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2014年10月21日 (火)

デニー・ハムリンとマット・ケンゼスが次ラウンド進出! カイル・ブッシュはクラッシュで無念の敗退 (トヨタ)

2014年10月20日
(株)トヨタモーターセールス&マーケティング モータースポーツオフィス 

“チェイス”第6戦目となったタラデガでは、マット・ケンゼスが2位フィニッシュ。18位でフィニッシュしたデニー・ハムリンと共に、ランキングトップ8入りを果たし“チェイス”の第3ラウンド進出を決めた。一方で、カイル・ブッシュは中盤クラッシュに巻き込まれ、無念の40位。惜しくも“チェイス”次ラウンド進出はならなかった。キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでは、ティモシー・ペターズが今季初勝利を飾った。

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第32戦 Geico 500


開催日:10月19日

デニー・ハムリンとマット・ケンゼスが次ラウンド進出!
カイル・ブッシュはクラッシュで無念の敗退 

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2位、18位でフィニッシュし、“チェイス”の第3ラウンド進出を決めたマット・ケンゼス(#20)とデニー・ハムリン(#11)

 10月19日(日)、米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第32戦「Geico 500」が開催された。
 シーズン終盤の10戦でタイトルを争うプレーオフ“チェイス”は6戦目となり、3戦毎に候補者が振り落とされていく今季からの新システムも、第2ラウンドの3戦目を迎えた。トヨタ勢ではカイル・ブッシュが“チェイス”の前半5戦全てでトップ10フィニッシュを続けており、目下ランキング2位。デニー・ハムリンが7位、マット・ケンゼスが9位につけて、第3ラウンド進出を目指し今大会に臨んだ。
 1周2.66マイル(約4.3km)とシリーズ最長を誇るタラデガは、速度抑制のために“リストリクター・プレート”と呼ばれる吸気量を制限するパーツを取り付け、馬力を抑えてのレースとなる。それでも、複数台が列をなして空気抵抗を低減する“ドラフティング”などのテクニックを駆使し、最高速度は320km/hを超えるハイスピードコースである。
 ドラフティングにより複数台が接近したまま、激しく順位の入れ替わるレースが展開され、クラッシュ時には“ビッグ・ワン”と呼ばれる多重クラッシュになりやすい。今季の“チェイス”システムは1戦でもリタイアで落とすと次ラウンド進出が難しくなる厳しい展開が続いており、タラデガで何が起こるのか、大注目のレースとなった。

 17日(金)に2度の練習走行を行い、18日(土)午後3時40分より予選開始。ブライアン・ヴィッカーズが今季初となるポールポジションを獲得。ケンゼスは13番手、ハムリンとKy.ブッシュは38番手、41番手と後方からのスタートとなり、10台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。
 なお、ケンゼスは予選後、エンジンを交換したため、最後尾グリッドへと後退してのスタートとなった。

トヨタモータースポーツニュース

 19日(日)午後1時23分、2.66マイルオーバルを188周(500マイル:約800km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのヴィッカーズは、序盤上位争いを展開したが、徐々に後退。
 Ky.ブッシュ、ケンゼスらが“ビッグ・ワン”を避けるべく隊列の最後尾で様子をうかがう中、ハムリンがトヨタ勢ではただ一人上位争いに加わり、グリーンピットが始まった39周目には首位に浮上。貴重なリードラップボーナスを獲得した。
 全車がグリーンピットを終えた後はハムリンも後方へ下がり、ケンゼス、Ky.ブッシュと共に後方グループ入り。
 60周目、上位争いグループの中でクラッシュが発生。後方グループも大混乱となる中、Ky.ブッシュは車両前部に若干のダメージ。コーション中のピットで修復も、周回遅れになることなくコースへ復帰。一方で、このコーションラップ中にケンゼスも1周ながら首位に立ち、ボーナスポイントを得た。
 66周目の再スタート後もトヨタの3台は後方グループで走行。またもイエローコーションの出ない長いグリーンランとなる中、80周目過ぎからケンゼスが徐々にポジションを上げ、上位争いに加わった。
 レースが折り返し、数台が2度目のグリーンピットへと向かった103周目、20位前後を走行中のJ.J.イェリーが接触からスピン。混乱した後続勢も次々にスピンや接触を喫し、多重クラッシュとなった。
 後方グループの30位前後を走行中、直前の混乱を避けようとしたKy.ブッシュだったが、後続から追突されスピンし、イン側の壁に激しくクラッシュ。ドライバーは無事だったが、車両前後に大きなダメージを負い、ガレージでの長い修復を余儀なくされてしまった。
 この時点での“チェイス”のポイントでは、Ky.ブッシュは僅差の9位。コースに復帰し少しでも多くのポイントを獲得すべく、ガレージでは懸命の修復作業が続けられた。
 107周目に再スタートが切られ、ケンゼスは10位から上位争いへ。ハムリンは後方で我慢の走行。その後、ケンゼスも徐々に順位を落としながらも、終盤での勝負へ向け、周回を続けた。
 152周目、長い修復を終えたKy.ブッシュが、48周遅れの41位でコースに復帰。
 残りが20周を切った170周目過ぎあたりから、最後の給油のためのグリーンピットが始まったが、175周目にピットロードでスピンした車両によりイエローコーション。ケンゼスはこのスピンが発生した時にピットロードにいたが、巻き込まれることなく10位へポジションアップ。ハムリンは車体右前部に若干のダメージを負っており、これを修復するために再度ピットインを強いられ、首位と同一周回の23位で、残り9周での再スタートを迎えた。
 他のトヨタ勢では、コーション直前にピットを終え好位置につけていたボウヤーが7位で再スタート。ボウヤー、ケンゼス、そしてハムリンも徐々に順位を上げていった残り4周でコース上の異物によりイエローコーション。レースは“グリーン・ホワイト・チェッカー”の2周で決されることとなった。
 再スタートが切られた直後、20位前後の車両が接触し、多重クラッシュが発生。そのすぐ後ろにいたハムリンは間一髪でこれを回避。レースは2度目の“グリーン・ホワイト・チェッカー”となった。
 ボウヤー6位、ケンゼス8位、ハムリン20位で再スタート。ケンゼスはハイスピードでの3ワイドバトルの中で順位を上げ、5位でファイナルラップへ。なおも先行車をかわしていったケンゼスは、首位を逃げるブラッド・ケゼロウスキー(フォード)に迫ったが惜しくも届かず、2位でフィニッシュ。ボウヤーもその後方でのバトルを制し、3位でチェッカー。
 ハムリンは18位でチェッカーを受けた。この結果、“チェイス”争いでは、ハムリンが4位、ケンゼスが5位へとポジションを上げ、共に次の3戦“エリミネイター・ラウンド”への進出を決めた。
 一方で、Ky.ブッシュはメカニックの懸命な修復によりコースへ復帰し、一つポジションを上げ、40位フィニッシュとなったが、7ポイント及ばず、このラウンドで“チェイス”争いからは惜しくも脱落することとなった。Ky.ブッシュを含む、今ラウンドでの敗退者のポイントは“チェイス”開始時点の2000点リセットからの積算に戻される。
 次戦より、ランキング上位8台は4000ポイントにリセットされ、続く3戦を終えた時点での上位4台が最終戦でタイトルを争う。トヨタのハムリン、ケンゼスの活躍が期待される。

 次戦第33戦は10月26日(日)、米国東部バージニア州マーティンズビルのマーティンズビル・スピードウェイで行われる。

ドライバー マット・ケンゼス:
「最後の再スタートはかなり上手く行き、周りの車両とのコンビネーションも良かった。ブラッド(ケゼロウスキー:フォード)が他車をブロックしようとしてラインを変えたので、私の前のスペースが開いた。しかし、彼をかわすほどのスピードはなかった。後方からの助けもあり、最後は首位を追ったが、チェッカーまでにパスすることは出来なかった。とはいえ、我々にとっては良い一日だった。次戦マーティンズビルへ向けた準備は出来ている。ここ数週、荒れた期間を過ごしたが、今日タラデガで良い結果を得て、次戦マーティンズビルに向かうのが楽しみだ」

ドライバー デニー・ハムリン:
「“チェイス”入りはぎりぎりの戦いで、最終ラップの時点では我々はランキング8位と同点だった。ただひたすら戦い続けた。後方で待つレースはつらいが、18号車(カイル・ブッシュ)に起こったようなことが我々にも起こらないとは限らず、我慢のレースだった。そして、苦労の甲斐あって次ラウンド進出を勝ち取ることが出来、嬉しい。次戦からの3戦は全て我々が得意としているコースであり、チャンスを確実に活かさなくてはならない」 

第32戦 Geico 500 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 5 2 ブラッド・ケゼロウスキー フォード 194
2 13 20 マット・ケンゼス トヨタ カムリ 194
3 33 15 クリント・ボウヤー トヨタ カムリ 194
15 22 26 コール・ウィット トヨタ カムリ 194
16 34 66 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 194
18 38 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 194
20 1 55 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 194
38 23 49 マイク・ウォレス トヨタ カムリ 186
40 41 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 145
42 32 83 J.J.イェリー トヨタ カムリ 102
43 14 23 アレックス・ボウマン トヨタ カムリ 102

ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 ジョーイ・ロガーノ フォード 4000
2 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 4000
3 ライアン・ニューマン シボレー 4000
4 デニー・ハムリン トヨタ 4000
5 マット・ケンゼス トヨタ 4000
9 カイル・ブッシュ トヨタ 2193
18 クリント・ボウヤー トヨタ 885
21 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 830
31 コール・ウィット トヨタ 468
35 アレックス・ボウマン トヨタ 372
39 ライアン・トゥルークス トヨタ 193
42 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 76
45 パーカー・クリガーマン トヨタ 54
47 ブレット・モフィット トヨタ 48
55 トミー・ドリッシ トヨタ 6
56 クレイ・ロジャース トヨタ 1
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 シボレー 1429
2 フォード 1408
3 トヨタ 1286

※結果及びポイントは暫定 

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第18戦 Fred's 250


開催日:10月18日

ティモシー・ペターズが今季初勝利!
“トヨタ タンドラ”は今季14勝目

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タラデガならではの4ワイドの激戦となったチェッカー目前、
逃げ切ったティモシー・ペターズ(#17)が今季初勝利を挙げた 

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第18戦「Fred's 250」が10月18日(土)にタラデガ・スーパースピードウェイで開催された。
 同シリーズのタラデガ戦は、2006年の初開催以来これまでに8戦が行われているが、トヨタはそのうち6戦を制する強さを見せている。

 17日(金)の午前中に2時間の練習走行を行い、午後4時45分より予選開始。シリーズポイントリーダーのマット・クラフトンが3番手、チームメイトでランキング2位につけるジョニー・ソーターが4番手で2列目に並んだ。18歳のエリック・ジョーンズは、キャリア初挑戦となるリストリクター・プレート・レースで3列目6番手。ジェブ・バートンが7番手、ベテランのジョー・ネメチェクが8番手、ジョン・ウェス・タウンリーが9番手で続き、11台の“トヨタ タンドラ”が決勝へと進んだ。

 18日(土)午後12時22分、2.66マイルオーバルを94周(250マイル:約400km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
 昨年のウィナーであるソーターは、4番手からスタートしてまもなく3列となった隊列の、中央の先頭につけポジションを上げたが、隊列が2列へと変化していく中で飲み込まれ、14位へ後退。一方、26番手スタートのティモシー・ペターズが、27番手スタートのダレル・ウォレス・Jr.と共に一気にポジションアップ。4周目にはトップ10圏内へと浮上した。
 11周目、17位走行中のジャーマン・キロガ・Jr.が走行ライン争いの中で接触し、多重クラッシュが発生。このクラッシュの直後にいながらも間一髪で避け、再スタートでは6位まで順位を上げたソーターだったが、25周目に、突然のエンジントラブルに見舞われ、レースを終えることとなってしまった。
 40周目前後からグリーンピットとなり、全車がピット作業を終えた時点で、好調なウォレス・Jr.とペターズが2位、3位で首位を追走。一方で、10位前後を走行していたクラフトンとネメチェクは、今季よりトラック・シリーズとネイションワイド・シリーズのプレート・レースでのみ採用された、バンパーを押しつけ合ったままのタンデムドラフト走行という違反を取られ、ドライブスルーペナルティに。しかし、何とか首位と同一周回にとどまり、その直後にイエローコーションが出されたこともあり、13位、14位で隊列に復帰した。
 このコーションでは、好ピットによりペターズが首位に浮上。ウォレス・Jr.と共に“トヨタ タンドラ”の1-2体制となった。
 その後は、コーションが短い間隔で連発する中、ペターズとタウンリーが順位を入れ替えながら首位を争う展開に。
 サイド・バイ・サイドでの首位争いを繰り広げた2台だったが、89周目、この日5度目のイエローコーションから、残り6周での再スタートが切られると、タウンリーは混戦に飲み込まれ、大きくポジションダウン。ペターズはイン側から長く伸びた隊列の首位を守った。
 そのままフィニッシュするかと思われたが、91周目にスピン車両によりイエローコーション。レースは1周延長され、最後の2周、“グリーン・ホワイト・チェッカー”で決されることとなった。
 ペターズはイン側最前列から再スタート。上位2列はそれぞれ異なるメーカーの車両が連なり、ドラフティングからファイナルラップには3ワイド、4ワイドでの最後の激戦が繰り広げられた。
 ペターズは逃げ切り、トップでチェッカー。嬉しい今季初勝利、キャリア8勝目を挙げた。“トヨタ タンドラ”は今季14勝目。最後の再スタートで2列目4位につけたジョーンズだったが、3ワイドバトルでドラフティングパートナーを失い失速。そこから追い上げ、6位でフィニッシュ。クリス・フォンテインが7位、タウンリーが8位、ウォレス・Jr.が9位、ネメチェクが10位に入り、6台の“トヨタ タンドラ”がトップ10フィニッシュを果たした。
 クラフトンは14位でフィニッシュ。ランキング首位の座を守った。

 次戦第19戦は10月25日(土)にマーティンズビル・スピードウェイで開催される。

ドライバー ティモシー・ペターズ:
「ヴィクトリーレーンに立てることは、本当にエキサイティングだ。チームにはどう感謝して良いか分からない。我々は開幕戦デイトナで強さを示したが、その後速さを失ってしまった。それだけに、再びスーパースピードウェイに戻って来てのこの勝利は格別だ。チームも、トヨタも、本当に良くやってくれた。今日ずっとドラフティングパートナーとして手助けしてくれたダレル・ウォレス・Jr.にも感謝したい。最後の一つ前の再スタートで順位が若干下がったことで彼とは離れてしまい、共にフィニッシュ出来なかったのは残念だが、今日はずっと首位を争うことが出来、良い一日だった。今日使用したナンバー12シャシーは、開幕戦デイトナで0.017秒差で2位になった車体であり、今日ついに勝利をもたらすことが出来て良かった」 

第18戦 Fred's 250 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 26 17 ティモシー・ペターズ トヨタ タンドラ 95
2 2 32 テイラー・マルサム シボレー 95
3 21 23 スペンサー・ギャラハー シボレー 95
6 6 51 エリック・ジョーンズ トヨタ タンドラ 95
7 11 84 クリス・フォンテイン トヨタ タンドラ 95
8 9 05 ジョン・ウェス・タウンリー トヨタ タンドラ 95
9 27 54 ダレル・ウォレス・Jr. トヨタ タンドラ 95
10 8 8 ジョー・ネメチェク トヨタ タンドラ 95
14 3 88 マット・クラフトン トヨタ タンドラ 95
15 17 35 ダニエル・サレス トヨタ タンドラ 95
16 7 13 ジェブ・バートン トヨタ タンドラ 95
29 12 77 ジャーマン・キロガ・Jr. トヨタ タンドラ 30
31 4 98 ジョニー・ソーター トヨタ タンドラ 24

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 マット・クラフトン トヨタ 674
2 ライアン・ブレイニー フォード 658
3 ダレル・ウォレス・Jr. トヨタ 646
4 ジョニー・ソーター トヨタ 638
5 ティモシー・ペターズ トヨタ 597
7 ジャーマン・キロガ・Jr. トヨタ 574
9 ジェブ・バートン トヨタ 555
12 ジョン・ウェス・タウンリー トヨタ 444
19 ジョー・ネメチェク トヨタ 341
20 エリック・ジョーンズ トヨタ 338
23 ジョン・ハンター・ネメチェク トヨタ 269
31 ブライアン・イックラー トヨタ 122
44 クリス・フォンテイン トヨタ 62
68 ジャスティン・ボストン トヨタ 14
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 837
2 シボレー 742
3 フォード 724
4 RAM 136

※結果及びポイントは暫定 

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