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2015年1月27日 (火)

USC:波乱の24時間レースにおけるポルシェチームの幸運と不運

(C)Porsche Japan KK. 拡大します

プレスインフォメーション 2015年1月26日
チュードル・ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ第1戦:デイトナ24時間レース/米国

日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)がポルシェ911 RSR でGTLMクラスの連覇を目指した第53回デイトナ24時間レースにおいて、ニック・タンディ(イギリス)/パトリック・ピレ(フランス)/マルク・リーブ(ドイツ)組がクラス5位という結果に終わりました。

しかし2015年シーズンの初戦となった伝統ある耐久レースのGTDクラスにおいて、ポルシェのカスタマーチームはスポットライトを浴びました。アレックス・ジョブ・レーシングのポルシェ 911 GTアメリカは2位でフィニッシュし、3位にはパトリック・デンプシー(米国)と彼のチームメイトがドライブするデンプシー/ライトモータースポーツの911 GTアメリカが入賞しました。

ポルシェ ノースアメリカが投入した2台のワークス911 RSRのうち、#912は、イェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/アール・バンバー(ニュージーランド)/フレデリック・マコヴィッキ(フランス)組により、7位でレースを終えました。またカスタマーチームであるファルケンタイヤ911 RSRのコックピットには、ウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)/パトリック・ロング(米国)/ブライアン・セラーズ(米国)組が乗り込み、8位でチェッカーフラッグを受けています。ポルシェノースアメリカのもう1台の911RSR(#911)を含めた3台の911 RSRは、それぞれ一時GTクラスのトップに立ちました。

デイトナ・インターナショナル・スピードウェイでのスタート直後、ポルシェは最初のトラブルに見舞われました。2周目、911 RSRをドライブするフレデリック・マコヴィッキはオルタネーターを交換するためにピットイン。このフランス人ドライバーがトップグループから6周遅れとなる一方、ニック・タンディは猛追撃を見せました。厳しい予選の結果、8番手グリッドから決勝に臨んだ彼は、レース序盤に順位を上げ、トップに立ちました。レース序盤の1時間、伝統的に特に激しい争いが展開するGTLMクラスで彼のチームメイトがカーナンバー#911のポルシェ911 RSRで何度もトップに浮上しました。数々の物語を生んだサーキットの内側のフィールドを埋め尽くしたファンは、見事なオーバーテークのアクションや目まぐるしく入れ替わるポジションなど、モータースポーツの醍醐味を堪能しました。

トップ争いは夜になっても続きます。スタート直後に後退した911 RSRは、完璧なレース運びと繰り返し導入されたセーフティカーに助けられ、トップと同じ周回まで順位を上げ、真夜中過ぎにはポルシェ ノースアメリカの両車ともに表彰台の2位および3位を狙えるポジションにつけました。

しかし、デイトナで22回の総合優勝および76回のクラス優勝を誇る最大の成功を収めているポルシェは、その後、すべての望みを絶つ事態に見舞われました。GTデイトナクラスの遅いライバルのオーバーテークを試みたアール・バンバー(# 912)は、ストレート後の第2コーナーへの進入時に濡れた芝に乗り上げて車両のコントロールを失いスライドし、次の右コーナーに進入しようとしていたマルク・リーブの車両(# 911)に衝突してしまい、両方の911 RSRともに重大な損傷を受けてしまいます。#912は修理のために18周を失い、#911は82周失いました。日曜の夜明けまでに、カーナンバー912の911 RSRは4位まで順位を戻すことができたものの、トランスミッショントラブルのため、チームは安全策を取って終了時間前にレースを終えました。

衝突のためワークス911が順位を落とした一方、カスタマーチームであるファルケンタイヤ911 RSRがその後を引き継ぎました。ワークスドライバーのウォルフ・ヘンツラーとパトリック・ロングがステアリングを握る2014年のプチ・ル・マン優勝車は、強力なパフォーマンスを発揮し、スタート後1時間でトップに立ち、その後はトップグループに留まりました。日曜日の朝には、ウォルフ・ヘンツラーからパトリック・ロングが車を受け取り、長時間2位を守りましたが、この車もエンジントラブルのためレースを終えました。

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

レース後のコメント:

Dr.フランク=シュテッフェン・バリサー、ポルシェのモータースポーツ部門のトップ:「このレースは非常に難しいもので、残念な結果となりました。言い訳はできません。私達は長い距離にわたって善戦しましたが、良い結果につなげられませんでした。また、テクニカルな問題にも悩まされました。アクシデントに関して、ドライバーを責めることはできません。アクシデントは当然起こるものだからです。しかし、あれですべてのチャンスが消えてしまったのは残念でした。GTDクラスで2台の911 GTアメリカが表彰台に立てたことは、チームが安定して能力を発揮し、懸命に戦ったことを示しています。それでも、今週末は苦い後味を残しました」。

パトリック・ピレ(911 RSR #911): 「トップに立っているとき、勝てるのではないかと思い始めました。しかし、24時間レースは運に大きく左右されます。今回は運に恵まれず、期待していた結果を出せませんでした。それでも、まだチャンピオンシップに敗れたわけではありません」。

マルク・リーブ(911 RSR #911):「もちろん、今回のレースは残念な結果となりました。私達は好調でしたが、不運に見舞われてしまい、両車ともレースを諦める結果となりました。文句を言っても仕方ありません。私達は前を向いていくしかありません。またGTカーのステアリングを握り、デイトナでレースできたのは、非常に良い体験でした。911 RSRは、すばらしいレーシングカーです」。

ニック・タンディ(911 RSR #911): 「よかった点は、アクシデントが起こるまで私達は本当に好調だったことです。このような最後になるとは思いもしませんでしたが、5位および8位という結果で、チャンピオンシップにとって重要なポイントを稼ぐことができました。今日のところは、これでよしとするしかありません」。

フレデリック・マコヴィッキ(911 RSR #912): 「私はチーム全員を誇りに思います。このレース中にメカニックとエンジニアが成し遂げたことは驚異的でした。私達のクルマは速く、作戦は優れたものでした。これらが報われなかったのは残念です。アクシデント前は、トップを走れる速さがあったので、これがシーズン今後への自信になります」。

イェルク・ベルクマイスター(911 RSR #912):「予選は、レース前のテストと比較して大幅に難しく、私達はハンドリングの問題を抱えていました。しかし、決勝では車は好調でした。スタート直後のトラブルにもかかわらず、アクシデント後にも私達は4位まで順位を上げました。4位のままで終われば、もっと多くのポイントを獲得できたところです。それでも、昨年のカーナンバー#912の車はデイトナでは振るわなかったものの、セブリングでは優勝しました。今はセブリングを目標としていきます」。

アール・バンバー(911 RSR #912):「今回は、私にとって911 RSRで初参戦となるデイトナに期待していた結果ではありませんでした。マルクとの衝突は、不幸な状況の連鎖でした。これが、このような重大な結果につながってしまい残念です。それまでは強力なパフォーマンスを発揮していたので、もっと良い結果が出せたはずです。私達はセブリングに賭けます」。

GTDクラスでは、2台のカスタマーチームのポルシェ911 GTアメリカが3位以内に入賞しました。アレックス・ジョブ・レーシングのクーパー・マクニール(米国)、リー・キーン(米国)、アンドリュー・デイヴィス(米国)およびシェーン・ヴァン・ギズバーゲン(ニュージーランド)が2位でフィニッシュ、デンプシー/ライトモータースポーツのパトリック・デンプシー(米国)、ヤン・ヘイレン(米国)、マディソン・スノー(米国)およびポルシェ カレラカップ ドイツの現チャンピオンであるフィリップ・エング(オーストリア)が3位に入賞しました。

レース結果
GTLMクラス
1. マグナッセン/ガルシア/ブリスコー(デンマーク/スペイン/オーストラリア)組、シボレーコルベット、725周
2. オーバーレン/ヴェルナー/ファルファス/シュペングラー(米国/ドイツ/ポルトガル/カナダ)組、BMW Z4 GTE、725周
3. ギャビン/ミルナー/パゲノー(イギリス/米国/フランス)組、シボレーコルベット、718周
4. エドワーズ/ルハー/レイホール/クリンクマン(米国/ドイツ/米国/ドイツ)組、BMW Z4 GTE、701周
5. タンディ/ピレ/リーブ(イギリス/フランス/ドイツ)組、ポルシェ911 RSR、640周
6. ターナー/ミュッケ/ラミー/ラウダ/ダララーナ(イギリス/ドイツ/ポルトガル/オーストリア/カナダ)組、アストンマーチン、632周
7. ベルクマイスター/バンバー/マコヴィッキ(ドイツ/ニュージーランド/フランス)組、ポルシェ911 RSR、581周
8. ヘンツラー/ロング/セラーズ(ドイツ/米国/米国)組、ポルシェ911 RSR、530周

GTDクラス
1. キーティング/ファルンバッハ/カーター/ウイットマー/ローレンス(米国/ドイツ/米国/スイス/米国)組、ダッジバイパーSRT、704周
2. マクニール/キーン/ヴァン・ギズバーゲン/デイビス(米国/米国/ニュージーランド/米国)組、ポルシェ911 GTアメリカ、704周
3. スノー/ヘイレン/デンプシー/エング(米国/米国/米国/オーストリア)組、ポルシェ911 GTアメリカ、702周

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