WEC最終戦サンパウロの予選は3番手、5番手。表彰台での年間タイトル獲得を目指し決勝レースへ (トヨタ)
2014年11月29日(土)
世界耐久選手権(WEC)最終戦サンパウロ6時間レースの予選が行われ、トヨタ・レーシングは日曜日のレースを予選グリッド2列目、3列目からスタートすることになりました。
トヨタ・レーシングにとって明日の決勝レースで最も重要なことは完走することですが、2台のTS040 HYBRIDを駆るドライバー達は予選からポールポジション獲得へと全力を尽くしました。その結果、8号車のアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミはポールポジション・タイムから僅か0.394秒遅れの3番手を、7号車のアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイは5番手のグリッドをそれぞれ獲得しました。
7号車のデビッドソンとブエミはすでにドライバーズ・タイトルを獲得しており、今週末のトヨタ・チームは、マニュファクチャラーズ・タイトル獲得に焦点を当ててレースを戦います。最終戦を残してトヨタは選手権2位のアウディに40点差をつけています。もしアウディが決勝レースで1、2位に入って合計43点(1位25点、2位18点)を獲得するようなことがあっても、トヨタは3点以上獲得すれば悲願のマニュファクチャラーズ・チャンピオンに輝くことが出来ます(同点の場合、上位入賞の多いトヨタが優位となります。)
決勝レースの舞台となるインテルラゴス・サーキットは、今年のWECが開催された8コース中で最も1周の距離が短い(4.309km)ことで知られています。また、標高では海抜800mと最も高地にあります。これは、TS040 HYBRIDに搭載する自然吸気エンジンにとっては、ターボチャージャー(過給器)付きエンジンに比べ性能的な影響を受けやすくなることを意味します。
予選では、コース上の混雑を避けるために2台のTS040 HYBRIDはコースインをやや遅らせました。8号車はデビッドソンが、7号車はサラザンがまずタイムアタックを開始、新しく舗装し直されたコースのおかげでタイヤの摩耗による性能低下も殆どなく、昨年と比べて大きく短縮されたタイムでの争いとなりました。
8号車のデビッドソンは2周の義務周回数をこなしてブエミに交替しましたが、7号車のサラザンはタイムアタックの途中で上昇したタイヤ温度を下げてから再アタック。合計6周を走った後にコンウェイにステアリングを託しました。デビッドソンから8号車を引き継いだブエミはポールポジションを狙えるペースでアタックしましたが、最後のアタックラップで他車に阻まれ3番手に甘んじました。コンウェイはグリッド4番手に僅か0.031秒届かず、5番手から明日の決勝レースをスタートします。
トヨタモータースポーツニュース
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