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2015年3月31日 (火)

NASCAR:“トヨタ カムリ”今季初勝利! デニー・ハムリンが得意のショートオーバルを制す

2015年3月30日
(株)トヨタモーターセールス&マーケティング モータースポーツオフィス 
 1周僅か800mほどのショートオーバル、マーティンズビルで開催されたスプリント・カップ・シリーズ第6戦で、バージニア出身でマーティンズビルを得意とするデニー・ハムリンが今季初勝利。マット・ケンゼスとデイビッド・レーガンが4,5位に入った。キャンピング・ワールド・トラック・シリーズではディフェンディングチャンピオンのマット・クラフトンと18歳のエリック・ジョーンズが最後まで激しい首位争いを展開したが、惜しくも2位、3位に終わった。

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第6戦 STP 500
 
開催日:3月29日

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今季初勝利を挙げたデニー・ハムリン
 
 3月29日(日)、米国東部バージニア州マーティンズビルのマーティンズビル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第6戦「STP 500」が開催された。
 1周0.526マイルと、カップ・シリーズ開催コース中最短のマーティンズビルは、バンク角も浅く、ロードコースのヘアピンコーナーを2つ組み合わせたようなコースで、その形状から「ペーパークリップ」の愛称を持つ。
 このコースでは、“チェイス”中を含む年間2戦カップ戦が開催されるが、“トヨタ カムリ”は過去4勝。その4勝全てをバージニア州出身のデニー・ハムリンが挙げている。
 27日(金)は朝方雨に見舞われ、予定されていた練習走行は2時間ほど遅れて実施。その後、午後4時45分より予選が行われ、マット・ケンゼスが8番手、カール・エドワーズが11番手。ハムリンが15番手、療養中のカイル・ブッシュに代わって18号車を駆るデイビッド・レーガンが20番手につけ、9台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。
トヨタモータースポーツニュース
 29日(日)午後1時20分、0.526マイルショートオーバルを500周(263マイル:約420km)して競われる決勝レースがスタートした。
 “トヨタ カムリ”勢は序盤から順調にポジションを上げ、ケンゼス、エドワーズ、そしてハムリンもトップ10圏内へ浮上。ケンゼスは他車との接触でやや順位を下げたが、代わってハムリンがポジションアップ。41周目には2位に浮上した。
 序盤からスピンなどによるイエローコーションが多発する展開の中、上位を争っていたハムリンは、148周目にこの日初めて首位浮上。しかし、続いて164周目にスピン車両によって発生した6度目のイエローコーション時、ピットで交換したタイヤの管理不備によりペナルティ。首位と同一周回最後尾、27位まで順位を落としてしまった。
 再スタート後、ケンゼスとエドワーズがトップ10圏内をキープする一方で、ハムリンも着実に順位を取り戻していった。再び短い間隔でのイエローコーションが頻発する中、ピット作業にも助けられ、ポジションを上げていったハムリンは、レースが折り返しとなる250周目にはついにトップ10まで復帰。30番手スタートから追い上げていたクリント・ボウヤーもトップ10に入ってきた。
 269周目、クラッシュ車両によりこの日11回目のイエローコーション。全車ピットへ向かい、ここで好ピット作業を見せたエドワーズが首位に浮上。ケンゼス4位、ハムリン5位、ボウヤー7位、レーガン8位と、5台の“トヨタ カムリ”がトップ8に入っての後半戦となった。
 再スタート直後に再びクラッシュがありコーションとなったが、その後は長いグリーンランに。エドワーズは先行を許すも首位争いは続行。好調なハムリンがじりじりと順位を上げていき、315周目にこの日2度目となる首位を奪取した。
 その後、周回遅れに阻まれポジションを落としたハムリンだったが、残り約100周となった399周目に首位を奪い返すと、ケンゼスもこれに続き“トヨタ カムリ”が1-2体制に。レーガン5位、エドワーズ6位と上位を占める形となったが、434周目、エドワーズは右リアタイヤのパンクに見舞われスピン。イエローコーション。
 全車ピットへ向かい、ここでケンゼスが首位浮上。ハムリンは5位へ後退。しかし再スタート後ハムリンは再びポジションを上げ、2位のケンゼスに続く3位へ。
 460周目にこの日16度目となるイエローコーションが出されると、2台がコース上に残り、ピットへ向かったケンゼスが3位、ハムリン5位で再スタート。好スタートで2位、3位に上がったケンゼスとハムリンは、470周目に更に先行車をかわし、1-2体制に。翌周には勢いで勝るハムリンがケンゼスをかわしてこの日4度目となる首位に立った。
 その後はコーションが出ず、現れた周回遅れをかわしながらのバトルとなり、ケンゼスをかわしたブラッド・ケゼロウスキー(フォード)がハムリンを猛追。2台はテール・トゥ・ノーズのまま周回を重ね、ファイナルラップへ。
 度重なるケゼロウスキーからのプッシュを受けながらも耐えたハムリンは、最終コーナーでスライドしながらも、首位の座をキープ。0.186秒差で逃げ切り、今季初勝利を挙げた。ハムリンだけでなく、トヨタにとっても今季初勝利。
 ハムリンはマーティンズビルで6勝目。カップ・シリーズの通算勝利数も25へと伸ばした。この勝利で、ハムリンは今季の“チェイス”入りをほぼ確実なものとした。
 レースを通し上位を争ったケンゼスが4位、レーガンが5位フィニッシュ。今季序盤不運もあり苦戦を強いられてきたトヨタ勢だったが、今季初勝利と共にトップ5に3台が入る活躍を見せた。
 来週末はNASCARレースは開催されず、次戦第7戦は4月11日(土)、米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで行われる。
 
ドライバー デニー・ハムリン:
「素晴らしいチームが最高の“トヨタ カムリ”を用意してくれたおかげで、最後まで強力な後続の追撃を凌ぎきることが出来た。機械的なトラブルなど様々な要因で、ずいぶんこのグランドファーザー・クロック(マーティンズビル独特の優勝トロフィー)から遠ざかっていたように感じる。我々の“トヨタ カムリ”は非常に速かったので、ピットのトラブルなどで順位を落としてしまったが、順位を取り戻せた。最後の再スタートでイン側のラインを取れたのは幸運だったし、あれが勝利の鍵になった。およそ1年ぶりとなったが、チーム、トヨタにとって、私自身にとっても非常に大きな勝利だ」 
 
第5戦 STP 500 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 15 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 500
2 12 2 ブラッド・ケゼロウスキー フォード 500
3 1 22 ジョーイ・ロガーノ フォード 500
4 8 20 マット・ケンゼス トヨタ カムリ 500
5 20 18 デイビッド・レーガン トヨタ カムリ 500
13 30 15 クリント・ボウヤー トヨタ カムリ 500
17 11 19 カール・エドワーズ トヨタ カムリ 500
26 42 23 J.J.イェリー トヨタ カムリ 497
28 33 55 ブレット・モフィット トヨタ カムリ 496
29 32 26 ジェブ・バートン トヨタ カムリ 495
31 43 83 マット・ディベネデット トヨタ カムリ 494
選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 263
2 ジョーイ・ロガーノ フォード 239
3 マーティン・トゥルークス・Jr. シボレー 231
8 デニー・ハムリン トヨタ 172
12 マット・ケンゼス トヨタ 168
18 カール・エドワーズ トヨタ 148
19 クリント・ボウヤー トヨタ 146
37 ジェブ・バートン トヨタ 43
38 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 32
39 マット・ディベネデット トヨタ 24
41 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 18
44 マイク・ウォレス トヨタ 8
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 シボレー 267
2 フォード 255
3 トヨタ 230
 
※結果及びポイントは暫定 
 
NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第3戦 Kroger 250
 
開催日:3月28日
ショートトラックでの終盤の大激戦
“トヨタ タンドラ”2-3-4フィニッシュ

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最後まで首位を争ったが惜しくも2位、3位に終わったマット・クラフトン(#88:右)とエリック・ジョーンズ(#4:左) 
 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第3戦「Kroger 250」が3月28日(土)にマーティンズビル・スピードウェイで開催された。
 同シリーズ戦は第2戦アトランタから約1ヶ月のインターバルを経ての、久しぶりの開催。マーティンズビルでは年間2戦トラック・シリーズ戦が行われているが、トヨタは過去12勝を挙げ、ここ直近の5戦で5連勝中。昨年春のマーティンズビル戦は、“トヨタ タンドラ”で2年連続のシリーズチャンピオンに輝いているマット・クラフトンが勝利を挙げている。
 27日(金)は雨に見舞われ、午前10時から3回の練習走行が予定されていたが、午後3時から2時間半の1回のみとなった。
 28日(土)は天候も回復。決勝を前に、午前11時15分より予選が行われ、18歳のカナダ人ドライバー、キャメロン・ヘイリーが3番手。同じく18歳のエリック・ジョーンズが4番手で2列目に並んだ。ジョニー・ソーターが9番手、ダニエル・サレスが11番手、クラフトンが13番手と続き、10台の“トヨタ タンドラ”が決勝へと進んだ。
 午後2時48分、0.526マイルショートオーバルを250周(131.5マイル:約210km)して競われる決勝レースがスタート。2列目アウト側のジョーンズがヘイリーをかわし3位へ。
 34周目にスピン車両によりこの日最初のイエローコーションが出されると、ほぼ全車がピットへ。ここでソーター、クラフトン、サレスらがポジションを上げ、6,7,8位へ。再スタート後、クラフトンとソーターは見事なダッシュで2位ジョーンズに続く3位、4位へと順位を上げた。
 54周目にこの日2度目のイエローコーションが出された後は長いグリーンランとなり、2位に上がったクラフトンが、首位のジョーイ・ロガーノ(フォード)と一騎打ち状態での首位争い。その後方では、やや離れながらもジョーンズ、ソーター、サレス、ヘイリーと“トヨタ タンドラ”が続いた。
 バトルを続けていたクラフトンは、111周目についに首位を奪取。120周目にはジョーンズもロガーノをかわし、“トヨタ タンドラ”が1-2体制となった。
 その後、短い間隔でイエローコーションが連発。再スタートでロガーノに先行されるも、クラフトンが抜き返すという展開が繰り返された。
 レースが100周を過ぎてからの大半で首位を走行し続けたクラフトンだったが、205周目にインをつかれ首位陥落。2台の首位争いにぴたりとつけチャンスを待っていたジョーンズもクラフトンをかわし、2位に浮上した。
 215周目にスピン車両によりこの日8度目のイエローコーションが出されたが、上位勢はピットインせず。残り30周での再スタートが切られると、クラフトンがジョーンズをかわして2位へ。再びクラフトンとロガーノの首位争いとなった。
 残り6周、クラフトンが前のロガーノをプッシュし、インをこじ開けるようにコーナーで前へ。サイド・バイ・サイドのまま2台がスライドしながらコーナーを立ち上がると、その隙を突いてイン側から17歳のコール・カスター(シボレー)が一気に首位を奪取。観客は総立ちとなった。
 カスターにかわされ2位に落ちたクラフトンだったが、翌々周にカスターの後ろにぴったりとつけると、コーナー進入でインに並んで立ち上がりでパス。カスターはたまらずスピンを喫し、残り2周でイエローコーション。レースは延長され、“グリーン・ホワイト・チェッカー”で決されることとなった。
 クラフトンとジョーンズが最前列に並んでの再スタート。イン側から3位のロガーノが好スタートを切り、3台は並んだままターン1へ。立ち上がりで前に出たロガーノを、クラフトンとジョーンズが追ったが、1マイルに満たない残り周回では届かず、クラフトンが2位、ジョーンズが3位でのフィニッシュとなった。
 ソーターが4位、サレスが6位。19歳のルーキー、マット・ティフトが21番手スタートから後半はトップ10圏内を走行し、9位フィニッシュ。デビュー5戦で2度目のトップ10フィニッシュを果たした。
 ジャスティン・ボストンが10位、ヘイリーは11位。“トヨタ タンドラ”は決勝に出走した10台全車がトップ20フィニッシュとなった。
 次戦第4戦は5月8日(金)に米国中西部カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイで開催される。
ドライバー マット・クラフトン:
「我々の“トヨタ タンドラ”は好調だったが、本当の調子が出るのは再スタート後数周してからだった。中盤以降レースをリードしたが、その後4号車(エリック・ジョーンズ)と29号車(ジョーイ・ロガーノ:フォード)にかわされてしまった。ショートランでは速さが足りなかった。(ロガーノとの)サイド・バイ・サイドでのバトルでは若干のオーバーステア症状が出てしまい、00号車(コール・カスター:シボレー)にインに入られてしまった。レースの前半は皆クリーンな戦いをしていたが、後半になるとバンパーを当ててのバトルになった。残り10周を切ったあたりからは特に激しくなったが、クラッシュは避けようと努力した。最後の再スタートでは、29号車が一気に追いついてきて、なにもできなかった。あそこでイン側を閉めたらクラッシュしていただろう」
ドライバー エリック・ジョーンズ:
「最後は88号車との優勝争いを楽しみにしていたが、彼(ロガーノ)にやられてしまった。タイヤの摩耗も厳しく、オーバーステア症状にも見舞われた。とはいえ我々にとって、全体的に見れば良い一日だった。次戦カンザスで勝利を目指す。マーティンズビルに戻ってこられたのは嬉しいし、多くを学べた。今回は、過去に何度か戦ったのとは若干異なる、新しいパッケージを持ち込んだ。この試みは上手く行き、新たなアイデアも出たので、秋に再びここで戦うのが楽しみだ」 
 
第3戦 Kroger 250 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 1 29 ジョーイ・ロガーノ フォード 258
2 13 88 マット・クラフトン トヨタ タンドラ 258
3 4 4 エリック・ジョーンズ トヨタ タンドラ 258
4 9 98 ジョニー・ソーター トヨタ タンドラ 258
6 11 51 ダニエル・サレス トヨタ タンドラ 258
9 19 25 マット・ティフト トヨタ タンドラ 258
10 21 54 ジャスティン・ボストン トヨタ タンドラ 258
11 3 13 キャメロン・ヘイリー トヨタ タンドラ 258
17 12 7 グレイ・ゴールディング トヨタ タンドラ 257
18 17 17 ティモシー・ピーターズ トヨタ タンドラ 257
19 22 11 ベン・ケネディ トヨタ タンドラ 257
選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 マット・クラフトン トヨタ 128
2 タイラー・レディック フォード 126
3 エリック・ジョーンズ トヨタ 122
4 ジョニー・ソーター トヨタ 112
8 キャメロン・ヘイリー トヨタ 84
10 ベン・ケネディ トヨタ 83
11 ティモシー・ピーターズ トヨタ 81
13 ジャスティン・ボストン トヨタ 77
18 マット・ティフト トヨタ 60
28 グレイ・ゴールディング トヨタ 27
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 フォード 135
2 トヨタ 133
3 シボレー 120
※結果及びポイントは暫定 

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