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2014年10月11日 (土)

WEC:Audi、ランキングトップでFIA世界耐久選手権(WEC)日本戦を戦う

(C)AUDI AG. 拡大します

2014/10/10
● 今年の後半戦は日本でスタート
● 勝利を重ねるアウディモータースポーツがまだ勝利のない富士に臨む

10月6日 インゴルシュタット: アウディは好調な前半戦を終えています。2012年から開催されているFIA世界耐久選手権(WEC)において、アウディはこれまでに20戦で13勝をあげています。直近のアメリカ、オースティンでの好成績によりタイトル争いで逆転を果たし、アウディは今年初めてマニュファクチャラーズランキングの首位に躍り出ました。10月12日に行われる富士スピードウェイでのWEC第5戦目において、チームはこの勢いを保ち、さらにその差を広げる意気込みです。

今シーズンの折り返し地点でアウディはポイントを逆転、全8戦のうちの4戦を終えたところでトヨタに18ポイントの差をつけてトップに立ちました。そして今回、新しいランキングリーダーとして後半戦の初戦、激戦が予想されるWEC第5戦に臨みます。東京から約100km程南西に位置する富士スピードウェイは、レーシングカーのエアロダイナミクスにとって非常に厳しい複合要素を持っています。非常にスローなセクションと超高速セクションが交互に配置され、スタート-フィニッシュ前後の1.4kmに及ぶストレートは世界のモータースポーツにおいても最長の部類です。ここではエンジンパワーがものを言います。

富士はアウディにとって特別な場所です。WECが2012年に始まって以来、各国で開催されてきた9つのサーキットのうち8つにおいて、アウディは少なくとも一度は勝利をあげています。このサーキットが唯一WECで攻略できていないサーキットなのです。昨年2013年の日本戦では、マルセル ファスラー/アンドレ ロッテラー/ブノワ トレルイエ (スイス/ドイツ/フランス)組がポールポジションを獲得。しかしこの地域では珍しくない豪雨により、通常のレース運びにはなりませんでした。セーフティカーが入って16周後、レースディレクターはレース中止を決定し、エントラントはそれぞれ半分のポイントしか獲得できませんでした。チームやドライバーのみでなく、観客にとっても非常に残念なレースとなりました。日本のファンはスポーツカーレースが大変好きで、毎年富士のグランドスタンドは観客で埋め尽くされます。また彼らのレースに関する専門的な知識、数多く掲げられる手作りの横断幕、そしてサインを求める人々などが、ドライバー達に感銘を与えています。

今年、アウディは富士で優勝を勝ち取る意気込みです。ファスラー/ロッテラー/トレルイエ組は、直近のWECの2戦、ル・マン24時間レースと荒れたオースティン戦を連続で制しています。アウディは、テキサスでのその戦略的な決断と完璧なドライビングで、マニュファクチャラーズランキングで優位に立ちました。同時に私たちのベストドライバー3人も、トップに立つトヨタのドライバー達に迫りその差を11ポイントまで縮めています。

アウディジャパン・プレスリリース

ルーカス ディ グラッシ/ロイック デュバル/トム クリステンセン(ブラジル/フランス/デンマーク)の3人はAudi R18 e-tron quattroの1号車でこれまで3戦連続で2位を獲得しています。今回のレースではこのトリオも、2号車に乗るチームメイト達同様、優勝を目指しています。ディ グラッシとクリステンセンはランキングで先行するチームメイトを13ポイント差で追っています。

インターネットでは、すべてのプラクティスと予選セッション、そしてレースのレポートを、Facebook(Audi Sport)、ツイッター(@Audi__Sport)、www.audimotorsport.infoのニュース掲示板、またAudi Sportアプリで配信します。

今大会のトピックス

・今年アウディは初めて富士を制することができるか?
・マルセル ファスラー、アンドレ ロッテラー、ブノワ トレルイエは日本戦でポイントリーダーにさらに迫ることができるか?
・アウディはマニュファクチャラーズラインキングでさらにアドバンテージを広げることができるか?

アウディ首脳陣のコメント

Dr. ウォルフガング ウルリッヒ アウディモータースポーツ代表:
「FIA世界耐久選手権(WEC)のシーズン中盤戦は面白くなってきた。オースティンでの賢明で戦略的なレースの結果、私たちはマニュファクチャラーズランキングでトップに立つことができ、ドライバーズランキングでもライバルに肉薄している。ル・マンあるいは直近のテキサスでは、ファンの前でアウディ、ポルシェ、トヨタの3ブランドのスリリングなレースを展開した。富士は厳しい戦いになると思うが、世界チャンピオンに向けて準備は万端だ。また念願の日本での勝利を心から願っている」

クリス レインケ LMPプロジェクトリーダー:
「我々は日本でやり残した事があります。昨年、正式なレース結果は残りましたが、実際にはセーフティカーの後ろを走っていただけという状況でした。今年は中断されることなく、素晴らしいレースを展開しル・マンやオースティンで発揮したパフォーマンスを、富士でも大勢の方々に見て頂きたいと思っています。このコースは我々のマシンにとって理想的なものではありませんが、それでも優勝を目指して頑張ります」

ラルフ ユットナー アウディスポーツ チームヨースト監督:
「富士でのレースを待ち望んでいました。日本のレースファンはWECの耐久レースが好きで、応援が熱狂的です。そして富士スピードウェイは特別なサーキットです。昨年、ポールポジションからスタートしたものの、レースは大雨に見舞われました。トヨタ勢のホームコースで彼らと闘うレースは、エキサイティングでチャレンジングなものです。ぜひ今年は、嵐などが来ず富士での初優勝を獲得したいと思います」

アウディドライバーの経歴とコメント

ルーカス ディ グラッシ (30歳/ブラジル)
Audi R18 e-tron quattro 1号車 (アウディスポーツ チームヨースト)
・富士でのレースは初参戦
・スパ フランコルシャン、ル・マン、オースティンで2位を獲得
「富士での初レースに向け、シミュレータを使って練習を重ねてきました。実際のコースを走る前に、シミュレータで数多くの経験を重ねています。レース前に、実際のコースを走れる機会が少ないだけでなく、1台のマシンを3人のドライバーで走る耐久レースでは、この方法はとても重要です。私以外のチームメイトはみんな富士でのレース経験がありますので、私は若干の遅れを持って臨むことになります。しかし充分に準備をしてからレースを迎えますので、私は良好なラップタイムで走行し、出来る限り多くの選手権ポイントを獲得したいと思っています」

ロイック デュバル (32歳/フランス)
Audi R18 e-tron quattro 1号車 (アウディスポーツ チームヨースト)
・オースティンでチームメイトと共に1-2フィニッシュを達成
・2006年から日本でのレースに数多く参戦
「アウディドライバーの何人かは、レースキャリアを積む過程で日本との強い繋がりを持っていますが、私もその1人です。昨年は、ただセーフティカーの後ろについて走るだけでしたので、今年は素晴らしいパフォーマンスをお目に掛けようと思っています。富士スピードウェイは、富士山の麓に広がる美しい風景の中にある世界に類をみないサーキットです。景色の美しさに負けない素晴らしい結果をファンの方々に届けられるように頑張っています。ここでの勝利は何者にも代え難いものです」

トム クリステンセン (47歳/デンマーク)
Audi R18 e-tron quattro 1号車 (アウディスポーツ チームヨースト)
・1992年から1995年の間、日本でレースキャリアを積む
・現在、チームメイトのルーカス ディ グラッシと共に年間チャンピオンランキング3位
「これまで沢山のお世話になった国に再び戻れてとても幸せです。本格的にレースを始めたころ、私は富士スピードウェイの近くに住み、ここで数多くのレースに参戦しました。私のプロレーサーとしてのキャリアは日本で始まったのです。日本には、昔からの友人もたくさんいます。そんな日本に世界でもっとも優れた自動車メーカーの一員として来訪出来ることを、とても嬉しく思っています。富士でのWECは、これまでに2回経験しています。コースの第1セクターは超高速、第2セクターはさらに高速で、第3セクターは狭くて低速というレイアウトです」

マルセル ファスラー (38歳/スイス)
Audi R18 e-tron quattro 2号車 (アウディスポーツ チームヨースト)
・アンドレ ロッテラー、ブノワ トレルイエと共に前回のWECオースティン大会で優勝
「初めて日本でレースをしたのは2年前でしたが、これまで2回のWEC富士大会で、とても好印象をもっています。日本は、熱狂的に私達を応援してくれるレースファンと美しい風景がある国です。チームメイトの2人にとって第2のホームグラウンドとも言えるこの日本で、素晴らしい闘いを披露して優勝を獲得したいと思っています。富士山をバックにサーキットを走ることは、なかなか得られない経験です。故郷であるスイスの山々の中を走っているような感覚に似ていると思います。レイアウトも数々の特長あるコーナーが組み合わされています」

アンドレ ロッテラー (32歳/ドイツ)
Audi R18 e-tron quattro 2号車 (アウディスポーツ チームヨースト)
・今年6月にル・マン24時間レースで優勝
・昨年の富士大会ではポールポジションを獲得
「日本に10年以上住んでいて数多くのレースに参戦していた私にとって、今回のレースは特別な存在です。数多くのファンの前でアウディの日本初優勝を獲得するため、気力が充実しています。ブノワ トレルイエがこのコースを熟知しています。私もここを何度も走っていますし、マルセル ファスラーも今では良好な感触を掴んでいます。富士スピードウェイは攻略が難しく、マシンのセットアップも簡単には済みません。ダウンフォースを優先するため、ストレートスピードは遅くなってしまいますが、その分コーナリングスピードが高くなっています」

ブノワ トレルイエ (37歳/フランス)
Audi R18 e-tron quattro 2号車 (アウディスポーツ チームヨースト)
・日本で12年間のレース経験
・現在、チームメイトと共に年間チャンピオンランキング2位
「私のレースキャリアの中でもっとも優勝回数が多いのが、ここ富士スピードウェイです。私はこのサーキットが大好きでアウディで優勝したいと願っています。昨年、私達はポールポジションからスタート出来ましたが、残念なことに大雨によって本当のレースを展開することは出来ませんでした。私達にとって日本のレースファンの存在は特別ですので今年は素晴らしいパフォーマンスをお目に掛けたいと思っています。トヨタとポルシェを相手にしてのバトルに勝算は充分にあります」

富士大会 Audiドライバー

ルーカス ディ グラッシ(ブラジル):1984年8月11日、ブラジル サンパウロ生まれ。現住所はモナコ。既婚(配偶者 アンナ)。身長179cm、体重75kg、2012年からアウディドライバーに。ル・マン優勝回数:0回、WEC出場回数:7回、WEC優勝回数:0回、WECポールポジション獲得回数:0回、WECファステストラップ獲得回数:1回、富士での過去最高順位:なし

ロイック デュバル(フランス):1982年6月12日、フランス シャルトル生まれ。現住所はスイス ジュネーブ。既婚(配偶者 ゲーレ、2人の息子 ヒューゴ、マーチン)。身長178cm、体重70kg、2012年からアウディドライバーに。ル・マン優勝回数:1回、WEC出場回数:14回、WEC優勝回数:4回、WECポールポジション獲得回数:2回、WECファステストラップ獲得回数:1回、富士での過去最高順位:2位

マルセル ファスラー(スイス):1976年5月27日、スイス アインジーデルン生まれ。現住所はスイス グロス。既婚(配偶者 イザベル、4人の娘 シャナ、エリン、イエール、デリア)。身長178cm、体重78kg、2008年からアウディドライバーに。ル・マン優勝回数:3回、WEC出場回数:20回、WEC優勝回数:8回、WECポールポジション獲得回数:2回、WECファステストラップ獲得回数:1回、富士での過去最高順位:2位

トム クリステンセン(デンマーク):1967年7月07日、デンマーク ホーブロ生まれ。現住所はデンマーク ホーブロ。未婚(パートナー ハンネ、2人の息子 オリバー、オズワルドと1人の娘 カーラ マーロー)。身長174cm、体重72kg、2000年からアウディドライバーに。ル・マン優勝回数:9回、WEC出場回数:20回、WEC優勝回数:4回、WECポールポジション獲得回数:0回、WECファステストラップ獲得回数:2回、富士での過去最高順位:2位

アンドレ ロッテラー(ドイツ):1981年11月19日、ドイツ デュースブルク生まれ。現住所は日本 東京。未婚。身長184cm、体重74kg、2010年からアウディドライバーに。ル・マン優勝回数:3回、WEC出場回数:20回、WEC優勝回数:8回、WECポールポジション獲得回数:4回、WECファステストラップ獲得回数:6回、富士での過去最高順位:2位

ブノワ トレルイエ(フランス):1976年12月07日、フランス アランソン生まれ。現住所はフランス ゴルド。既婚(配偶者 メラニー、1人の息子 ジュール)。身長178cm、体重68kg、2010年からアウディドライバーに。ル・マン優勝回数:3回、WEC出場回数20回、WEC優勝回数:8回、WECポールポジション獲得回数:3回、WECファステストラップ獲得回数:2回、富士での過去最高順位:2位

過去の富士大会優勝チーム(1999年~)

1999年 Nissan:コマス、本山、影山
2007年 Zytek:野田、山崎
2012年 Toyota:ラピエール、中嶋、ブルツ
2013年 Toyota:ラピエール、中嶋、ブルツ

サーキットデータ

コース長:4.563m
レース距離:6時間

予選最速レコード:アンドレ ロッテラー/ブノワ トレルイエ
Audi、1分26秒577=平均速度189.736 km/h(2013年10月19日)

ファステストラップレコード:中嶋 一貴
Toyota、1分28秒088=平均速度186.482km/h(2012年10月14日)

2013年のポールポジション:アンドレ ロッテラー/ブノワ トレルイエ
Audi、1分26秒秒577=平均速度189.736 km/h(2013年10月19日)

2013年のファステストラップ:アンドレ ロッテラー
Audi、2分04秒095=平均速度132.373 km/h(2013年10月20日)

FIA世界耐久選手権(WEC)のタイトル

2012年 Audi:マルセル ファスラー、アンドレ ロッテラー、ブノワ トレルイエ
2013年 Audi:ロイック デュバル、トム クリステンセン、アラン マクニッシュ

アンドレ ロッテラーによる富士スピードウェイのコース解説

「富士は私が日本で何年もキャリアを積んできた経験からとてもよく知るサーキットです。このサーキットには多くの難所があります。スタート/フィニッシュ地点のホームストレートは年間のすべてのレースの中でも一番長いものの一つです。トップスピード、ダウンフォースがここでの鍵となります。次に来るのが狭い右コーナーです。そしてサーキットの中盤が難所で、100Rと呼ばれる180度のオメガ形状のコーナーがあります。ここでは大きな半径によって頂点付近での時速が200km/hにもなるため、ダウンフォースの大きさが重要になってきます。続く左コーナーのヘアピンを抜ける際には、タイム短縮のためには早くアクセルオンしなければなりません。この次には2つの若干の右カーブのあるストレートが続きます。路面がドライの時には、僕たちはここをフルスロットルで走り抜けます。サーキット最後のセクションは非常に狭くなっています。ここでは最大のダウンフォースが必要になります。僕たちはここでは、大体2速と3速で走り抜けます。サーキットのある環境が標高600mの山麓地帯のため、天候は予測困難です」

レースウィークのタイムスケジュール(日本時間)

10月10日 金曜日
11:00 – 12:30  フリー走行1回目
15:30 – 17:00  フリー走行2回目

10月11日 土曜日
09:30 – 10:30  フリー走行3回目
13:55 – 14:20  予選

10月12日 日曜日
11:00 – 17:00  決勝レース(6時間)

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