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2014年9月16日 (火)

NASCAR:“チェイス”開幕。3人の“チェイス”ドライバーが着実にトップ10フィニッシュ (トヨタ)

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2014年9月16日
(株)トヨタモーターセールス&マーケティング モータースポーツオフィス

スプリント・カップ・シリーズの“チェイス”が開幕を迎えたシカゴランドでは、3カテゴリー全てが開催。カップ・シリーズでは、“チェイス”を戦うトヨタドライバーのデニー・ハムリン、カイル・ブッシュ、マット・ケンゼスの3人が揃って着実にトップ10フィニッシュを果たした。ネイションワイド・シリーズでは、Ky.ブッシュがスタートからレース中盤まで支配したが、最後のピット作業で順位を落とし、追い上げたが3位フィニッシュ。キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでは、最後尾スタートから追い上げたKy.ブッシュが今季6勝目を挙げ、“トヨタ タンドラ”は今季8度目の1-2フィニッシュを果たした。

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第27戦 MyAFibStory.com 400

開催日:9月14日

“チェイス”初戦はデニー・ハムリンが6位、Ky.ブッシュ7位、
マット・ケンゼス10位と着実にトップ10フィニッシュ 

6位フィニッシュを果たしたデニー・ハムリン(#11) 

 9月14日(日)、米国中部イリノイ州ジョリエットのシカゴランド・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第27戦「MyAFibStory.com 400」が開催された。
 シーズン終盤10戦でチャンピオンを決めるプレーオフ“チェイス”がついに幕を開けた。今季より“チェイス”のシステムが変更されており、最初に16名選出された“チェイス”ドライバーは、3戦ずつ分けられたラウンドごとに、ランキング下位の4人が振り落とされていく。レースで勝利すれば次ラウンドへの進出は確定するが、クラッシュやトラブルで1戦でもポイントを大きく失うと次ラウンド進出が難しくなるため、着実に戦い続けることも求められる。
 シカゴランドでは、2008年にカイル・ブッシュ、昨年2013年にマット・ケンゼスが勝利。特に昨年は、Ky.ブッシュが同一週末のネイションワイド・シリーズ、キャンピングワールド・トラック・シリーズで勝利を挙げ、3カテゴリー完全勝利なるかと思われたが、ケンゼスがこれを阻止し、Ky.ブッシュは惜しくも2位。“トヨタ カムリ”は1-2フィニッシュを飾っている。

 12日(金)午後1時からの練習走行は行われたが、その後雨が降り始め、午後5時45分から予定されていた予選はキャンセル。規定に則り、練習走行のタイムで決勝グリッドが決定され、トップタイムをマークしていたKy.ブッシュがポールポジションを獲得。マット・ケンゼスが5番手、クリント・ボウヤーが6番手、もう一人の“チェイス”ドライバーであるデニー・ハムリンは24番手から決勝へ。9台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。

トヨタモータースポーツニュース

 14日(日)午後1時21分、1.5マイルオーバルを267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタートした。
 ポールポジションのKy.ブッシュは好スタートを切ると序盤から後続を大きく引き離していった。5番手スタートのケンゼスもスタートで3位にジャンプアップ、12周目には2位へと上がり、“トヨタ カムリ”は序盤から1-2体制となった。
 イエローコーションが出ないまま周回が重ねられ、周回遅れが出てくると共に、タイヤの摩耗などでペースの落ちたKy.ブッシュは3位に後退。
 40周目過ぎあたりからグリーン下でのピットが始まり、全車がピット作業を終えた時点で、Ky.ブッシュが3位、ケンゼスが5位、24番手スタートから13位前後まで順位を上げたハムリンは、好ピットでトップ10圏内に浮上した。
 67周目にこの日最初のイエローコーション。2本タイヤ交換としたKy.ブッシュは好ピット作業で首位に復帰。同様に2本タイヤ交換のケンゼスは3位に。ハムリンは4本交換し11位で再スタート。
 99周目にもイエローコーションが出され、全車ピットに向かうと、今度はタイヤ戦略が入れ替わる形となり、2本タイヤ交換としたハムリンが若干順位を上げたが、再スタート後ハムリンはハンドリングの不調を訴え、徐々にポジションダウン。
 140周目過ぎからこの日2度目となるグリーンピットが始まり、次々にピットへ。5位を走行していたKy.ブッシュは、ピット停止時に作業エリアを通り過ぎてしまい、押し戻すためにタイムロス。12位に後退。また、ピットイン時に接触があり、ハンドリングにも不調を来してしまった。このグリーンピットでは、ケンゼスもピットイン時にハーフスピン。幸いにも接触は無かったが、こちらもやや順位を落としてしまった。
 183周目に、周回遅れとなっていたライアン・トゥルークスが壁にヒットし、破片が出たためこの日3度目のイエローコーション。全車ピットへ向かい、Ky.ブッシュ9位、ケンゼス10位、ハムリン12位で残り82周の再スタート。
 ケンゼスはハンドリングの調子が戻らず14位へ後退。Ky.ブッシュも完調とは言えず、ハムリンがこれをパス。
 220周を過ぎたあたりから、各車最後となる給油のためにグリーン下でピットイン。大半の車両がグリーンピットを終えた直後、231周目にイエローコーション。“チェイス“を争うライバルの1台がタイヤパンクによりクラッシュ。もう一台がエンジンブローによりレースを終えた。
 再スタート後、Ky.ブッシュは同じく“チェイス“を争う実兄のカート・ブッシュ(シボレー)と接触したが、大きなダメージはなく、レースは続行。ハムリンとケンゼスがライバルと3ワイドでの激しい7位争いを繰り広げた。
 245周目、Ky.ブッシュをかわしトップ10圏内に浮上したクリント・ボウヤーがタイヤパンクに見舞われ壁にクラッシュ。258周目にも別車両のクラッシュがあり、イエローコーションが出されると、5位につけていたハムリンは他の上位勢同様にコースに残ったが、Ky.ブッシュとケンゼスはピットへ向かいタイヤを4本交換。ハムリン5位、Ky.ブッシュ14位、ケンゼス15位で残り6周での再スタート。
 再スタート直後、3ワイド、時に4ワイドの混戦となり、ハムリンは一旦8位に後退したが、最後までバトルを続け6位フィニッシュ。再スタートで得意のダッシュを決めたKy.ブッシュが7位。ケンゼスも10位に入り、“チェイス”を戦うトヨタドライバーは3台揃ってトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第28戦は9月21日(日)、米国北東部ニューハンプシャー州ロードンのニューハンプシャー・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー デニー・ハムリン:
「チームと共に良いレースが出来た。レース中盤に順位を落としてしまったが、戦略が上手く行き、上位に復帰出来た。もう少し上位フィニッシュも狙えたと思うが、最後の2回のコーションが響いた。上位グループで戦えていたのに、再スタートで出遅れてしまった。とはいえ、我々は着実に上位フィニッシュを果たした。次戦ロードンでは勝つチャンスがあると思っている」

ドライバー カイル・ブッシュ:
「スタートはとても良かった。我々の“トヨタ カムリ”は、路面にラバーが乗っていない状況では非常に速かった。レースが進むに連れ、コース上にラバーが乗り、周回遅れも出てくると厳しくなり、調整が必要になった。何度も後退しては追い上げを強いられたが、上位浮上には足りなかった。とはいえ、最後、追い上げての7位フィニッシュは良い結果であり、素晴らしい仕事をしてくれたチームのおかげだ」

ドライバー マット・ケンゼス:
「上手く行ったレースとは言えない。レース中盤は良かった。当初オーバーステア症状に苦しんでいたが、調整でロングランでは良くなった。その後、今度は逆にアンダーステア傾向となり、ショートランでもロングランでも苦しむこととなった。この週末はもっと速さを見せられていただけに、今日は思い通りの走りが出来なかった。“チェイス”については考えてもいなかった。まだ1戦目であり、今日の結果は本当に残念だ。来週こそはもっと良いレースを見せたい」 

第27戦 MyAFibStory.com 400 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 25 2 ブラッド・ケゼロウスキー フォード 267
2 8 24 ジェフ・ゴードン シボレー 267
3 10 42 カイル・ラーソン シボレー 267
6 24 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 267
7 1 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 267
10 5 20 マット・ケンゼス トヨタ カムリ 267
24 16 55 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 265
30 33 26 コール・ウィット トヨタ カムリ 262
35 37 23 アレックス・ボウマン トヨタ カムリ 261
36 41 66 ジョー・ネメチェク トヨタ カムリ 258
39 6 15 クリント・ボウヤー トヨタ カムリ 244
42 31 83 ライアン・トゥルークス トヨタ カムリ 184

ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 ブラッド・ケゼロウスキー フォード 2059
2 ジェフ・ゴードン シボレー 2052
3 ジョーイ・ロガーノ フォード 2049
6 デニー・ハムリン トヨタ 2041
7 カイル・ブッシュ トヨタ 2041
10 マット・ケンゼス トヨタ 2034
18 クリント・ボウヤー トヨタ 751
22 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 701
33 コール・ウィット トヨタ 381
36 アレックス・ボウマン トヨタ 319
37 ライアン・トゥルークス トヨタ 193
44 パーカー・クリガーマン トヨタ 54
45 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 48
49 ブレット・モフィット トヨタ 44
55 トミー・ドリッシ トヨタ 6
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 シボレー 1209
2 フォード 1183
3 トヨタ 1085

NASCAR NATIONWIDE SERIES
第26戦 Jimmy John's Freaky Fast 300

開催日:9月13日

終盤の追い上げ届かず。カイル・ブッシュが3位フィニッシュ

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全200周中141周でレースをリードしたが、惜しくも3位に終わったカイル・ブッシュ(#54)

 9月13日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第26戦「Jimmy John's Freaky Fast 300」がシカゴランド・スピードウェイで開催された。
 2001年から同シリーズ戦が開催されているシカゴランドでは、2011年からは年2回開催。トヨタ勢は過去4勝。うち3勝がカイル・ブッシュによるもので、昨年9月の大会ではレースの大半を支配しポール・トゥ・ウィンで制している。

 12日(金)正午からの練習走行1回目は実施されたが、夕方の練習走行2回目は降雨によりキャンセル。
 13日(土)決勝を前に午前11時10分より予選が行われ、Ky.ブッシュは3番手、シリーズレギュラーでランキング4位につけるエリオット・サドラーが13番手。スポット参戦のデニー・ハムリンが16番手。来季より同シリーズにジョー・ギブズ・レーシングからフル参戦することが発表された22歳のメキシコ人ドライバー、ダニエル・サレスが18番手。インディやCART、NASCAR参戦経験を持つ服部茂章の率いるチームから今季2度目の参戦となるロス・チャステインが19番手で続き、10台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。

 予選に続き、午後2時49分に1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。3番手グリッドからスタートを切ったKy.ブッシュは、2周目に2位に上がると、6周目に首位を奪取。後続との差を広げていった。16番手スタートのハムリンも10周目過ぎにはトップ10へ。
 25周目にコンペティション・コーションが出され、全車ピットへ向かうと、その直前まで2位に2秒近い差をつけていたKy.ブッシュは首位をキープ。ハンドリング不調で15位あたりを走行していたサドラーは4本タイヤ交換ながら素晴らしいピット作業で6位へとジャンプアップした。
 10位で再スタートを切ったハムリンは追い上げ、56周目にはトップ5へ。しかし、63周目に出されたイエローコーション時のピット作業で、ホイールナット締め付け不良のアクシデント。再度のピットインを強いられ、22位まで後退してしまった。
 その後、中盤何度かのコーションを経ても、Ky.ブッシュは首位を快走。ハムリンはエンジンに若干のトラブルを抱えながらも、トップ10圏内へと復帰した。
 134周目、この日4度目のイエローコーションが出され、全車ピットへ。6位につけていたハムリンは、ピット作業で3位へとポジションを上げたが、ピット出口で痛恨のスピード違反。首位と同一周回最後尾の23位へと後退。
 Ky.ブッシュはここでも首位をキープし、140周目再スタート。残りは61周と、無給油で走り切るのは難しい周回数。
 151周目にエンジンブロー車両によりイエローコーション。2台がコース上に残り、ピットへ向かった車両も多くが無交換、もしくは2本交換作戦を採ったため、4本タイヤを交換したKy.ブッシュは16位へと大きくポジションダウン。2本交換としたハムリンが速いピット作業でトップ10に返り咲いた。
 残り41周で再スタートが切られ、3ワイド、4ワイドの大混戦の中、Ky.ブッシュは好スタートを切りジャンプアップ。サドラーと共に、直前の車両が接触からハーフスピンしたのを間一髪でかわし、トップ10圏内へ浮上した。しかしその直後、7位まで順位を上げていたハムリンがエンジンブロー。レースをここで終えることとなってしまった。
 これでイエローコーションとなり、残り27周で再スタート。このコーションでは上位勢はピットに向かわず、最後のコーションで上位勢で唯一4本タイヤを交換していたKy.ブッシュは、8位からの追い上げを開始した。
 猛烈な追い上げを見せたKy.ブッシュは、わずか4周で3位までポジションアップ。この時点で2.5秒あった首位との差を、じりじりと詰めて行った。
 しかし、2位の車両のペースが落ち、テール・トゥ・ノーズの2位争いに。何度もしかけるKy.ブッシュだったが、パスするまでには至らず。最後、チェッカー目前のストレートでもほぼ並びかけたが、わずか0.091秒届かず、3位でチェッカーとなった。
 サドラーは6位フィニッシュ。サレスは15位、チャスティンは19位で首位と同一周回完走を果たした。

 次戦第27戦は9月20日(土)、米国中東部ケンタッキー州スパルタのケンタッキー・スピードウェイで行われる。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「我々の“トヨタ カムリ”は本当に速かったし、最後のピットでタイヤ交換が必要なのも分かっていた。しかし4本交換は誤った判断で、順位を落としてしまった。最後は3位につけた時点で、前を行く2位の車両からの空力的な影響でそれ以上のペースアップは出来なかった。ヴィクトリーレーンに上がれなかったのは残念だ。みんな分かっているとおり、今日の我々の“トヨタ カムリ”は最速で、勝利に値する車両だった。しかし、トラフィックを攻略しきれなかった」 

第26戦 Jimmy John's Freaky Fast 300 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 9 5 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 200
2 5 42 カイル・ラーソン シボレー 200
3 3 54 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 200
6 13 11 エリオット・サドラー トヨタ カムリ 200
15 18 29 ダニエル・サレス トヨタ カムリ 200
18 17 99 ジェイムズ・ブッシャー トヨタ カムリ 200
19 19 80 ロス・チャステイン トヨタ カムリ 200
20 23 19 マイク・ブリス トヨタ カムリ 200
26 28 14 エリック・マクルーア トヨタ カムリ 197
28 30 44 ウィル・キンメル3世 トヨタ カムリ 195
32 16 20 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 165
40 32 10 ブレイク・コッホ トヨタ カムリ 5

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 チェイス・エリオット シボレー 951
2 リーガン・スミス シボレー 933
3 タイ・ディロン シボレー 911
4 エリオット・サドラー トヨタ 900
10 ジェイムズ・ブッシャー トヨタ 697
13 マイク・ブリス トヨタ 613
19 エリック・マクルーア トヨタ 417
24 サム・ホーニッシュ・Jr. トヨタ 228
27 ブレイク・コッホ トヨタ 214
28 デイビッド・スター トヨタ 207
32 ジェフ・グリーン トヨタ 127
40 ウィル・キンメル3世 トヨタ 68
41 ケニー・ハブル トヨタ 61
45 ダニエル・サレス トヨタ 54
52 ハーミー・サドラー トヨタ 37
55 ハル・マーティン トヨタ 34
58 ケリー・アドミラール トヨタ 31
59 スコット・レガセイ・Jr. トヨタ 31
63 パウリー・ハラッカ トヨタ 25
64 ケニー・ウォレス トヨタ 25
65 ジェイソン・ホワイト トヨタ 25
71 マット・カーター トヨタ 15
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 シボレー 1157
2 トヨタ 1114
3 フォード 1102
4 ダッジ 671
 

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第15戦 Lucas Oil 225

開催日:9月13日 

カイル・ブッシュがシカゴ連覇で今季6勝目
“トヨタ タンドラ”今季8度目の1-2フィニッシュ

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今季6勝目を挙げたカイル・ブッシュ(#51) 

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第15戦「Lucas Oil 225」が9月13日(土)にシカゴランド・スピードウェイで開催された。
 シカゴランドでのトラック・シリーズ戦は2009年より行われており、過去5戦中3戦で“トヨタ タンドラ”を駆るカイル・ブッシュが勝利。昨年も勝利を挙げている。

 11日(木)に2度の練習走行を行い、12日(金)午後2時15分より予選が予定されていたが、降雨のためにキャンセル。規定に則り、練習走行の総合タイムでグリッドが決定。ランキング首位につけるジョニー・ソーターがポールポジション。ジェブ・バートンが3番手。6番手以降にダレル・ウォレス・Jr.、Ky.ブッシュ、ジャーマン・キロガ・Jr.、マット・クラフトン、ティモシー・ペターズと続き、トップ10中7台を占めた“トヨタ タンドラ”は10台が決勝へと進んだ。
 ただし、7番手グリッドのKy.ブッシュは“チェイス“のメディアイベントのため、練習走行での54号車のドライブはエリック・ジョーンズに任せており、ドライバーチェンジによるグリッド後退で、決勝レースは最後尾からスタートすることとなった。

 キャンセルされた予選の後も雨は続き、併催のスプリント・カップ・シリーズ予選とネイションワイド・シリーズの練習走行もキャンセル。トラック・シリーズの決勝が予定されていた午後7時半になっても雨は止まず、天候の回復も見込めないことから、決勝は翌13日(土)午後6時、ネイションワイド・シリーズのレースが終わった後へと延期され、ダブルヘッダーとして行われることとなった。
 13日(土)、ネイションワイド・シリーズ戦の決勝レースが終わってわずか1時間ほどの午後6時20分、1.5マイルオーバルを150周(225マイル:約360km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
 ポールポジションのソーターは首位をキープ。3番手スタートのバートンが2位へ、9番手からジャンプアップしたクラフトンが3位へと浮上し、序盤から“トヨタ タンドラ”が1-2-3体制。同じチーム同士、僅差での首位争いを展開した。一方、最後尾近くへ後退してのスタートとなったKy.ブッシュは、ネイションワイド・シリーズ戦での約500kmものレースを終えたばかりにもかかわらず猛烈な追い上げを見せ、11周目にはトップ10へと浮上。
 30周目にはKy.ブッシュは3位へとポジションを上げ、23周目に首位の座を奪われ2位に後退したソーターに迫った。
 31周目、コンペティション・コーションが出され、全車ピットへ。大半の車両がタイヤを4本交換したのに対し、数台が2本交換作戦に。Ky.ブッシュは3位でピットアウトしたが、ピットロードでのスピード違反を取られ首位と同一周回最後尾となる20位前後まで後退。上位を争っていたバートンも車両修復のために2度目のピットインを強いられポジションを落としてしまった。
 ソーター5位、クラフトン6位、ウォレス・Jr.が8位、ペターズ9位、キロガ・Jr.10位で再スタート。好走を見せたクラフトンが40周目にこの日初めて首位に立ち、激しい首位争いを展開。ここに、ウォレス・Jr.と、再び追い上げてきたKy.ブッシュが加わった。
 上位5台が僅差でのバトルを繰り広げ、周回毎に首位が入れ替わる展開となったが、52周目にKy.ブッシュがついにこの日初めて首位浮上。チームメイトのウォレス・Jr.とサイド・バイ・サイドでの首位を争う中、Ky.ブッシュはグリルが異物でふさがれ、水温が上昇。このため、Ky.ブッシュはウォレス・Jr.を先行させるとそのすぐ後方につけ、異物を排除することに成功した。
 日が大きく傾き、コースをライトが照らし始めた62周目、クラッシュ車両によりこの日2度目のイエローコーション。
 全車ピットに向かい、タイヤ無交換のウォレス・Jr.がトップでピットアウト。2本タイヤ交換のジョー・ネメチェクがこれに続き、Ky.ブッシュは3位後退。
 イン側2列目のKy.ブッシュは、再スタートで前にいるチームメイトのウォレス・Jr.と共に好スタートを切ると、すぐにウォレス・Jr.をパスし、首位に復帰。ウォレス・Jr.、クラフトンらが2位を争う一方で、一気に後続を引き離していった。
 102周目、5位を走行していたウォレス・Jr.が右フロントタイヤのパンクに見舞われ、グリーン下でピットイン。これで5位に上がったキロガ・Jr.もコース上の異物でグリルをふさがれ、オーバーヒート症状でピットへ。イエローコーションは出ず、他の上位勢も110周前後でグリーンピットを開始した。
 2位に6秒もの大差をつけ独走していたKy.ブッシュは110周目にグリーンピット。同タイミングでピットインしたソーターは、ピットロードスピード違反で無念のポジションダウン。
 最後までピットを引っ張ったクラフトンが首位に浮上し、クラフトン、ジェブ・バートンを含む5台がまだピットに入っていない状態の112周目にイエローコーション。クラフトン、バートンらがピットへ向かい、グリーンピットで周回遅れとなっていた車両がその後ろで同一周回に復帰。クラフトン3位、バートン6位、Ky.ブッシュが8位。キロガ・Jr.は10位、ウォレス・Jr.も12位と幸運にも周回遅れにならず、残り32周での再スタートが切られた。
 再び追撃を開始したKy.ブッシュは、わずか4周で2位に浮上、クラフトンと共に、首位の車両を追い、激しい首位争いを展開。数周にわたり、テール・トゥ・ノーズでの息をのむような接近戦を繰り広げ、133周目についに首位を奪還した。
 翌々周にはクラフトンも2位へ浮上し、黄色い“トヨタ タンドラ”が1-2体制に。
 その後はKy.ブッシュがリードを広げ、独走でトップチェッカー。昨年に続きシカゴを連覇。今季8戦目の出場にして6勝目を挙げた。
 シリーズレギュラーのクラフトンが今季4度目となる2位でフィニッシュし、“トヨタ タンドラ”は今季8度目の1-2フィニッシュ。ドライバーズランキング首位を争うチームメイトのソーターが14位に終わったため、クラフトンが逆転し5ポイント差の首位に立った。
 バートン5位、ウォレス・Jr.6位、ネメチェクが9位に入りトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第16戦は9月20日(土)にニューハンプシャー・モーター・スピードウェイで開催される。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「今夜の我々の“トヨタ タンドラ”が速いことは分かっていた。今年、チームは本当に良い仕事をしてくれている。TRDも本当にハードな作業でサポートしてくれた。この勝利はチームにとっても良い結果だが、次からの数戦はエリック・ジョーンズがドライブする。私はオーナータイトルの状況を見て終盤再びドライブすることになるだろう」 

第15戦 Lucas Oil 225 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 7 51 カイル・ブッシュ トヨタ タンドラ 150
2 9 88 マット・クラフトン トヨタ タンドラ 150
3 4 20 オースティン・ディロン シボレー 150
5 3 13 ジェブ・バートン トヨタ タンドラ 150
6 6 54 ダレル・ウォレス・Jr. トヨタ タンドラ 150
9 14 8 ジョー・ネメチェク トヨタ タンドラ 150
14 1 98 ジョニー・ソーター トヨタ タンドラ 149
15 15 05 ジョン・ウェス・タウンリー トヨタ タンドラ 149
16 16 35 マンソン・ミングス トヨタ タンドラ 148
17 10 17 ティモシー・ペターズ トヨタ タンドラ 148
19 8 77 ジャーマン・キロガ・Jr. トヨタ タンドラ 146
選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 マット・クラフトン トヨタ 560
2 ジョニー・ソーター トヨタ 555
3 ライアン・ブレイニー フォード 544
4 ダレル・ウォレス・Jr. トヨタ 525
5 ジャーマン・キロガ・Jr. トヨタ 501
8 ティモシー・ペターズ トヨタ 475
10 ジェブ・バートン トヨタ 459
11 マンソン・ミングス トヨタ 374
14 ジョン・ウェス・タウンリー トヨタ 348
20 ジョー・ネメチェク トヨタ 279
22 ジョン・ハンター・ネメチェク トヨタ 230
23 エリック・ジョーンズ トヨタ 214
34 ブライアン・イックラー トヨタ 83
57 クリス・フォンテイン トヨタ 25
66 ジャスティン・ボストン トヨタ 14
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 700
2 シボレー 614
3 フォード 609
4 RAM 136

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