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2015年1月19日 (月)

DAKAR:パリダカ日本事務局 DAKAR RALLY 最新ニュース (STAGE 13)

2015/01/17 第13ステージ - レポート
http://www.paridaka-info.com/w/?p=3495

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2015/1/15  第13ステージ :ロサリオ – ブエノス・アイレス
全競技者 リエゾン:77km  スペシャルステージ: 174km  リエゾン:142km

今日のレース

「ロサリオからブエノス・アイレスに北上する道路の途中の174kmのSS。ブエノス・アイレス→コルドバのステージ1で走ったSSを逆走するように走る。主に農道の中でフラットなグラベルでスピードは出しやすいが、晴れて路面が乾くと砂埃が立ちやすく他の競技者を追い越すのは難しい。しかし今日の場合は、先日降った雨でコースが非常にスリッピーになっている。最後まで何がおこるかわからないのがダカール・ラリーだ。最終ゴールでリタイアする競技者が毎年いる。」と紹介されていたコース。

モト&クワッド部門はリバース・スタート、総合順位最後のモンゴル人Anar Chinbataarが最初のスタートで、コースをオープンした。SSが始まった後、徐々に雨風が強くなってひどくなって土砂降りで前も見えなくなった。スリップ事故などの危険を避ける為、競技区間がCP2(km101)までと変更になった。

豪雨の中、路面・視界の状態が非常に悪く、ライダーらはグループになってコンボイ移動のような走行となった。1時間あまりでトップグループがCP2=SSゴールを通過、2時間半ほどでSSが終了した。この為、今日のSSの結果は本来の競技とはいえないような順位に終わった。イワン・ジェイクス(スロヴァキア)が1位、2位、ステファン・ソヴィツコ(スロヴァキア)、45秒差、3位トビ―・プライス1分7秒差。
今朝総合18位にいたヤクブ・プシゴンスキ、SS2km地点であやうくリタイアしかけたが、牽引されてゴールした。

オート&カミヨンはいつもの順番どおり、昨日のSS順番通りのスタートだった。モト&クワッド同様、豪雨の為にCP1(km34)だけのSSとなった。トップ走者がわずか13分でゴールしてしまう短いSSで、こちらもいつもの顔ぶれと違う順位となった。SS1位ロビー・ゴードン(米)、SS2位、ルロワ・プールター(南ア) 25秒差、SS3位エミリアノ・スパタロ(伊)29秒差。
カミヨン部門はSS1位ハンス・スティシー(オランダ)、SS2位マルセル・ファンフリート(オランダ)、1分21秒差、SS3位アイラット・マルデーブ(ロシア)2分23秒差。

総括

ダカール・ラリー2015でスタートしたのは406台 (モト79台、クワッド 18 台、オート 68台、カミヨン 51台)、そのうちの216台がここブエノス・アイレスの最終ゴールに着いた。最後のSSはイワン・ジェイクスとロビー・ゴードンが優勝した。しかし何よりもマルク・コマが経験を生かしてダカール・ラリー5度目、ナセル・アルアティヤが2週間弾丸のように走って2度目の総合優勝を手にした。

永遠のライバル、元チームメイトのシリル・デプレと同回数になった。レジェンド、ステファン・ペテランセルの優勝記録まであと1回。この二人がダカール・ラリーで10年間君臨したが、常に正々堂々の競争を繰り返してきた。今年シリル・デプレが4輪に移籍し、マルク・コマのライバルはいないかと思われていた。しかし、とんでもない!2014年同様ホアン・バレダ が議論の余地なく、KTMを脅かす驚異のライバルだった。第2ステージでマルク・コマがタイヤのトラブルで12分タイム・ロスしたのに乗じてSS優勝、総合トップの位置にたった。その日以降、二人のスペイン人ライダーはいっしょに走り、2分縮めては2分引き離されるというサイド・バイ・サイドの戦い。何日にもわたる熾烈なトップ争いで、バレダ はミスなしで最後まで走る経験を積んだかに見えた。

しかし、第8ステージでバレダ のバイクにトラブル。冠水したウユニ湖を渡る時にダメージを受けたホンダのバイクがイキケのゴールまで走るのを拒んだ。ジェレミアス・イスラエルに牽引されてゴールしたが、そこでマルク・コマの総合1位の位置は決定的なものになってしまった。

その後、打倒KTMを掲げてダカール・ラリーに帰ってきた世界のホンダ3年目の名誉をかけてオフィシャル・ライダー、パウロ・ゴンサルヴェス が立ち向かう。終始際どい差でプレッシャーをかけ続けたが、最後総合2位に終わった。

ポディウムの3つ目はダカール・ラリー初参加のオーストラリア人27歳、トビ―・プライス。第12SSでステージ優勝、今大会中8回もトップ5入りして、またたくまに注目ライダーの仲間入りした。総合3位のポジションをめぐってパブロ・キンタニーヤとおおいにレースを沸かせた。オーストラリア人ライダーで1998年のアンディ・ハイドソン以来のルーキーのベストタイムとなった。

過去2度ダカール・ラリーに参加し、2度ともリタイアしていたパブロ・キンタニーヤは今回総合4位、それでも十分満足な成績だろう。難しい第8日目で初のステージ優勝、2016年にさらなる意慾をかけて出てくるに違いない。

ゴールできなかったが第1ステージ優勝のサム・サンダーランドや、プライスと同様初参加ながらステージ優勝を果たしたマチアス・ウォークナーら新世代の来年の活躍が楽しみだ。そして今回誰よりも輝いたのがライア・サンス、イキケのステージでSS5位という素晴らしい成績、何より総合9位という女性ライダーのダカール・ラリー史上最高の順位で才能ぶりを披露した。

クワッド部門、ラファウ・サノク(ポーランド)がついに総合優勝を手にした。過去6度のダカール・ラリー参戦でそのうち4回トップ4に入っていた。2014年の総合優勝者イグナシオ・カザレ(チリ)が最初の2ステージを制したが、その後第3ステージで総合1位をサノクに譲る。そして激しい競り合いの後、第10ステージでメカニックのトラブルでカザレがリタイアしてしまう。さらに同ステージでライバル、セルヒオ・ラフエンテ(ウルグアイ)、翌11ステージでヴィクトール・マヌエル・ガレゴスロシス(チリ)もリタイアしていった。

ヘレミアス・ゴンサレス・フェリオリは19歳でステージ優勝、ダカール・ラリー史上最年少のステージ優勝記録となった。唯一のフランス人、クリストフ・デクレールの2度のステージ優勝もここに記しておきたい。

オート部門、ナセル・アルアティヤ第1ステージでオーバー・スピードというつまらないミスでタイムペナルティを科されてしまう。しかし、そんなもの彼にとってどうでもよかった。今年は彼のものだというメッセージが渡される。そして彼は翌日ステージを制し、以降そのメッセージに忠実に総合トップを維持した。ステージ優勝5回、2日目以降一度もその位置を放すことなく彼は強力にこの37回大会を凌駕した。

そのナセル・アルアティヤを絶えず悩ませたのがジニエリ・ド・ヴィリエだ。2009年の総合優勝者ド・ヴィリエは、MINI
301号をトップの座から引きずり落とすべく、最後まで手を緩めない。車は確かにMINIほどスピードがない、しかしそれでもいやらしいくらい常にピッタリと2位につけてきた。彼の活躍を充分満たすにはステージ優勝が欲しかったかもしれない。渾身のパフォーマンスで、35分あまりの差で総合2位に終わった。

2014年大会のタイトル保持者、ナニ・ローマは第1ステージでわずか数kmで故障の餌食になり、いきなり最初から6時間遅れのハンディを背負う。第9ステージで優勝を果たしたり、目覚ましい挽回を見せるが、最終ゴールまで4日のところで無念の転倒、レースを離脱することになる。

同じく転倒でカルロス・サインツが第5ステージで離脱の運命を余儀なくされた。ラリーレイドに戻ってきたプジョーチームはサインツがいなくなり、優勝への夢は残るステファン・ペテランセルに託す。しかし、悲願のタイトルには遠くおよばず、完走できたことで満足しなければならない。シリル・デプレも同じプジョーでデリケートな4輪の1年生を体験した。

2015年大会で無念の結果に終わったうちの一人、オーランド・テラノヴァ(アルゼンチン)は第4ステージから優勝戦線を離脱することになってしまったが、最後まで彼の速さを証明し続けた。もしほんのわずか運があったら、総合優勝に最も近いパイロットだったのではないだろうか。ツいていなかったのはヤジード・アラルヒもその一人。第11ステージまで素晴らしいパフォーマンスを見せていたのに、その翌日SSの数kmで車の故障でリタイアすることになってしまった。初参加にして第8日目にステージ優勝、総合3位にいたというのに・・・。2016年でこのリベンジを果たしてくれるだろう。

エリート・パイロットが次々と大会を離脱したことでチャンスが回ってきたクシシュトフ・ホロウィッツ、総合3位になった。大会参戦10度目にしてようやく悲願のポディウムに上った。

市販車部では、チーム・ランドクルーザー・トヨタオートボディの三橋淳が昨年に続きクラス優勝。通算5度目。クラス2位はチームメイトのニコラ・ジボン(仏)。クラス3位はアレヒャンドロ・ヤコピニ(アルゼンチン)、トップの三橋と7時間40分あまりの差だった。

カミヨン部門では、はからずしも4年連続優勝のKAMAZが完全制覇の年ではなかった。ハンス・スティシー(オランダ)は第1ステージ優勝から始まって4度のステージ優勝を果たした。にも関わらず中盤のメカ・トラブルで落としたタイムが響いた。アイラット・マルデーブとエドワルド・ニコラエフのトップ争いに食い入ることはできずに終わる。
一方今大会で6度のステージ優勝を果たしたニコラエフは2013年の総合優勝を今年こそ再度手に入れると思われたが、第7ステージで後退、彼の後ろをコンスタントについていた若いアイラット・マルデーブが総合トップに躍り出る。2009,2011と父のイリギザール・マルデーブのメカニックとして参加し、その後パイロットに転向して参戦4年目、マルデーブは先輩を13分差し置いて総合優勝の座についた。総合3位は同じチームメイトのエドワルド・ニコラエフ。

排気量10リットル未満クラスでは菅原ジュニア照仁が総合16位と健闘、クラス優勝。父菅原義正が総合32位で、クラス2位。クラス3位はアゴスティーニ・リッゾルディ(イタリア)で照仁と45時間あまりのタイム差がある。

パリダカ日本事務局

2015/1/15  第13ステージ :ロサリオ – ブエノス・アイレス
全競技者 リエゾン:77km  スペシャルステージ: 174km  リエゾン:142km

モト部門

001 – マーク・コマ (総合優勝、SS5位)
人生を賭けた仕事

« とても嬉しい。それは間違いない。でも、最後の日まで、思うような走りができなかった。嵐が来て、農道のピストがひどいぬかるみになってしまい、砂漠バージョンのタイヤでは容易ではなかった。幸い少しでもまともなゴールができるよう主催者がSSを後半カットした。今日もビブ・ムースの問題があって、快適なライディングというわけにはいかなかった。だから戦略を変えなければならなかった。プッシュしなければいけなかったので力いっぱいアタックした。何かを挑発する為にそうしなくてはならなかった。ボリビアに入ってそれまでの状況を奪回できる、そう信じていた。ウユニ湖がカギだった。私はそれで生き残れた。だからとても嬉しい。ここにゴール出来てとても幸せだ。これはこれまで理想的なバイクを作ってくれたチームと、人生を賭けた仕事の成果だ。これだけ頑張った後なので、今はリラックスして楽しみたい。»

007 – パウロ・ゴンサルヴェス  (総合準優勝、SS4位)
来年また優勝めざして戦う

« ここで総合2位でゴール出来て幸せになれる。このポジションでレースが始まり、3位に落ちて、最後また2位で終わった。一時マルク・コマから5分しか差がなくて優勝を手にできるかという状況にあった。その後我ら二人にエンジン交換のペナルティ15分が科されてしまった。ホアン・バレダ もウユニ湖まで総合タイムで圧勝し素晴らしいレースをしていた。その後私のサポートのジェレミアス・イスラエルにエンジンをもらって助けられた。彼がいなければこの総合2位を祝うことができなかっただろう。だからこの成果を彼にささげる。そして、来年また優勝めざして戦う。»

026 - トビ―・プライス   (総合3位、SS3)位)
とても信じられない

«SSに入って70kmあまりで、雨がひどくなってずぶぬれになった。とてもライディングできる状態ではなかった。その後SSの後部がキャンセルになった。
ここで(総合)3位だなんて、とても信じられない。何と言ってよいかわからない。3,4か月前に出場を決めた時、どちらかといえば不安だった。エントリーの仕方も準備やラリー中の生活など、いっさい何もわからなかった。それが、こうして完走できて・・・嬉しい。»

031 - パブロ・キンタニーヤ (総合4位、SS8位)
私の人生でこれほど大変だったことはない

«非常に難しくて、ハードだった。ダカール・ラリーではどのステージも難しかった。寒い所もあったし、非常に高い山岳高地コースもあった。ダカール・ラリーを完走する本格的な体験だった。アドベンチャーだった。私の人生でこれほど大変だったことはない。がこれほど充実した満足は初めてだ。初めてのダカール・ラリーで、ケガをし、非常に長い、犠牲者が出たような難しい道を走ってきた。今日はとても嬉しい。私の家族、両親、私を支えてくれた人に感謝している。… »

クワッド部門

251 - ラファウ・サノク  (総合優勝、SS8位)
信じて疑わなかった

« この瞬間を7年間待っていた、それを信じて疑わなかった。この勝利をダカール・ラリー夢見てそれが叶わない人みんなに捧げたい。私のチーム全員と、ダカール・ラリーに出たいと願ってやまない人と一緒にこの喜びを分かち合いたい。彼らもこの勝利を味わう権利があると思う。»

オート部門

301 – ナセル・アルアティヤ  (総合優勝、SS5位)
素晴らしい

« このダカール・ラリーで勝つことができて本当にうれしい。2011年のここバラデロのゴールのことを思い出している。今は私にとって本当にスペシャルな瞬間。大会の初めからレースを制し、大会中ずーっとレースをコントロールすることができた。たくさんの人にお礼を言いたい。この大会では肉体的にも精神的にも非常に良い準備ができていたので本当にここに着くことが出来た。日々の仕事を積み重ねてきて成功することが出来た。それは素晴らしいことだ。また優勝してみたい。»


303 – ジニエリ・ド・ヴィリエ  (総合準優勝、SS4位)
私たちのできる限りの手を尽くした

« いつものことながらダカール・ラリーの最終ゴールに着くとほっとする。それはたくさんの人が本当にいっしょうけんめいやった仕事の代償だから。誰もがこのゴールでもっと良い成績で通過できるよう願っていた。ナセル(アルアティヤ)との長期にわたったバトルに、私たちの出来るありとあらゆる手を尽くした。しかし彼の方がもっと上手かった。それは少しフラストレーションだが、それがレースというものだ。ダカール・ラリーで優勝できるクルマを開発するのに何年もかかる。この4年いっしょにやってきて、トヨタ・ハイラックスは大きく改善され、大きな進歩をなしとげだ。»


307 -クシシュトフ・ホロウィッツ  (総合3位、SS7位)
速く、しかし確実に走る

« レース初めにトラぶった時、我々は戦略を変えた。速く、しかし確実にゴールする走りをしようと。そして、その戦略がラリーではうまくいった。常に冷静に、4位か5位のポジションをキープし、最終的にポディウムに上れた。ぴったりのリズムを見つけた。もちろんポディウムの真ん中を狙っているが、この3番目の位置に満足だ。他の大会で何度か優勝しているが、このダカール・ラリーでポディウムに上るのはまた格別だね。このラリーが終わるとあまりに疲れていて、二度と出たくないと思う。でも、その後、また出たくなる・・・。.»

302 – ステファン・ペテランセル  (総合8位、SS10位)
我々は最初の一歩を踏み出した。

« 私は良い方だけを見ることにしているポジティブな性質なんだ。3台のうち2台が完走できたが、完走できなかったのはドライバーの技術が不十分だったからという理由ではない。車のトップ・スピードとパフォーマンスが少し足りなかったが、本格的なメカニックの問題はなかった。我々は最初のステップを踏み出した。こうして完走でき、この次はきっともっと晴れやかな笑顔になれる・・・と願っている。特にフラストレーションは無い。奇跡はないとわかっていた。モータースポーツでは、何万キロも走り込んですべてを完全に仕上げていなければ、レースで奇跡などありえないのだ。とはいえ、チームは貴重な一歩を進めた。メカニックたちは精いっぱいの仕事をしてくれた。»

305 –オーランド・テラノヴァ  (総合18位、SS3位)
もっと強くなって戻ってくる

« 第4ステージで大きく順位が後退し、レースが困難になった。そこから楽しんで、良いレースをしようと努めた。ボリビアでのコースは寒い上、非常に標高が高くてハードだった。そんな中長時間車の中にいたが、最終的に、我々にとって良いダカール・ラリーになった。これから一生懸命働いて、トレーニングして、走り込んで、来年もっと強くなって戻ってくる。»

カミヨン部門

507 - アイラット・マルデーブ  (総合優勝、SS3位)
私の父にこの勝利を捧げたい

« とても嬉しい。そしてこの勝利は情熱的に働いてくれたチーム、メカニックや関係者のみなさんのおかげだ。そして、一緒に祝うことはできないが、私の父にこの勝利を捧げたい。»

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