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2014年6月10日 (火)

WTCC:レース1でタルクィーニ選手が2位、レース2でベナーニ選手が3位、Honda Civic WTCCは両レースで表彰台を獲得 (ホンダ)

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June 8 2014, RACE
Race of Russia 2014

2014年6月8日(日)・決勝  
会場:モスクワ・レースウェイ(3.931km)  
天候:晴れ  気温:25℃  
コースコンディション:ドライ

世界ツーリングカー選手権(WTCC)第6ラウンドは、好天のもと、モスクワ・レースウェイで決勝レースを迎えました。

午後1時15分にスタートが切られたレース1では、「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のガブリエーレ・タルクィーニ選手が2番手、ティアゴ・モンテイロ選手が3番手、「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手が7番手、そして「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手が8番手でスタートしました。

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好スタートを決めたタルクィーニ選手とモンテイロ選手でしたが、スタート直後の第1コーナーでポジションを奪い返され、オープニングラップを終えた時点でタルクィーニ選手が2番手、モンテイロ選手が4番手となりました。4周目、モンテイロ選手は激しいポジション争いの結果、コースアウトを喫し、7番手に後退します。一方、タルクィーニ選手は、レースを通して後続の激しいプッシュを受けながらも2番手を死守。16周のレースを2位でフィニッシュしました。モンテイロ選手は追い上げをみせますが、7位でフィニッシュ。ミケリス選手は序盤に7番手までポジションを上げますが、その後の激しいポジション争いの末に9位、ベナーニ選手は11位でレース1を終えました。

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ホンダモータースポーツリリース

午後2時30分からスタートしたレース2では、リバースグリッドにより、ミケリス選手が3番手、ベナーニ選手が4番手、モンテイロ選手が8番手、タルクィーニ選手が9番手からスタートしました。

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オープニングラップが終了した時点で、ミケリス選手が3番手、ベナーニ選手が4番手。タルクィーニ選手とモンテイロ選手は、レース1と同様に好スタートを切り、それぞれ5番手、6番手となりました。しかし、タルクィーニ選手は6周目に大きくコースアウト。ピットまで戻りますが、そのままリタイアとなりました。さらに、モンテイロ選手も4番手を走行中の12周目にスローダウンし、リタイアとなりました。レース中盤から終盤にかけて、2番手争いを演じたミケリス選手は、バトルによるマシンのダメージや激しいポジション争いの末、7位でフィニッシュしました。上位陣の脱落と激しいバトルに打ち勝ったベナーニ選手は、着実に順位を上げ、15周目に3番手に上がります。そのポジションを守りきり、3位でチェッカーフラッグを受けました。ベナーニ選手は今季初、またCivic WTCCを駆って初の表彰台を獲得しました。

第6戦を終え、Hondaはマニュファクチャラーズ選手権で333ポイントを獲得し、ランキング2位。ドライバーズ選手権においては、モンテイロ選手が105ポイントで4位、タルクィーニ選手が96ポイントで5位、ミケリス選手が62ポイントで9位、ベナーニ選手が51ポイントで10位につけています。

コメント
ガブリエーレ・タルクィーニ選手(2位/リタイア)
「レース1では、スタートでマシンのコントロールを失いそうになりましたが、ポジションをキープすることができました。激しくプッシュしましたが、最初の2ラップは激しすぎたかもしれません。その後はフロントタイヤをいたわり、2番手をキープすることにしました」

Et140608007hティアゴ・モンテイロ選手(7位/リタイア)
「レース1ではスタートから攻めていこうと決めていましたが、前を突破するすき間がなく、私もタルクィーニ選手も、タイムをロスしてしまいました。その後、後続からプレッシャーを受け、ブレーキングが遅れたときにパスされました」

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メディ・ベナーニ選手(11位/3位)
「レース2での結果にとても満足しています。マシンは完ぺきでした。今シーズン、これまで不運な結果もありましたが、これでこれからのレースに向けて、士気が高まります。Honda Civic WTCCのプライベートチームのドライバーとして、ワークスドライバーとともに表彰台に立つことができ、とても誇りに思います」

アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表
「我々は進歩しており、それは予選とレースの結果によって確認できました。スピードも十分でしたし、表彰台を獲得できて、Proteam Racingとベナーニ選手にとっても、とてもうれしい結果だと思います。ライバルとの差を縮めるため、次の戦いに向けてさらに努力します」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「優勝できなかったことは残念ですが、レース1で2位という結果は、今回我々が、確実にワンステップ上がったことの証だと考えています。レース2については、タルクィーニ選手のマシンのパワステにトラブルが発生し、モンテイロ選手は電気系のトラブルで、エンジンがストップしたようです。ともに、とても好調だっただけに、非常に残念でした。3位に入ったベナーニ選手、そして序盤に上位を走ったミケリス選手は、よくがんばってくれたと思います。シーズンの半分が終わりましたが、次のスパ・フランコルシャンでの戦いに向けて、より速くする努力を続けていきます」

決勝リザルト
レース1  順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
1 37 J.ロペス シトロエン 16 27'05.120
2 2 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 16 +3.170
3 9 S.ローブ シトロエン 16 +3.425
4 1 Y.ミュラー シトロエン 16 +5.902
5 3 T.チルトン シボレー 16 +6.816
6 33 M.キン・ハ シトロエン 16 +7.505
 
7 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 16 +13.099
9 5 ノルベルト・ミケリス Honda 16 +24.766
11 25 メディ・ベナーニ Honda 16 +28.067
レース2  順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
1 33 M.キン・ハ シトロエン 16 27'11.310
2 1 Y.ミュラー シトロエン 16 +1.261
3 25 メディ・ベナーニ Honda 16 +12.252
4 4 T.コロネル シボレー 16 +12.424
5 9 S.ローブ シトロエン 16 +14.725
6 3 T.チルトン シボレー 16 +14.890
 
7 5 ノルベルト・ミケリス Honda 16 +15.118
RT 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 11 +5Laps
RT 2 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 7 +9Laps

ポイントスタンディング
ドライバー  順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1 J.ロペス シトロエン 209
2 Y.ミュラー シトロエン 168
3 S.ローブ シトロエン 161
4 ティアゴ・モンテイロ Honda 105
5 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 96
6 T.コロネル シボレー 74
 
9 ノルベルト・ミケリス Honda 62
10 メディ・ベナーニ Honda 51

マニュファクチャラー 順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 シトロエン 502
2 Honda 333
3 ラーダ 165

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