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2015年4月14日 (火)

WEC:新型ポルシェ919ハイブリッドがWEC開幕戦表彰台で順調にシーズンを始動

(C)Porsche Japan KK. 拡大します

プレスインフォメーション 2015年4月13日
FIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦 シルバーストーン(イギリス)

~911 RSRは手に汗握る展開で2位フィニッシュ~

日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)の新型ポルシェ919ハイブリッドを駆るワークスドライバーのロマン・デュマ(フランス)/ニール・ジャニ(スイス)/マルク・リーブ(ドイツ)組は、FIA世界耐久選手権(WEC)第1戦、シルバーストーン(イギリス)において、完全なドライコンディションのもとに繰り広げられたスリリングなレースで201周を周回し2位でフィニッシュしました。GTE-Proクラスではカーナンバー91のミカエル・クリステンセン(デンマーク)/リヒャルト・リーツ(オーストリア)組が2位表彰台を獲得しました。

スタート後の1時間半は、2台のポルシェ919ハイブリッドが1位と2位で周回を重ねました。マーク・ウェバー(オーストラリア)がポールポジションからスタートし、リードを広げていましたが、ギアボックストラブルによりカーナンバー17はリタイヤを余儀なくされました。デュマ/ジャニ/リーブ組のカーナンバー18がチームメイトに代わってレースをリードしましたが、レース終盤での息を呑むようなバトルの末、4.6秒差でアウディに勝利を譲りました。

カーナンバー17のレース展開:
マーク・ウェバーがポールポジションからスタートし、最初の23周で7秒以上のリードを広げました。彼は24周目を終え、フルコース・イエロー・フラッグが出されている間に最初のピットストップを行い、タイヤを交換。その後、スタート後ほぼ1時間半までしっかりとリードを保ちましたがギアボックストラブルのためピットに戻り44周でリタイヤという結果になりました。

カーナンバー18のレース展開:
ロマン・デュマが2番手グリッドからスタート、フルコースのイエローフラッグが出された24周目の最初のピットストップまで、2位のポジションを守りました。マルク・リーブが車両を引き継ぎ、ニュータイヤで2位を維持していましたが、チームメイトがリタイヤしたためトップに立ちました。53周でピットインし、給油、タイヤ交換およびドライバー交代を行い、ニール・ジャニがコックピットに乗り込みました。58周目以降、彼はアウディを操る同胞のマルセル・ファスラーと見応えのあるバトルを展開、80周目にアウディがピットに入るまで、彼らは何度も順位を入れ替えました。その2周後、ジャニがピットインし車両をデュマに託し、彼は3位でレースを続けました。112周で再びリーブがドライブを担当、その後142周でジャニが交代しました。レース終盤、彼はファスラーを追撃しましたが、最後まで捉えることはできませんでした。

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

レース後のコメント:
LMP1担当副社長であるフリッツ・エンツィンガーのコメント:「昨日は両車をフロントローにつけることに成功し、シーズン開幕戦で2位というすばらしい結果を出すことができました。観衆にとっても、スタートから6時間後に上位3台が15秒以内の僅差で走行するのを見るのは圧巻だったでしょう。私達は今日、スイス人ドライバー達のおかげで、最もエキサイティングなバトルを演じることができました。この開幕戦は、耐久レースとWECにとって、優れたプロモーションとなりました」。

チーム監督であるアンドレア・ザイドルのコメント:「チーム全員におめでとうと言いたいです。クルーとドライバー全員がすばらしい仕事をしました。私達のピットクルーは、すべてのピットの中でも最高の仕事をしてくれました。この2位という結果は、2015年モデルのポルシェ919ハイブリッドにとって非常に良い結果です。なぜなら、シルバーストーンはこのクルマが最も苦手とするサーキットだからです。しかし、私達は両車がフィニッシュすることを期待していたため、複雑な気持ちでパドックを後にします」。

ポルシェ919ハイブリッド(No. 17)のドライバーのコメント
マーク・ウェバー(38歳、オーストラリア)のコメント:「本当にすべてが順調で気分良くトップで走行していましたが、ドライブトレーンのトラブルが発生しました。ピットインする僅か1周前にその問題を感じたのですが、レースを続けることはできませんでした。良い位置につけていただけに本当に残念です。私達は、このウイークエンドに向けて着実に調子を上げてきました。全員がしっかりと仕事をしましたが、結果を出すことができませんでした。思っていた以上にタイヤとの相性が良く、それは嬉しいサプライズでした。ポルシェのハイブリッドテクノロジーはセンセーショナルの一言で、短期的にも長期的にも私たちを優位に立たせてくれるでしょう」。

ポルシェ919ハイブリッド(No. 18)のドライバーのコメント
ロマン・デュマ(37歳、フランス)のコメント:「まず、スタート後の私の最初のスティントは、非常に順調でした。しかし、15周ほどしたところで、リアのグリップがなくなりました。2回目のスティントでは、予選のタイヤセットを使ったのですが、さらに扱い辛くなりました。しかし、シルバーストーンが私達にとって楽なサーキットでないことを理解していましたし、その中で最善を尽くしました」。

ニール・ジャニ(31歳、スイス)のコメント:「今回のレースは、すばらしいバトルが展開できた非常に興味深いレースでした。特に、マルセル・ファスラーとの争いは、大いに愉しませてもらいました。これぞレースというべきバトルでした。トップの車両にストップアンドゴーのペナルティが課されたにも関わらず、結局優勝できなかったのが残念でなりません。その後、また接戦になりました。3社すべてのメーカーが互いに拮抗しているのはすばらしいことです。今年はエキサイティングなシーズンになるでしょう。終盤、私はポルシェ919ハイブリッドで存分にアタックすることができました。私達は昨年からこの車両を大幅に改善してきました。まだいくつかの課題はありますが、良い方向に向かっています」。

マルク・リーブ(34歳、ドイツ)のコメント:「私の2回目のスティントは、明らかに1回目のスティントより上手くいきました。ずっと良いリズムに乗れましたし、アンダーステアが収まってドライブしやすくなり、ずっと大きな余裕を感じました。私は燃料節約の作戦をとっていましたが、より低いパワーで出したラップタイムには十分満足しています。全体的にはまだ課題が残されていますが、チームができることすべてをやり尽くし、次のレースにはより強くなって臨めると確信しています」。

GTE-Proクラスに911RSRでエントリーしているポルシェ チーム・マンタイは、幸先の良いシーズンスタートを切りました。ポルシェのワークスドライバーであるミカエル・クリステンセン(デンマーク)/リヒャルト・リーツ(オーストリア)組は、45,000名以上の観客の前で2位に入賞しました。スポーツカーのアイコンである911の第7世代をベースにして成功を収めたヴァイザッハ製のレーシングカーは、今シーズンに向けてさらなる改良が施され、470PSを発生します。172周に及んだ今回のレースでは、トップにわずか10秒届きませんでした。もう1台の911 RSRに乗るフランス人ワークスドライバーペアのフレデリック・マコヴィッキ/パトリック・ピレ組は、中盤までレースをリードしましたが、最終的には7位でチェッカーを受けました。

長い伝統を誇るこのイギリスのサーキットにおいて、ポルシェは昨年、GTE-Proクラスで1-2フィニッシュを飾りました。今年のレースの序盤では、伝説のフラットシックスエンジンをリアに搭載するカーナンバー92のポルシェ911 RSRが素早くリードを奪いました。全チームが最初のピットストップを終えた後、スターティングドライバーのパトリック・ピレは、熾烈なGTクラスの戦いにおいて初めてトップに立ちました。フレデリック・マコヴィッキはこのトップの座を守り、担当周回を終えると911 RSRをチームメイトに委ねました。依然としてトップで周回していたパトリック・ピレは、レース中盤にショックアブソーバーのトラブルによりピットインを余儀なくされました。この修理に1周以上の時間を費やし、勝利の機会を失ってしまいました。

この時点で、カーナンバー91のミカエル・クリステンセン/リヒャルト・リーツ組は、ポルシェマンタイ・チームの期待を一身に背負うことになりました。このコンビは前を行くライバル達を猛追し、残り2時間の間、さらに大きなプレッシャーをかけ続けました。まずリヒャルト・リーツが3位に食い込むと、続いてミカエル・クリステンセンがレース終盤に2位に上がり、トップを追撃しました。彼はミスのない走りで安定して速いラップタイムを刻み、最終的にポルシェマンタイ・チームに2位の座を持ち帰りました。

GTE-Amクラスでは、ポルシェのカスタマーチームであるアブダビ・プロトン・レーシングから出場した元ポルシェジュニアのクラウス・バッハラー(オーストリア)/クリスティアン・リード(ドイツ)/ハーリド・アルクバイシ(アブダビ)組が、911 RSRで5位に入りました。デンプシー・プロトン・レーシングの911を駆ったアメリカ人のレーシングドライバーであり俳優のパトリック・デンプシー、ポルシェのワークスドライバーのパトリック・ロング(米国)、およびマルコ・ゼーフリート(ドイツ)らは、6位となりました。

レース後のコメント
ポルシェのモータースポーツ部門責任者、フランク=シュテッフェン・バリサー博士:「カーナンバー91のマシンにとっては完璧なレースでした。ドライバー、ピットクルー、エンジニア達は素晴らしい仕事をしました。2位に入賞できて非常に嬉しく思います。カーナンバー92についても、ドライバーの働きや、戦略、ピットストップを責めることはできません。これからショックアブソーバーの問題を分析し、同じことを二度と繰り返さないようにします。全体的に見て、前向きなシーズンスタートを切ることができました」。

ミカエル・クリステンセン(ポルシェ911 RSR #91):「順調なシーズンスタートを切ることができました。マシンの仕上がりは素晴らしく、いつでもトップを奪える位置につけていました。全てがうまく機能しています。理想的な状況なら、間違いなくもっと上を狙えたでしょう。レースの残り1時間で、私達は勝つためにあらゆることを試みました。チェッカーフラッグが振られた時、勝利までわずか数秒の位置にいました」。

リヒャルト・リーツ(ポルシェ911 RSR #91):「自分のスタートにはとても満足しています。そして、すぐにポジションを上げることができました。私は、担当した全ての周回を着実にこなしました。最後の担当周回では、予選から使い続けた摩耗したタイヤで走りました。レギュレーションにより、使用可能な新品タイヤの数が制限されているからです。それでも、私はかなり満足していました。チームとして最善を尽くし、2位という成績を挙げました。初戦としてはまずまずです」。

パトリック・ピレ(ポルシェ911 RSR #92):「ついていませんでした。あれほど長い時間レースをリードしていれば、当然、誰だって勝ちたいと思うでしょう。それでも、チームには感謝しています。戦略は正しく、ピットストップは完璧でした。メカニック達は、壊れたショックアブソーバーを記録的な早さで交換しました。それにもかかわらず、私達にとってのレースは終わりました。こんな形でシーズンをスタートするつもりではありませんでした。しかし、今日の努力を基に前進することはできます。今からスパに全神経を集中します」。

フレデリック・マコヴィッキ(ポルシェ911 RSR #92):「ショックアブソーバーのトラブルのためにピットインした時、私達のチャンスは消えました。それ以降、マシンを無事にフィニッシュさせることだけに集中しました。チームは素晴らしいマシンをサーキットに送り出し間違いなく勝てる状態にありました。今はスパに集中しなくてはなりません。魅力的なサーキットでもっと良い結果を望んでいます」。

パトリック・デンプシー(ポルシェ911 RSR #77):「新しいシーズンのスタートは、簡単ではありませんでした。私自身、ル・カステレでのテストに参加できず、シルバーストーンに到着できたのは第2プラクティスの後でした。こうした状況の下で、私達は良くやったと思います。日に日に調子を上げてゆき、チームとしてのまとまりを強めました。ポルシェからの支援も素晴らしいものでした。全体として見れば順調なシーズンスタートとなりました」。

パトリック・ロング(ポルシェ911 RSR #77):「私達にとっては大変な1日でした。マシンにいくつかの小さな変更を施すため、レース序盤で予定外のピットストップを余儀なくされたことを除けば、全ては計画通りに運びました。パトリックとマルコとの共同作業はとてもうまくいきました。パトリックの働きは見事でした。彼の2回目のスティントでは、ラップタイムが1回目より3秒も速くなりました。私達は今回の結果を基に、まずはスパで、さらにル・マンでチームとしてさらに成長することができます。 それが今シーズンにおける最大の目標です」。

決勝結果
LMP1クラス
1. ファスラー/ロッテラー/トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)組、アウディR18 e-tronクワトロ、201周
2. デュマ/ジャニ/リーブ(フランス/スイス/ドイツ)組、ポルシェ919ハイブリッド、-4.610秒
3. デビッドソン/ブエミ/中嶋(イギリス/スイス/日本)組、トヨタTS040 HYBRID、-14.816秒
4. ブルツ/サラザン/コンウェイ(オーストリア/フランス/イギリス)組、トヨタTS040 HYBRID、-1周
5. ディ・グラッシ/デュバル/ジャービス(ブラジル/フランス/イギリス)組、アウディR18 e-tronクワトロ、-4周

GTE-Proクラス
1. ブルーニ/ビランデル(イタリア/スウェーデン)組、フェラーリ458 Italia、172周
2. クリステンセン/リーツ(ドイツ/オーストリア)組、ポルシェ911 RSR、172周
3. リゴン/カラド(イタリア/イギリス)組、フェラーリF458 Italia、172周
4. 二ゴール/ソーレンセン/ティム(デンマーク/デンマーク/デンマーク)組、アストンマーチンVantage、171周
5. ターナー/ミュッケ(イギリス/ドイツ)組、アストンマーチンVantage、171周
6. マクドウォール/スタナウェイ/リース(イギリス/ニュージーランド/ブラジル)組、アストンマーチンVantage、171周
7. マコヴィッキ/ピレ(フランス/フランス)組、ポルシェ911 RSR、170周

GTE-Amクラス
1. ラミー/ダララナ/ラウダ(ポルトガル/カナダ/オーストリア)組、アストンマーチンVantage、168周
2. コラール/ペロド/アグアス(フランス/フランス/ポルトガル)組、フェラーリF458 Italia、168周
3. ベルトリーニ/シャイタール/バソフ(イタリア/ロシア/ロシア)組、フェラーリF458 Italia、168周
4. カステラッチ/ゲーテ/ホール(イタリア/ドイツ/イギリス)組、アストンマーチン、166周
5. リード/バッハラー/アルクバイシ(ドイツ/オーストリア/アラブ首長国連邦)組、ポルシェ911 RSR、166周
6. デンプシー/ロング/ゼーフリート(米国/米国/ドイツ)組、ポルシェ911 RSR、165周
7. ローダ/ルベルティ/ポウルセン(イタリア/イタリア/デンマーク)組、シボレーコルベット、+ 1,082

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