WTCC:ミケリス選手がレース1で2位表彰台を獲得。タルクィーニ選手はレース2で4位入賞、モンテイロ選手はレース1、レース2ともに5位入賞を果たす (ホンダ)
August 3 2014, RACE
Race of Argentina 2014
2014年8月3日(日)・決勝
会場:アウトドルモ・テルマス・デ・リオ・オンド(4.806km)
天候:晴れ 気温:30℃ コースコンディション:ドライ
世界ツーリングカー選手権(WTCC)第8戦は気温30℃となる好天の下、アウトドルモ・テルマス・デ・リオ・オンドで決勝レースを迎えました。
午後2時25分から行われたレース1では、「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手が4番手、カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のティアゴ・モンテイロ選手が5番手、ガブリエーレ・タルクィーニ選手が7番手からのスタートです。そして、「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手は8番手からスタートし、上位進出を狙います。好スタートを切ったミケリス選手は2番手に浮上。モンテイロ選手もスタート直後に3番手までポジションを上げる好スタートを切りましたが、オープニングラップで2台の先行を許し、5番手となります。トップを追うミケリス選手は安定したラップで2位を守りきり、13周のレースをフィニッシュ。第4戦スロバキア以来の表彰台獲得を果たしました。モンテイロ選手はサスペンションにダメージを受けながらも5位を守りきりました。タルクィーニ選手とベナーニ選手は、スタートで1台に先行を許して8番手、9番手となり、そのポジションのままタルクィーニ選手が8位、ベナーニ選手が9位でレース1を終えました。
午後3時35分からのレース2では、リバースグリッドによってベナーニ選手が3番手、タルクィーニ選手が4番手、モンテイロ選手が6番手、ミケリス選手が7番手からのスタートです。Civic WTCC勢は好スタートを決め、オープニングラップではベナーニ選手が2番手、タルクィーニ選手が3番手、モンテイロ選手が4番手にポジションを上げます。レース序盤は3台のCivic WTCCがトップを追う展開となりました。しかし、5周目にベナーニ選手がポジション争いから脱落し、7番手にダウン。また、6周目にはタルクィーニ選手、モンテイロ選手ともに後続にパスされ、3番手、4番手に後退します。レース終盤にはさらにポジションを1つ下げ、タルクィーニ選手が4位、モンテイロ選手が5位でフィニッシュしました。ミケリス選手はスタートと同じポジションの7位で、ベナーニ選手は9位でゴールしました。Civic WTCCは、レース1、レース2ともに4台そろって入賞。なお、8番手でゴールしたマシンがレース後に車両規則違反で失格となり、ベナーニ選手は8位に繰り上がりました。
Hondaは第8戦を終えて、マニュファクチャラーズ選手権で449ポイントを獲得し、ランキング2位となっています。ドライバーズ選手権においては、モンテイロ選手が146ポイントで4位、タルクィーニ選手が121ポイントで5位、ミケリス選手が100ポイントで7位、ベナーニ選手が57ポイントで10位となっています。
ホンダモータースポーツリリース
コメント
ノルベルト・ミケリス選手(2位/7位)
「レース1では2位という結果を出すことができて本当にうれしいです。スタートで順位を上げ、レースが終わるまで無理なく2位をキープできました。終盤になって後続が追ってきましたが、十分な差をつけていたので、私のシーズンベストである2位のポジションを守り、ポイントを獲得することができました。レース2ではスタートはあまりよくなく、その後に2台に接触されました。ですから、今後のことを考えて、マシンを温存するために7位をキープして、ポイント獲得に向けて安全に完走することにしました」
ガブリエーレ・タルクィーニ選手(8位/4位)
「レース2はいいスタートが切れました。それからCivic同士で、しばらくの間2位争いをしました。マシンは悪くありませんでした。以前よりかなりよくなりましたが、ライバルにパスされたのには驚きました。次のレースに向けて、これから数週間、もっと努力をする必要があります」
ティアゴ・モンテイロ選手(5位/5位)
「レース2では、いいスタートを切って、タルクィーニ選手とのバトルを楽しみましたが、お互いにリスクを負いたくはありませんでした。ドライバーズランキング4位を守るためには、毎回できるだけいい結果で完走し続けることが大切だと思います」
メディ・ベナーニ選手(9位/8位)
「レース2では、スタートと最初の数周はよかったのですが、のちに厳しいブロックにあい、その後はマシンのハンドリングが不調になりました」
アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表
「バレンシアでのテストのあと、マシンの競争力を上げるための新たな方法を見つけ、このイベント中、その成果がはっきりと表れていました。しかし、もっといい結果を出すことができず、チーム代表として悔しい思いです。今回、レースの中で最新の仕様を試すことによって、より多くを学ぶことができたので、今後に向けて心強く思います」
堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「今週末は、シャシーもエンジンも、マシンが全体的によくなったので満足しています。エンジンのマッピング開発を継続していることが、功を奏してきています。このインプルーブによって、前戦に比べてライバルに近づくことができました」
決勝リザルト
レース1 順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
1 37 J.ロペス シトロエン 13 23'10.174
2 5 ノルベルト・ミケリス Honda 13 +2.526
3 1 Y.ミュラー シトロエン 13 +3.271
4 9 S.ローブ シトロエン 13 +7.613
5 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 13 +8.871
6 3 T.チルトン シボレー 13 +9.508
8 2 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 13 +14.494
9 25 メディ・ベナーニ Honda 13 +17.929
レース2 順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
1 37 J.ロペス シトロエン 13 23'16.716
2 12 R.ハフ ラーダ 13 +1.863
3 1 Y.ミュラー シトロエン 13 +2.896
4 2 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 13 +5.311
5 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 13 +5.893
6 9 S.ローブ シトロエン 13 +6.523
7 5 ノルベルト・ミケリス Honda 13 +6.978
8 25 メディ・ベナーニ Honda 13 +16.464
ポイントスタンディング
ドライバー 順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1 J.ロペス シトロエン 310
2 Y.ミュラー シトロエン 250
3 S.ローブ シトロエン 213
4 ティアゴ・モンテイロ Honda 146
5 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 121
6 ノルベルト・ミケリス Honda 100
10 メディ・ベナーニ Honda 57
マニュファクチャラー 順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 シトロエン 686
2 Honda 449
3 ラーダ 247
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