マン初出場にして自身のキャリアで最高の結果を収めました。

1周13.269 kmのサルトサーキットには20万人以上の観衆が集まり、一瞬たりとも目を離せない順位争いと、目を見張るようなオーバーテイクに身を乗り出して見入りました。スタート後に2度降った短時間の激しい雨のためコースの一部がヘヴィウェットになったとき、チームは完璧なピットストップを行い、ポルシェ911 RSRは1位と2位に浮上しました。しかし昨年の優勝車両であり、シーズン開幕戦で1-2フィニッシュを達成した911 RSRは、最後までこのポジションを維持することはできませんでした。カーナンバー91のイェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/パトリック・ピレ(フランス)/ニック・タンディ(イギリス)組がドライブする911 RSRは夜間走行中に燃圧の問題に見舞われました。そのため、予定外のピットストップを強いられ、7位に後退してしまいます。

一方、カーナンバー92のドライバー達は、表彰台への道を走り続けました。フィニッシュまで残り3時間の時点で、彼らは2位まで順位を上げ、ドラマチックな最終スティントで順位を落とすまでそのポジションを守りました。表彰台という結果は、困難な条件下での強力なパフォーマンスに十分に見合う結果でした。

クラウス・バハラーは、GTE-Amクラスで自らを祝福しました。カスタマーチームであるプロトン・コンペティションの911 RSRのコックピットに彼とともに乗り込んだのは、チームメートのクリスティアン・リード(ドイツ)とハレド・アル・クバイシ(アブダビ)で、ポルシェ ジュニアであるバハラーはル・マン初参戦にして2位でチェッカーフラッグを受けたのです。デンプシー・レーシング・プロトン911 RSRを駆るポルシェのワークスドライバーであるパトリック・ロングとアメリカ人の同胞であるパトリック・デンプシーおよびジョー・フォスターは、安定して速いラップタイムを刻み、最終的に5位入賞を果たしました。

ポルシェモータースポーツ部門のトップであるハルトムート・クリステンのコメント:「表彰台獲得は十分ではあるとはいえ、今年のル・マンは少々残念な結果となりました。小さなテクニカルトラブルが発生しましたが、全体としては両車ともいい走りを見せました。ピットクルーやドライバーはすばらしい仕事をし、無事両方のクルマをゴールさせてくれました。それは称賛に値します。また、GTE-Amクラスで2位に入賞したプロトン・コンペティション・チームにも祝辞を送ります。パフォーマンスのデータを見ると、私達にとってはこれ以上望めない結果です」。

ポルシェ チーム・マンタイのチーム監督のオラフ・マンタイのコメント:「私達は、色々なことを予測してレースに臨みましたが、小さなテクニカルトラブルはいつでも発生するもので、それは当たり前のことです。私は40年間この仕事に携わっていますが、両車がフィニッシュし3位入賞できた結果は上出来です。勝つこともあれば、負けることもあります。それらを乗り切っていくことが大切なのです」。

GTE-Proクラス ポルシェ911 RSR(カーナンバー92)
マルコ・ホルツァーのコメント:「長く厳しいレースでした。私達は想像を超えたすべての天候条件を経験しました。ドライだったり、大雨が降ったり、コースの半分がウエットで半分がドライだったりと。フィニッシュ直前の予定外のピットストップまではマシンはスムーズに走っていました。2位のポジションは失いましたがチームは優れた仕事をし、WECでの貴重なポイントを稼ぎました」。

フレデリック・マコヴィエッキのコメント:「ピットクルーに感謝しています。彼らは非常にすばやく仕事をこなし、まったくミスを犯しませんでした。私達は常に限界までプッシュし、マシンのすべてを引き出しました。この結果をシーズン後半戦のさらなる好成績への糧となるものだと考えています」。

リヒャルト・リーツのコメント:「去年のワンツーフィニッシュを踏まえて、全員がもっと上の成績を期待していました。しかし、テストでは実力を見せずに決勝で速さを見せつけたライバル達もいました。私達はそれに追い付こうとし、チームメート達は全力を尽くしました。表彰台はその努力に対する公平な見返りです。来年は絶対にもっと強力になって戻ってきます」。

GTE-Proクラス ポルシェ911 RSR(カーナンバー91)
イェルク・ベルクマイスターのコメント:「残念ながら、今回の結果は期待したものでも望んだものではありませんでした。私達はひとつの問題を抱えて順位を落としました。それ以外、マシンは好調でした。表彰台も全く不可能ではありませんでした。最悪なのは、2倍のポイントが与えられるこのレースでこの不運に見舞われたことです」。

パトリック・ピレのコメント:「私達のマシンは、レースに備えて完璧に仕上がっていましたが、夜間に問題が発生しました。もちろんそれは解決しましたが、大きくタイムをロスしました。そのため、レース結果については、どうすることもできませんでした。しかし、それでもチームとポルシェを誇りに思うことができます。ここから残りのシーズンに集中しなければなりません」。

ニック・タンディのコメント:「最高のレース、とはいきませんでしたが、この1つの問題を除けば、マシンは非常に好調でした。クルー全員が立派な仕事をしました。後半の12時間が前半の12時間と同じように運んでいれば、すごい結果が出ていたでしょう」。

GTE-Amクラス ポルシェ911 RSR(カーナンバー88)
クラウス・バハラーのコメント:「2位に入れて最高です。夢が叶いました。私達は全て正しいことをして、スタートではトラブルを避け、給油とタイヤ交換だけを行いました。それで前に出ることができました。全員が大喜びしています」。

クリスティアン・リードのコメント:「いいレースでした。技術面でも全てがスムーズでした。マシンもタイヤもすばらしく、全てが噛み合っていました。2位表彰台を獲得できて、本当によかったです」。

GTE-Amクラス ポルシェ911 RSR(カーナンバー77)
パトリック・ロングのコメント:「今年はもっとよい成績が出せたはずです。それでもチームとしてのパフォーマンスに満足しています。私達のマシンにはテクニカルトラブルは全くありませんでしたし、デンプシーは次々とすごいタイムを叩き出していました。ル・マンでは、誰もが表彰台に上がれる訳ではありません。それができるなら、一家に1つル・マンのトロフィーが飾ってあるはずです」。

パトリック・デンプシーのコメント:「私はしっかりとドライビングでき、ミスをすることもなく、常にペースを上げていくことができました。全員が強力なライバル達を相手に、すばらしい仕事をしました。結果とチームのパフォーマンスにとても満足しています。来年も必ずル・マンに戻ってきます」。

決勝結果
GTE-Proクラス
1. ブルーニ/ビランダー/フィジケラ(イタリア/フィンランド/イタリア)組、フェラーリ458 イタリア、339 周
2. マグナッセン/ガルシア/テイラー(デンマーク/スペイン/米国)組、シボレーコルベット、338周
3. ホルツァー/マコヴィエッキ/リーツ(ドイツ/フランス/オーストリア)組、ポルシェ911 RSR、337周
4. ギャビン/ミルナー/ウエストブルーク(イギリス/米国/イギリス)組、シボレーコルベット、333周
5. ブリークモラン/マクニール(オランダ/米国)組、ポルシェ911 GT3 RSR、319周
6. ターナー/ミュッケ/セナ(イギリス/ドイツ/ブラジル)組、アストンマーチンヴァンテージ、310周
7. ベルクマイスター/ピレ/タンディ(ドイツ/フランス/イギリス)組、ポルシェ911 RSR、309周

GTE-Amクラス
1. ポールセン/ヘイネメール=ハンソン/ティーム(デンマーク/デンマーク/デンマーク)組、アストンマーチン、334 周
2. リード/バハラー/アル・クバイシ(ドイツ/オーストリア/アラブ首長国連邦)組、ポルシェ911 RSR、332周
3. ペレス・コンパンク/チオチ/ヴェントゥーリ(アルゼンチン/イタリア/イタリア)組、フェラーリ458イタリア、331周
4. モンテカルヴォ/ローダ/ルベルティ(イタリア/イタリア/イタリア)組、フェラーリ458 イタリア、330周
5. デンプシー/フォスター/ロング(米国/米国/米国)組、ポルシェ911 RSR、329周
6. ダララーナ/ラミー/ニギャルド(カナダ/ポルトガル/デンマーク)組、アストンマーチンヴァンテージ、329周

スポーツカー世界耐久選手権WECの第4戦は、9月20日にテキサス州オースチンで開催されます。

|

« LM24:Audi、ル・マン24時間レースで1-2フィニッシュ | トップページ | NASCAR:クリント・ボウヤーが10位。トラック・シリーズはトップ4独占 (トヨタ) »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: LM24:2台のホルシェ 919 ハイフリットは 力強いハフォーマンスを示すも夢はかなわず:

« LM24:Audi、ル・マン24時間レースで1-2フィニッシュ | トップページ | NASCAR:クリント・ボウヤーが10位。トラック・シリーズはトップ4独占 (トヨタ) »