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2014年9月22日 (月)

WEC:ポルシェ919ハイブリッドが長時間レースをリードするも表彰台を逃す

Porsche 919 Hybrid (C)Porsche Japan KK. 拡大します 

日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のワークスチームからスポーツカー世界耐久選手権(WEC)にエントリーする919ハイブリッドは、米国オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されたWEC第4戦において予選2位、3位という好位置からスタートし、6時間におよぶ決勝レースでは長時間にわたってリードしたものの、結果4位および5位に終わりました。一方GTE-Proクラスではカーナンバー92の911 RSRが2位を獲得しました。

予選で2位を獲得したLMP1クラスの919ハイブリッド(カーナンバー14)をドライブするロマン・デュマ(フランス)/ニール・ジャニ(スイス)/マルク・リーブ(ドイツ)組は、決勝レースでも好調さを見せつけ長くトップを走り続けましたが終盤でトラブルに見舞われ、4位でレースを終えました。もう1台のポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー20)のティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)/マーク・ウェバー(オーストラリア)組は、5位でフィニッシュしました。

スターティングドライバーを務めたデュマとウェバーは、レース序盤で早くも後退し1回目のピットストップ前には、それぞれ5位と6位を走行していました。最初の100分が経過すると、雨が降り出し急に水に浸かったコースでは、6台の車がスピンしてコースアウトしてスタックしましたが、ティモ・ベルンハルトがステアリングを握るカーナンバー20のもそのうちの1台でした。混乱が生じたコースにはレッドフラッグが出され、レースは45分間中断されました。

セーフティカーの後からの再スタートでは、ジャニがドライブするカーナンバー14はスリック・インターミディエイトタイヤを選択していました。ジャニは間もなくリードを奪い、105周後にピットインし919ハイブリッドを託されたリーブはスリックでコースに復帰します。133周の後、リーブは最終の給油を行うべくリードを保ったままピットに入りましたが、その後、エンジンパワーを失い4位に後退したままレースを終えました。

カーナンバー20のベルンハルトは、フルウエットタイヤでグラベルから救出された後、レッドフラッグの後も走行を続けることができましたが、彼もすぐにスリック・インターミディエイトタイヤに履き替えました。90周目に4位のままハートレーと交代。最後の30分で、ウェバーが再び車に乗り込み、最終的に5位でフィニッシュラインを通過しました。

ポルシェAGの研究開発担当役員であるヴォルフガング・ハッツのコメント: 「チェッカーフラッグの直前まで、今の週末は非常に期待感がもてるもので、私達はレース優勝を目指して戦いました。チームは優れた仕事をしたにもかかわらず、報われなかったのは残念です」。

ポルシェAGのLMP1プロジェクトのトップであるフリッツ・エンツィンガーのコメント: 「残念ながら、ここ数ヶ月の開発と素晴らしい予選結果をチャンピオンシップのポイント獲得に十分に活かすことができませんでした。ル・マンでの展開と同様、表彰台獲得、さらに言えば優勝のチャンスがありました。私達は、カーナンバー14のパワーダウンの原因を徹底的に分析し、富士スピードウェイでのレースに備えます」。

LMP1チーム監督であるアンドレア・ザイドルのコメント: 「レースの結果は、もちろん残念なものでした。厳しいレースで、コンディションも複雑でした。レース序盤は、ドライで気温も高く、リーダーのペースに追従することはできませんでしたが、雨の中で私達は驚く程の強さを発揮しました。再スタートでは、可能性を高めるために、それぞれ別の作戦を割り振りました。そして、カーナンバー14にスリック・インターミディエイトタイヤをチョイスし、リードを取ることができました。しかし、終盤にパワートレインにトラブルが発生し、表彰台を逃しました」。

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

LMP1クラス ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー14)
ロマン・デュマ(36歳、フランス)のコメント:「レース序盤は30°を超える気温のため、多少苦戦しました。コースが空いていた周回では問題ありませんでしたが、トラフィックではアンダーステアが強すぎました」。

ニール・ジャニ(30歳、スイス)のコメント「雨が降り出してからは、どうにもなりませんでした。最初は、1つのコーナーだけがウェットになったのですが、すぐにサーキットのあらゆる場所が水浸しになりました。私は上りに差し掛かったところでスライドしました。グラベルトラップを超えて、芝に突っ込み、コースに戻りました。再スタートはスリック・インターミディエイトタイヤで行くという判断は正解でした。熱さのためサーキットがすぐにドライになることを願っていました。自分はこのタイヤを本当に上手く使い30秒以上のリードを持って車を渡しました。作戦はすべて正しく機能し、チームはすばらしい仕事をしました」。

マルク・リーブ(34歳、ドイツ)のコメント:「厳しい戦いでした。ロマンとニールは良いレース運びをしました。ポルシェ919ハイブリッドをトップで受け取ったことは、素晴らしいことでした。しかし、私がピットストップした後、エンジンが急にパワーダウンしたため、最後までリードを守り切ることができませんでした。チームは車をしっかりと準備してくれました。私達は本当に表彰台に上ってしかるべきでした」。

LMP1クラス ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー20)
ティモ・ベルンハルト(33歳、ドイツ)のコメント:「今日は、ついていませんでした。雨が降り出すまで、スティントの出だしは好調でした。私はスリック・インターミディエイトタイヤを選択しましたが、ピットレーンで急に雨が激しくなりました。私は自分が浮いているのに気付きました。まるで乗客のような気分でした。セーフティカーの後からの再スタートでは安全策を取り、フルウエットタイヤで臨みましたが、これが不利に働いてしまいました。その後、スリック・インターミディエイトタイヤに換えたあとは、何も問題ありませんでした。これがレースというものです」。

ブレンドン・ハートレー(24歳、ニュージーランド)のコメント:「ティモから車を受け取った時点で、すでに1周遅れでした。ポルシェ919ハイブリッドは強い印象を与え、昼も夜も両方ともドライビングを愉しむことができました。担当スティントの途中にはコース上の大きな破片に衝突し、エアロダイナミクスに多少の影響が出てしまいました」。

マーク・ウェバー(38歳、オーストラリア)のコメント:「最初、アウディとよいバトルをしました。しかし、トラフィックでは彼らの方が明らかに余裕があり、簡単にさまざまなラインを取ることができていました。一時的に、フルブーストが使えなくなりましたが、走行中に解決することができました。レース序盤の高温と、その後のそれぞれのスティントにも我々が多くを学んだのは間違いありません」。

GTE-Proクラスでは、5万人の観客が見守る中、カーナンバー92のフランス人ワークスドライバー、パトリック・ピレ/フレデリック・マコウィッキ組は、このアクションに満ちた6時間レースにおいて、ポルシェマンタイ・チームにシーズン2度目の優勝をもたらすかに見えました。しかし、フィニッシュ直前までリードを保っていたものの、手に汗を握る戦いののち、最終的にはわずか16秒差で惜しくも2位でフィニッシュしました。

土曜日の夕方になる少し前、土砂降りの雨によってサーキットの大部分がまたたく間に水浸しになり、レースは中断となりました。45分後に再開すると、ポルシェのワークスドライバー、ニック・タンディ(イギリス)がリードを奪いました。タンディは、初めてイェルク・ベルクマイスター(ドイツ)とコンビを組み、スポーツカーの象徴911の第7世代をベースにした、ポルシェマンタイからエントリーしたもう1台の911 RSRのステアリングを握り、フラッグの85分前までトップの座を守りました。その後、電気系統の故障により、ピットストップ後にマシンがスタートせず、2周をロスして、最終的には4位でフラッグを受けました。

911 RSRをドライブした4人のポルシェのワークスドライバー全員にとって、これはこの日2度目のレースでした。この前に、チューダー・ユナイテッド・スポーツカー選手権に参戦し、ポルシェ・ノース・アメリカからエントリーした911 RSRをドライブしていたからです。

ポルシェモータースポーツ部門のトップであるハルトムート・クリステンのコメント:「GTクラスの戦いが信じられないほどハイレベルであることを考えるなら、私たちの結果がどれほど優れたものであるかが理解できるはずです。今週末、非常に困難な状況で2つのレースを戦ったポルシェのドライバーに敬意を表したいと思います。両方のレースで作業してくれたピットのクルーに対しても同様です。もちろん、トップでフィニッシュできなかったのは非常に残念ですが、今日ドライバーとチームが払った努力は決して無駄ではなく、今後に活きることでしょう。」

GTE-Proクラス ポルシェ911 RSR(カーナンバー92)
パトリック・ピレのコメント:「私たちのマシンは、ウェットな路面でも非常によくコントロールできました。トップに立った後は少し差をつけることさえできました。しかし、路面が乾いてからは、アストンマーチンに勝てる見込みはなくなりました。とはいえ、表彰台に上り、重要なポイントを獲得することができました。全体的に見てタフな週末で、難しいコンディションのもとで2つのレースを戦い、肉体的にも疲れました。暑くて湿度も高い上に、雨まで降ってきましたからね。しかし、最善を尽くし、ポルシェのために良い結果を残せました。」

フレデリック・マコウィッキのコメント:「タフなレースでしたが、結果が残せてよかったと思います。選手権の中である程度ポイントを稼ぐことができましたから。」

GTE-Proクラス ポルシェ911 RSR(カーナンバー91)
イェルク・ベルクマイスターのコメント:「ニックは良い仕事をしてくれました。チームも同様です。ピットストップはすべて完璧でした。残念ながら、最終段階で小さな電気系統のトラブルに見舞われ、その後は優勝争いに加わることができませんでした。」

ニック・タンディのコメント:「レースの大半は予定通りに運んでいました。私たちは戦略を完璧に実行し、勝利に向けて進んでいました。もしトラブルに見舞われなかったら、トップの座を守り抜くことができたでしょう。個人的には、今日は本当にハードでした。私はどちらのレースでもトップを走りましたが、優勝できませんでした。本当に残念でしたが、これからも戦い続けます。」

GTE-Amクラスでは、クリスティアン・リード(ドイツ)/クラウス・バッハラー(オーストリア)/ハーリド・アルクバイシ(アラブ首長国連邦)組がプライベートチームのプロトンコンペティションのポルシェ911 RSRをドライブして3位を獲得し、やはり表彰台に上りました。

決勝結果
LMP1クラス

1. ファスラー/ロッテラー/トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)組、アウディR18 e-tronクワトロ、157周
2. ディ・グラッシ/デュバル/クリステンセン(ブラジル/フランス/デンマーク)組、アウディR18 e-tronクワトロ、– 53.016秒
3. デビッドソン/ラピエール/ブエミ(イギリス/フランス/スイス)組、トヨタTS040 HYBRID、– 1分03.945秒
4. デュマ/ジャニ/リーブ(フランス/スイス/ドイツ)組、ポルシェ919ハイブリッド、-1周
5. ベルンハルト/ハートレー/ウェバー(ドイツ/ニュージーランド/オーストラリア)組、ポルシェ919ハイブリッド、-2周
6. ブルツ/サラザン/コンウェイ(オーストリア/フランス/イギリス)組、トヨタTS040 HYBRID、– 2周

GTE-Proクラス

1. ターナー/ミュッケ(イギリス/ドイツ)組、アストンマーチンヴァンテージ、141周
2. マコウィッキ/ピレ(フランス/フランス)組、ポルシェ911 RSR、141周
3. ブルーニ/バイランダー(イタリア/フィンランド)組、フェラーリ458イタリア、141周
4. ベルクマイスター/タンディ(ドイツ/イギリス)組、ポルシェ911 RSR、139周
5. リゴン/カラド(イタリア/イギリス)組、フェラーリF458イタリア、137周
6. マクドウォール/オーヤング/リース(イギリス/ホンコン/ブラジル)組、アストンマーチンヴァンテージ、137周

GTE-Amクラス

1. ダララナ/ラミー/ニゴール(カナダ/ポルトガル/デンマーク)組、アストンマーチンヴァンテージ、138周
2. プールセン/ハンソン/スタナウェイ(デンマーク/デンマーク/ニュージーランド)組、アストンマーチンヴァンテージ、138周
3. リード/バッハラー/アルクバイシ(ドイツ/オーストリア/アラブ首長国連邦)組、ポルシェ911 RSR、137周
4. ペレス・コンパンク/チョチ/ベントゥーリ(アルゼンチン/イタリア/イタリア)組、フェラーリF 458イタリア、137周
5. ロダ/ルベルティ/シーガル(イタリア/イタリア/米国)組、フェラーリF458イタリア、136周
6. クローン/ヨンソン/コリンズ(米国/スウェーデン/イギリス)、フェラーリF458イタリア、135周

スポーツカー世界耐久選手権(WEC)の全8戦中第5戦は、10月12日に富士(日本)で開催されます。

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