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2015年1月

2015年1月27日 (火)

USC:波乱の24時間レースにおけるポルシェチームの幸運と不運

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プレスインフォメーション 2015年1月26日
チュードル・ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ第1戦:デイトナ24時間レース/米国

日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)がポルシェ911 RSR でGTLMクラスの連覇を目指した第53回デイトナ24時間レースにおいて、ニック・タンディ(イギリス)/パトリック・ピレ(フランス)/マルク・リーブ(ドイツ)組がクラス5位という結果に終わりました。

しかし2015年シーズンの初戦となった伝統ある耐久レースのGTDクラスにおいて、ポルシェのカスタマーチームはスポットライトを浴びました。アレックス・ジョブ・レーシングのポルシェ 911 GTアメリカは2位でフィニッシュし、3位にはパトリック・デンプシー(米国)と彼のチームメイトがドライブするデンプシー/ライトモータースポーツの911 GTアメリカが入賞しました。

ポルシェ ノースアメリカが投入した2台のワークス911 RSRのうち、#912は、イェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/アール・バンバー(ニュージーランド)/フレデリック・マコヴィッキ(フランス)組により、7位でレースを終えました。またカスタマーチームであるファルケンタイヤ911 RSRのコックピットには、ウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)/パトリック・ロング(米国)/ブライアン・セラーズ(米国)組が乗り込み、8位でチェッカーフラッグを受けています。ポルシェノースアメリカのもう1台の911RSR(#911)を含めた3台の911 RSRは、それぞれ一時GTクラスのトップに立ちました。

デイトナ・インターナショナル・スピードウェイでのスタート直後、ポルシェは最初のトラブルに見舞われました。2周目、911 RSRをドライブするフレデリック・マコヴィッキはオルタネーターを交換するためにピットイン。このフランス人ドライバーがトップグループから6周遅れとなる一方、ニック・タンディは猛追撃を見せました。厳しい予選の結果、8番手グリッドから決勝に臨んだ彼は、レース序盤に順位を上げ、トップに立ちました。レース序盤の1時間、伝統的に特に激しい争いが展開するGTLMクラスで彼のチームメイトがカーナンバー#911のポルシェ911 RSRで何度もトップに浮上しました。数々の物語を生んだサーキットの内側のフィールドを埋め尽くしたファンは、見事なオーバーテークのアクションや目まぐるしく入れ替わるポジションなど、モータースポーツの醍醐味を堪能しました。

トップ争いは夜になっても続きます。スタート直後に後退した911 RSRは、完璧なレース運びと繰り返し導入されたセーフティカーに助けられ、トップと同じ周回まで順位を上げ、真夜中過ぎにはポルシェ ノースアメリカの両車ともに表彰台の2位および3位を狙えるポジションにつけました。

しかし、デイトナで22回の総合優勝および76回のクラス優勝を誇る最大の成功を収めているポルシェは、その後、すべての望みを絶つ事態に見舞われました。GTデイトナクラスの遅いライバルのオーバーテークを試みたアール・バンバー(# 912)は、ストレート後の第2コーナーへの進入時に濡れた芝に乗り上げて車両のコントロールを失いスライドし、次の右コーナーに進入しようとしていたマルク・リーブの車両(# 911)に衝突してしまい、両方の911 RSRともに重大な損傷を受けてしまいます。#912は修理のために18周を失い、#911は82周失いました。日曜の夜明けまでに、カーナンバー912の911 RSRは4位まで順位を戻すことができたものの、トランスミッショントラブルのため、チームは安全策を取って終了時間前にレースを終えました。

衝突のためワークス911が順位を落とした一方、カスタマーチームであるファルケンタイヤ911 RSRがその後を引き継ぎました。ワークスドライバーのウォルフ・ヘンツラーとパトリック・ロングがステアリングを握る2014年のプチ・ル・マン優勝車は、強力なパフォーマンスを発揮し、スタート後1時間でトップに立ち、その後はトップグループに留まりました。日曜日の朝には、ウォルフ・ヘンツラーからパトリック・ロングが車を受け取り、長時間2位を守りましたが、この車もエンジントラブルのためレースを終えました。

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

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2015年1月26日 (月)

USC:Rd.1デイトナ24時間 レース結果

■ディクソン/カナーン/ラーソン/マクマリー組のチップガナッシ02号車(フォード・エコブースト・ライリー)が2位に1.3秒の僅差で栄冠に輝く

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2015年1月25日 (日)

USC:Rd..1デイトナ24時間レース 12時間目途中経過

■レースも半分が経過、ウエィンテイラー・レーシングの10号車コニカミノルタ・コルベットDPがトップ
  2-3位にチップガナッシ(フォード・エコブースト・ライリー)の2台が僅差で続く

No.01 Ford EcoBoost /Target Riley (C)nascarmedia 拡大します

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USC:Rd.1デイトナ24時間レース 約3時間目途中経過

■チップガナッシの01号車(フォード・エコブースト・ライリー)がレース序盤をリード
 
藤井誠暢と星野敏組(フライングリザード・アウディR8)は総合48位

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No.01 Ford EcoBoost /Target Riley (C)USC 拡大します

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2015年1月24日 (土)

USC:Rd.1デイトナ24時間 プラクティス3&4回目結果

No.60 Ligier JS PS2 HPD (C)USC 拡大します

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2015年1月23日 (金)

WTCC:日本ラウンドのサーキットがもてぎに正式決定

Twin_ring_motegiTWIN RING MOTEGI (C)WTCC

1月23日、世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、今年9月13日に日本で行われる第9ラウンドのサーキットについてツインリンクもてぎとすることを発表した。
それ以外のサーキットや日程については、前回発表されたものと変わりはない。

FIA World Touring Car Championship 2015 calendar updated
Rd. Date Country Circuit
1 03月08日 アルゼンチン Termas de Rio Hondo
2 04月19日 モロコッコ Moulay El Hassan
3 05月03日 ハンガリー Hungaroring
4 05月16日 ドイツ N'ring Nordschleife
5 06月07日 ロシア Moscow Raceway
6 06月21日 スロバキア Slovakia Ring *
7 06月28日 フランス Paul Ricard
8 07月12日 ポルトガル Vila Real
9 09月13日 日本 ツインリンクもてぎ
10 09月27日 中国 Shanghai
11 11月01日 タイ Buriram
12 11月22日 カタール Losail *
* Subject to the signing of event promoter agreement

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USC:Rd.1デイトナ24時間 予選結果

■マイケルシャーク・レージング60号車(HPDリジェ)がポールポジション獲得

No.60 Honda HPD Ligier JS P2 (C)USC 拡大します

No.4 Chevrolet Corvette C7.R (C)indycarmedia 拡大します

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USC:Rd.1ユナイテッドスポーツカー・チャンピオンシップ デイトナ24時間 プラクティス1&2回目結果

■マイケルシャーク・レーシングの60号車HPDリジェが初日のプラクティスをリード

No.60 Honda HPD Ligier JS P2 (C)nascarmedia 拡大します

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2015年1月20日 (火)

USC:Rd.1 第53回デイトナ24時間・スケジュール/エントリーリスト

2014 Daytona 24houes (C)nascarmedia 拡大します

■タイムスケジュール

Rolex 24 Schedule of Events
Thursday January 22
7:00 Garages open
9:00 Grandstand gates open
9:25  - 10:25 TUDOR United SportsCar Championship practice
10:45  - 11:30 Ferrari Challenge practice
11:45  - 12:15 Continental Tire SportsCar Challenge practice
1:20  - 1:50 TUDOR United SportsCar Championship practice
2:10  - 2:25 Continental Tire SportsCar Challenge ST qualifying
2:40  - 2:55 Continental Tire SportsCar Challenge GS qualifying
3:10  - 3:40 Ferrari Challenge qualifying #1
4:00  - 4:15 TUDOR United SportsCar Championship GT Daytona qualifying
4:25  - 4:40 TUDOR United SportsCar Championship GT Le Mans qualifying
4:50  - 5:05 TUDOR United SportsCar Championship Prototype Challenge qualifying
5:15  - 5:30 TUDOR United SportsCar Championship Prototype qualifying
6:30  - 8 TUDOR United SportsCar Championship practice
Friday January 23
7:00 Garages open
9:00 Grandstand gates open
9:00  - 9:30 Ferrari Challenge qualifying #2
9:45  - 10:05 Continental Tire SportsCar Challenge practice
10:20  - 11:05 Ferrari Challenge Race #1
11:25  - 12:25 TUDOR United SportsCar Championship combined practice
12:45 Continental Tire SportsCar Challenge Pre-Race/Fan Walk
13:45 BMW Performance 200 (2.5 hours)
Saturday January 24
6:30 Garages open
7:00 DAYTONA 5K Run & Fun Walk
9:00 Grandstand gates open
9:35  - 10:20 Ferrari Challenge race #2
10:30 Rolex 24 Heritage Exhibition laps
11:30  - 12:15 TUDOR United SportsCar Championship driver autograph session inside Sprint FANZONE
12:45 Grid opens for fan access to pre-race ceremonies on Pit Road
14:10 START  53rd Rolex 24 At Daytona
Sunday January 25
14:10 FINISH  53rd Rolex 24 At Daytona

* 日本との時差は-14時間。ロレックス24デイトナ24時間レーススタート時刻は、日本時間1月25日(日)午前4:10分。

* エントリーリストはこちら。

「201520tudor20championship20rolex20preevent20entry20list_v21.pdf」をダウンロード

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DAKAR:プジョー、ダカールラリーで2台が完走 ~「2008 DKR」2016への布石 ~

Peugeot 2008DAK (C)Peugeot Media 拡大します

2015年1月17日 プジョー・スポール、ブエノアイレ発

プジョーは2015年ダカールラリーへ25年ぶりに参戦し、14日間9,112Km(うち4,601Kmが競技区間)にわたるすべてのステージを走り終えました。チーム・プジョー・トタルはプジョー2008 DKR 3台でエントリーをし、うち2台が完走いたしました。ペテランセル/コトレ組は11位、デプレ/ピカー組は34位でした。両ドライバーともダカールラリーで数々の試練と向きあい、再び2016年にチャレンジするための貴重な経験を積むことができました。

ディレクターおよびドライバー達は、次のようにコメントをしています。

プジョー・スポール・ディレクター ブルーノ・ファマン:
「最終成績には満足していませんが、私たちは今回のダカールから多くのものを得ることが出来ました。今年の最大の目的は、まず経験を積むことでした。プジョー2008 DKR 3台のうち2台は、ゴールのブエノスアイレスへ大きなトラブルなくフィニッシュできました。ドライバーやメカニックは素晴らしい仕事をしてくれましたし、私たちは全てのコースで技術、スポーツ性、輸送に関し多くのことを学びました。このことは次のステップへ向けて大きな礎となり、これらを踏まえ、これからの方針を決定します。私たちの2016年ダカールラリ-は既にスタートしています。」

ステファン・ペテランセル:
「来年のダカールに向けて1年間じっくりと準備をすることが大切です。スタート時には2日目も走れるかどうか分かりませんでしたが、大きなトラブルもなくフィニッシュすることができました。プジョー2008 DKRは素晴らしいポテンシャルを持っています。私はこの15日間頑張ってくれたチーム、メカニック、エンジニアと一緒に過ごしてきましたが、彼らは大きな可能性をもっています。この先やるべき事がたくさんありますが、来年はぜひ勝ちたいと思います。」

シリル・デプレ:
「私にとってまったく新しい世界でした。過去にバイクでトップ争いをしましたが、今回は自分との戦いでした。予想不可能なコーナーを高速でクリアーするなど、それは私が過去7年バイクで得た事以上のものを今年1年で経験しました。ミスをせずブエノスアイレスに到着できたときには、一つのことしか考えられませんでした。”帰ってきた!”と。」
カルロス・サインツ:
「もちろん、競技途中でリタイヤしたことは残念です。メカニックやチ-ムは、マシンを何とかフィニッシュまで走らせようと努力してくれました。チーム・プジョー・トタルと一緒に仕事ができて、とても満足しています。プジョーは素晴らしい仕事をしてくれました。」

今年のダカールラリーは、初めて設定されたボリビアのウユニ塩湖をはじめ、さまざまな条件の路面や天候が含まれていました。そのなかで、3人あわせてダカール17勝というペテランセル、デプレ、そしてサインツは、果敢に挑戦をしました。ドライバーたちの思いはすでに2016年に向いています。

プジョー・シトロエン・ジャポン・プレスリリース

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2015年1月19日 (月)

WEC:2015年モデルの919ハイブリッドがテストを開始 (ポルシェ)

(C)Porsche Japan KK. 拡大します

プレスインフォメーション 2015年1月19日
世界耐久選手権(WEC): LMP1

日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)は第2世代へと進化したル・マンプロトタイプカーである919ハイブリッドの広範囲なテストを1月18日にアブダビのヤス・マリーナサーキットにて実施いたしました。これによりポルシェ モータースポーツの2015年シーズンが公式にスタートしたことになります。次のプログラムとして、WEC開幕戦となる4月12日のシルバーストーン戦の前にパフォーマンスと耐久性に関するテストを行う予定です。

ニュー919ハイブリッドは様々な点において、デビューシーズンに大きな成功を収めた2014年モデルから大きく進化しています。2リッターV型4気筒エンジンと前輪をモーターで駆動するための2つのエネルギー回生システムを採用する先進的なドライブトレインのコンセプトに変更はありません。ニュー919ハイブリッドの初走行は、2014年12月15日にヴァイザッハのテストコースにて行われています。

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ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

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DAKAR:パリダカ日本事務局 DAKAR RALLY 最新ニュース (STAGE 13)

2015/01/17 第13ステージ - レポート
http://www.paridaka-info.com/w/?p=3495

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2015/1/15  第13ステージ :ロサリオ – ブエノス・アイレス
全競技者 リエゾン:77km  スペシャルステージ: 174km  リエゾン:142km

今日のレース

「ロサリオからブエノス・アイレスに北上する道路の途中の174kmのSS。ブエノス・アイレス→コルドバのステージ1で走ったSSを逆走するように走る。主に農道の中でフラットなグラベルでスピードは出しやすいが、晴れて路面が乾くと砂埃が立ちやすく他の競技者を追い越すのは難しい。しかし今日の場合は、先日降った雨でコースが非常にスリッピーになっている。最後まで何がおこるかわからないのがダカール・ラリーだ。最終ゴールでリタイアする競技者が毎年いる。」と紹介されていたコース。

モト&クワッド部門はリバース・スタート、総合順位最後のモンゴル人Anar Chinbataarが最初のスタートで、コースをオープンした。SSが始まった後、徐々に雨風が強くなってひどくなって土砂降りで前も見えなくなった。スリップ事故などの危険を避ける為、競技区間がCP2(km101)までと変更になった。

豪雨の中、路面・視界の状態が非常に悪く、ライダーらはグループになってコンボイ移動のような走行となった。1時間あまりでトップグループがCP2=SSゴールを通過、2時間半ほどでSSが終了した。この為、今日のSSの結果は本来の競技とはいえないような順位に終わった。イワン・ジェイクス(スロヴァキア)が1位、2位、ステファン・ソヴィツコ(スロヴァキア)、45秒差、3位トビ―・プライス1分7秒差。
今朝総合18位にいたヤクブ・プシゴンスキ、SS2km地点であやうくリタイアしかけたが、牽引されてゴールした。

オート&カミヨンはいつもの順番どおり、昨日のSS順番通りのスタートだった。モト&クワッド同様、豪雨の為にCP1(km34)だけのSSとなった。トップ走者がわずか13分でゴールしてしまう短いSSで、こちらもいつもの顔ぶれと違う順位となった。SS1位ロビー・ゴードン(米)、SS2位、ルロワ・プールター(南ア) 25秒差、SS3位エミリアノ・スパタロ(伊)29秒差。
カミヨン部門はSS1位ハンス・スティシー(オランダ)、SS2位マルセル・ファンフリート(オランダ)、1分21秒差、SS3位アイラット・マルデーブ(ロシア)2分23秒差。

総括

ダカール・ラリー2015でスタートしたのは406台 (モト79台、クワッド 18 台、オート 68台、カミヨン 51台)、そのうちの216台がここブエノス・アイレスの最終ゴールに着いた。最後のSSはイワン・ジェイクスとロビー・ゴードンが優勝した。しかし何よりもマルク・コマが経験を生かしてダカール・ラリー5度目、ナセル・アルアティヤが2週間弾丸のように走って2度目の総合優勝を手にした。

永遠のライバル、元チームメイトのシリル・デプレと同回数になった。レジェンド、ステファン・ペテランセルの優勝記録まであと1回。この二人がダカール・ラリーで10年間君臨したが、常に正々堂々の競争を繰り返してきた。今年シリル・デプレが4輪に移籍し、マルク・コマのライバルはいないかと思われていた。しかし、とんでもない!2014年同様ホアン・バレダ が議論の余地なく、KTMを脅かす驚異のライバルだった。第2ステージでマルク・コマがタイヤのトラブルで12分タイム・ロスしたのに乗じてSS優勝、総合トップの位置にたった。その日以降、二人のスペイン人ライダーはいっしょに走り、2分縮めては2分引き離されるというサイド・バイ・サイドの戦い。何日にもわたる熾烈なトップ争いで、バレダ はミスなしで最後まで走る経験を積んだかに見えた。

しかし、第8ステージでバレダ のバイクにトラブル。冠水したウユニ湖を渡る時にダメージを受けたホンダのバイクがイキケのゴールまで走るのを拒んだ。ジェレミアス・イスラエルに牽引されてゴールしたが、そこでマルク・コマの総合1位の位置は決定的なものになってしまった。

その後、打倒KTMを掲げてダカール・ラリーに帰ってきた世界のホンダ3年目の名誉をかけてオフィシャル・ライダー、パウロ・ゴンサルヴェス が立ち向かう。終始際どい差でプレッシャーをかけ続けたが、最後総合2位に終わった。

ポディウムの3つ目はダカール・ラリー初参加のオーストラリア人27歳、トビ―・プライス。第12SSでステージ優勝、今大会中8回もトップ5入りして、またたくまに注目ライダーの仲間入りした。総合3位のポジションをめぐってパブロ・キンタニーヤとおおいにレースを沸かせた。オーストラリア人ライダーで1998年のアンディ・ハイドソン以来のルーキーのベストタイムとなった。

過去2度ダカール・ラリーに参加し、2度ともリタイアしていたパブロ・キンタニーヤは今回総合4位、それでも十分満足な成績だろう。難しい第8日目で初のステージ優勝、2016年にさらなる意慾をかけて出てくるに違いない。

ゴールできなかったが第1ステージ優勝のサム・サンダーランドや、プライスと同様初参加ながらステージ優勝を果たしたマチアス・ウォークナーら新世代の来年の活躍が楽しみだ。そして今回誰よりも輝いたのがライア・サンス、イキケのステージでSS5位という素晴らしい成績、何より総合9位という女性ライダーのダカール・ラリー史上最高の順位で才能ぶりを披露した。

クワッド部門、ラファウ・サノク(ポーランド)がついに総合優勝を手にした。過去6度のダカール・ラリー参戦でそのうち4回トップ4に入っていた。2014年の総合優勝者イグナシオ・カザレ(チリ)が最初の2ステージを制したが、その後第3ステージで総合1位をサノクに譲る。そして激しい競り合いの後、第10ステージでメカニックのトラブルでカザレがリタイアしてしまう。さらに同ステージでライバル、セルヒオ・ラフエンテ(ウルグアイ)、翌11ステージでヴィクトール・マヌエル・ガレゴスロシス(チリ)もリタイアしていった。

ヘレミアス・ゴンサレス・フェリオリは19歳でステージ優勝、ダカール・ラリー史上最年少のステージ優勝記録となった。唯一のフランス人、クリストフ・デクレールの2度のステージ優勝もここに記しておきたい。

オート部門、ナセル・アルアティヤ第1ステージでオーバー・スピードというつまらないミスでタイムペナルティを科されてしまう。しかし、そんなもの彼にとってどうでもよかった。今年は彼のものだというメッセージが渡される。そして彼は翌日ステージを制し、以降そのメッセージに忠実に総合トップを維持した。ステージ優勝5回、2日目以降一度もその位置を放すことなく彼は強力にこの37回大会を凌駕した。

そのナセル・アルアティヤを絶えず悩ませたのがジニエリ・ド・ヴィリエだ。2009年の総合優勝者ド・ヴィリエは、MINI
301号をトップの座から引きずり落とすべく、最後まで手を緩めない。車は確かにMINIほどスピードがない、しかしそれでもいやらしいくらい常にピッタリと2位につけてきた。彼の活躍を充分満たすにはステージ優勝が欲しかったかもしれない。渾身のパフォーマンスで、35分あまりの差で総合2位に終わった。

2014年大会のタイトル保持者、ナニ・ローマは第1ステージでわずか数kmで故障の餌食になり、いきなり最初から6時間遅れのハンディを背負う。第9ステージで優勝を果たしたり、目覚ましい挽回を見せるが、最終ゴールまで4日のところで無念の転倒、レースを離脱することになる。

同じく転倒でカルロス・サインツが第5ステージで離脱の運命を余儀なくされた。ラリーレイドに戻ってきたプジョーチームはサインツがいなくなり、優勝への夢は残るステファン・ペテランセルに託す。しかし、悲願のタイトルには遠くおよばず、完走できたことで満足しなければならない。シリル・デプレも同じプジョーでデリケートな4輪の1年生を体験した。

2015年大会で無念の結果に終わったうちの一人、オーランド・テラノヴァ(アルゼンチン)は第4ステージから優勝戦線を離脱することになってしまったが、最後まで彼の速さを証明し続けた。もしほんのわずか運があったら、総合優勝に最も近いパイロットだったのではないだろうか。ツいていなかったのはヤジード・アラルヒもその一人。第11ステージまで素晴らしいパフォーマンスを見せていたのに、その翌日SSの数kmで車の故障でリタイアすることになってしまった。初参加にして第8日目にステージ優勝、総合3位にいたというのに・・・。2016年でこのリベンジを果たしてくれるだろう。

エリート・パイロットが次々と大会を離脱したことでチャンスが回ってきたクシシュトフ・ホロウィッツ、総合3位になった。大会参戦10度目にしてようやく悲願のポディウムに上った。

市販車部では、チーム・ランドクルーザー・トヨタオートボディの三橋淳が昨年に続きクラス優勝。通算5度目。クラス2位はチームメイトのニコラ・ジボン(仏)。クラス3位はアレヒャンドロ・ヤコピニ(アルゼンチン)、トップの三橋と7時間40分あまりの差だった。

カミヨン部門では、はからずしも4年連続優勝のKAMAZが完全制覇の年ではなかった。ハンス・スティシー(オランダ)は第1ステージ優勝から始まって4度のステージ優勝を果たした。にも関わらず中盤のメカ・トラブルで落としたタイムが響いた。アイラット・マルデーブとエドワルド・ニコラエフのトップ争いに食い入ることはできずに終わる。
一方今大会で6度のステージ優勝を果たしたニコラエフは2013年の総合優勝を今年こそ再度手に入れると思われたが、第7ステージで後退、彼の後ろをコンスタントについていた若いアイラット・マルデーブが総合トップに躍り出る。2009,2011と父のイリギザール・マルデーブのメカニックとして参加し、その後パイロットに転向して参戦4年目、マルデーブは先輩を13分差し置いて総合優勝の座についた。総合3位は同じチームメイトのエドワルド・ニコラエフ。

排気量10リットル未満クラスでは菅原ジュニア照仁が総合16位と健闘、クラス優勝。父菅原義正が総合32位で、クラス2位。クラス3位はアゴスティーニ・リッゾルディ(イタリア)で照仁と45時間あまりのタイム差がある。

パリダカ日本事務局

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2015年1月18日 (日)

DAKAR:ダカールラリー2015がブエノスアイレスにゴール、日野レンジャーが10リットル未満クラス6連覇をワン・ツーで飾る (日野自動車)

ダカールラリー2015 レースレポート「第13ステージ&ゴールセレモニー」

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2号車のポディアムで喜びを爆発させる日野チームスガワラ (C)Hino Motors, Ltd

 17日、ダカールラリー2015はアルゼンチンのブエノスアイレスにゴールし、14日間の全日程を終了した。日野レンジャーの2台体制でトラック部門に参戦した日野チームスガワラは2号車菅原照仁/杉浦博之組が総合16位、1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組が32位で完走。2号車は排気量10リットル未満クラスの6連覇を達成し、1号車も2位で続いてチームは2年連続の同クラスワン・ツー・フィニッシュを果たす結果となった。

 この日はロサリオからブエノスアイレスへ戻る行程で、77㎞の移動区間のあとグラベルの農道で174㎞の最終SSを実施したが、前日までの降雨の影響で路面が泥濘化しており34㎞地点のCP1までに短縮されることに。その後舗装路に迂回してSSのゴールをめざし、さらに142㎞の移動区間でブエノスアイレスに到着した。SSは2号車が総合21位、1号車が42位で走り終えたが34㎞という短距離のためタイム差は僅少で累積順位への影響は見られなかった。

 ゴール会場となったのはスタート前の車検が行われた市内の博覧会場テクノポリス。当地でポディウムセレモニーが行われ、土曜日ということもあって数十万人の観客が会場ならびに周辺の道路脇に詰めかけた。日野レンジャーは午後5時頃、ルーフ上にエンジニアやメカニックを乗せて大きな鯉のぼりや日章旗を掲げながら登壇。2台の乗員は日本から激励に駆けつけた日野自動車の市橋保彦社長とがっちり握手をかわし、手を振って歓声に応えていた。

 今大会はブエノスアイレスを基点としてアルゼンチン、チリを巡るループ状のルートで14日間全行程8161㎞(うち競技区間3781㎞/いずれも事前の発表値)にわたって開催された。出力を向上したA09C-TI型エンジン(排気量8866cc、最高出力630PS)や改良型サスペンションによって戦闘力を高めた日野レンジャーは序盤から健闘を見せ、菅原照仁の2号車は5日に跳ね石が原因と見られるラジエターのトラブルで遅れたものの、その後は連日トラック部門の総合上位勢に分け入る速さを見せた。また、今大会の参加者中最高齢となる73歳の菅原義正がステアリングを握る1号車は3人乗車による体制強化も奏功。終始安定したパフォーマンスで2号車をサポートした。そして車両の改良とともにメカニックによる連日徹夜の点検作業によって2台に目立ったトラブルが発生しなかったのも今大会の特質である。日野チームスガワラは今回得られたデータや情報をもとに次回大会に向けてさらなる戦力向上を目指す。

市橋保彦/初めてダカールラリーのゴールに来てみて感激しました。よく頑張ってくれた。応援している社内のみんなにも良い結果が出て最高です。

菅原義正/想定していた通りの結果が得られ、ほっとしました。今回のラリーは歳をとったわりに調子が良く、気持ちよく走れました。クルマの改良と同時にトレーニングが効いたのかも知れません。

若林葉子/フィニッシュしてメダルを頂いたら涙が出ました。初めてのダカールラリーで初めて3人乗車体制のナビゲーターを担当しましたが、リズムに乗るまでが大変でした。自分にとって及第点は付けられませんが、とても良い経験でした。

羽村勝美/色々ありましたが、無事にゴール出来て良かった。久しぶりの3人乗車は最初は慣れずに大変でした。

菅原照仁/内心総合トップ10入りも狙っていましたが叶いませんでした。とはいえ目いっぱい無理して走っていた前回までとは違って余裕があるというか伸びしろを感じさせるクルマに仕上がっていたことは大きい。将来に向けた希望の持てる、充実した大会でした。

杉浦博之/今日のSSは雨で泥々。34㎞行くだけでもツルツル滑って大変でした。今回の結果である総合16位は自分としては悔しい。大型のライバルについて行けるようになりたいです。

名越勝之/A09C型エンジンの制御マップはゴールまでにドライバーからOKを得られました。トラブル的には前半でウェイストゲートを交換してからは何もなし。2年目として狙い通りの仕上がりになったと思います。来年も自分が来るつもりです。

鈴木誠一/2号車のラジエタートラブルは運も悪かった。対策が効いたようで良かったです。ライバルも速くなっているので次回に向けても頑張ります。

末永健司/チームのゴールシーンには感動しました。ここまでなんとか来られて本当に良かった。今回のアシスタンス部隊はベストなメンバーだったのでいつかまた一緒に仕事が出来たらと思います。

林博永/仕事はもっと出来たのではという気持ちもありますが、完走出来てほっとしました。自分にとってダカールラリーはあこがれだったので無事にゴールを迎えられて嬉しいです。

菅原瞬介/ゴールは改めて感動しました。今朝車両を送り出して自分たちの作業は終わったのですが、出来ればこの走行後の状態から完璧にクルマを仕上げて終わりにしたかったです。ちょっと寂しい気持ちですね。

福野広弥/繰り返しになりますが、本番はあっという間でした。こうして完走出来てうれしいです。2週間睡眠不足でしたが元気ですし、この感覚を会社の後輩に伝えたいと思います。

益田崇史/今回派遣されて現場で感じたことがたくさんあります。すごく勉強になりました。広島にはダカール派遣の先輩も多いのですが、自分もぜひ後輩に来てもらいたいと思いました。

● HINO TEAM SUGAWARAメッセージページ

選手にメッセージを送ることができます。ダカールラリー2015を戦い抜いた選手たちに激励の言葉を!
URL: http://www.teamsugawara.jp/ (日本語・英語共通)

● 全国TBS系列「あさチャン!」

1月20日(火)午前5:30~8:00間のスポーツコーナーでダカールラリー2015のハイライトとゴールセレモニーの様子が放送される予定です。ぜひご覧ください!
(1月19日(月)は編集作業のため放送されません)

● YouTube J SPORTSチャンネル

YouTubeのJ SPORTSチャンネルには、毎日HINO TEAM SUGAWARAの動画が投稿されています。ぜひご覧ください!
URL: http://www.youtube.com/playlist?list=PL2qHJ6JYuHy3EIASRdVzA-Cjj2Ek2eQD7

日野自動車プレスリリース

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DAKAR:市販車部門2連覇をワン・ツーフィニッシュで達成、1号車(343号車)が総合29位、2号車(345号車)が30位でブエノスアイレスにフィニッシュ (TLC)

01_4市販車部門連覇を達成したTLC1号車 (C)TLC

戦況
ダカールラリー2015は17日、アルゼンチンのブエノスアイレスにゴールして全日程を終えた。ランドクルーザー200の2台体制で市販車部門に参戦したTLCは1号車三橋淳/アラン・ゲネック組が累積順位総合29位で同部門優勝、2号車ニコラ・ジボン/三浦昂組が総合30位で同部門2位の成績を挙げた。これによりチームは市販車部門の2連覇を達成。2年連続のワン・ツーフィニッシュで飾るという最高の結果となった。

この日はロサリオからブエノスアイレスへ戻る行程で、77kmの移動区間のあとグラベルの農道で174kmの最終SS(競技区間)を実施した。しかし降雨の影響で路面が泥濘化しており急きょ34km地点の1つめのチェックポイントまでに短縮。その後は舗装路を迂回し、さらに移動区間を走ってブエノスアイレスに到着した。SSの結果は2号車が総合28位、1号車が29位で両者のタイム差は13秒。累積順位に於けるタイム差は6分0秒となり、1号車の市販車部門優勝、2号車の2位が確定した。

ゴール会場となったのはスタート前の車検が行われた市内の博覧会場テクノポリス。当地でポディウムセレモニーが行われ、土曜日ということもあって十数万人の観客が会場や周辺の沿道に詰めかけた。TLCの2台は午後5時半すぎに相次いで登壇。ジボン/三浦組、三橋/ゲネック組はそれぞれ日本から激励に駆けつけたトヨタ車体岩瀬社長、佐口常務とがっちり握手をかわし、社員の激励の寄せ書きで埋め尽くされた社旗やチーム旗を掲げながら歓声に応えていた。

ブエノスアイレスを基点とするループ状のルートで14日間全行程9111km(うち競技区間4601km、どちらも事前の公式数値)にわたって開催された今大会でTLCは競技3日目(6日)に2号車が跳ね石によってラジエーターを破損し、SS中の修復により1時間半遅れるトラブルに見舞われた。その後も6日目(9日)、7日目(10日)と連続して1号車が左前輪にダメージを受け、7日目(10日)はアシスタンス不在のマラソンビバークだったため8日目(11日)はパワーステアリングなしでの走行を余儀なくされるなど波乱が続いた。しかし、その中でも市販車部門1、2位のポジションを維持したTLCは後半戦に入って改めて集中力を高め、終盤のロングステージを冷静にクリア。2台が揃って高順位でフィニッシュし、チームの総合力をアピールした。

本日までの累計順位(第13ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 1 1 29
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 2 2 30
本日のステージ順位(第13ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 2 2 29
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 1 1 28

TEAM VOICE

岩瀬社長
2連覇をワン・ツーフィニッシュで飾れて本当に良かった。ラリーではランドクルーザーの強さも実証してくれましたね。トヨタ車体が創立70周年の節目を迎える2015年の年初に最高の結果が出たことでロケットスタートが切れる気がします。

佐口常務
ゴールを見て感激しました。勝つことは大事ですね。会社のみんなが応援している活動なので、職場にも良い報告が出来て良かったです。それにしてもランドクルーザーの堅牢性は素晴らしい。

角谷監督
市販車部門2連覇とワン・ツーフィニッシュという目標を達成出来てほっとしました。自分にとって初めてのダカールラリーはリズムに乗るまでが大変でしたが、トラブルに対処する際などにはチームの結束力やメカニックの力量の大きさを感じ、良いチームだと思いました。

三橋ドライバー
今回はトラブルが多く、2号車がいなければ勝つことは出来なかった。今回の勝利はTLCのチームワークによるものという気持ちが強いです。改めてチームの一員として市販車部門5勝目が獲れたことを嬉しく思います。

アランナビゲーター
2年連続の優勝をとてもうれしく思うとともに、今はほっとした気持ちです。三橋ドライバー、メカニックと力を合わせることで困難に立ち向かい、乗り越えることができました。この優勝は、チームのサポートと多くの方々からのご声援による後押しがあったからこそだと感じています。ありがとうございました。

ジボンドライバー
三浦ナビゲーターとベストを尽くした結果、自分たちは優勝出来ませんでしたがチームがワン・ツーフィニッシュを獲れたことは正直嬉しく思います。

三浦ナビゲーター
ラジエーターのトラブル以外は自分たちは最後までノートラブルでミスも殆どなかった。疲れましたがチームとして結果が残せたので良かったです。

内メカニック
ワン・ツーフィニッシュが出来て嬉しいです。フランス人メカニックと一緒に仕事をして、彼らから学ぶことの多さに驚きました。長いようであっという間の充実した2週間でした。

冨田メカニック
無事にワン・ツーフィニッシュでラリーが終わり、役目は果たせたかなという気がします。派遣2年目の自分はこれで終わりなのでちょっと寂しい気持ちもあります。

前田メカニック
ゴールの雰囲気は素晴らしかったです。今回は一年目の派遣で十分な力になれなかったかもしれませんが、この経験を活かして自らのスキルアップに繋げたいと思います。

トヨタオートボディ・プレスリリース

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DAKAR:ダカールラリー ステージ13(最終)結果 (1月17日)

■ナッサー・アル・アティア(ミニ)通算2回目の総合優勝に輝く、ロビー・ゴードン(ゴルディーニ・ハマー)が意地のステージウィン
   三橋 淳組(トヨタ・ランドクルーザー)は、チームメイトの追撃を振り切り総合29位、TLCは2年連続市販車部門での1-2を達成

 

Nasser Al-Attiyah (C)Red Bull Desert Wings 拡大します

GORDON Robby (C)A.S.O 拡大します

Giniel De Villiers (C)Red Bull Desert Wings 拡大します

Stephane Peterhansel (C)Red Bull Desert Wings 拡大します

01_2三橋 淳 (C)TLC

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DAKAR:パリダカ日本事務局 DAKAR RALLY 最新ニュース (STAG 12)

2015/01/16 第12ステージ - レポート
http://www.paridaka-info.com/w/?p=3479

01_3(C)A.S.O

2015/1/16  第12ステージ :テルマス・デ・リオ・オンド- ロサリオ
全競技者 ;リエゾン:284km  スペシャルステージ:298km  リエゾン: 478km

今日のコース

モトGPやWTCCのワールドチャンピョンシリーズ、アルゼンチンレースの会場となる、テルマス・デ・リオ・オンドのサーキット傍のビバークで一夜を過ごした一行は、アルゼンチンを斜めに縦断する超ロングコースの1日が始まる。最終ゴールまであと2日となり、いっそうハイテンションで競技者が挑んでくるので、アグレッシブなドライバーの逆転劇もありそうだ。狭いコースに覆いかぶさる木々に要注意。

初ステージ優勝を手にしたプライス、自分へのご褒美のテラノヴァ

ブエノス・アイレスのスタート以来、常に上位にいた敏速のライダー、トビ―・プライスはダカール・ラリー初参加にして日々経験をかてに力をつけているようだ。ここロザリオで初ステージ優勝、総合3位、オーストラリアのルーキーは2015年大会のサプライズのひとつになりそうだ。オーランド・テラノヴァはオート部門での総合順位をどうすることもできないのは承知、それでも今日は大会4度目のステージ優勝を果たした。

最終ゴールまであと2日となった今日、プライスが初のダカール・ラリーで最初の勝利をおさめるにはあまり時間がなかった。ルーキーのステージ優勝はマチアス・ウォークナーが早々手にしていた。彼はだから、なんとしてもそのステージ優勝をもぎとりたかった。彼は1日前の今日のステージで、最初から最後までアタックをかけた。この12日間力を緩めるどころか、総合3位の腕前を今日のSSで十分に示した。この新参者を最も近くで見守る総合1位のマルク・コマから総合タイムの差は25分しかない。

ホアン・バレダ はトップと1'55''の差でSS2位、今日もHondaのチカラを見せつけた。コースをオープンする役を絶妙の手腕で果たした。パウロ・ゴンサルヴェス はその隣にぴったりついて、同じくハイ・レベルのライディングで走りSS3位につけた。しかしマルク・コマを脅かすには及ばず、総合で余裕の差をつけられている。

コマはトップと6'25''の差でSS6位でゴール、ダカール・ラリー5度目の総合優勝に向けて無理をしないで走る。そして2週目になって元気になってきたスロヴァキア勢、イワン・ジェイクスとステファン・ソヴィツコがSS4,5位でゴール。総合3位の座を争っていたパブロ・キンタニーヤはトップから10分あまり遅れてSS10位、総合でもプライスとさらに差が開いた。

クワッド部門、昨日のステージ優勝者クリストフ・デクレールが連続優勝を果たした、今大会2度目のステージ優勝。ロザリオまでの追い越しの難しいコースで、デクレールはぶっちりぎりで飛ばし、ネルソン・サナブリアに7分以上もの差をつけてゴールした。総合1位のラファウ・サノクは無理をせずトップと10分あまりの差でSS4位、初のダカール・ラリー総合優勝に向かって黙々と駒を進める。

オート部門、ナセル・アルアティヤに総合タイムで7時間ものの差をつけられているオーランド・テラノヴァは、既に大会総合優勝は望めないと終止符が打たれてしまっていた。にもかかわらず、最後の4日間ではSS2位が3回、そして、今日大会4度目のステージ優勝と努力の手を緩めない。今日の最終日前のコースで少しでも差をつけようと、終日アタックした。総合3位にいながら72kmでメカ・トラブルでストップ、6時間21分ものタイムを失った第4ステージの惨事が悔やまれる。

ウラジミール・ワシリエフはトップと30秒あまりの差でSS4位、総合順位も5つ上昇し満足の1日。ワシリエフは第5ステージで初のSS優勝を果たしている。そして、エミリアノ・スパタロがルノー Dusterでトップと1'29''の差でSS3位、今大会最良のステージとなった。

SS4位にはナセル・アルアティヤ、1'37''差。総合優勝まであと393 kmだ。そして、総合2位にジニエリ・ド・ヴィリエ、3位クシシュトフ・ホロウィッツがポディウムを目指して続く。

カミヨン部門ではハンス・スティシー(IVECO)がトップでスタートし、最後まで追い越されることなく走り抜き、連続ステージ優勝を果たした。スティシーは、同国のマルセル・ファンフリート(MAN)とジェラルド・デ・ローイ(IVECO)らから激しく追い上げられたが、あまり追い越すチャンスのないコース、それぞれ18秒、28秒差でのゴールだった。タイトル保持者、アイラット・マルデーブ(KAMAZ)はおとなしく5位でゴール、総合タイムで次位のエドワルド・ニコラエフに12'43の差で首位を守る。

パリダカ日本事務局

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2015年1月17日 (土)

DAKAR:最終ビバークのロサリオに無事到着。明日のブエノスアイレスゴールに向けて万全の体制 (日野自動車)

ダカールラリー2015 レースレポート「第12ステージ」

01_32号車菅原照仁/杉浦博之組

16日はアルゼンチンのテルマス・デ・リオ・オンド~ロサリオ間で298㎞の競技を実施。ラリーは最終ビバーク地のロサリオに到着した。SS前後の移動区間が長いため、この日の行程は合計1024㎞もあり、参加者にとっては最後の我慢の一日となった。

 まずテルマスから248㎞の移動区間で南下し、シエラ・コルドバの山麓部でSSを実施。その後コルドバ近郊から再び478㎞の移動区間でロサリオへ至るというもので、SSは山間地を行くグラベルのピスト(未舗装路)が中心。難易度は高くないが、コースオフすれば車両のダメージは免れない。注意の必要なステージだった。日野チームスガワラの2台の日野レンジャーはこの区間を慎重かつ果敢に走破。2号車菅原照仁/杉浦博之組がトラック部門総合29位/排気量10リットル未満クラス1位、1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組も慎重な走りで総合42位/クラス5位の成績を挙げた。この結果により累積順位は2号車が総合17位、1号車が31位とした。排気量10リットル未満クラスでは2位の1号車が3位のA・カビーニ組(メルセデス・ベンツ・ウニモグ)に若干差を詰められたが、依然25時間19分38秒ものタイム差をつけており、クラストップの2号車とともに引き続きクラスワン・ツーのポジションを堅持することになった。

 ロサリオのビバークは市内の有名な競馬場「ポロクラブ」で長円形のコースの内側にビバーク地が設営されている。2台の日野レンジャーは2号車が16時17分、1号車も17時10分にSSをフィニッシュしたことが確認されているが、本稿を製作している20時半の時点ではともに未着。ビバークでは最後の点検整備作業を入念に行うべく、メカニックたちが待機している。

 17日にブエノスアイレスのゴールへと向かう行程は途中で174㎞の競技が予定されている。内容はフラットな農道が中心だった4日のSSを逆走するもので距離が短く、難易度も低いため基本的に大きな順位変動は考えにくいが、ダカールラリーでは最後まで何が起きるか分からない。チームは一層気持ちを引き締めて最終日に臨む。

名越勝之/一昨日エンジン出力特性のソフトを変えてドライバーからOKが出たのでA09C型2年目の作業はひと段落。現場で見ないと分からないことが多いので、こうして自分が来ていることは意味があると思います。

末永健司/今日は最後の整備なので全体を念入りにチェックします。販社のメカニックたちは実際にクルマを触る機会もこれが最後になりますので各自が思いを込めて作業すると思います。

林博永/最後なので悔いののこらないようしっかり整備したいと思います。

菅原瞬介/本当にあっという間でした。昨日スタートして明日ゴールのようです。疲れは感じていません。

福野広弥/最後と思うと寂しいですが、今夜は思い切り作業します。

益田崇史/最初は不安で一杯でしたが、始まったらあっという間でした。無事にここまでこられて嬉しい。自分にとってダカールは夢だったので、明日ゴールすることで夢がかなう気持ちです。

●お知らせ NEW

全国TBS系列「あさチャン!」では、1月20日(火)午前5:30~8:00間のスポーツコーナーでダカールラリー2015のハイライトとゴールセレモニーの様子が放送される予定です。ぜひご覧ください!
(1月19日(月)は編集作業のため放送されません)

日野自動車プレスリリース

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DAKAR:市販車部門ワン・ツー体制で最終ビバークのロサリオに到着。(TLC)

01_2市販車部門2連覇に向け堅実な走りをする1号車 (C)TLC

戦況
16日、ダカールラリー2015はアルゼンチンのテルマス・デ・リオ・オンド~ロサリオ間で298㎞の競技を行い、最終ビバーク地のロサリオに到着した。明日17日にはブエノスアイレスにゴールし、当地でポディウムセレモニーが行われる。

この日はテルマスから248㎞の移動区間で南下し、シエラ・コルドバの山麓部でSSを実施。その後コルドバ近郊から再び478㎞の移動区間でロサリオへ至る合計1024㎞の長丁場であった。SSは山間地を行くグラベルのピスト(未舗装路)が中心で難易度は高くないが、コースオフすれば車両のダメージは免れない。注意の必要なステージだった。

このステージをTLCの2台のランドクルーザー200は高い集中力を保って慎重にクリア。1号車(343号車)三橋淳/アラン・ゲネック組が総合29位/市販車部門首位でゴール、2号車(345号車)ニコラ・ジボン/三浦昂組も総合30位/部門2位で続いた。

この結果、この日までの累積順位は1号車が総合29位、2号車が30位でTLCは依然市販車部門の1、2位をキープ。2位の2号車から3位のA・ヤコピニ組(トヨタ・ハイラックス)とのタイム差は23時間45分38秒となった。なお、TLCの2台のタイム差は1号車が2号車に対するリードを1分13秒広げたため6分13秒となっている。

当地からブエノスアイレスのゴールへと向かう17日は途中で174㎞の競技が予定されている。内容は4日のSSを逆走するもので距離が短く、難易度も低いため通常大きな順位変動は考えにくいが、ダカールラリーでは最後まで何が起きるか分からない。TLCは目前に迫った市販車部門2連覇という目標達成に向けて全員が気持ちを集中。メカニックたちは車両が9時頃到着すると最後の点検整備作業に取り掛かった。

本日までの累計順位(第12ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 1 1 29
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 2 2 30
本日のステージ順位(第12ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 1 1 29
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 2 2 30

TEAM VOICE

角谷監督
ここで何かあれば全てが水泡と帰す。終盤のステージの重みを感じながら市販車部門ワン・ツーの達成を目指したいと思います。

三橋ドライバー
今日は路面は昨日と同じですが狭くて危ない道でした。何台もクラッシュしていて、気をつけて走ってきました。

三浦ナビゲーター
道が狭くて追い越しなんてとんでもない。危険なコースに気を遣って疲れました。明日も引き続いて冷静にベストを尽くします。

冨田メカニック
今日でビバークでの点検整備が終わりだと思うと(今回が最後の派遣となる)自分にとっては寂しい気持ちです。2年目の今回は思い切り仕事ができ、フランス人メカニックにも褒められて嬉しかった。今夜は見落としがないようしっかり作業したいと思います。

前田メカニック
ダカールの現場ではなかなか思い通りに作業をすることが難しいです。フランス人メカニックの作業の速さにもびっくり。もっとチームに貢献出来るように、努力したいと思います。

トヨタオートボディ・プレスリリース

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DAKAR:ダカールラリー ステージ12結果 (1月16日)

■テラノバ(ミニ)がステージ12を制す、アル・アティア(ミニ)総合優勝に向けて残り1ステージ
   三橋 淳組(TLC)もチームメイトを従え、市販車部門1-2位を堅持

ATTIYAH Nasser (C)Red Bull Desert Wings 拡大します

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DAKAR:パリダカ日本事務局 DAKAR RALLY 最新ニュース (STAGE 11)

2015/01/15 第11ステージ - レポート
http://www.paridaka-info.com/w/?p=3453

01 (C)A.S.O

2015/1/15  第11ステージ :サルタ - テルマス・デ・リオ・オンド
モト&クワッド   :リエゾン:24km  スペシャルステージ:357km  リエゾン:142km  
オート&カミヨン  :リエゾン:184km  スペシャルステージ:194km  リエゾン:142km

コースは風光明媚で知られるかの有名なルート40。しかし、ピストはハイ・スピードで競技者らはその景色を楽しむどころではなさそう。そして11日目、これまでの疲れもたまってきている。モト&クワッドはマラソン・ステージの後半で、途中59kmのニュートラルゾーンを含む、パート1、パート2のSS。ロードブックの注意書きやコースに最大限の集中が必要。オート&カミヨンには途中道路が狭く、覆いかぶさるような木の枝などに要注意。

バレダ とアルアティヤ、連続ステージ優勝

昨日のカチのステージで優勝を果たしたホアン・バレダ はそのスピードを緩めるどころか、一段とアップして、連続ステージ優勝を勝ち取った。HRCチームメイトのパウロ・ゴンサルヴェス もマルク・コマ挽回の意欲をあきらめず、SS2位。オート部門ではナセル・アルアティヤが再びSSをトップ・タイムでゴール、第2ステージ以来押さえてきた総合1位の座を一段と固め、彼の才能ぶりを示し、ブエノス・アイレスでの勝利に向かう。

ラリーに出たバレダの速さは相当なものだが、彼がいったん照準を合わせて全力を出すとまさにアンタッチャブルになる。今日のSSはまさに2015年大会でその実力を示すかのよう!彼は昨日に続き、今大会4度目のステージ優勝を果たした。しかし、より注目すべきパフォーマンスは、パウロ・ゴンサルヴェスの優勝をあきらめない走りだろう。マルク・コマに2'23''速いタイムでSSをゴールし、総合タイムで5'12まで縮めた。しかし、HRCチームにとって無念なことに、エンジン交換のペナルティで彼に15分が科されてしまう。マラソン・ステージの昨日、ゴンサルヴェス のバイクのエンジンが壊れた。チームのジェレミアス・イスラエルがエンジンを提供し、バレダ の物と交換、そしてバレダ のエンジンをゴンサルヴェスにのせ替えたのだった。そのエンジン交換によるペナルティだった。

マルク・コマはそれにより、リーダーの座を確保することができたが、KTMの同じエンジンをあと2日間キープしなければならない。イワン・ジェイクス(スロバキア)は嬉しい初のSS3位、トップと1'35''の差だった。その後にルーベン・ファリアやトビ―・プライスも2分あまりの差で続く。総合の3,4位を際どいタイム差で争っていたプライスは、高山病に苦しんでタイムを落としたパブロ・キンタニーヤに2分の差でSSをゴール、順位が逆転した。
今日のSSはトップ10台までが5分以内、17位までが10分以内に位置する際どいタイム争いだった。

クワッド部門では、クリストフ・デクレール(仏)が本日のSSをトップ・タイムで通過、今大会初のステージ優勝を果たした。次位のネルソン・サナブリア・ガレリーノ(ウルグアイ)、ワルター・ノシリア(ボリビア)が6'50差の同時ゴールだった。総合6位にいたヴィクトール・ガレゴスはエンジンを壊して無念のリタイアとなった。強力なライバル、モハメッド・アブイッサ(カタール)、セバスチャン・ハルペルン(アルゼンチン)、ルカス・ボネット(アルゼンチン)らがこのマラソン・ステージで次々とリタイアしてしまい、ラファウ・サノク(ポーランド)が総合で余裕のトップ、次位のヘレミアス・ゴンサレス・フェリオリに2時間50分ものタイム差をつける。

オート部門、総合タイムで30分近くの差でトップをいくナセル・アルアティヤは、一分たりともライバルに譲りたくないらしい。それどころか、彼はさらにテンポを上げ、2日連続でSSを制した。今大会12度目のステージ優勝、ダカール・ラリー2015大会優勝への意欲を示した。ここで優勝すると、ダカール・ラリー25回参加、総合優勝5回目の記録になる。
そしてオーランド・テラノヴァも何度も素晴らしい成績を残してきたパイロットだが、昨日に続きナセル・アルアティヤにぴったりくっついてSS2位、わずか27秒差だった。ジニエリ・ド・ヴィリエはトップと39秒の差で3位のゴール、トヨタとMINIのタイム差を縮めることはできなかった。

驚きの成績を出したのは、ベネディクタス・ヴェナガス(リトアニア)、3度目のダカール・ラリー参加でベストタイム、SS4位でゴールした。トップと40秒の差。さらに、SS5位はロシアのウラジミール・ワシリエフ、トップとの差1'16。

オート部門も今日のSSはタイムを広げるのが難しかったようで、トップ30台が10分以内でゴールというダンゴ状態。

さらに今日の大きな目玉はヤジード・アラルヒのリタイア、昨日のマルク・コマのクラッシュ事故に続く優勝候補のリタイアだ。SSをスタートして数㎞地点、総合3位にいたアラルヒがバルブが壊れてストップ。初参加にして総合3位の夢が消えた。それによって、総合で4位にいたクシシュトフ・ホロウィッツが3位に上がってきた。ダカール・ラリー参加9度、今年はポディウムに登れるか。

カミヨン部門ではハンス・スティシー(オランダ)が今回初のステージ優勝。同じIVECOに乗る同国人ライバル、ジェラルド・デ・ローイとわずか1分あまりのタイム差だった。そしてKamazのニコラエフが3位、総合タイムでトップのアイラット・マルデーブとの差を2分縮めてプレッシャーをかける。二人の総合タイム差はわずか11分だ。

パリダカ日本事務局

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2015年1月16日 (金)

DAKAR:トゥクマンの新コースは抜けない一本道、2号車SS29位、1号車も42位で粛々とクリア (日野自動車)

ダカールラリー2015 レースレポート「第11ステージ」

01_3

2号車菅原照仁/杉浦博之組 (C)Hino Motors, Ltd

 ダカールラリー2015もいよいよ終盤戦。15日はアルゼンチンのサルタ~テルマス・デ・リオ・オンド間で194㎞の競技が行われた。サルタから184㎞の移動区間で南下したあと、サン・ミゲル・ドゥ・トゥクマン周辺の山間地に設定されたSSは全くの新コース。グラベルのピストの一本道でハイスピードやワインディングの組み合わせだった。日野チームスガワラの2台の日野レンジャーはこのステージを粛々とクリア。2号車菅原照仁/杉浦博之組は先行車に追いつきながら道が狭くて追い越すことが出来ず、100㎞にわたって追従した結果トラック部門29位/排気量10リットル未満首位でゴールした。また、1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組も終盤のフェシュフェシュで先行車がスタックしていて20分ほどのタイムロス。総合42位/クラス5位の成績でゴールした。この結果により累積順位は2号車が総合17位で変わらず、1号車は31位と1ポジション上がった。10リットル未満クラス1・2位のポジションはもちろんキープしている。

 今大会に向けて吸排気系中心の改良によって出力を向上させたA09C型エンジンを2台に搭載するとともにトルクロッド、ヘルパーコイルスプリング付ロングテーパーリーフスプリングによる改良型前後サスペンションを採用した日野レンジャーは大型クラスの強豪勢を向うに善戦を続けてきた。車両や乗員に疲れが見え始める終盤戦はさらに順位を上げるチャンスだが、日野チームにとってもミスなく無事にゴールを目指すための正念場となる。有名なサーキット場に設営されたテルマス・デ・リオ・オンドのビバークに到着した乗員とスタッフは改めて残り2日間の健闘を誓い合っていた。

 16日は当地からロサリオへの行程で298㎞の競技が行われる。SS前後の移動区間を含めると1024㎞という長丁場で集中力が問われるステージとなりそうだ。

菅原義正/ハイスピードの区間では時速140㎞まで出ましたが、ゴール手前20㎞でフェシュフェシュに埋まった先行車を別の車両が引っ張り出しているところに遭遇。おそらく20分くらいはロスしたと思います。

若林葉子/今日はナビゲーションは問題ありませんでした。やや疲労もありますが今晩はゆっくり寝られそうなので大丈夫です。

羽村勝美/分岐にはコーステープが巻いてあったり、ナビとしては何もないステージでした。明日は移動区間も長いので気をつけて行きます。

菅原照仁/今日はエンジン制御の特性を調整してもらって応答性が向上。気持ち良く走れました。SSは堅い道の一般道にハイスピードのピスト、ちょっとフェシュフェシュといった感じでしたが観客が多すぎて競技にはあまり適していないように思いました。

杉浦博之/SS中に人がいるところが多く、時速50㎞の速度制限が10か所もありました。まあトラックには狭いコースで、とても追い越せる状況ではありませんでした。

日野自動車プレスリリース

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DAKAR:市販車部門ワン・ツー体制を粛々と堅持、2台がほぼ同タイムでSS(競技区間)をクリア (TLC)

01_2市販車部門首位のポジションを堅持する1号車 (C)TLC

戦況
ダカールラリー2015も残り3ステージ。15日はアルゼンチンのサルタ~テルマス・デ・リオ・オンド間で競技が行われた。ランドクルーザー200の2台体制で参戦しているTLCは現在、市販車部門の1、2位のポジションを堅持しており、チームの目標である同部門の連覇と2台によるワン・ツーフィニッシュを達成するべく乗員は細心の注意を払って終盤戦に臨んでいる。

この日の行程はサルタから184kmの移動区間で南下し、サン・ミゲル・ドゥ・トゥクマン周辺の山間地に設定された194kmのSSを実施。ゴール後はトゥクマンを経由して142kmの移動区間でテルマス・デ・リオ・オンドに到着する。SSの路面はずっとグラベルのピスト(未舗装路)で山越えのほか立木に囲まれた狭いところもあり、追い越しの難しい一本道であった。

2号車(345号車)ニコラ・ジボン/三浦昂組はこのSSで先行車に追いつきながらも無理に抜くことを避けてゴールし、総合39位/市販車部門首位。1号車(343号車)三橋淳/アラン・ゲネック組も同様に無理せず走った結果、僅か23秒差の総合41位/部門2位となった。これにより累積順位では1号車が総合28位、2号車が30位で市販車部門ワン・ツー体制をキープした。

当地のビバーク地となったのは2008年に開設された「アウトドローモテルマスデリオオンド」。2013年のWTCC世界ツーリングカー選手権や2014年のモトGP世界選手権などが開催されている有名なサーキットで、パドック及びコースの周辺がビバークとして使われた。

明日16日は最後のビバーク地、ロサリオへ。途中298kmの競技が行われるほか、SS前後の移動区間も長くトータル1024kmと名実ともに最後のロングステージが予定されている。

本日までの累計順位(第11ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 1 1 28
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 2 2 30
本日のステージ順位(第11ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 2 2 41
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 1 1 39

TEAM VOICE

角谷監督
今日も無事に帰ってきて安心しました。山場は越えた感もありますが、残り2ステージで何があるか分かりません。2台には引き続き冷静に走り抜いて欲しいと思います。三橋ドライバー
今日はピストだけ。距離も長くないし、不具合は全くありません。着実に無理のないペースで走った結果がほぼ同タイムとなりました。

アランナビゲーター
過去に何度かこの行程は通っていますが、今日のSSは初めてのコース内容だったようです。埃もそれほど酷くなかったし、とにかく慎重に走り続けてノーパンク、ノートラブルでした。

ジボンドライバー
トラックに追いついてしまいましたが道幅は狭く、無理に抜くのは危ないと思って我慢しました。結果的に良かったと思います。

三浦ナビゲーター
先行車の埃の中の一日。前回無理して抜こうとして木立にクラッシュした時の状況に似ていたので、ジボンドライバーに相談して抜かずにゴールしました。ナビゲーションは全く難しくありませんでした。

トヨタオートボディ・プレスリリース

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DAKAR:ダカールラリー ステージ11結果 (1月15日)

■アル・アティア(ミニ)、勝利に向けて連日のステージウィン
  三橋 淳組(TLC)は総合28位をキープ

AL-ATTIYAH Nasse (C)A.S.O/DPPI 拡大します

Giniel De Villiers (C)Red Bull Desert Wings 拡大します

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DAKAR:パリダカ日本事務局 DAKAR RALLY 最新ニュース (STAGE 10)

2015/01/14 第10ステージ - レポート
http://www.paridaka-info.com/w/?p=3435

01 (C)A.S.O

2015/1/14  第10ステージ :カラマ :– サルタ
モト&クワッド :リエゾン:385km  スペシャルステージ:371km  リエゾン:135km  
オート&カミヨン:リエゾン:385km  スペシャルステージ:358km  リエゾン:116km

モト&クワッド部門は2度目のマラソン・ステージ。チリとアルゼンチンの国境を越えた後、SSが標高3600mのサリナス・グランデス(大塩湖)から始まる。終日3500m-4500mの間を下り、登りの繰り返し、技術より体力勝負のコースとなりそうだ。最後、標高4,970mのアカイ峠を通過する。

本日のスタート直前になってコース変更、全車371kmとなった。

壮観な走りのバレダ, 一段と足固めのアルアティヤ

先日のSSで大きくタイムを失ったバレダ だが、ここカチのゴールで再び勝利を手にした。しかし、ライバル、コマの総合順位は動じない。総合で2位に大きなタイム差を持ち余裕のアルアティヤは、このSSでもライバル、ド・ヴィリエにタイムを広げながら、今大会4度目のステージ優勝。ブエノス・アイレスの最終ゴールのVへと一段と近づいた。

第8ステージで優勝への夢をたたれフラストレーションのたまるホアン・バレダ だが、できる限りの揺さ振りをかけようと反撃に出た。トップ・グループの中でも最も才能あるとみられるライダー、ホアン・バレダ はこうして大会3度目のステージ優勝を果たした。カチのゴールでSS2位のマルク・コマに1'39''につけた。しかしコマはこの宿命のライバルに大きなタイム差で総合1位をキープする。

パウロ・ゴンサルヴェスもSS5位での満足のゴール。ライバルKTMのコマに総合タイムでさらに2分落とすこととなったががっちり総合2位を維持する。パブロ・キンタニーヤは6'29差でSS8位、総合3位をキープしたものの総合4位のトビ―・プライスにわずか30秒の差に追い上げられた。
鎖骨の手術から2か月あまりで苦しいレースを続けてきたルーベン・ファリアは嬉しいSS3位。
ホアン・ペドレロ・ガルシアはSS最後で大きくタイムを失い後退した。

今大会第3ステージで初のSS優勝、昨日総合29位につけていた新人マチアス・ウォークナー(オーストラリア)は高山病のえじきとなって本日のSSのスタートを見合わせた。また、フランス人ユーゴ・ペイヤン(9度目のダカール・ラリー)も同理由でスタートを断念、リタイアした。

クワッド部門では、トップ3を南米勢が抑えた1日。ネルソン・サナブリア(パラグアイ)が若いヘレミアス・ゴンサレス(アルゼンチン)を相手にパーフェクトなレースでステージを制した。次位のゴンサレスと3'40''の差で、大会2度目のステージ優勝。そしてSS3位はウォルター・ノシグリア(ボリビア)。
一方総合タイムではラファウ・サノク(ポーランド)が1位をキープ、ライバルのイグナシオ・カザレ、セルヒオ・ラフエンテがリタイアし、2位に浮上してきたヘレミアス・ゴンサレスとは2時間51分もの差がある。

オート部門、第2ステージ以来総合トップをキープしているナセル・アルアティヤが無理な走りをすることもなく、本日のSSもステージ優勝の記録を伸ばした。SS2位のオーランド・テラノヴァと1'35''の差。そしてSS3位、4位はヤジード・アラルヒ、ジニエリ・ド・ヴィリエの3'39'' と4'24''で際どいタイム差だった。

優勝争いを続けてきたナセル・アルアティヤとジニエリ・ド・ヴィリエだが、さらにタイムが開き総合で28分あまり。
クシシュトフ・ホロウィッツはトップと6分あまりの差でSS7位のゴール、総合で5位と浮上した。
ベルンハルト・テンブリンケも5'21''の差でSS6位、総合8位と固く上位を守る。
パーフェクトな走りを見せたのは今朝19番目のスタート、SS4位で終えたリーロイ・プールター(南ア、TOYOTA Hilux)。
ステファン・ペテランセルはトップと7'23''の差でSS9位。
ナニ・ローマはKM193で大きなクラッシュ事故。パイロット&コ・パイロット共に大きなケガは無かったが、クルマが大きなダメージでリタイアを余儀なくされた。

カミヨン部門ではエドワルド・ニコラエフ(Kamaz)がチームメイトのアイラット・マルデーブにわずか40秒の差でSSを通過、6度目のステージ優勝を手にした。後者は総合トップをキープし、次席のニコラエフに13分あまりのタイム差を持つ。

パリダカ日本事務局

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2015年1月15日 (木)

DAKAR:2号車がSS22位と健闘、1号車も手堅く39位で走破 (日野自動車)

ダカールラリー2015 レースレポート「第10ステージ」

01_31号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組 (C)Hino Motors, Ltd

 13日のステージで到着の遅れていた日野チームスガワラ1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組は24時2分にトラック部門総合30位でチリ・カラマのビバークに無事到着。車両はメカニックによる点検を受け、14日早朝に2号車菅原照仁/杉浦博之組とともに元気に出発していった。

 14日の行程はカラマ~サルタ。385㎞の移動区間で再びアンデスを越えてチリからアルゼンチンへ入国、アルゼンチン北西部の山中で371㎞の競技を行った。なお、SSゴール後2輪部門は別の移動区間を経てマラソンビバークのカチへ向かう。このためサルタのビバークに滞在するのは4輪とトラック部門だけである。SSは最高高度4500mに達する山間のピストから始まり、狭い崖っぷちのワインディングや枯れ川の底などと変化。ここ数日の降雨で路面が荒れているところもあり、大きな穴や深い轍掘れなど注意が必要だった。

 2号車はこのSSを集中力を高めて走り、トラック部門22位/排気量10リットル未満クラス首位でゴール。1号車も手堅く総合39位/クラス2位で走り終えた。この日までの累積順位は2号車が総合17位、1号車が30位でチームは依然10リットル未満クラスの1・2位を堅持している。

 15日は今大会唯一の新ビバーク地、テルマ・デ・リオ・ホンドに向かい、サルタ/トゥクマンの両エリアにまたがる194㎞のSSが予定されている。

菅原義正/夕べの睡眠時間が短かったので少々眠いですが元気です。今日のSSは序盤がハイスピードで山の中を気持ち良く走れました。あと3日ですが何があるか分からないので気をつけて行きます。

若林葉子/今日はかわいいサボテンがたくさんあったほか、サルタに近づくと緑が濃くなって気候が変わったことを感じさせました。もう少しですね。頑張ります。

羽村勝美/ナビゲーション的にはとくにありませんでしたが、最後まで気を抜かないよう明日も引き締めて走りたいと思います。

菅原照仁/終盤に来て競合車もボロボロになってきているので、まだ(順位を上げる)チャンスはあると思っています。今日もトラック部門首位から40分程度の遅れで追えているので、とりあえず良かったと思います。

杉浦博之/序盤の標高の高いところは頭痛がして辛かったです。その後は一本道が多くナビゲーションとしては全く難しくありませんでした。クルマも快調です。

日野自動車プレスリリース

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DAKAR:いよいよ終盤のアルゼンチンステージへ、TLCの2台は揃って慎重に走りステージクリア(TLC)

01_2堅実な走りで市販車部門の首位をキープした1号車 (TLC)

戦況
13日のSS(競技区間)中に不慮の転倒を喫したTLCの1号車(343号車)三橋淳/アラン・ゲネック組の車両は朝までにチームのメカニックによる修復・点検作業を終え、2号車(345号車)ニコラ・ジボン/三浦昂組とともに14日の競技に向けて出発した。

この日の行程はチリのカラマからアルゼンチンのサルタ。385kmの移動区間でアンデス山中の国境を越えたラリーは再びアルゼンチンに入国し、サルタ北部の山間路で371kmの競技を行った。とりわけ序盤は最高4500mにも達する標高が続き乗員を苦しめた。路面の多くは堅いグラベルだが、狭い道幅で片方が崖になっているところや、ここ数日の降雨の影響で深い轍や大きな穴が出来ているなど危険な箇所もあった。

TLCの2台のランドクルーザー200はこのステージに冷静かつ集中力を高めて臨み、2号車が総合34位/市販車部門首位、1号車も総合41位/部門2位でゴールし、2台ともにノーパンク、ノートラブルであった。その後は154kmの移動区間を走って夜8時頃サルタのビバークに到着し、メカニックによる点検整備を受けている。

この結果により14日までの累積順位は1号車が総合29位、2号車が30位で堅実に市販車部門の1・2体制をキープした。1号車と2号車のタイム差は5分23秒となっている。

全13ステージのラリーもいよいよ終盤戦。17日のゴールまであと3日となった。最終日のSSは距離が短く、順位は変わりにくいので実質的な競技はあと2ステージである。15日は今大会唯一の新ビバーク地、テルマス・デ・リオ・オンドに向けてトゥクマンの周辺で194kmのSSが予定されている。
 
本日までの累計順位(第10ステージ終了時点)

号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 1 1 29
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 2 2 30

本日のステージ順位(第10ステージ終了時点)

号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 2 2 41
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 1 1 34

TEAM VOICE

角谷監督
2台が揃ってノートラブルでビバークに着き、ほっとします。ゴールまでステージ数も少なくなってきたので、昨晩2台の乗員には市販車部門の連覇、そしてワン・ツー・フィニッシュというチームの目標を意識してもらうよう改めて話しました。今日は4人ともその目標に向けて気持ちを一つにして走ってくれたと思います。

三橋ドライバー
雨の影響なのか埃は思ったより酷くありませんでした。明日も確実な走りを続けます。

アランナビゲーター
最初は標高が高く、頭が痛くなりました。その後は谷間を行く狭いピストで崖があったりと危ないところも多かったです。

ジボンドライバー
タイムがどうというよりクルマを確実にゴールに持っていくことを意識したペースで走っています。残り3日間をこうして集中して進んでいけば結果はついてくると思います。

三浦ナビゲーター
今日のスタート前に、ノーパンク、ノーミスでゴールできるよう2人でベストを尽くそうと二コラと話し合いました。残りの3ステージ、頑張ります。

トヨタオートボディ・プレスリリース

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DAKAR:ダカールラリー ステージ10結果

■アルアティア(ミニ)が4回目のステージウィン、着々とリードを広げる
   三橋 淳組(TLC)は市販車部門トップを守るもチームメイトのジポン組が大接近
 

AL-ATTIYAH Nasse (C)A.S.O/DPPI 拡大します

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DAKAR:パリダカ日本事務局 DAKAR RALLY 最新ニュース (STAGE 9)

2015/01/13 第9ステージ - レポート
http://www.paridaka-info.com/w/?p=3417

01

2015/1/13  第9ステージ :イキケ- カマラ
全競技車   :リエゾン:51km  スペシャルステージ:450km  リエゾン:37km

本日のコース

今日のステージはアタカマ砂漠を離れ、50kmにわたる海岸の砂丘からSSが始まる。今大会2度目の全競技者同一コース。その後は、狭くカーブの多い、その上穴やこぶだらけの岩山の中のリスキィなピストで、クルマがダメージを受けやすい。ゴールは再び標高3000m地点になる。

堂々のロドリゲス、失意から救われたローマの優勝

昨日のイキケに向かう波乱の1日で3時間もタイムを失ったエルダー・ロドリゲスが、トップ・ライダーの意地を示し、ここカラマで素晴らしい一撃の勝利を手にした。SS2位のパウロ・ゴンサルヴェス は、コマにプレッシャーを与え続ける。

オート部門では、連続優勝を目指すMINIの車が、今大会第1ステージで不具合に陥った。夢は断念されてしまったナニ・ローマだが、今日そのステージ優勝を果たし微笑みが戻った。

総合タイムで大きく引き離されたエルダー・ロドリゲスには失うものは何もない。HRCのライダーは、450kmのSSを果敢にアタックしてカラマのゴールをトップ・タイムで通過、ライバルたちに大穴を開けさせた。自分のテーマをしっかり見極め、チームメイトのパウロ・ゴンサルヴェス に4分のタイム差をつけ、今大会2度目のステージ優勝を手にした。ゴンサルヴェスは、総合タイムでトップに立つマルク・コマに3'43''のタイムを縮めた。 9ステージを終えた今日、コマの総合優勝の座を脅かす唯一のライダーとなった。

マルク・コマが本日のSS3位、トップと7分あまりの差でゴール一方、今朝最初にスタートした地元チリのパブロ・キンタニーヤは23分あまり遅れてSS7位。一方、前半の週で総合1位をキープし続けたホアン・バレダ はトップと 19'47''差でSS4位でゴールした。しかし夜になってペナルティ調整後、15分のペナルティが科されて本日のSS結果は10位となった。

総合順位を整理すると、1位マルク・コマ、2位パウロ・ゴンサルヴェス 5'28'' 、3位パブロ・キンタニーヤ26'52''、4位トビ―・プライス31'31''。 8位に女性ライダーライア・サンスがつける。

クワッド部門、昨年大会で初参加にして総合5位だった、ヴィクトール・ガレゴスがようやく初めてのステージ優勝を手にした。ブエノス・アイレスのスタート以来調子が上がらなかっただけに、やっと思い通りの走りができ目標を達成することができた。地元の地の利を生かし、次位のラファウ・サノクに15分以上の差をつけての勝利だった。

SS3位はウルグアイのセルヒオ・ラフエンテ、4位は総合トップにいたイグナシオ・カザレ。今日のSSでポーランド人サノクはカザレに10分あまり縮め、総合トップの座を奪回した。総合3位はウルグアイのセルヒオ・ラフエンテで52分以上の差があり、残り4日となったところ、サノクvsカザレの一騎打ちとなりそうだ。

オート部門、最初のステージでいきなりSS135位。それが、ここカマラの第9ステージでSS優勝。天文学的な上昇ぶりだが、MINIのパイロット、ナニ・ローマは最初の日の総合優勝の夢をそがれたにもかかわらず、このステージで優勝候補パイロットの意地を見せモラル・アップしてアタックした。結果、次位のナセル・アルアティヤに6'27''もの差でゴールした。しかし、カタール人アルアティヤは、総合では余裕でトップをキープする。

総合2位のジニエリ・ド・ヴィリエは15分ものタイムを失い、その差24分あまりとなってしまった。SSで大きなナビゲーション・ミスでトップとの差21'58, SS3位にロシアのウラジミール・ワシリエフが入り込んできた。後者は総合8位に浮上。

総合3位はヤジード・アラルヒ、トップと27分あまり遅れのゴールだったが200kmをブレーキ無しで走った後の成績だ。昨日まで上位にいたベルンハルト・テンブリンケ(TOYOTA Hilux)が数時間遅れて大きく後退した一方、モト部門からオート部門に移籍したばかりのシリル・デプレはSS10位と今大会最良の成績。モトでのナビゲーション・センスが生かされたか。

カミヨン部門は第1走者エドワルド・ニコラエフ(Kamaz)がSS前半を凌駕していた。しかし、チームメイトのアイラット・マルデーブが最後追い上げ、1'29差でSSを制した。マルデーブは総合で1位をキープ、後を追うニコラエフに14分あまりの差。総合3位は同じくKamazのカルギノフ、MANのアレス・ロプライスは1時間18分もの差で総合4位。
 
パリダカ日本事務局

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2015年1月14日 (水)

最後のアタカマステージで2号車がSS15位、1号車も順調に走行を続行中 (日野自動車)

ダカールラリー2015 レースレポート「第9ステージ」

01_3

2号車菅原照仁/杉浦博之組 (C)Hino Motors, Ltd

 ダカールラリー2015はいよいよ後半戦に突入。13日にはチリのイキケ~カラマ間で450㎞の競技が行われた。SSはビバークから51㎞移動したイキケの町の東側からスタート。前半部分はアントファガスタ~イキケ間やイキケ近郊でのマラソン行程(トラック部門のみ)で何度も使用したエリアを再び走るもので、早々に砂丘も登場。後半は前回大会でも使用したカラマ周辺に至る山間地で堅い路面が続く。フェシュフェシュや枯れ川も頻出して埃が酷く、標高は3000mに及ぶなど再び我慢のステージとなった。

 このSSを日野チームスガワラの2台の日野レンジャーは手堅く走破。この日のトラックのスタート順は4輪車の後となったが14番目という早めの順位でスタートを切った2号車菅原照仁/杉浦博之組は砂丘を順調にクリアし、その後もノーミスでトラック部門の総合15位/排気量10リットル未満クラス首位の好成績でゴールした。この結果により累積順位も暫定ながら総合15位とし、厳しい行程が続く中でじわじわと順位を上げるベテランチームらしい実力の高さをアピールした。

 また、この日26番手スタートの1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組も慎重に走行を続け、ゴール手前のウェイポイントを総合32位で通過。現地時間午後11時時点では未着だが、間もなくゴールする見込みだ。

 飛行場に隣接したカラマのビバークは標高2200mの台地にあり、夜は夏でも厳しく冷え込む。日野チームのビバークでは20時頃2号車が到着すると待機していたメカニックたちが早速作業に取り掛かった。明日14日は再びアンデスを越えてアルゼンチンへ。サルタのビバークまでの間に359㎞の競技区間が予定されている。

菅原照仁/今大会最後の砂丘でしたが、予習していた部分もあってスムーズに越えられました。改良された今年の日野レンジャーのポテンシャルの向上は明らかで、全体的にコースが難しくなる中、今日も30分は速くなったと思います。

杉浦博之/後半は台地が広くてピストが複数あったりとナビゲーションが難しかったです。ガタガタ道を行くのでボディには若干のダメージはありますが、問題ないと思います。

日野自動車プレスリリース

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DAKAR:砂丘で1号車が転倒するもSS(競技区間)を無事ゴール、後半戦初日のロングステージを終えて市販車部門1・2位を堅持 (TLC)

01_2砂丘で転倒するも部門首位をキープした1号車 (C)TLC

戦況
13日、ダカールラリー2015は後半戦の初日、チリのイキケ~カラマ間で450kmの競技を行った。51kmの移動区間を経てイキケの東側からスタートするSSの序盤は前半戦の終盤と同じエリアでさっそく砂丘が登場。アタカマ砂漠での競技はこれが最後となる。後半はカラマ周辺の山間地で路面は堅いグラベルとフェシュフェシュとなり標高は3000mを超える。距離的にも今大会3番目のロングSSで後半戦の難所の一つとなった。

このSS序盤の砂丘でTLCの1号車(343号車)三橋淳/アラン・ゲネック組は登れなかった砂丘からバックして再トライを試みようとした際に不慮の転倒。4回転ほど砂丘を転がってタイヤが地面に着く状態で止まった。車体外装にダメージは受けたもののエンジンやサスペンションには問題なく、フォローしていた2号車(345号車)ニコラ・ジボン/三浦昂組の助けを借りて応急措置を施して走り出した。この対応で40分ほど止まっていた2号車は途中15分ほどのミスコースを喫したもののノートラブルでゴールし、総合31位/市販車部門1位の成績を得た。

一方、1号車も順調に走行を続けたが、キルスイッチ(緊急時に車内外から電源を遮断するためのスイッチ)の不具合が発生してエンジンが止まってしまったため、再びストップ。応急措置を施して総合52位/市販車部門2位で無事ゴールした。この結果により累積順位は1号車が総合30位で市販車部門首位、2号車が15分7秒遅れで総合32位/部門2位と、市販車部門1・2位の座をキープした。

カラマのビバークに到着した1号車は安全面を含めて入念にチェックされたが競技続行に問題ないことが確認され、14日のステージに向けてメカニックたちが集中的な修復を行っている。この日のビバークは標高は2200mあり、昼間は強い風が吹いて大量の埃が舞い上がる。まるでアフリカ、モーリタニアのような雰囲気だ。日が落ちると気温が急激に下がる中、メカニックたちは黙々と点検作業を行っている。

本日までの累計順位(第9ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 1 1 30
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 2 2 32
本日のステージ順位(第9ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 2 2 52
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 1 1 31

TEAM VOICE

角谷監督
後半戦の初日にトラブルが起きてしまったのは残念ですが、乗員に怪我はなく、車両も競技を続行出来る状況なのでほっとしました。最後まで諦めることなく戦うためにも改めて全員で気持ちを引き締めて残りのステージに臨もうと思います。

三橋ドライバー
クルマにダメージを与えてしまい、メカニックに申し訳ない気持ちでいっぱいです。登り直そうとバックし始めたときにゆっくりと転がってしまいました。無事に帰ってこられて良かったです。こんなにミスをするラリーも初めてで、気持ちを切り替えて最後までラリーに集中したいと思います。

アランナビゲーター
バックしている時に転倒したのは初めてです。スローモーションのようでした。その後フェシュフェシュでスタックしたのですが転倒の影響でリアドアが開かず、脱出板が出せない状況だったので焦りました。でもすぐに脱出出来たので良かったです。

ジボンドライバー
無理をせず集中力を保って走ったのでパンクもなかったし、自分たちにとっては順調な一日でした。フェシュフェシュの埃が追い風で自分たちの前方に回り込んできてきつかったです。

三浦ナビゲーター
今日は1号車は大変だったと思います。こちらは順調でしたが3つめのチェックポイントのあとのコースが分かりにくく15分ほどミスコースしてしまいました。今年はこれまで大きなミスなくナビゲーションが出来ていたのでとても悔しいです。

トヨタオートボディ・プレスリリース

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DAKAR:ダカールラリー ステージ9結果 (1月13日)

■後半戦がスタート、昨年の覇者ナニ・ロマ(ミニ)が今大会初のステージウィン
  総合トップのアルアティア(ミニ)が2位以下との差を広げる。三橋 淳組(TLC)は総合30位に後退

ROMA Nani (C)A.S.O/DPPI 拡大します

AL-ATTIYAH Nasser (C)A.S.O/DPPI 拡大します

DE VILLIERS Giniel (C)A.S.O/DPPI 拡大します

DUMAS Romain (C)A.S.O/DPPI 拡大します

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DAKAR:パリダカ日本事務局 DAKAR RALLY 最新ニュース (STAGE 8)

2015/01/12 第8ステージ - レポート
http://www.paridaka-info.com/w/?p=3368

01 (C)A.S.O

2015/1/12  第8ステージ :ウユニ- イキケ
モト&クワッド   :リエゾン:24km  スペシャルステージ:784km  
オート&カミヨン  :休息日

本日のコース

朝6時スタートの予定だったが、昨日の雨の為、SSコースが冠水。レースを中止するかどうか競技者らを加えて議論され、結局8時に変更してスタートすることになった。スタートは塩湖の中を6台づつ一斉スタート。そしてkm378を最初のライダーが通過した後、後半部のSSはキャンセルになった。

これにより、本日のSSはパート1をウユニ湖スタートの378km、その後リエゾンで移動した後、イキケのビバークまでの砂丘の中38kmをパート2とする2つのステージで競技が行われる。

キンタニーヤSS優勝, コマ総合トップに

チリのライダー、パブロ・キンタニーヤはダカール・ラリー参加1回目、2回目の年はついてなかった。それを振り払うかのように、運命の女神が彼に微笑んだ。初めてのステージ優勝で、総合順位も上昇。

一方総合順位ではコマがトップに出た。その優勝の座はかつてないほど安泰、ゆるぎない成功への道が開けた。

パブロ・キンタニーヤは今日のウユニ→イキケのコースでコスチュームを着替えたに違いない。ラリーが始まって以来、速いアウトサイダーは常に上位に位置していた。そして今日、ステージ優勝し、最終ゴールでの優勝候補者の一人となった。

数日前からメキメキと順位を上げてきた彼が、彼の祖国チリに再び戻るコースでおめおめと他のライダーにチャンスを許すわけがない。SSの前半は、昨夜一晩中降り続いた雨で冠水したウユニ湖の中を抜け、さらに到る所水たまりとなったコースをCP2(Km387)までで、後半のSSはキャンセルとなった。そしてSSパート2は、イキケのゴール手前38kmの砂丘の中のスプリントコーナー。このようなコンデションの中をステファン・ソヴィツコやホアン・ペドレロは他のトップライダーらがトラブルに苦しむ中、うまく冠水の中を飛ばし最終の砂丘の中でわずか11秒、12秒という差でゴールに滑り込んだ。そして、キンタニーヤは総合順位も3位に上昇した。

こうしたラッキーなライダーとは裏腹に、優勝候補の数人を含め、今日のコースの犠牲になった者もいる。アレッサンドロ・ボットゥーリ、ミカエル・メッジ、ダニエル・グエ、ジョルディ・ビジャドムスらトップ20以内にいたライダーがリタイアした。そして、上位6位の中で最も悲惨な一日となったのはホアン・バレダ とエルダー・ロドリゲス。昨日転倒した時にハンドルが真っ二つに折れてしまったバレダ は、ホンダ・アルゼンチンの有志デミアン・ギラルからハンドルを譲り受け、昨夜のうちに修理した。しかし、今日のコースの大部分をジェレミアス・イスラエルに牽引されて走り、SSをゴールした時にはトップと1時間20分もの差ができてしまった。一方のHondaのライダーエルダー・ロドリゲスもトップと3時間以上の差になり、優勝への夢は断たれてしまった。

優勝争いの片方、マルク・コマの経験と知恵が今日のレースの采配を性格づけたか、悪夢のような体験をせずにSS9位につけた。そして、強いトビ―・プライス、信じられないライア・サンス(SS5位)がトップ10入りした。

クワッド部門では、僅か19歳のアルゼンチン人、ヘラルド・ファレスが初めてのステージ優勝を果たした。そして昨日まで総合トップにいたラファウ・サノクは、トップと36'42差で8番目のゴール、総合で次位にいたイグナシオ・カザレに7分近いタイム差でトップを譲ることとなった。

パリダカ日本事務局

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2015年1月13日 (火)

車両を完全リフレッシュして後半戦へ、チリのイキケで中間休息日 (日野自動車)

ダカールラリー2015 レースレポート「休息日」

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菅原義正と若林葉子 (C)Hino Motors, Ltd

 ダカールラリー2015は11日、チリのイキケで4輪・トラック部門の中間休息日を迎えた。日野レンジャーの2台体制で参戦している日野チームスガワラはここまで大きなトラブルやアクシデントなしに前半戦をクリアしてきたが、この1日で車両を完全にリフレッシュ。万全の状態で後半戦に臨む。

 4日にアルゼンチンのブエノスアイレスをスタートした今大会はまずアンデス山麓を北上。7日にはアンデスを越えてチリに入国し、アタカマ砂漠でのSSを行った。その後イキケを基点にループ状のマラソン行程を実施し、11日に前半戦が終了した。

 新開発のA09C型9リットルエンジンを2台に搭載し、大幅に改良したサスペンションを採用した日野レンジャーは大型のライバル勢を向うに健闘し、現在の順位は2号車菅原照仁/杉浦博之組がトラック部門総合17位/排気量10リットル未満クラス首位、1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組も総合30位でクラス2位につけている。1号車はクラス3位のA・カビーニ組(メルセデス・ベンツ・ウニモグ)に対して実に19時間29分45秒ものタイム差を有しており、チームは排気量10リットル未満クラスでの連覇とトラック部門総合での上位入賞という目標に向かって確実な進捗を見せている。

 後半戦は残り5ステージ。ダカールラリーで走ったことのないエリアも通過するので油断は出来ない。とりわけ今大会は砂丘の難しさとともに車両にダメージをもたらす堅い路面が多いので要注意だ。12日の休息日を使ってメカニックたちは車両の徹底的な点検整備を実施。車両がイキケに到着した11日午後に始まった作業は12日午後に終了した。5人の乗員も休憩を採ってリフレッシュし、後半戦に向けて万全の体制が整った。

菅原義正/明日は砂丘があるので、気が緩まないように締めていきます。後半戦も自分のペースで走りますが、今のポジションを守れるよう気をつけます。

若林葉子/明日のロードブックを頂いてきましたがモディフィケ(変更)が多いですね。気負うと良くないので粛々とマイペースで行きたいです。

羽村勝美/休息日をしっかり休み、元気になりました。明日は今大会最後の砂丘かもしれないので、しっかり走りたいと思います。

菅原照仁/明日は堅い路面で我慢の日ですが、後半戦は短いのである程度頑張ってプッシュしたいです。昨日走ったエリアをまたまた使い、セレナへの後半部分は前回と全く同じようです。

杉浦博之/いつも通り落ち着いて、でも気持ちを引き締めて行きます。休息日明けの上に長いので注意が必要でしょう。今大会最後の砂丘になりそうなので、しっかりとクリアしたい。

林博永/毎日の整備は想像していたよりも大変です。足場が悪く、車は砂まみれなので、どうしても作業性が落ちてしまいます。1号車担当のメカニックとして、菅原義正さんに毎日いろいろなことを教えていただいて、例えば室内の細かなところの整備の仕方や、壊れる前に直す予防整備の際の見るべきポイントなどです。「いかに効率よく的確にやるか」という考え方は、販売会社に帰っても役に立つと思います。実際にダカールラリーに参戦して、とにかくスケールの大きさに驚きました。ライバルチームを見ていると、とんでもないチームばかり。世界を見ると、自分はまだまだメカニックとして勉強不足だなと感じました。

菅原瞬介/とにかく楽しいです。車で移動するだけで楽しいくらい。でも、楽しいといってもそれは「やりがいがある」という意味で、自分たちが作った車がレースに出て、前半戦は順調に帰ってきてくれたので安心していられたからだと思います。そのなかでもいくつか急所が見えてきたので、後半戦はそこの整備を重点的にスピードアップして行うつもりです。これまでは自分が担当した部分だけを意識していましたが、実際にレースに出てみるとそこだけではなくて、トータルでクルマをサービスしなければならない。この点に関してはとても勉強になりました。ライバルの中でも、本当に勝ちに来ているトップチームとの差は歴然としていて、彼らの仕事のきめ細かさや整備力の高さには日野も見習うべき「プロフェッショナルらしさ」がたくさんあります。カマズは車が大破しても、朝までには元通りになってスタートしていった。僕らにはそれができるのかどうか、やってみないとわからないですが負けていられないと思います。個人的なことですが、1月10日が誕生日でした。一生忘れられない誕生日になりそうです(笑)

福野広弥/あっという間に前半戦が終わったという感じですが、一日一日がとても印象深い毎日でした。レース前はチームの連携方法に少し不安を抱えていたのですが、始まってすぐに「年下だからといって遠慮しちゃだめだ」と気付きました。レースでは一瞬の躊躇や遠慮が時間のロスになるので、先輩や後輩という関係なしにチームとして「今やるべきこと」を優先して、率先してコミニュケーションを取るように意識を変えました。休憩もなく作業を続けて、朝方になってくると皆段々と疲れてヘバッテきてしまうのですが、つらいときでもチームメイト同志で励ましあえたからこれまで戦えてこれたし、今のチームのムードはとてもよいと思います。今のところ、作業環境はそれほどきつくは感じていません。むしろ、レースが始まる前に一生懸命やっていた下準備の方がきつかったと感じるくらいで、それがよいトレーニングになったおかげで今タフに戦えていると思います。

益田崇史/正直に言うと、最初の頃は不安を抱えていました。作業環境の変化も要因ですが、「こんなところが壊れるのか」と思うところが壊れるほど、ダカールラリーの過酷さを自分の手で車から感じられて、それに困惑してしまっていました。でも、毎日の作業をこなしていくなかで、3日目くらいから自分のリズムを作っていくことができました。普段の仕事もそうですが、レースではさらに限られた時間の中で絶対にミスが許されない作業を行っているだけあって、いかに効率よく確実にこなしていくかということがポイントになるのですが、差し迫った状況のなかで「メカニックの基礎中の基礎」を改めてダカールラリーで学んでいるように思えます。先日、大破したカマズが徹夜で直してビバークを出発するときに、周りのチームから自然と拍手が沸いたのですが、敵のチームであってもそういったことができる精神を持った人たちがたくさんいる、そんな崇高な場所に自分が出ることができて、とても刺激になっているし周りにも感謝しています。

日野自動車プレスリリース

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DAKAR:中間休息日で車両を完全リフレッシュ、後半戦に向けて準備万端整う (TLC)

01_4イキケのビバークで整備を行ったTLC (TLC)

休息日レポート
ダカールラリー2015は11日、チリのイキケで4輪・トラック部門の中間休息日を迎えた。4日にアルゼンチンのブエノスアイレスをスタートした今大会の序盤戦はまずアンデス山麓を北上し、7日にはアンデスを越えてチリに入国。その後イキケを経由してマラソンステージでボリビアのウユニに到達し、11日にイキケに戻って前半戦が終了した。ここまでの走行距離は5778kmである。

137台がブエノスアイレスを出発した4輪部門だが、ウユニからイキケに戻ってきたのは72台(現地時間12日17時時点)。この前半戦で半分近くが戦列を去ったことになる。ランドクルーザー200の2台体制で市販車部門に参戦しているTLCも2号車(345号車)ニコラ・ジボン/三浦昂組が6日のSS(競技区間)中にラジエータートラブルに見舞われ、1号車(343号車)三橋淳/アラン・ゲネック組も9日、10日と連続して左前輪へのダメージによってパワーステアリングを破損するなど波乱が続いた。だが応急措置でダメージを最小限にとどめ、競技を続行した乗員の機転やランドクルーザー200のポテンシャルの高さにより現在の累積順位は1号車が総合26位、2号車が34位で市販車部門1・2位につけている。1号車と2号車のタイム差は1時間24分40秒。チームは市販車部門連覇という目標に向けて着実に歩みを続けている。

ただし、今大会はこれまでのところ難易度の高い砂丘越えと同時に車両へのダメージが大きい堅く荒れた路面、あるいは酷い埃に視界を奪われるフェシュフェシュなど危険なステージが続いている。13日からの後半戦は残り5区間だが、これまでダカールラリーで走ったことのないエリアもあり油断は禁物。技術的な難易度よりむしろ集中力や忍耐力の持続がカギを握るような過酷さが最後まで続きそうだ。

12日の休息日はこうした後半戦に向けてTLCはラリー車の徹底的な整備を行った。メカニックたちは車両が到着した11日の夕方から午前0時半まで、12日は朝7時から精力的に作業を進め、夕刻までに完了。その後チームの全体ミーティングが行われ、全員が市販車部門連覇に向けて気持ちを一つにした。

本日までの累計順位(第8ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 1 1 26
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 2 2 34
本日のステージ順位(第8ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 1 1 45
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 2 2 47

TEAM VOICE

角谷監督
中間休息日をはさんだが気持ちが切れないよう、最後まで集中してもらいたい。ここから先は丁寧な走りを心がけてもらい、極力クルマへのダメージを少なくしたい。市販車部門連覇へ向けてチーム一丸となって進んで行きたい。

三橋ドライバー
前半戦は体調が悪かったりミスもしたりと流れが悪かった。この中間休息日で流れを変えたいです。とにかくクルマに負担をかけないように走ります。

アランナビゲーター
休息日明けの走り始めは気をつけないと集中力を保ちにくい。出来れば休まずに走り続けた方が良いのですが。明日はわだちが深く掘れているところを通ったり砂丘があったりと難しいと思います。

ジボンドライバー
今回は後半戦が短いですがまだまだ何が起きるか分かりません。どんな状況にも対応出来るよう、集中して走りたいです。

三浦ナビゲーター
休息日明けなのでリズムを作るためにも自分たちのペースで走りたい。ここまでナビゲーターとして大きなミスなしに来られているので、明日もしっかり取り組みたいと思います。

内メカニック
中間日の整備はさすがに体力的に厳しかったです。フランス人のメカニックは速くて正確。一緒に仕事をしていて勉強になります。

冨田メカニック
前回よりも交換部品のメニューは多かったのですが、原因の分からない故障がなかった分、精神的には今回の方が余裕を持って出来ました。

前田メカニック
外で作業をすることはモロッコラリーで経験済みですが、ダカールラリー本番の集中整備はさすがに大変でした。色々と学ぶことも多く貴重な経験となっています。

トヨタオートボディ・プレスリリース

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DAKAR:ダカールラリー 休息日 (1月12日)

■ダカールラリーは前半戦が終了、イキケでつかの間の休養日

(C)A.S.O/DPPI 拡大します

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DAKAR:パリダカ日本事務局 DAKAR RALLY 最新ニュース (STAGE8)

2015/01/11 第7/第8ステージ - レポート
http://www.paridaka-info.com/w/?p=3351

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(C)A.S.O

2015/1/11
モト&クワッド 第7ステージ :イキケ- ウユニ
モト&クワッド イキケ→ウユニ湖 :リエゾン:392km  スペシャルステージ:321km   リエゾン : 4km

モト&クワッド 本日のコース

モト&クワッド部門は昨日イキケで休息日を経て、レースを再開。後半の週はマラソン・ステージから始まる。昨日のオート部門と同コースで、ウユニ湖のビバークへと向かう。
絶対にあきらめないゴンサルヴェス

ブエノス・アイレスをスタート以来、総合2,3位の位置をがっちり押さえているパウロ・ゴンサルヴェス が、今日のSSで最終ゴールの優勝の可能性を示した。本日今大会初のSS優勝、ダカール・ラリー通算2度目のSS優勝。

野心家パウロ・ゴンサルヴェス は、最初の週をホアン・バレダ とコーマの二人のトップ争いの陰で目立たず走っていたが、意欲を示すかのよう今日は2015大会で初のステージ優勝を勝ち取った。マルク・コマにわずか14秒あまりのタイム差で手にした優勝だ。しかし、リーダー、ホアン・バレダ に総合で10分足らずの差を維持している。

このマラソン・ステージはHONDAチームの悲願どおりにはいかないようで、ホアン・バレダはSS200km地点で転倒してしまった。バイクのハンドルを壊し、残り120kmを片手で運転、SSをゴールした。しかしそれでも総合タイムで次位のマルク・コマに6分以上のタイム差で首位をキープしている。

一方マチアス・ウォークナーはトップとの差30秒あまりでSS3位、パブロ・キンタニーヤも4位、トビ―・プライスがSS5位と若いライダーが上位に食い込んだ。

クワッド部門では今大会2度目の参加、ネルソン・オーグスト・サナブリアガリアーノ(パラグアイ)が初めてのSS優勝。ラファウ・サノクが5'46''差でSS2位、総合では相変わらずトップをキープする。総合2位にいたイグナシオ・カザレ、CP2手前で転倒し、足を骨折したにもかかわらず、果敢にトップとの差11'37''でSSゴールした。

2015/1/11  
オート&カミヨン  第8ステージ :ウユニ- イキケ
オート  ウユニ湖→イキケ  :リエゾン:24km  スペシャルステージ:784km  
カミヨン イキケ周辺          :リエゾン:24km  スペシャルステージ:273km  

今日のコース
オート部門は、マラソン・ステージの2日目、ウユニ湖からボリビアの国境を越え、再びチリのイキケに戻る。SSは氷のように輝くウユニ塩湖の中を100kmにわたって通過。その後テクニカルな山岳部の中のコースを経て、最後40kmの砂丘。恒例の巨大坂下りでイキケのビバークとなる。

カミヨン部門は、昨日同様、他の部門と全く別のコースでイキケのチームクルーが待つビバークに再び戻る。SSはメインが砂丘。

アラルヒ 優勝争奪の仲間入り
大会初参加のサウジアラビア人、ヤジード・アラルヒは最初から注目を集めてきたが、この第8ステージで始めてのステージ優勝を手にし、その才能ぶりを示した。

エジプト・ラリーでナセル・アルアティヤを差し置いて優勝したこともあるヤジード・アラルヒは、ラリー・レイド界で決して無名のパイロットと言うわけではない。今大会でもトップ10入りを目指し、4日目以降総合3位につけてきており、後半の週ではSS優勝を狙っていたに違いない。しかし何よりも、総合タイムでトップのナセル・アルアティヤとわずか18分の差、ダカール・ラリーの初総合優勝もありうる話になってきた。

彼のステージ優勝は今大会初めてのステージ優勝をトヨタチームにもたらしたが、ジニエリ・ド・ヴィリエもたがわずきっちり仕事をこなす。最後の砂丘ステージのパンクで数分失ったものの、イキケのゴールで総合タイムでアルアティヤに失ったタイムはわずか数秒。総合2位を8分あまりの差でキープする。

オーランド・テラノヴァも1'12''でSS2位と快調な走り。昨日のSS優勝につづき、4日目に失った大きなタイムが惜しまれる。クシシュトフ・ホロウィッツ、トップと3'12''差でSS5位、総合時間で次位のベルンハルト・テンブリンケに1時間以上のタイム差で余裕の4位につけている。

カミヨン部門は、エドワルド・ニコラエフが今大会5度目のステージ優勝。第7ステージでSS20位でゴールし、総合4位に後退したが、今日のSSで3位に挽回した。SSでは2位にジェラルド・デ・ローイ(IVECO)が11分あまりの差で着き、SS3位はKAMAZのチームメイト、アンドレイ・カルギノフ。

総合では、アイラット・マルデーブ、アンドレイ・カルギノ、フエドワルド・ニコラエフとKAMAZが1,2,3位を押さえる。

排気量10リットル未満クラスは、日野チームスガワラのJr.照仁がSS11位という好成績で総合順位も17位に上昇。父義正がSS23位、総合30位と奮闘している。

パリダカ日本事務局

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DAKAR:パリダカ日本事務局 DAKAR RALLY 最新ニュース (STAGE7)

2015/01/10 第7ステージ - レポート
http://www.paridaka-info.com/w/?p=3336

01_2(C)A.S.O

2015/1/10  第7ステージ :イキケ–ウユニ
モト&クワッド  休息日
オート     :リエゾン:392km  スペシャルステージ:321km   リエゾン : 4km
カミヨン    :リエゾン:101km  スペシャルステージ:335km  

本日のコース

モト&クワッド部門は休息日

そして、オート部門はチリのイキケ→ボリビアのウユニへ向かい、カミヨン部門はビバークの東側の山麓部を回ってイキケのビバークの南東約60㎞に設けられたマラソン・ビバークに入るという別々のコース。
マラソン・ステージのビバークには競技者のみ入れるので、チームのメカニック・サポートが受けられない、人にもクルマにも難しい、ダカール・ラリーの山場となるコースで、今日はその2日間のマラソン・ステージの1日目。

オート部門は、朝5時にイキケのビバークをスタートした後、僅か200kmで標高3500mに達するという山登りのリエゾンでSSスタート地点に向かう。その後、SSは標高3700m地点をスタート、時に標高4000m近い所までの山岳の中を登ったり下りたりしながら、ウユニ湖のビバークと続く。コースは多くの分岐があり、的確なナビゲーションが求められる一方、高地でのパフォーマンスが勝負を分けることになろう。
一方カミヨン部門は101km北東に移動後、SSの大部分が昨日のSSを反対の方向に向かって走るコースで、ゴール手前は40kmほどの砂丘。

テラノヴァSSを制し、ド・ヴィリエタイムを縮める

総合ではトップと離れていながら、テラノヴァがイキケからウユニ湖に向かう山岳コースで猛アタックを掛け、今大会3度目のステージ優勝を果たした。一方、総合順位でトップのアルアティヤを追うド・ヴィリエは、今日のSSで3分ものタイムを縮めた。

オーランド・テラノヴァにとっては何とも今大会の4つ目のステージが悔やまれる。地元アルゼンチンでブエノス・アイレスの1日目SS優勝と華々しいスタートを切ったにもかかわらず、4日目のステージの72km地点でメカ・トラブル、トップと6時間半近いタイム差でゴールし、優勝争奪戦から離脱してしまったのだった。テラノヴァは地元だけでなく、ここ隣の国チリでもその才能ぶりを発揮、3度目のSSを制した。TOYOTA ハイラックスのヤジード・アラルヒに2'20''の差だった。そして、SS3位もチームメイトのベルンハルト・テンブリンケ。SS4位のクシシュトフ・ホロウィッツ(MINI)と共にトップとの差3分以内にゴールした。総合順位も上げ、アラルヒ総合3位、ホロウィッツ4位、テンブリンケ5位となった。

一方、ジニエリ・ド・ヴィリエにとってもSSをトップと6'50''の差で6位のゴール、嬉しい一日になった。これで総合トップのナセル・アルアティヤに3分ものタイムを縮めることができたのだ。今朝最初にスタートしたナセル・アルアティヤのMINIは高所病にかかったのか、途中何度かストップしていた。

SS序盤で驚くようなスピードを見せたステファン・ペテランセルはトップとの差、10分あまりでSS8位、後続のロビー・ゴードンとわずか5秒差だった。

カミヨン部門では、アレス・ロプライス(MAN)が今大会初めてのステージ優勝。最初から猛烈に飛ばし、SS2位のジェラルド・デ・ローイ(IVECO)に5分あまりの差をつけてゴールした。結果、アレス・ロプライスは総合順位も大きく上昇、5位につけた。

昨日まで総合トップ、今朝の第1走者のエドワルド・ニコラエフ(KAMAZ)はCP4-CP5の間でトラブル、なんと1時間以上ものタイムを失ってしまった。総合順位は4位に後退した。チームメイトのアイラット・マルデーブ、アンドレイ・カルギノフがそれぞれ総合1位、2位に上がった。

パリダカ日本事務局

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2015年1月12日 (月)

DAKAR:マラソン行程を終えて前半戦を終了、2号車がSS総合11位の好成績で累積順位を総合17位に浮上 (日野自動車)

ダカールラリー2015 レースレポート「第8ステージ」

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1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組 (C)Hino Motors, Ltd

 11日はマラソン行程の2日目。イキケ近郊のマラソンビバークからイキケの間で271㎞の競技を行った。SSはアンデス山麓の前日、前々日と同じエリアで部分的に再走や再々走を組み合わせて構成され、多くの車両が何度も通過することで路面が掘れて深いわだちが出現。砂の中の岩が出てきてパンクの原因になるなど相対的に難易度が高まっていた。山場となったのは終盤50㎞ほどの砂丘で、最後はイキケの標高差600mほどの断崖を駆け下りてビバーク前にゴールする恒例の設定だった。

 10日のマラソン初日をノートラブルで終えた日野チームスガワラの2台の日野レンジャーはこのSSで再びクルマを壊すことなく健闘。2号車菅原照仁/杉浦博之組がトラック部門のトップ勢に分け入る総合11位/排気量10リットル未満クラス首位でゴールし、1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組も総合24位/クラス2位の成績で走り終えた。この結果により2号車は累積順位で総合17位/クラス1位に浮上。1号車も総合34位/クラス2位として順調に前半戦を終了した。(いずれも暫定順位)

 明日12日はイキケで中間休息日を迎える。ビバークで待機していたメカニックたちは日野レンジャーが到着すると後半戦に向けて徹底的なリフレッシュを施すべく、さっそく点検整備に取り掛かった。

菅原義正/夕べはマラソンビバークが寒くてよく眠れませんでした。でも3カ月前からお酒も止めて体調はとても良いです。SSは同じところを3回走った箇所もあり、路面がフカフカに掘れていて走りにくかったです。

若林葉子/これで前半戦が終わったと思ったらほっとしてお腹が空いてきました。明日は睡眠をとり、洗濯もして後半戦に備えます。

羽村勝美/マラソン行程を無事にゴール出来て良かった。何度も同じところを走るので轍が深く掘れているし、最後の砂丘も厳しかったです。

菅原照仁/昨日のマラソン行程で壊したり、今日のSSでパンクした車両が複数あったことも(今日の)成績に影響したと思います。とはいえ今回の車両の仕上がり、とりわけサスペンションの改良がもたらしたものは大きく、アクセルが踏める時間が長くなっている。これからが楽しみになってきました。

杉浦博之/SS残り100㎞で右前輪がスローパンクになりましたがタイヤ交換をせず、CTIS(タイヤ空気圧調整装置)を使ってエアを補充しながら走り切りました。砂丘ではほかの車輪の空気は抜いたりと複雑でしたが、結果的にロスタイムなくゴール出来て成功でした。

名越勝之/ここまで2号車にパワーが出なくなる不具合がありましたが、ターボのウェイストゲートを交換してほぼクリア。燃料系、エンジンの高地補正の調整などもありますが、概ね順調です。

鈴木誠一/休息日の整備に向けて今日は早めに洗車と燃料補給を済ませる予定です。ブレーキパッド、ギアオイルの交換のほかは大きな修復などはなし。今年は大きなトラブルが少なくて良いですね。

末永健司/前半戦は2号車のスタビライザーを交換したりショックアブソーバーの減衰力/コイルスプリングのイニシャル量調整をドライバーのリクエストに応じて行ったりはありましたが、重整備はなし。メカニックも一人増員されましたし、中間日の整備は余裕を持って出来そうです。

林博永/毎晩ボルトの締まりを点検していると緩みやすい箇所が特定されてくるなど、慣れてきた部分もあります。昨晩はゆっくり寝られたので体調も良く、これからもミスのないよう慎重にきっちりと作業を続けます。

菅原瞬介/ここまで前半戦はあっという間でした。残りは5日しかないんですね。先輩から現場の様子は聞いていましたが今年はアクシデントはないし、トラブルも少ないようです。

福野広弥/毎日気づいたら朝になっている感じで、ここまで速かったです。当初お腹を壊していましたが、今は大丈夫。ときどき頂くおにぎりがすごく美味しいです。

益田崇史/2号車はリアボディのステー溶接とかキャブマウントの調整などはそれなりにありましたが基本的にはノートラブル。このまま後半戦も順調に行って欲しいです。

日野自動車プレスリリース

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DAKAR:マラソンステージを無事クリアしてイキケに到着、TLCは市販車部門1・2位の座を堅持して折り返し(TLC)

01パワステにダメージを受けてスタートも部門1位でフィニッシュした1号車 (C)TLC

戦況
11日、マラソン行程の後半戦はボリビアのウユニ~チリのイキケ。途中にニュートラルゾーンを挟んで両国にまたがるトータル508kmのSSが行われた。まず軍の施設を使ったウユニ市内のビバークから24kmの移動区間でウユニ塩湖のほとりへ。そこで5台づつの同時スタートで国境手前まで472㎞の第一SSが始まった。その後ニュートラルゾーンで再びチリに入国すると274kmの移動でイキケ近郊の第二SSスタート地点へ。後半のSSは36kmでイキケのビバークに到着するというものだった。第一SSの序盤はフラットな塩湖上の直線路だが標高は3600m~4000mの高さを維持。第二SSの後半は砂丘越えで、そのまま高低差600mとも言われる豪快な崖下りでビバーク前にゴールした。

ウユニのビバークはアシスタンス不在のマラソンビバークのため、前日パワーステアリングにダメージを受けた1号車(343号車)三橋淳/アラン・ゲネック組はパワステが効かない状態のままスタート。しかし三橋ドライバーは重いステアリングにもかかわらず健闘しSSを総合45位/市販車部門1位でゴールした。1号車の後方をフォローした2号車(345号車)ニコラ・ジボン/三浦昂組もトラブルなく総合47位/市販車部門2位の成績で走り切り、この日までの累積順位を1号車が総合26位、2号車が同34位でTLCは市販車部門1・2位の座を堅持して前半戦を終了した。

明日12日は当地で中間休息日を迎える。2台のランドクルーザーはイキケで待機していたメカニックたちによって徹底的にリフレッシュされる予定だ。

本日までの累計順位(第8ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 1 1 26
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 2 2 34
本日のステージ順位(第8ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 1 1 45
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 2 2 47

TEAM VOICE

角谷監督
市販車部門の連覇というチームの目標に向けて2台の乗員が気持ちを一つにし、無事にマラソンステージを終えてイキケに戻ってきてくれました。正直ほっとした気持ちです。明日は中間休息日を迎えますが、ここでしっかりと車両の整備を行うとともに、後半戦も気持ちを緩めずにやり切りたいと考えています。

三橋ドライバー
パワーステアリングなしでの砂丘越えは強い力でハンドルをとられるため腕がパンパンになりました。とにかく今日はフォローしてくれた2号車に感謝の気持ちです。序盤は体調がすぐれず、その後はトラブル続き。こんな年もあるのかなという感じです。

アランナビゲーター
ボリビアでは多くの観客が出迎えてくれて嬉しかった。今日は塩湖からスタートしたのですが、135kmも直線が続く美しいところでした。自分には高標高(低酸素)による頭痛などはありませんでした。

ジボンドライバー
今日はずっと埃が酷い状況でした。埃の中を走っていて突然岩が出てきて避けたりと危ないこともしばしば。1号車をフォローしましたが、2台ともトラブルなしに帰ってこられて良かったです。

三浦ナビゲーター
昨日は枯れ川に水が出てナビゲーションが難しかったし、今日は埃の中でリスキーなステージでした。ボリビア側はとりわけ高標高で疲れが出ることも心配していましたが、無事に戻れてほっとしました。

トヨタオートボディ・プレスリリース

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USC:ユナイテッド・スポツカー デイトナテスト(1月9日-11日)

■デイトナ24時間に向けて3日間のテストを実施、 ウェイン・テーラーレーシングの10号車(コニカミノルタ・コルベットDTP)が総合トップタイムを記録

No. 10 Konica Minolta Corvette DP (C)nascarmedia 拡大します

(C)nascarmedia 拡大します

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DAKAR:ダカールラリー ステージ8結果 (1月11日)

■休息日前のステージ8はヤジード・アルラジ(トヨタ・ハイラックス)が大会初のステージウィン、トヨタ勢が総合トップのアルアティア(ミニ)との差を詰める
  三橋 淳(TLC)は総合26位へと1つ順位を上げ、チームメイトとの差を広げる

ALRAJHI Yazeed (C)A.S.O/DPPI 拡大します

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2015年1月11日 (日)

DAKAR:イキケ周辺でトラック部門だけの競技を実施、2号車が総合19位に浮上。1号車も排気量10リットル未満2位を堅持。 (日野自動車)

ダカールラリー2015 レースレポート「第7ステージ」

01_3

1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組 (C)Hino Motors, Ltd

 10日はチリのイキケからイキケ近郊のマラソンビバークへ向かう335㎞の競技が行われた。今大会の10日~12日の行程は2輪、4輪、トラックの各部門がそれぞれ異なる内容となっており、この日は2輪がイキケで中間休息日を迎え、4輪はボリビアのウユニへ赴く。イキケのマラソンビバークへ走るのはトラック部門だけである。

 SSは北東に101㎞移動した台地の上からスタートし、ビバークの東側の山麓部を巡ってイキケのビバークの南東約60㎞に設けられるマラソンビバークに至るもの。前日のSSを逆向きに走る区間が多く、30㎞ほどの砂丘も前日の逆走であった。ビバークは当然ながらトラックの競技車だけでアシスタンス部隊は不在。整備や修理は選手自らが競技車に積んでいるパーツや工具のみを使って行うことが許されており、SSで大きなダメージを負ったり複数本のパンクを喫したりすると11日の競技に直接影響することになる。

 日野レンジャーの2台体制で参戦している日野チームスガワラはこの行程を粛々とクリア。揃ってノーパンク、ノースタックで2号車菅原照仁/杉浦博之組が総合19位/排気量10リットル未満部門首位、1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組も総合29位/クラス2位の成績を挙げた。この結果により2号車は累積順位でトラック部門の総合19位に浮上。1号車も31位とした。10リットル未満クラス2位の1号車は同クラス3位のM・ピアーナ組(メルセデス・ベンツ・ウニモグ)に実に20時間52分35秒の大差をつけ、日野チームは同クラス1・2位の座を盤石なものとしている。

 ビバークでは乗員が点検整備を行ったが、目立ったダメージやトラブルは見られず、万全の状態で翌11日の競技に備えている。11日は再びトラック部門だけの行程で、アシスタンス部隊が待つイキケへと戻る271㎞のSSが予定されている。

菅原義正/今日は昨日の逆走が多かったですね。長かったですが明るいうちにゴール出来ました。元気でやってます。

若林葉子/砂丘も前日と同じで自分にとっては結構ハードでした。まだ「楽しい」域には達しておりませんが、少し余裕も出てきました。

羽村勝美/厳しいコースでしたがなんとか無事に終わりました。明日(11日)はイキケのビバーク前の砂の断崖を降りるコースになると思います。

菅原照仁/炭鉱のピストを抜けて昨日のSSを逆向きに。砂丘も丸々逆走でした。ビバークは昨日のCP4のあたりですね。クルマは全く問題ありません。

杉浦博之/昨日のコースをぐるぐる巡るような設定で、前半の砂丘の出口は難しかったです。ミスコースするようなところも多かったです。

日野自動車プレスリリース

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DAKER:アシスタンス不在のマラソン行程初日を慎重にクリア (TLC)

01_2

このステージを市販車部門1位でクリアした2号車 (TLC)

戦況
10日、ダカールラリー2015はイキケ(チリ)~ウユニ(ボリビア)間で4輪部門の競技を行った。前回大会時に2輪部門はウユニへの行程が盛り込まれたが4輪部門がボリビアへ入るのは今回が初となる。ルートはイキケから392㎞の移動区間で国境を越え、有名なコイパサの塩湖近くのSSスタート地点へ向かう。321㎞のSSは殆どが山間の埃の酷いハードグラベル(堅い路面の未舗装路)で終盤の40kmほどは砂地に。この日は途中から雨に見舞われたため、後半は泥の酷い路面となった。また、特徴的なのは全行程が高い標高にあることで、最も低いスタート地点でも3600m超、最高地点は3900mを超える。

イキケ~ウユニ間の往復は途中のビバークでの整備作業が制限される「マラソン行程」である。このためウユニ市内のビバークには通常のアシスタンス部隊が不在で、整備や修理は乗員自らが競技車に搭載しているパーツや工具のみを使って行うことが可能だ。SSで大きなトラブルを抱えれば翌日の競技に大きく影響するため、いつも以上に注意を払いながらの走行が重要で、高い標高の過酷なコースとともに厳しい一日となった。
TLCの2号車(345号車)ニコラ・ジボン/三浦昂組は順調にこのSSをクリアし、総合27位/市販車部門1位でゴールした。一方、1号車(343号車)三橋淳/アラン・ゲネック組は中盤の荒れ地で左前輪が溝にはまってストップ。ステアリング系にダメージを受けたがそのまま走り切って総合33位/市販車部門2位の成績を得た。ウユニのビバークに到着した1号車はパワーステアリングが効かないものの走行には問題ない状態。乗員4人で車両の点検を行い、11日のステージに備えている。
この日の結果によりTLCの累積順位は1号車が総合27位/部門1位、2号車が同じく総合33位/部門2位と市販車部門の1・2位の座を堅持した。2号車は同部門3位のA・ヤコピニ組(トヨタ・ハイラックス)に18時間44分16秒ものタイム差をつけているが、チームは市販車部門の連覇という目標に向け引き続き気持ちを引き締めている。
11日にはアシスタンス部隊の待つイキケへ向ってボリビア側/チリ側の2区間で競技が予定されている。

本日までの累計順位(第7ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 1 1 27
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 2 2 33
本日のステージ順位(第7ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 2 2 33
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 1 1 27

TEAM VOICE

角谷監督
またトラブルもありましたが、2台が無事にウユニに到着して良かった。明日も4人で力を合わせ、きっちりイキケに戻ってきて欲しいと思っています。

三橋ドライバー
深い溝が出来ているようなところにはまってしまい、再び左前輪に大きな力が掛かってパワーステアリングが壊れてしまいました。左前輪のアライメントは自分たちで修正したので大丈夫。明日はパワステなしですが、必ずイキケに戻ります。

三浦ナビゲーター
コブだらけの酷い路面や大雨による増水など大変な状況でした。標高のせいか頭痛がしていましたが薬を飲んだら良くなりました。ゆっくり休んで明日の行程に備えたいと思います。

内メカニック
前半戦の作業はここまで順調に来ました。ダカールラリーは初めてですが事前にモロッコラリーで実戦を経験したので仕事の手順は分かります。とにかく無事にイキケに戻ってきて欲しいです。

冨田メカニック
自分は2回目のダカールラリーです。経験がある分、前回よりも緊張せずに作業出来ています。担当する1号車は昨晩左フロントのサスペンションやステアリングラックを交換しましたが、ボディフレームにダメージがなくて安心しました。

前田メカニック
初めてダカールラリーに参戦して、ここまで怒涛のように時間が過ぎています。モロッコラリーの時よりも体がきついですが、今は集中して作業出来ています。新人らしく最後まで全力でやりきりたいです。

トヨタオートボディ・プレスリリース

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FRE:Rd.4フォーミュラE ブエノスアイレス レース結果

■ブエノスアイレス市街地コースでアルミン・アグリのフェリックス・ダ・コスタがシリーズ初優勝

Antonio Felix da Costa (C)Formula E 拡大します

(C)Formula E 拡大します

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DAKAR:ダカールラリー ステージ7結果 (1月10日)

■テラノバ(ミニ)が大会2回目のステージウィン、総合上位の順位は変わらず
  三橋 淳は総合27位、チームメイトのジボン/三浦 昂組がタイム差を詰める

Orlando Orly Terranova (C)X-Raid 拡大します

ALRAJHI Yazeed (C)A.S.O/DPPI 拡大します

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2015年1月10日 (土)

DAKAR:フェシュフェシュと砂丘の難所を終える、2号車がSS総合19位、1号車も総合35位と健闘 (日野自動車)

ダカールラリー2015 レースレポート「第6ステージ」

20150110_1

2号車菅原照仁/杉浦博之組 (C)Hino Motors, Ltd

 チリでの競技も3日目を迎え、9日にはアントファガスタ~イキケ間で277kmの競技が行われた。イキケの西側地域を舞台にしたSSは引き続きフェシュフェシュ※の多いグラベルが中心だが終盤には砂丘も登場。途中に22kmのニュートラルゾーンを挟むため実質は255㎞で前半69㎞、後半186㎞が設定されていた。

 8日、アントファガスタのビバークへの到着が夜半となった日野チームスガワラの1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組だが目立ったトラブルはなし。メカニックの徹夜の点検作業を受け、2号車菅原照仁/杉浦博之組とともに元気に出発していった。

 SSでは2号車が引き続き快走を見せ、トラック部門総合19位/排気量10リットル未満クラス1位でゴール。菅原照仁は新型のA09C型エンジンとサスペンションの改良によってガタガタ道や砂丘でもトラック部門の大型車両と互角の走りが出来るようになってきたと手ごたえを強調した。一方、1号車も健闘し、総合35位/クラス2位の成績で競技を終了。累積順位では2号車が総合20位/クラス首位、1号車も4日目の行程でウェイポイントのミスにより3時間のペナルティタイムを課されながら総合32位でクラス2位とした。

 明日10日は各部門の動きが異なり、2輪は休息日、4輪はボリビアのウユニへ向かう一方、トラックはイキケ近郊にアシスタンスやメカニックが不在のマラソンビバークが設営される。同所では乗員自身が競技車が搭載しているパーツや工具のみを使って整備や修理を行うことが許されているため、日野チームはいつも以上に入念な点検整備で万全を期していた。

※フェシュフェシュ…パウダー状の細かい砂が堆積した地面を指す英語。南米大陸ではいたるところに出現し、前走者が撒き散らした砂埃の中では視程はほぼゼロメートルになる。フェシュフェシュをまとったまま車両が水溜りに突っ込むと、細かい砂が水と共に車両の細かい場所へ入り込んで固まり、故障の原因にもなりうる。

菅原義正/昨晩は2時に寝て今日は6時に起きたので少々眠いですがクルマも体も快調です。今日のSSは埃が酷い中に穴や崖が隠れていたりして、とてもあぶないところでした。

若林葉子/やっと慣れてきた感じです。最初に砂丘に行ったときは度胆を抜かれましたが、今日は周囲を見る余裕がありました。

羽村勝美/若林さんには砂丘などでおよその方向を指示してもらい、自分がロードブックを見ていくいくといった役割分担をしています。今日はまずまず順調でした。

菅原照仁/今日の砂丘は何年振りかで難しかったです。このあたりの悪路も厳しいものですが、クルマとしては調子が上がっていて、速いライバル車が追いついてこない感じです。

杉浦博之/フェシュフェシュの中に段差があったり、砂丘も厳しいなど、難しい一日でした。埃でナビの目標物が見えないことも多かったです。

日野自動車プレスリリース

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DAKAR:フェシュフェシュと砂丘の難関ステージを2台揃ってクリア (TLC)

01砂丘の中で穴に落ちた様子を説明する三橋ドライバー (C)TLC

戦況

8日はチリステージの3日目。アントファガスタからイキケの間で277kmの競技が行われた。イキケ西側のアンデス山麓部を舞台にしたもので途中に22kmのニュートラルゾーンを挟む前半69㎞、後半186㎞のコース。路面は堅いグラベルとフェシュフェシュが頻出し、視界の悪い中で岩にヒットしたり、転倒する可能性があるリスキーなコースとなっており、終盤には砂丘エリアもある。

このSSでTLCのランドクルーザー200は1号車(343号車)三橋淳/A・ゲネック組が太陽の光の具合で確認できなかった穴に左前輪を落とし、サスペンションにダメージを受けたが、そのまま走り切って総合41位/市販車部門首位でゴール。2号車(345号車)N・ジボン/三浦昂組もフェシュフェシュの中でのスタックで10~15分をロスしながらも同じく総合42位/部門2位で走り終えた。2台とも砂の中で走破性を高めるために空気圧を下げたタイヤがホイールから外れてしまう「リム落ち」を喫したほか、フェシュフェシュの酷い埃に視界を奪われて走行に苦労するなど予想以上に厳しいステージであった。

その後48㎞の移動区間を経てイキケのビバークに到着。そこは海岸沿いのキャンプ場。ダカールラリーでは何度も使われていて、12日にもここで中間休息日を迎える。10~11日の行程で4輪部門が初めて訪れるウユニは、アシスタンスやメカニックが不在の「マラソンビバーク」となるため、チームは入念な点検作業を行いど万全な体制を整えていた。

本日までの累計順位(第6ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 1 1 27
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 2 2 36
本日のステージ順位(第6ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 1 1 41
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 2 2 42

TEAM VOICE

角谷監督
今日は思った以上の難所となりました。トラブルもありましたが、2台揃って帰ってきてくれて安心しました。明日のビバークはアシスタンスの行けないマラソンステージなので、今晩のうちにきっちり整備して備えたいと思います。

三橋ドライバー
230km地点くらいの砂丘の尾根で穴が光で見えずに左前輪を落としてしまいました。自分のミスです。そこを脱出するのに時間を要した他、砂地でデフロックが作動しなかったりと上手く行かない一日でした。

アランナビゲーター
フェシュフェシュのパウダー状の砂が舞い上がると視界が極端に悪くなります。今日は10m先も見えないくらいで、そこに穴があったり、崖だったりと危険なSSだったと思います。

ジボンドライバー
トラブルはありませんでしたがフェシュフェシュの中でスタックしたり、タイヤを2本リム落ちさせたりと失敗もありました。満足はできませんが、まあまあですね。

三浦ナビゲーター
前半部分は埃が酷くてリズムに乗れず、スタックしたときはどちらにクルマを出したら良いのか分からないほど視界が悪かった。まあ、こんな日もあるかなという感じです。

トヨタオートボディ・プレスリリース

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DAKAR:ダカールラリー ステージ6結果(1月9日)

■本格的な砂丘ステージでアルアティア(ミニ)が今大会3回目のステージウィン、総合トップのリードを広げる
  トヨタ勢2台も総合2-3を堅持、三橋 淳組のトヨタは総合27位まで上昇

AL-ATTIYAH Nasser (C)Red Bull Desert Wings 拡大します

GORDON Robby (C)A.S.O/DPPI 拡大します

Stephane Peterhansel (C)Red Bull Desert Wings 拡大します

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パリダカ日本事務局 DAKAR RALLY 最新ニュース (STAGE5)

2015/01/08 第5ステージ - レポート
http://www.paridaka-info.com/w/?p=3298

S5

2015/1/8  第5ステージ :コピアポ* - アントファガスタ
リエゾン:174km  スペシャルステージ:458km  リエゾン:65km

今日のコース :
今大会初めての全競技者が同ルートのコース。SS初盤はアンデス山麓に沿ったグラベルのスピード・コースだが、時折フェシュフェッシュで覆われた場所や、リオ(涸れ川)の底を通過するなど多くの罠が潜んでおり、常に集中が必要。

コマがトーン・アップ, ワシリエフ初優勝
ブエノス・アイレスの第1ステージ以来、熾烈な争いを続けているバレダ とコマ、2'16''差でコマが2015大会初めてのステージ優勝を果たした。一方バレダ はパニックすることもなく、総合順位でトップの座を余裕で維持する。オート部門ではワシリエフ(ロシア)が初めてのステージ優勝。

もしホアン・バレダ がマルク・コマほどの経験が無いとしたら、彼は相当利口なライダーのようだ。昨日のチレシト―コピアポのステージでKTMのコマに2分のタイムを広げたバレダ 。彼は今日は第1走者でコースをオープンして走る。しかし、彼がトップを引いたのは30kmあまり。オープン役をコマに譲り、その後ろをついて走った。バカなミスをすることもなく余裕のスピードに乗って。機知にたけた戦略、なぜならSS優勝をコマに譲ったところで、わずか2分あまり、総合タイムは余裕の10分の差があるからだ。アントファガスタのSSゴールでバレダ は大きくアドバンテージを手にしている。コマが2015大会の初のステージ優勝に酔いしれようが、この後にマラソンステージが待っていようがなんのそのだ。

シェフ2人がトップ争いを繰り広げている後方では、パブロ・キンタニーヤが新たにのし上がってきた。ダカール・ラリー参戦3度目にして(過去2度はリタイアだったが)、地元チリでSS3位という殊勲を上げた。結果、総合順位も4位に浮上した。総合3位にはしっかり3位を守るパウロ・ゴンサルヴェス がおり、10分あまりのタイム差がある。

そして、スロバキア人ステファン・ソヴィツコがミスもなくコースをクリアし、トップと 3'54''差でSS4位につけた。一方でジョルディ・ビジャドムス(KTM)、ルーベン・ファリア(KTM)らは大きなタイム・ロス。HONDAチームが2,5,6,7位、KTMが1,3,4位と押さえる中、Yamahaチームは上位からほど遠い順位。

クワッド部門は、昨日からポーランド人、ラファウ・サノクが総合トップに立っていたが、今日のSSでも次席のイグナシオ・カザレに10分あまりのタイム差をつけてステージ優勝を果たした。総合タイムではライバルに24分もの差をつけ、トップの座がますます安泰してきた。

オート部門、今朝のSSを11番目でスタートしたウラジミール・ワシリエフが無名のパイロットを脱け出て、一躍その名を知られることとなった。ダカール・ラリー参戦3度目、今年、今日の485kmのSSで気合を入れ、大きく飛躍した。SS前半で既に前を走るヤジード・アラルヒに6分もの差をつけてCPを通過、最後のSSゴールを同者に20秒差で通過した。

ロビー・ゴードンも今日は奮闘、最初の日にSS3位という輝かしい成績を取りながら翌日は50位に落ち、3日目には15位に上がり、4日目は47位、そして今日はSS3位となんとも上下が激しい。総合順位は昨日と同位置のまま39位。

総合順位ではナセル・アルアティヤがトップをキープ、続くジニエリ・ド・ヴィリエに2分あまりの差。
プジョーのステファン・ペテランセルは6位でSSをゴール、カルロス・サインツは転倒してダカール・ラリーを離脱、そしてシリル・デプレは故障で長時間ストップ、トップと1時間以上の差でSSゴールとなってしまった。MINIのクシシュトフ・ホロウィッツはトップと 8'49''差でSSをゴールし、総合でも4位につけた。

カミヨン部門、コピアポの今朝のSSを第1走者アイラット・マルデーブ(Kamaz)に続いて2分後にスタートしたエドワルド・ニコラエフ(Kamaz)、後者が昨日に続いて2度目のステージ優勝を手にした。総合順位も、チームメイトのマルデーブに代わって、ニコラエフがトップにたった。
SS1,2をKamazのロシア人が抑える一方、ベラルーシのヴィアゾヴィッチがSS3位につけた。アンドレイ・カルギノフ(Kamaz)はSSの後半部でトラブル、20分あまりタイム・ロスし、総合でも4位に後退した。
菅原父子、ジュニア輝仁がSS22位、父義正SS36位、総合順位ではそれぞれ21位、33位といつもながら巨人の中の小人の驚異の成績を続けている。

パリダカ日本事務局

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2015年1月 9日 (金)

DAKAR:チリのアンデス山麓で再び悪路の一日、2号車がトラック部門総合23位に浮上。1号車も未着ながら走行中。 (日野自動車)

ダカールラリー2015 レースレポート「第5ステージ」

20150109_9

1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組 (C)Hino Motors, Ltd

 7日の行程で午後9時半の時点でチリ・コピアポのビバークに未着だった日野チームスガワラの1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組はその後間もなく無事にゴール。SSをトラック部門総合28位/排気量10リットル未満クラス2位のタイムを記録した。この結果により1号車は累積順位を総合31位/クラス2位としたが、終盤の区間に於いて通過が義務付けられているルート上のウェイポイント(GPSポイント)を幾つかミスした恐れがあり、今後ペナルティタイムが加算される可能性がある。

 続く8日はコピアポからアントファガスタの行程。南北に細長い地形で西に太平洋、東にアンデス山脈が続くチリだが、そのアンデスの山麓部分を舞台に競技が行われた。まずコピアポから174㎞の移動区間でエル・サルバドール近郊まで北上したあと458㎞のSSがスタート。標高1000m~3000mの高地を行く路面は砂漠ではなく堅く荒れたグラベル(未舗装路)であった。さらに細かい砂塵が大量に巻き上がるフェシュフェシュや枯れ川の底の岩場などもあり、参加者にとって再び我慢の一日となった。

 このSSを2号車菅原照仁/杉浦博之組の日野レンジャーは引き続き好調にアタック。トラック部門総合23位/排気量10リットル未満クラス首位の成績で走り切り、累積順位を総合23位/クラス1位とした。また、1号車は前日の結果により36番手と遅めのスタート順とはなったが堅実に走り、午後10時半には最後のCP3をすでに通過。本稿製作の午後11時時点では未着だがゴールを目指して走行中の模様だ。

 この日まではトラック部門は4輪部門が全車スタートしてからスタートするため軒並み到着時間は遅く、2号車がアントファガスタのビバークに到着したのも午後10時20分頃となった。9日イキケへの行程からは4輪とトラックの両部門をタイム順に混合したスタート順が採用されるため日野チームの到着時間も早まるはずだ。

菅原照仁/今日は予想通りの道の悪い一日でしたが、これまで最も不得手な種類の路面でしたので、サスペンション改良による効果を確実に感じることが出来たステージとなりました。それにしてもスタート時間が遅すぎですね。

杉浦博之/ずっと悪い道を走ってきたのでキャブマウントなどから音が出るようになり、点検してもらいます。また我慢の一日でした。

林博永/夜間走行に備えてライトの設定をしっかりしておいたのですが、走ってみて初めてわかることもたくさんあり、ドライバーの気持ちに近づけた気がします。

菅原瞬介/チリに入ってサポートカーもダートを走ることがあり、とても大変でした。日増しにダカールの過酷さを体感しています。

福野広弥/つなぎの洗濯も自分でやっています。整備だけではなく、日常のこともいかに効率よくやるか、勉強になっています。

益田崇史/万全の状態で整備をするために、毎日整備シートの掃除はかかせません。何事もぬかりなく全力で取り組んでいます。

日野自動車プレスリリース

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DAKAR:悪路とフェシュフェシュのSS(競技区間)を順調にクリア、2号車(345号車)がSSトップタイムで1号車(343号車)とのタイム差を再び15分短縮 (TLC)

01パンクなどの不運もあったが部門首位を堅持した1号車 (C)TLC

戦況
8日はチリステージの2日目。コピアポからアントファガスタの行程で競技が行われた。南北に細長い地形のチリは西に太平洋、東にアンデス山脈が続く。この日のSSはアンデス山麓を北上するルートで、コピアポのビバークから174kmの移動したエル・サルバドール近郊から458kmのSSがスタート。標高1000m~3000mの高地を行くコースは基本的に堅いグラベル(未舗装路)で岩場やフェシュフェシュも登場した。路面は荒れている上、フェシュフェシュの中に石が隠れているなど、参加者にとっては走破が難しいというより車両のダメージに気を遣う一日となった。なお、同区間の競技は今大会で初めて2輪、4輪バギー(クアド)、4輪、トラックの全部門が同じルートを走る設定で行われた。

TLCの2台のランドクルーザー200は引き続き集中力を高めてこのステージをクリア。ノーパンクで走り切った2号車ニコラ・ジボン/三浦昂組が総合32位/市販車部門1位でゴールした。2回のパンクに見舞われたほかタイヤ交換作業時のジャッキの故障、2度のエンジンストールなど、不運もあった1号車三橋淳/アラン・ゲネック組が総合40位/部門2位でゴールした。

この結果により2号車は累積順位に於ける1号車とのタイム差を再び15分13秒短縮。1号車が総合28位/市販車部門首位、2号車は1時間30分10秒差の総合34位/部門2位となった。

明日9日はさらに北上してイキケへ。途中にニュートラルゾーンを挟んだ2区間のSSが予定されている。

本日までの累計順位(第5ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 1 1 28
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 2 2 34
本日のステージ順位(第5ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 2 2 40
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 1 1 32

TEAM VOICE
角谷監督
今日は予期せぬトラブルもありましたが、車両に大きなダメージもなく、2台とも無事にゴールして安心しています。お互いにチームの目標をしっかりと理解した上で走っているので、信頼しています。こうした緊張感を持って競技を最後まで続けて欲しいと考えています。

三橋ドライバー
一昨日より昨日、昨日より今日とだんだん体調も戻ってきました。ジャッキが壊れたりパンクしたりとツキはありませんでしたが、自分としては集中して走ることが出来た一日でした。

アランナビゲーター
ナビゲーターとしては難しいところはありませんでしたが、ジャッキが縮まなくなったりと色々ありました。こんな日もあると思います。

ジボンドライバー
終盤の岩場でフロントのアンダーガードを石にぶつけましたがそれ以外はトラブルもなくて良い一日でした。今日は結果的に1号車とのタイム差を少し縮めることとなりましたが、チームとして連覇を達成するために2台で協力していきたいと思います。

三浦ナビゲーター
止まらずに走り続けることを目標にSSに臨み、トラブルやパンクもなくゴール出来たので良い一日でした。明日は難しい砂丘がありそうですが、二コラが得意とするところなので、油断せずに走り切りたいと思います。

トヨタオートボディ・プレスリリース

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DAKAR:ダカールラリー ステージ5結果(1月8日)

Vladimir Vasilyev(ミニ)が大会初のステージウィン、サインツ(プジョー)は大クラッシュによりリタイヤ、総合ではアルアティア(ミニ)がリードを守る
 TLCトヨタランドクルーザーは2台とも順調に順位を上げる

VASILYEV Vladimir (C)A.S.O/DPPI 拡大します

GORDON Robby (C)A.S.O/DPPI 拡大します

SAINZ Carlos (C)A.S.O/DPPI 拡大します

* これは日本時間1月9日午前7時現在の途中経過です。トラック部門の結果は入っておりません。

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DAKAR:パリダカ日本事務局 DAKAR RALLY 最新ニュース(STAGE4)

2015/01/07 第4ステージ
http://www.paridaka-info.com/w/?p=3223

S4

(C)A.S.O

2015/1/7  第4ステージ :チレシト- コピアポ
モト&クワッド,オート :リエゾン:594km  スペシャルステージ:315km    
カミヨン  :リエゾン:594km  スペシャルステージ:174km  

今日のコース
アルゼンチンを出て今日はチリに入る。かなり早い時間にビバークを出発し、リエゾンで高度4800mのサンフランシスコ峠を抜けてアンデスを山越する。続く315kmのSS (カミヨン部門は174km)は鉱山の中のピストから、次第にアタカマ砂漠へと侵入する。徐々に空間が広がり砂路面になって、コピアポのゴールまで40kmは大きな砂丘ステージ。

バレダ とアルアティヤが総合トップに
SSでは終日、トップを引くマルク・コマについて走っていたホアン・バレダ 。しかし最後の十数kmで追い越し、今大会2度目のSS優勝を果たした。HRCチームのライダーはレースが始まってわずか4日で総合順位トップの座についた。
同じ戦略でアルアティヤも熾烈なライバル争いから抜け出し、トップでゴール、本日のSSを制した。

チレシトのスタートをトップでスタートしたホアン・バレダ は余裕のタイム差があるので無理な走行はしない。経験豊かで速いマルク・コマについて、バレダ はさらにタイムを縮められるよう速いスピードにのって理想的な位置でSSを走行した。しかし競技者の意地として、バレダ はおとなしくライバルKTMに2015大会の優勝旗を譲るわけにはいかない。SS最後で巻き返し、今大会2度目のステージ優勝を果たした。ダカール・ラリー4度の総合優勝者マルク・コマは、明日から反撃にかかって来るに違いない。

一方、総合2位にいたチームメイトのパウロ・ゴンサルヴェス は、絶好調のチームメイトをよそに15分ものタイムをロスし、SS12位と後退してしまった。ライバル、ルーベン・ファリア(KTM)も同様トップと11分遅れのSSのゴールで、総合タイムはリーダーと23分もの開きができた。
チリ人パブロ・キンタニーヤ(KTM)が地元に花をもたらすべく奮闘、トップと3分あまりの差でSS3位のゴール、総合でも6位に浮上した。SS4位はジョルディ・ビジャドムス(KTM)、11分近い差でSSをゴールし、総合で5位につける。昨日のステージ優勝者、マチウス・ウォークナーは23分ものタイム・ロス、総合タイムでトップとの差33分になった。
女性ライダー、ライア・サンスはSS8位と素晴らしい走りを見せた。総合12位に浮上。

クワッド部門ではラファウ・サノクが、1日目2位、2日目4位、3日目3位、そして4日目の今日ついにSS優勝を果たした。総合順位でトップに浮上したポーランド人サノクはこのコピアポのステージで、輝かしい成功を手に入れ、併せて総合タイムでもライバルたちと大きく差を広げた。地の利を得たチリ人、イグナシオ・カザレのみがSSで3分半ほどのタイムでゴールしたが、他のライバルたち、モハメッド・アブイッサやラフエンテは13分以上の差でのSSゴールだった。

オート部門、カタール人、ナセル・アルアティヤは終日トップ集団の中で走り、最後の砂丘ステージに入って大きく他を引き離した。いかなる路面でも怖いもの無しというところか。チームメイトであり2014年大会総合優勝者、ナニ・ローマも奮闘、2'40''差でSS2位につけた。しかし、MINIを脅かすTOYOTA Hilux のジニエリ・ド・ヴィリエもトップとの差2'57''でSS3位につき、総合順位で2位。最終ゴールのポディウムを虎視眈々と狙う。
TOYOTA Hiluxチームは、サウジアラビア人ヤジード・アラルヒ、オランダ人テンブリンケらがそれぞれSSを3位5位でゴールし、総合タイムで2位、3位、4位を押さえるステージとなった。アラルヒはダカール・ラリー初参加の驚きの成績だ。

プジョーに乗るステファン・ペテランセルはCP5を素晴らしい走りで飛び込んできたが、熱意が大きすぎたか、チェックポイント2mのところでパンク。それでもトップと5'48''の差でSSを終えた。
チームメイトのカルロス・サインツはスタート後30kmあまりの地点でメカ・トラブル、長時間ストップして総合優勝への夢が断たれた。
同じく失意の一日となったオーランド・テラノヴァ、総合3位で今朝3番目にスタートしたが、72km地点でストップし、優勝候補から外れることとなった。
チーム・ランドクルーザー・トヨタオートボディチームのジボン、三橋がトップから1時間ほど遅れて、それぞれ41位、43位でゴールし、61台がSSゴールを通過した現在(現地時間22時)、まだゴールできていない。
ロビー・ゴードンもまだコピアポに着いておらず、トップとの時間差は数時間となってしまう。

カミヨン部門では、アンドレイ・カルギノフ、エドワルド・ニコラエフ、アイラット・マルデーブのKamaz3台が1,2,3フィニッシュを果たした。カルギノフはトップ・タイムでSSゴールを通過したが、その後の判定で1分のペナルティを科され、ステージ優勝はニコラエフのものとなった。総合でもKamazが゙1,2,3を押さえ、ライバル、アレス・ロプライス(MAN),ハンス・スティシー(IVECO)が10数分差で追う。カミヨン部門は1度のトラブルでも大きくタイムを失うので、いつ交代劇があるのか目が離せない。

パリダカ日本事務局

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DAKAR:パリダカ日本事務局 DAKAR RALLY 最新ニュース(STAGE3)

2015/01/06 第3ステージ
http://www.paridaka-info.com/w/?p=3211

S3

(C)A.S.O

2015/1/6  第3ステージ :サン・ホアン- チレシト
モト&クワッド   :リエゾン:282km  スペシャルステージ:284km  リエゾン:232km  
オート&カミヨン  :リエゾン:26km  スペシャルステージ:220km  リエゾン:155km

今日のコース:
競技者らがかなり遅くビバークに到着することとなった今大会最長SSの昨日のステージで競技者らにかかったプレッシャーは、今日のチレシトへのコースで解放されることだろう。それほど難度の高くない短い今日のSSで、ようやく競技者らは壮大な景色を楽しむこともできるに違いない。切り立ったキャニヨンの中を抜ける赤い土のピストは、アルゼンチンでも指折りの美しい地域。ただし、モト&クワッド競技者は、非常にマシーンにダメージを与えやすいコースで、景観どころではない。

ウォークナー、サプライズのSS優勝、テラノヴァ反撃

ダカール・ラリーの新米は全部が全部“ゆっくり”走るのではなさそうだ。KTMライダー、マチアス・ウォークナーは少なくとも、これまで新米はゆっくりのイメージを覆し、ダカール・ラリーで初のステージ優勝をはたした。オート部門ではオーランド・テラノヴァが2度目のSS優勝。

ダカール・ラリー初参加にして、1日目SS8位、翌日の最長SSステージで6位、そして、今日はSSトップ。マチアス・ウォークナーはダカール・ラリー勝利の道を最短で上った。MX1-MX3でトリプルチャンピョン、オーストリア人ウォークナーは今日のSSでCP2を通過する時既にトリオのトップにおり、その後チレシトへのコースをオープンして走った。そのルーキーと共に終日走ったマルク・コマは40秒遅れでSS2位。昨日のステージ優勝者ホアン・バレダ総合トップをキープ、ウォークナーにわずか40秒しか許していない。

SS4位はトビー・プライス、今日もそのルーキーの好調ぶりを示した。総合順位ではホアン・バレダ のチームメイト、パウロ・ゴンサルヴェス が2位を守る。アラン・デュクロ(Sherco)はSSゴール手前で絶妙なパフォーマンスで6位にすべりこんだ。女性ライダー、ライア・サンスが総合17位につける。

クワッド部門では、トップグループの常連、アルゼンチン人ルカス・ボネットが14位からごぼう抜きにライバルを追い越し、SSをトップで通過するという素晴らしいパフォーマンスだった。CP2をトップで通過したセバスチャン・ハルペルンは、ゴール手前で追い越され、58秒差でSS2位となった。総合トップにいたラファウ・サノクは2'14の差でSS3位のゴール、トラブルに見舞われ大きくタイム・ロスしたイグナシオ・カザレは総合で大きく後退した。総合順位では、サノクが15分のペナルティを受け総合3位に。そして、総合トップはウルグアイ人セルヒオ・ラフエンテが躍り出た。

オート部門、地元アルゼンチンのテラノヴァがみすみすチームメイトのアルアティヤがトップを引くのを見逃すわけにはいかない。知り尽くした地の利を生かし、見事SS優勝を勝ち取った。CP1までテラノヴァの前を走っていたジニエリ・ド・ヴィリエとアルアティヤだが、ド・ヴィリエはテラノヴァに続いてSSゴールを1分54秒差で通過し2位。

総合順位では、ナセル・アルアティヤがトップをキープ、5分あまりの差でToyotaのジニエリ・ド・ヴィリエが追う。

プジョーチームのカルロス・サインツ、今日はそのチカラを示し、SS4位でゴール。総合でも4位に浮上し、最終ゴールのブエノス・アイレスでの優勝も圏内にはいった。ステファン・ペテランセルも奮闘、SS7位でゴール。さらに、彼のかつてのチームメイト、ナニ・ローマも水面から顔を出し、SS6位でゴール。今朝3番目にスタートしたベルナール・テンブリンケは30分ものタイム・ロスで8位に後退した。

カミヨン部門では、アイラット・マルデーブ(Kamaz)が1日目6位、2日目3位、そして今日はSS優勝と日に日に浮上した。そして2014年の総合優勝のアンドレイ・カルギノフ(Kamaz)も2分あまりの差でSS2位、トップと 4'30差でジェラルド・デ・ローイが3位のゴールだった。総合順位ではアイラット・マルデーブがライバル、アレス・ロプライス (Man)に8分もの差をつけている。

パリダカ日本事務局

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2015年1月 8日 (木)

DAKAR:アンデスを越えてチリへ入国 2号車がアタカマ砂漠のSSを快調に総合20位でゴール。 1号車も順調にゴールに向かって走行中 (日野自動車)

ダカールラリー2015 レースレポート「第4ステージ」

20150108_1

2号車菅原照仁/杉浦博之組 (C)Hino Motors, Ltd

 ダカールラリー2015は7日、アルゼンチンからアンデスを越えてチリへ。アタカマ砂漠での今大会初競技を行った。早朝にチレシトのビバークを出発した競技車は594㎞の長いリエゾンでアンデスへ向い、標高4800mの高地にあるパソ・サン・フランシスコの国境を通過。その後標高2500mまで下りた山中から174㎞のSSに臨んだ。トラック部門は26㎞地点で分岐したあと140㎞ほどショートカットしてゴール手前100㎞で合流する設定で、終盤40㎞は砂丘が続く。高い砂山をいくつも越えてコピアポのビバーク付近にゴールするルートはダカールラリーではお馴染みだが、今回は相応に難易度の高い設定となっていた。

 日野チームスガワラの2台の日野レンジャーはこの日も快調に走行。2号車菅原照仁/杉浦博之組はSSを25番手でスタートして総合20位/排気量10リットル未満クラス首位でゴール。1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組も本稿製作の午後9時半時点で未着だが、最終のチェックポイントを総合27位で通過しており、間もなくゴールすると思われる。

 砂丘に囲まれた台地にあるコピアポのビバークはアタカマ砂漠の中心に位置し、ダカールラリーが2009年に南米に移動してから例年使われている。標高が500mほどあるため日が暮れると肌寒くなるが北アフリカを彷彿とさせるダカールラリーらしいビバークだ。

菅原照仁/今日走ったエリアはこれまで使っていたのと全く同じでした。エンジンパワーが落ちるトラブルが断続的に起きたので砂丘ではちょっとパワー不足でしたが砂でもサスペンションは良かったです。

杉浦博之/回り込むようなルートだったのでナビゲーションしていくと戻るような指示も多く、ちょっとややこしかったです。

日野自動車プレスリリース

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DAKAR:アンデスを越えてチリへ入国、アタカマ砂漠のSSを再び市販車部門1・2位でゴール (TLC)

05市販車部門首位をキープした1号車 (C)TLC

戦況
ダカールラリー2015は7日、アルゼンチンからチリへ入国。難所の一つであるアタカマ砂漠での競技が行われた。早朝にチレシトのビバークを出発した競技車は594㎞の長いリエゾンでアンデスへ向い、標高4800mの高地にあるパソ・サン・フランシスコで国境を通過。その後標高2500mまで下りた山中から315㎞のSSに臨んだ。路面は序盤は堅いグラベル(未舗装路)だが後半の114㎞ほどは砂地となる。最後は高い砂山をいくつも越えてコピアポのビバーク付近にゴールするというダカールラリーではお馴染みのルートだが、今回は比較的難易度の高い設定となっていた。

この行程をTLCの2台のランドクルーザー200は順調に走破した。2号車(345号車)ニコラ・ジボン/三浦昂組は石で一本パンク、1号車(343号車)三橋淳/アラン・ゲネック組もリム落ち(砂丘走破のために空気圧を限界まで下げたタイヤがリムから外れること)で一本のタイヤ交換を強いられたが、それ以外は快調に進み、終盤の砂丘では2号車が1号車に追いつき、2台がともにゴールを目指すこととなった。

成績は2号車が総合41位/市販車部門首位、1号車が総合44位/市販車部門2位で、7日までの累積順位は1号車が総合29位/市販車部門首位、2号車は1号車とのタイム差を若干詰めて1時間45分23秒遅れの総合38位/部門2位となった。

前半のリエゾンが長く、SSのスタート時間が午後3時半すぎと遅かったためTLCの2台がコピアポに到着したのは午後8時過ぎ。待ち受けていたメカニックたちが早速作業に取り掛かった。8日はチリのアントファガスタへ向けて458㎞の長いSSが予定されている。

本日までの累計順位(第4ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 1 1 29
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 2 2 38
本日のステージ順位(第4ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 2 2 44
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 1 1 41

TEAM VOICE
角谷監督
今日はアタカマ砂漠という大会の難所の一つを通過しましたが、2台とも順調にパスしてくれて良かったです。三橋ドライバーの体調が良くなってきているようですし、ジボン・三浦組のモチベーションも上がっている。このまま2台で進んで行って欲しいと思います。

三橋ドライバー
体調も戻ってきて今日は快調に走れました。最後は2号車に追いつかれましたが、2台とも無事にゴールできて良かったです。

アランナビゲーター
終盤の砂丘は前回とほとんど同じでした。難易度はそれなりに高かったと思います。

ジボンドライバー
終盤1号車に追いつきましたが自分のペースで走ることに決め、ゴールを目指しました。良い一日だったと思います。

三浦ナビゲーター
今日はスタート順が後ろの方だったので走りにくいかと心配しましたが、思ったよりもスムーズに先行車をパス出来て気持ちよく走れました。最後の砂丘では2台一緒にゴールを目指し、ほぼ同時にゴール出来て良かったです。

トヨタオートボディ・プレスリリース

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DAKAR:パリダカ日本事務局 DAKAR RALLY 最新ニュース (STAGE2)

2015/01/05 第2ステージ
http://www.paridaka-info.com/w/?p=3208

D2

(C)A.S.O

2015/1/5  第2ステージ :ヴィージャ・カルロス・パス  - サン・ホアン
リエゾン:26km  スペシャルステージ:518km  リエゾン:81km  
カミヨンのみ :リエゾン:26km  スペシャルステージ:331km  リエゾン:289km

本日のコース :
昨夜ゴールした後, 休息はほんの一瞬にしか思えないことだろう。2日目今日のサン・ホアンへのコースは、大会でも最も長いSSのコースで、盛りだくさんな1日が待っている。SSの初盤は堅い岩盤、そして砂埃ステージへと続き、ゴール手前で砂路面へと。本格的なレースにかかり、コンスタントな集中力を維持することが本日の成功のカギとなる。

バレダとアルアティヤがステージを制する

昨日の最初のスピードステージで、勝つより譲るほうを選んだ賢い競技者、ホアン・バレダ は今大会最長のSSに全力を投入し、ライバルたちに大きく差をつけて優勝した。サム・サンダーランドはゴール手前70kmで、(かなり)長時間にわたってコースを失いタイム・ロスした。

オート部門ではナセル・アルアティヤがライバルに8分30秒もの差をつけてSSトップでゴールした。今日のコースはいかなるレベルの競技者にせよ、大きなダメージを受けたコースであったに違いない。

ホアン・バレダ 、既にSS優勝を10回も重ねている。しかし、その彼はこれまで総合7位に甘んじる結果だった。今日は、今大会こそ成績を残すという彼の意欲を充分証明できるような成果となり、これまでチームHRCとコラボレーションを組み続け、この第2ステージでバレダ はチームHRCの期待に応えることができた。518㎞もの超ロングステージを、彼はマルク・コマ、サム・サンダーランドと終日戦い抜いた。マルク・コマはゴールあと60㎞というところで、タイヤがバースト、SS優勝が砂上に消え、昨日のSS優勝者サンダーランドは2時間ものタイム・ロス、最終的にバレダ が優勝旗を勝ち取った。

一方、パウロ・ゴンサルヴェスはホアン・バレダ と6分のタイム差、再び2位。総合トップを狙える優位な順位だ。SS3位は鎖骨の手術を2か月前に受けたばかりのルーベン・ファリア、トップと9分差でつけた。その4秒遅れでジョルディ・ビジャドムス、そして、ルーキー、トビー・プライスとマチアス・ウォークナーが5,6位にゴールし、関係者を驚かせた。

クワッド部門では、ラファウ・サノクがライバル、イグナシオ・カザレ、セルヒオ・ラフエンテを押さえ、素晴らしいSSを展開した。サノクは昨日のSS優勝者を追い越し、3'33''の差でゴール、総合順位がトップに躍り出た。

一方オート部門、昨夜スピード違反で2分のペナルティを科されたナセル・アルアティヤ、今日はそのトップレベルのスピードを示すかのようにライバルたちに大きなタイム差をつけてゴールした。昨日同様、チームメイト、地の利を得ているオーランド・テラノヴァとの激しいバトルを繰り広げたが、ゴール手前で20分ものタイム・ロスを喫するアキシデントにより、アルアティヤにSS優勝をさらわれた。

そしてジニエリ・ド・ヴィリエが、トップとわずか8分差で2位につける傍ら、同じToyota Hiluxに乗るオランダ人、ベルナール・テンブリンケが参戦3度目にして3位でゴールと言う快挙を成し遂げた。

そして、SS4位でゴールしたのは、クシシュトフ・ホロウィッツ、昨日と同順位で、虎視眈々と最終ゴールの優勝チャンスを窺う。プジョー 2008に乗るカルロス・サインツは既にトップと26'50''の差、チームメイトのステファン・ペテランセル、シリル・デプレもナセル・アルアティヤに1時間もの遅れでゴールした。ロビー・ゴードンにとっても苦難の1日だったようで、SSに入って間もなくメカ・トラブル。ナニ・ローマもレースを続けているものの、ポディウムからほど遠い順位だ。

カミヨン部門では、昨日のKamazチームの無念を覆し、エドワルド・ニコラエフがSSを制した。2位のビエロルース・シアルヘルビアソビッチにわずか46秒の差。そして3位もKamazのアイラット・マルデーブが昨日のSS優勝のハンス・スティシーを押さえてゴール。しかし、総合順位ではハンス・スティシーが20秒差でトップを維持している。2014年大会で圧倒的な強さを示したアンドレイ・カルギノフ(Kamaz)とジェラルド・デ・ローイ (Iveco)らはトップに5分の差をつけられている。

パリダカ日本事務局

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DAKAR:パリダカ日本事務局 DAKAR RALLY 最新ニュース(STAGE1)

2015/01/04 第1ステージ
http://www.paridaka-info.com/w/?p=3204

D1

(C)A.S.O

1月4日  第1ステージ : ブエノス・アイレス – ヴィージャ・カルロス・パス
リエゾン:144km  スペシャルステージ:175km  リエゾン:519km  

本日のコース :
ダカール・ラリー最初のステージはアルゼンチンの田舎を走り抜けるコースとなる。全体にあまり難しくない高速コース。だが高速の中、多くの急カーブがあり、ドライバーの腕が試され、ダカール・ラリー最初のSSで力まないことが肝要だろう。そしてSS(競技区間)の後には、ビバークまで長いリエゾンとなる。

ローマ 大きな損失, 光るサンダーランド
オート部門タイトル保持者、今大会の優勝有力候補ナニ・ローマが大会最初のSSでメカトラブルのぎせいになった。ビバークに到着したものの、MINIでの優勝はライバルに譲らなければならない結果となった。モト部門では、サム・サンダーランドが最初のSS優勝旗をKTMにもたらした。

2015年大会最初のステージは合計406台、(モト161台、クワッド45台、オート137台、カミヨン63台)がスタートした。

オート部門、タイトル保持者ナニ・ローマのMINI がなんと、SSに入って3kmほどの所でオイルの警告ランプが点滅、10kmあまりの所でストップした。チームメイトのカミヨンを待って修理し、牽引されてゴールに到着、トップとの差、6h26だった。

MINIチームメイトのナセル・アルアティヤはステージ最初からその意欲を示し、第1SSをトップでゴールした。だが、コントロール地点でオーバースピードとの理由で、2分のペナルティを貸され、総合順位は7位に終わった。同じくMINIの地元アルゼンチン人、オーランド・テラノヴァは、一時9位に落ちながらも途中盛り返し、チームX-Raidの他のメンバーを押さえて、優勝旗をもたらした。

第1SSの常連優勝者ロビー・ゴードン、本日もトップとの差42秒で総合2位につけた。Toyotaのジニエリ・ド・ヴィリエも3位でゴール、幸先良い結果だった。期待のプジョー、カルロス・サインツが8位、ステファン・ペテランセルは10位、そして、今大会モト部門からオート部門に移籍したシリル・デプレは、トップとの差10分あまりのゴール、33位。

一方モト部門、過去2度の大会で不運な結果にあったサム・サンダーランドだが、2014大会では2度のSS優勝というその才覚を既に見せていた。そして、今大会最初のSSで、スピードコースを難なくクリア、KTMに優勝旗をもたらした。チームメイトであり、ライバルのマルク・コマに1分以上の差をつけてのゴールだった。

2013年ワールドチャンピョンのポルトガル人、パウロ・ゴンサルヴェスは前大会の第5ステージで愛車HONDAが燃えるのを涙で見守った。今大会初のSSは、サム・サンダーランドに5秒差で2位のゴールだった。

3位がスペイン人マルク・コマ、4位はHONDAのホアン・バレダ、5位にマリと仏人の混血、アラン・デュクロ(Sherco)がつけた。モトクロスからやってきたルーキー、マチアス・ウォークナーは8位と素晴らしい成績。

クワッド部門では、最初のスピード・ステージ、チリのイグナシオ・カザレが制した。そしてわずか1分あまりの差で、昨年優勝のポーランド人、ラファウ・サノクが2位、ウルグアイのセルヒオ・ラフエンテがサノクに遅れること20秒あまりで3位になった。大会2度目の参加のアルメイダ・ポワンテがなんと4位でゴール、カタール人モハメッド・アブイッサが5位でのゴール。

カミヨン部門では、KAMAZチームの圧勝の予想に反して、本日のスピード・ステージはオランダ人ハンス・スティシー(IVECO)とマルセル・ファンフリート(MAN)が1,2でゴールした。そして、3位はわずか47秒差でMANのアレス・ロプライス。

パリダカ日本事務局

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DAKAR:ダカールラリー ステージ4結果 (1月7日)

■舞台はチリへ、アンデス越えの第4ロングステージをアルアティア(ミニ)が制覇、総合リードを広げる
  トヨタ勢が総合2-3-4位、サインツ(プジョー)が大幅に
順位を落とす

AL-ATTIYAH Nasser (C)A.S.O/DPPI 拡大します

Carlos Sainz (C)Red Bull Desert Wings 拡大します

続きを読む "DAKAR:ダカールラリー ステージ4結果 (1月7日)"

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2015年1月 7日 (水)

DAKAR:2台揃って前半戦のアルゼンチンステージを無事終了、ラリーはアンデスを越えてチリへ向かう (日野自動車)

ダカールラリー2015 レースレポート「第3ステージ」

20150107_1元気にチレシトに着いた菅原義正 (C)Hino Motors, Ltd

 6日、ラリーはアルゼンチンのサン・フアンからチレシトの間で競技を行った。前半戦のアルゼンチンステージはこの日が最後。アンデス山麓の東側エリアを北上するルートは例年使われるが今回は2輪と4輪・トラック部門のSSが完全に別の場所に設定された。2輪は終盤に砂丘越えも盛り込まれたのに対し4輪・トラックはサン・フアン郊外の山間地~枯れ川の底などが舞台の284㎞で、後半にはフェシュフェシュも登場。ゴール後は232kmの移動区間でチレシトのビバークに到達した。

 2台の日野レンジャーで参戦している日野チームスガワラはこの日も快調に走行。前日のサン・フアンへの行程中に跳ね石でラジエターを破損するトラブルに見舞われた2号車菅原照仁/杉浦博之組はラジエター交換などの対応によって万全の状況に復帰し、SSをトラック部門総合24位/排気量10リットル未満クラス1位の成績で気を吐いた。また、1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組も総合33位/クラス2位で無事ゴール。この結果によりこの日までの累積順位は2号車が総合31位/クラス1位、1号車が同じく総合35位/クラス2位となった。

 ラリーは7日、早朝にチレシトを出発。594㎞の移動区間でアンデス山脈を越え、アルゼンチンからチリへ入国する。その後174kmの競技を行い、アタカマ砂漠の中心にあるコピアポのビバークへ向かう。長い一日となりそうだ。

菅原義正/今日は一日中悪い道を行かされて疲れました。でもサスペンションが良くなったので乗り心地はそれほど厳しくありません。順調そのものです。

若林葉子/中央の席は狭くて身動きが取れないのですが、悪い道でも思ったより辛くありませんでした。それでも振動が酷くてボールペンが壊れました。

羽村勝美/ワジの底を行く区間が長く、ナビゲーションはちょっと難しかった。でも無事着いたので良かったです。

菅原照仁/これまでのクルマに比べて今日のコースで30分は速くなっています。本当はもっとプッシュ出来るのですが、耐久性の面で心配なので。明日のコピアポは難しいコースかもしれません。

杉浦博之/昨日の成績が悪かったので今日はスタート順が後ろの方。その影響で我慢の一日でした。終わってほっとしました。

名越勝之/昨日のラジエタートラブルはオーバーヒートはしていないようでエンジンへの影響は全くありません。

末永健司/そろそろみんな疲れていると同時に慣れてくるときなので、注意を払っています。作業自体は順調です。

益田崇史/生活の面とか思うように作業がはかどらなかったりしてちょっと疲れます。でも少しずつ慣れてきてリズムが掴めてきました。

鈴木誠一/ラジエターへの跳ね石を予防するためにフラップを追加したりしました。2号車のラジエターには穴のほかにも傷がありました。

日野自動車プレスリリース

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DAKAR:2号車がラジエタートラブルで遅れる、1号車は快調にゴールし、市販車部門首位に浮上 (TLC)

01 市販車部門首位に浮上した1号車 (C)TLC

戦況
1月6日は前半戦のアルゼンチンステージ最終日。サン・フアン~チレシト間で284kmのSSが行われた。アンデス山脈の東側を北上するこのルートは過去に何度も使われているが今回の競技は2輪と4輪・トラックが完全に異なる場所に設定された。4輪のコースはサン・フアン市郊外の山間地に始まり中盤からは枯れ川の底など石の多いところもあった。フェシュフェシュも20㎞ほどあり、酷い埃が参加者を苦しめた。

この区間でTLCにアクシデントが発生。1号車三橋淳/アラン・ゲネック組は手堅くSS総合40位/市販車部門1位でゴールしたが2号車ニコラ・ジボン/三浦昂組はひとつめのチェックポイント手前で跳ね石によるラジエターの破損に見舞われた。水温上昇に気づいた乗員がすぐに車両を止め、水漏れを抑える応急措置を施したが修復に約2時間を要し、1号車から1時間59分50秒遅れの総合73位/市販車部門6位でSSを終えた。

この結果によりこの日までの累積順位では1号車が総合32位で2号車に代わって市販車部門首位に浮上。2号車は総合45位に後退したが同部門2位のポジションを守った。

ラリーは7日、594㎞という長い移動区間でアンデス山脈を越えアルゼンチンからチリへ入国。国境を越えたあとコピアポに向けて315kmの競技が行われる。

本日までの累計順位(第3ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 1 1 32
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 2 2 45
本日のステージ順位(第3ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 1 1 40
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 6 6 73

TEAM VOICE

角谷監督
2号車にトラブルが発生しましたが、あせりはありません。まだまだ序盤であり、最後まで集中力を保って走って欲しいと思います。

三橋ドライバー
体調は改善してきましたがまだ体力が落ちているようで良いリズムに乗れませんでした。車両は前日ショックアブソーバーの特性を調整してもらった結果、ギャップの通過で乗りやすくなり、ステアリングの応答性も向上しました。

アランナビゲーター
今日のコースのナビゲーションは難しいわけではありませんが分岐が連続するところもあって気を遣いました。前日の成績が良かったためスタート順が早く、SS中に後から追い上げてくる改造部門の車両をパスさせるのも大変でした。

ジボンドライバー
今日は調子の悪い一日でした。ラジエターのトラブルはドライバーとしては避けようがありません。でも2年前にも最後までライバルからの逆転を目指したこともあるので、気持ちを切り替えて明日からも集中して行きます。

三浦ナビゲーター
トラブルによるロスタイムは悔しいの一言です。リタイアにならなくて良かったです。クルマは全く問題ないので明日も頑張ります。

トヨタオートボディ・プレスリリース

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DAKAR:ステージ3結果 (1月6日)

■テラノバ(ミニ)が再びステージウィン、ジニール・ドゥビリエのトヨタが2位
 サインツのプジョーが総合4位に浮上

Orlando Orly Terranova (C)X-Raid 拡大します

DE VILLIERS Giniel (C)A.S.O/DPPI 拡大します

Stephane Peterhansel (C)Red Bull Desert Wings 拡大します

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2015年1月 6日 (火)

ロングSSで本格的な競技に突入、2号車がラジエタートラブルに見舞われるもリカバーしてビバークへ到着 (日野自動車)

ダカールラリー2015 レースレポート「第2ステージ」

20150106_1

2台揃ってサン・フアンのビバークに到着した日野レンジャー (C)Hino Motors, Ltd

 4日、ヴィラ・カルロス・パスへの最初のSSをトラック部門総合23位(排気量10リットル未満クラス1位)で終えた日野チームスガワラの日野レンジャー2号車菅原照仁/杉浦博之組はビバークに午後9時半ごろ到着、同じく総合30位とクラス2位で続いた1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組も10時前には無事にゴールした。通常追い越しの難しい区間の多い序盤戦の競技スタートは4輪部門の参加車が全車出発してからトラック部門となるためいきおいスタート時間が遅く、到着も夜半近くになることもしばしば。9日イキケへの行程からは四輪とトラックを混合したスタート順になるので、それまでの辛抱だ。

 5日の行程はアルゼンチンのヴィラ・カルロス・パスからサン・フアン。途中331㎞のSSが設定された。序盤は2000m級の山越えでその後は比較的フラットだが後半に入るとフェシュフェシュも登場。4日のSSが農道を行く比較的難易度の低いルートだったのに対し、南米のダカールラリーらしい難しさが少しずつ現れて本格的な競技のスタートを感じさせた。

 2台の日野レンジャーは引き続き落ち着いてこのSSをアタック。しかし2号車は途中でラジエターが飛石で破損したためペースダウン。後から追いついてきた1号車の積んでいた予備の水も含めて冷却水を補給しながら総合43位・排気量10リットル未満クラス3位の成績で走り切った。また2号車をフォローした1号車も総合42位・クラス2位でゴール。この結果によりこの日までの累積順位は1号車が総合37位・クラス2位、2号車が総合38位・クラス3位となった。クラス1位のP・マルコ組(メルセデス・ベンツ・ウニモグ)は総合31位で1号車とのタイム差は30分46秒。まだまだ挽回は可能な範囲である。SS終了後に破損箇所の応急措置をした2号車は1号車とともに289㎞の移動区間でサン・フアンのビバークへ。午後10時過ぎに到着し、待機していたメカニックによる修理~点検を受けた。

 6日は前半戦のアルゼンチン最終ステージがサン・フアン~チレシト間で行われる。

菅原義正/足が良くなった今年のクルマはすごく速い。今日のSSは深い崖があり、そこは怖いのでペースを落としました。

若林葉子/初日に比べて道が荒れてきました。3人乗りの中央スペースは狭いですが、乗り心地が良いので気になりません。色々な風景が見られるのは私にとってラリーの醍醐味の一つです。

羽村勝美/3人乗車のナビゲーションは予定通り順調。でも難しいところが出てくるのはこれからです。

菅原照仁/クルマは全然良いです。前回までは追い越された競合車に抜かれにくいし、抜かれても見えなくならない感じです。今日のトラブルは残念ですが、これなら挽回出来ると思います。

杉浦博之/SSを100㎞くらい行ったところで冷却水量の警報が鳴り、停まったら漏れていました。オーバーヒートはさせていないはずです。1号車に助けてもらって良かったです。

菅原瞬介/昨晩はとくに作業が多かったわけではありませんが朝まで掛かりました。自分としては順調にスタートした感じです。

福野広弥/作業中はあっという間。終わったら朝の7時でした。移動する車両のエアコンが壊れてちょっと暑さにやられましたが、元気です。

林博永/工場に比べて仕事がやりにくいのは事実ですが、とにかく時間の経つのが早いです。ビバーク地は想像以上のスケールで圧倒されています。

日野自動車プレスリリース

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DAKAR:ロングSSで本格的な競技に突入、2号車、1号車の順で市販車部門1・2位のポジションを確立 (TLC)

01市販車部門首位・総合32位でゴールした2号車 (TLC)

戦況
5日の行程はアルゼンチンのヴィージャ・カルロス・パスからサン・フアン。今大会最長となる518kmの競技が行われた。序盤は2000m級の山越えでその後は比較的フラットだが後半に入ると狭い林間にフェシュフェシュ(フカフカの砂地)も現れた。第1ステージのSSが農道を行く比較的難易度の低いルートだったのに対し、この日は南米のダカールラリーらしい厳しい内容で、50℃を超える酷暑とともに本格的な競技のスタートを感じさせた。

このSSをTLCの2台のランドクルーザー200は手堅くクリア。2号車ニコラ・ジボン/三浦昂組が総合32位で市販車部門1位、1号車三橋淳/アラン・ゲネック組が同じく33位で同部門2位でゴールした。この結果により累積順位で2台は2号車が総合32位・市販車部門首位、1号車が3分54秒差の総合33位・同部門2位となった。

ブエノスアイレスを出発して2日目、ラリーの舞台はアルゼンチン西部のアンデス山麓部にさしかかった。ここまで来るとSS中の気温は50℃を超えることもしばしば。真夏の南米らしい酷暑との戦いも始まった様相だ。TLCではこうした状況下でも乗員の集中力を高め保持できるよう、モロッコなどでの訓練を重ねてきた。

サン・フアンのビバークは岩山の中に設けられたサーキット。以前から何度も使われている場所だが日中はきつい陽射しがアスファルトや岩山の照り返しと相まって非常に暑い。車両に目立ったトラブルはないがメカニックたちは車両が到着すると早速洗車や燃料補給のあと入念な点検整備を行っていた。

本日までの累計順位(第2ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 2 2 33
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 1 1 32
本日までのステージ順位(第2ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 2 2 32
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 1 1 31

TEAM VOICE
角谷監督
今日は前半戦最初の難所でしたが、2台がきっちり走り切ってくれて安心しました。これから酷暑が続くので選手には体調の管理を徹底するよう改めて話しました。三橋ドライバー
今日はずっと体調が悪く集中出来ない一日でした。フェシュフェシュで一度スタックもしましたが2号車に3分遅れと聞いてほっとしました。苦しい状況で差がつかないのは流れが良い証拠。明日は気持ちを切り替えて頑張ります。アランナビゲーター
分岐が多くてミスコースしやすいところが幾つかありましたが無事に帰ってくることができました。

ジボンドライバー
コースは難しくないけれど長い一日でした。後半ではフェシュフェシュで上昇した水温を冷ますためにクルマを止めたりしましたがロスなくゴール出来て良かったです。三浦ナビゲーター
ミスコースしそうなところもありましたが、予めロードブックで注意していたのでミスなく通過出来ました。長かったけれど良い一日だったと思います。

トヨタオートボディ・プレスリリース

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DAKAR:ダカールラリー ステージ2結果 (1月5日)

■ナッサー・アルアティア(ミニ)がステージウィン、総合でもトップに立つ
  プジョー勢ではサインツが総合6位に浮上

AL-ATTIYAH Nasser (C)A.S.O./DPPI 拡大します

Carlos Sainz (C)Red Bull Desert Wings 拡大します

* これは日本時間1月6日午前7時現在の途中経過です。

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DAKAR:いよいよダカール2015の競技に突入、初日のSSを10リットル未満クラス・ワン・ツーで順調な滑り出し (日野自動車)

ダカールラリー2015 レースレポート「第1ステージ」

20150105_1

2号車菅原照仁/杉浦博之組 (C)Hino Motors, Ltd

 1月4日、ダカールラリー2015はいよいよ競技に突入。初日はアルゼンチンのブエノスアイレス~ヴィラ・カルロス・パス間で175㎞(4輪部門は途中別ルートのため170㎞)のSSが行われた。舞台となったのはブエノスアイレスから北西に144㎞移動したあとのフラットな農業地帯で路面は堅いグラベル(未舗装路)。長い直線でスピードに乗る区間も多いが酷い埃に視界を奪われ追い越しは殆ど不可能というステージであった。

 日野チームスガワラの2台の日野レンジャーはこのリスキーなSSを落ち着いて走破。2号車菅原照仁/杉浦博之組がトラック部門総合23位で排気量10リットル未満クラスの首位、1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組もちょうど2分差の30位で同クラス2位でゴールした。その後2台は519㎞の移動区間でコルドバ市近郊のヴィラ・カルロス・パスに設営された最初のビバークへ移動。午後9時の時点で未着だが車両に問題はなく、メカニックたちが到着を待っている状態だ。

 コルドバ西部に位置する当地は有名なリゾート地でビバーク地は湖に面した草の上。今回ブエノスアイレスでは天候の不順もあって気温は低めだったが、ここは陽射しも強く日中は33℃と南半球の夏本番を感じさせる。

 5日はサン・ファンへの行程で518kmのロングSSがさっそく登場。最初の難所となりそうだ。

日野自動車プレスリリース

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2015年1月 5日 (月)

DAKAR:ダカールラリー2015の競技がスタート、初日のリスキーな農道ステージで冷静に市販車部門1・2位を記録 (TLC)

01市販車部門首位でゴールした2号車 (C)TLC

戦況
1月4日、ダカールラリー2015の競技がいよいよスタート。アルゼンチンのブエノスアイレス~ヴィラ・カルロス・パス間で170kmのSSが行われた。舞台となったのはブエノスアイレスから北西に144㎞移動したあとのフラットな農業地帯で路面は堅いグラベル(未舗装路)。長い直線でスピードに乗る区間も多いが酷い埃に視界を奪われ、一本道で追い越しは極めて難しいなど危険なステージであった。

TLCの2台のランドクルーザー200はこのリスキーなSSを落ち着いて走破。2号車ニコラ・ジボン/三浦昂組が総合42位で市販車部門首位、1号車三橋淳/アラン・ゲネック組が22秒差の44位で同部門2位でゴールした。その後519㎞の移動区間でコルドバ市近郊のリゾート地ヴィラ・カルロス・パスに設営された最初のビバークに午後6時半ごろ到着。車両はトラブルなく、さっそく待機していたメカニックたちが点検整備に取り掛かった。この日のSSは難易度が高いわけではなく距離も短いのでタイム差はつきにくい。ラリー全体からすれば大きな意味を持つステージではないが2台が同様のパフォーマンスを発揮して粛々と初日を終えたことはチームの状況を表す意味でこの上ない結果といえる。

5日はサン・ファンへの行程で518kmのロングSSが行われ、終盤には砂丘も登場する。最初の難所となりそうだ。

本日までの累計順位(第1ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 2 2 44
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 1 1 42
本日までのステージ順位(第1ステージ終了時点)
号車 No ドライバー&ナビゲーター 市販車部門順位 クラス順位 総合順位
1号車 343 三橋 淳/アラン・ゲネック 2 2 44
2号車 345 ニコラ・ジボン/三浦 昂 1 1 42

TEAM VOICE
角谷監督
初日を無事に終えてほっとしました。トラブルがないのはもちろん、2台とも丁寧に乗ってくれています。これから徐々に難易度が上がってくるので気を抜かずに続けて行きたいです。

三橋ドライバー
序盤からブレーキのタッチにやや違和感があったのですが終盤に直りました。今日は抜きにくいコースなので、どうしようもなかった。明日は砂丘のほかフェシュフェシュもあるので気持ちを引き締めて走ります。アランナビゲーター
初日を終えてダカールが始まったなという感覚です。体調は良いし、このまま落ち着いて行きたいと思います。

ジボンドライバー
緊張せずにスタート出来たのが良かった。ミスのないよう注意を払いながら走り、思い通りの走りが出来た。途中で1号車に追いつきましたが、埃も酷いので距離を開けてゴールしました。

三浦ナビゲーター
2009年に転倒したステージに似ているので気をつけて走りました。CP1で先行車を抜くことが出来、その後は前方がクリアだったので良いリズムで走れました。

トヨタオートボディ・プレスリリース

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DAKAR:ステージ1結果 (1月4日)

■2015ダカールラリーがスタート、第1ステージはオーランド・テラノバ(MINI)がステージウィン
  25年ぶり復帰のプジョー勢は苦戦、カルロス・サインツの8位が最上位

オーランド・テラノバ (C)X-Raid 拡大します

カルロス・サインツ (C)Red Bull Desert Wings 拡大します

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2015年1月 4日 (日)

DAKAR:ブエノスアイレス市内でセレモニアルスタートを実施、大統領府前の5月広場を会場に南米らしい盛大な盛り上がり (TLC)

01大統領官邸前で行われたスタートセレモニー (TLC)

スタートセレモニーレポート

3日、ダカールラリー2015はブエノスアイレス市内の大統領府前5月広場でセレモニアルスタートを行った。テクノポリス内の車両保管場を出発した競技車は市内を巡って運河沿いの広場に到着。ピンクハウスと呼ばれる大統領官邸を背にして設けられたポディウムに1台づつ登壇し、紹介されてスタートを切るというものだ。ただしその後は最初の競技区間に向かうのではなく再び車両保管場に戻り、実際の競技は4日朝に改めてスタートする。純粋なセレモニーではあるが出場のために長い期間をかけて準備してきた選手やチームにとっては晴れの舞台であると同時に大勢の観客が集まる中で競技に向けた緊張感がピークに達する瞬間でもある。

この日は車検の最終日(午前中まで)でもあり、合格した二輪161台、四輪バギー(クアド)45台、四輪137台、トラック63台の総勢406台が今大会のスタートを切ることになった。TLCの2台のランドクルーザ―200は7時半過ぎに会場に到着。まず1号車三橋淳/アラン・ゲネック組が元気良くポディウムに上がり、日本から駆け付けたトヨタ車体川田専務執行役員、立松常務執行役員とがっちり握手。市販車部門のチャンピオンと紹介された2人は観客の声援に手を振って応え、ゆっくりとスタートしていった。続いて登壇した2号車ニコラ・ジボン/三浦昂(トヨタ車体社員)組も両役員からの激励を受け、多数の社員からの寄せ書きで一杯の社旗を掲げて力強くポディウムを出発していった。

4日にはアルゼンチン、コルドバ市近郊のヴィラ・カルロス・パスまでの間で最初の競技が行われる。総距離833kmのうち競技区間は170kmと短いが、ハイスピードだけにダメージの大きなアクシデントが起きやすい。チームはスタート前の全員ミーティングを行い、改めて市販車部門の2連覇という目標を確認。角谷(かくたに)監督を中心に9000km先のゴールに向けて全員が気持ちを一つにしていた。

TEAM VOICE
川田専務執行役員
会場の華やかさに改めて驚きました。市販車部門の2連覇を目指すTLCが、応援している日本のみなさんを元気づけられるような活躍をしてくれることを願っています。立松常務執行役員
ワクワクするような気持ちで応援しています。無事にゴールすれば結果はついてくるでしょう。どうぞ頑張ってください。

角谷監督
ものすごく大勢の人々が会場や沿道に出ているのに圧倒されました。明日からいよいよ競技が始まりますが、いつも通りの力を発揮すれば十分結果はついてくると信じています。2台で市販車部門の連覇を目指します。三橋ドライバー
あいかわらずすごい人出でした。今年の大会はスプリント的な色彩が強く、いつも以上に毎日気が抜けません。集中力を切らせた方が負けでしょう。明日からしっかり引き締めて行きます。アランナビゲーター
いつも市販車部門で首位を争うX・フォジが今回は市販車部門にエントリーしていません。どんな戦いになるのかわかりませんが、周りを気にせず自分たちのベストを尽くします。ジボンドライバー
いよいよ競技が始まりますね。三浦ナビゲーターと一緒に毎日きっちり走り切りたい。自分を信じて頑張ります。

三浦ナビゲーター
今は体調も整い、気持ちよくスタートできそうです。セレモニーも緊張せずゆったりと楽しめました。初日のSSは長くありませんが、農道の直線を行く区間はハイスピードでリスキー。よく確認して慎重に行きます。

トヨタオートボディ・プレスリリース

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DAKAR:大統領府前の5月広場でセレモニアルスタート、2台の日野レンジャーがポディアムを元気に出発 (日野自動車)

20150104_1

大統領官邸前の5月広場で行われたセレモニアルスタート (C)Hino Motors, Ltd

ダカールラリー2015 レースレポート「セレモニアルスタート」

 2015ダカールラリーのセレモニアルスタートが3日、アルゼンチン・ブエノスアイレス市内の大統領府前5月広場で行われた。この日は文字通りのセレモニーで、ポディアムでお披露目された競技車は再びテクノポリス内の車両保管場に戻り、4日早朝に最初のビバーク地に向けて出発することになる。ともあれ出発を祝う式典に変わりはなく、数十万とも言われる観客が広場はもちろん沿道を埋め尽くし、南米らしい賑やかなスタートとなった。

 日野チームスガワラの2台の日野レンジャーは進行の遅れもあって日のとっぷり暮れた9時頃に、市内の運河沿いに建ちピンクハウスの通称で知られる大統領官邸前のポディアムに2号車菅原照仁/杉浦博之組、1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組の順で到着。それぞれ檀上でメカニックたちとがっちり握手をかわすと観客の歓声に応えて、ホーンを鳴らしながら元気にスタートしていった。

 4日にはアルゼンチン、コルドバ市近郊のヴィラ・カルロス・パスまでの間で最初の競技が行われる。総距離833kmのうち競技区間は170kmと短いが、農場の中を行く直線と直角コーナーで構成されたハイスピードな区間は相応にリスクも高く注意が必要だ。

菅原義正/いつもアルゼンチンの人たちの熱心な応援には頭が下がります。今年は自分にとって初めて(ミシュランの)XZL+というタイヤを履きますし、サスも大きく変わったのでとにかく最初は慎重に行きます。

若林葉子/ダカールラリーのスケールに圧倒されました。3人乗りのコンビネーションを含め2~3日で慣れることが出来ればと思っています。

羽村勝美/初日(のSSは)長くありませんし、車体各部の様子を確認しながら行くつもりです。3人乗りも久しぶりですし。

菅原照仁/ブエノスアイレスのスタートは雰囲気があって良いですね。今年の大会はスプリントの色彩が強いです。でも車両のポテンシャルが上がっているのでこれまでのように無理に飛ばす必要はない。その分は戦いやすいところもあります。怖いのはトラブルですが、序盤は気をつけて行きます。

杉浦博之/やっと始まるなという感覚ですね。農道のSSはとにかく危ないので気をつけて行かないと。新車なので初期トラブルも気になります。

日野自動車プレスリリース

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DAKAR:車検を終えてスタートに準備万端、スタート地ブエノスアイレスで車検実施。(TLC)

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車検を受ける2号車 (C)TLC

車検レポート
1月2日、TLCはダカールラリー2015のスタート地、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで車両検査とスタッフの登録手続きを行った。ヨーロッパからの参加者はアルゼンチンへ向けた主催者の船便乗船前に予備検査を受け、そこで部品の封印作業やカーナンバーなどの貼り付けも終えている。このため車検はあくまで最終チェックという格好だが合格しなければ出走は許されない。また、車検を終えた車両は保管場に納められて競技がスタートするまで手を触れることも出来ないため、メカニックたちは12月31日からブエノスアイレス近郊にあるアルゼンチン・トヨタの施設で慎重に最終調整を行ってきた。1日には日本から駆け付けたトヨタ車体川田専務執行役員、立松常務執行役員も整備場を訪れてチームを激励。クルーやスタッフは間近に迫ったレースに向け改めて気持ちを引き締めていた。

今回の車検会場となったのは、ブエノスアイレス市の北西部にある博覧会会場「テクノポリス」。2010年にアルゼンチンの建国200周年を記念して造られた施設で広大な敷地の中に車検や書類手続きの会場、パルクフェルメなどが設置されている。17日のゴールも同会場で行われる予定だ。

この日は車検も2日目とあってすでに多くの車両が保管場に並ぶなど、すでにラリーの熱気に包まれていた。指定された午前10時に到着した2台のランドクルーザー200はスムーズに手続きを進め、約1時間半で無事終了。約一年を掛けて積み重ねてきた準備作業もこれでひと段落。3日の夕方には市内の大統領府前に設置されたポディウムでセレモニアルスタートが行われ、4日の早朝に最初のビバーク地ヴィラ・カルロス・パスへ向けて競技がスタートする。

TEAM VOICE
角谷監督
スムーズに書類の手続きと車検が終わりほっとしています。これはメカニックがきっちりクルマを仕上げてきた結果だと思います。いよいよスタートという気持ちが高まってきました。市販車部門連覇という目標に向けて、全員が気持ちを一つにして一歩づつ進んで行きます。三橋ドライバー
今回は自分にとって11回目のダカールです。今までやってきたことが正しかったかどうか、確認をする年だと思っています。勝つことはもちろん目標ですが、集中力を高め、ノースタック、ノーパンクで走り切ることにチャレンジしたいと考えています。アランナビゲーター
車検場に来ると旧い友人たちに会うのも楽しみです。それにしてもこんなにスムーズに終わるとは思っても見なかった。今日の車検はハイスピードコースでしたね。ジボンドライバー
風邪もひいていませんし体調は上々。今回も再びアキラと一緒にダカールを戦えることを嬉しく思います。車検はあっという間に終わり、ストレスなくレースの準備に入れそうです。三浦ナビゲーター
車検会場に来るといよいよ始まるんだなという気持ちが強くなりますが、明日のブリーフィングでロードブックをもらうまでは初日の正確なルートも分からない。車検を終えた今は不安な気持ちも大きいです。 内メカニック
ここに来るとラリーの雰囲気が一挙に高まる感じです。自分にとっては最初のダカールなので慎重に作業をするなどして次への糧にしたいと考えています。

冨田メカニック
今回も福岡トヨタの自分と前田と一緒に1号車を担当します。2年目ですし、ミスなくきっちり仕事をして連覇につなげたいと思っています。前田メカニック
ワクワクする気持ちもありますが、不安の方が大きいのが正直なところです。でも、もうやるしかない。頑張ります。

トヨタオートボディ・プレスリリース

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2015年1月 2日 (金)

DAKAR:ブエノスアイレスで車両検査を終了、2台の日野レンジャーとチームは競技に向けて準備整う (日野自動車)

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車両検査を受ける2号車 (C)Hino Motors, Ltd

ダカールラリー2015 レースレポート「車検」

 2015年の元旦を迎えた1月1日、日野チームスガワラはアルゼンチンの首都ブエノスアイレス市内にある博覧会施設「テクノポリス」で2015ダカールラリーの主催者による車両検査と書類手続きに臨んだ。海路日本を出発した2台の日野レンジャーは12月上旬にアルゼンチンに到着、18日から日野チームのメカニックがアルゼンチン・トヨタの施設を借りて最終調整を進めてきた。サスペンションの大幅改良をはじめ前回の1号車に加えて2号車にも搭載されるA09C型エンジンの出力向上、2号車への標準幅キャブ採用と1号車の3人乗車化など多岐にわたる改良によって今年の車両は大きくポテンシャルを高めており、チームはトラック部門の排気量10リットル未満クラス優勝はもちろん総合順位での上位入賞という目標に向けて意欲を漲らせている。

 今大会の車検会場となったテクノポリスは2010年の建国200周年を記念して作られた博覧会会場でブエノスアイレスの北西部に位置する。この日は初日とあって完全に準備が整っていない部分もあったが会場はすでにラリーの熱気でいっぱい。常連参加者である菅原義正/照仁両氏は多くの関係者から声を掛けられ、あちこちで一年ぶりの旧交を温める場面も。早くもスタートが待ちきれない雰囲気だった。

 車両の検査ではサスペンションストロークの計測なども行われたが全て規定に合致しており問題なく終了。車両は隣接する車両保管場に納められてこの日の行事は無事終了した。3日の夕方には大統領府前に設けられたポディアムでセレモニースタートが行われ、翌4日の早朝に最初のビバーク地、ヴィラ・カルロス・パスに向けていよいよ2015ダカールラリーの火ぶたが切られることになる。

菅原義正/今日の車検はスムーズに終わり、いよいよという気持ちが高まってきました。こちらには10日前に入り、じっくりと最終調整をしたのでもう時差(ボケ)もありません。体調は万全です。次はスタートですね。

羽村勝美/ここまで順調に準備を進めてきました。松本尚子さんと3人乗車だったこともあり、若林さんとのコンビネーションは心配していません。自分がナビゲーションを、若林さんがタイヤ空気圧や計器類のチェックなどを中心に担当する予定です。

若林葉子/こちらに来てから羽村さんとのナビゲーション作業分担のほか3人でのタイヤ交換の練習などもさせて頂きました。でも車検場に来るとレース直前特有の不安な気持ちが高まります。スタートしてしまえばいつものように開き直れると思いますが。

菅原照仁/車検は全くノープロブレム。きちんと作ってあると担当者に褒められました。今回はサスペンション、エンジンなど大がかりに仕様が変わりましたが、予想以上に煮詰めも進んでおり、競技が始まるのが楽しみです。

杉浦博之/今年のクルマの目玉はなんといってもサスペンションの改良です。走破性が上がり、スピードが速くなる分、競技としての期待とともにナビの難易度も高まるので、気持ちを引き締めて頑張ります。

名越勝之/車検はすこぶる順調に終わりました。今回のエンジンはA09C型の2年目として吸排気系を大きく改良しました。これで良い結果が出ればさらにポテンシャルを高める次の開発段階に進めると思います。

鈴木誠一/車検に対しては前回指摘を受けた部分を含めてきっちり作り込んできたので全く問題なかったです。とにかくよく動くサスペンションになったので、戦いぶりが楽しみです。

末永健司/自分は2年目なのでメカニックへの作業の指示など前回の経験も活かしながら作業出来ればと考えています。メカニックも一名増員されてパワーアップ。楽しみながらやっていければ良いと思っています。

林博永/担当は1号車です。会社での経験、これまでやってきたことを活かして良い成績に繋げられればと思っています。ダカールのメカニックはずっと以前からやってみたかったのですが、今回職場の同僚も快く送りだしてくれました。頑張ります。

菅原瞬介/準備作業はばっちりやってきたつもりですが、実戦にならないと分からないことも多い。緊張もしてはいますが、それよりワクワクする気持ち、楽しさの方が大きいです。

福野広弥/今は不安と緊張で一杯。自分は遊軍として2台の担当メカニックをサポートする役目です。如何に連携を上手くやれるかがポイントだと思っています。

益田崇史/ダカールのメカニックにはアフリカ時代から興味を持っていて、自分にとってひとつの夢でした。プレッシャーも大きいですが最後まできっちりやり遂げたいと思います。

※本ニュースに記載されているラリー用車両は、ダカールラリー用に特別に設計・チューニング・改造された車両であり、特に明記がない限り市販車の仕様とは異なります。

日野自動車プレスリリース

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