INDY:コンディションの変化するデトロイトでカルロス・ムニョスがキャリア初優勝 (ホンダ)
May 30 2015, RACE
Chevrolet Dual in Detroit Race 1
マルコ・アンドレッティが2位
HondaインディV6ターボの今シーズン2勝目は1-2フィニッシュ
2015年5月30日(土)・決勝
会場:ベル・アイル・レースウェイ
天候:曇りのち雨
気温:22~24℃
アメリカの自動車産業の主都であり、モーター・シティとも呼ばれるデトロイトで行われるインディカー・レースは、今年もダブルヘッダーで、土曜日にシリーズ第7戦が今週最初のレースとして開催されました。
ダウンタウンのすぐ北にある島、ベル・アイルに作られた全長2.35マイルのストリートコースでのレースは、決勝のスタート前に降った雨によって序盤は全車がレインタイヤを装着してのバトルとなりました。
ウエットタイヤでのレースは最長2時間でゴールというルールで始まりましたが、グリップの低い難しい路面コンディションであったために大小さまざまなアクシデントや接触が発生し、フルコースコーションが続出。コンディションはウエットからドライへ、そしてまたウエットへ、短い時間で目まぐるしく変化していきました。このようなレースではミスのないドライビングを続けることがまずは重要となり、その上でタイヤ交換のタイミングが勝敗、そしてポジション争いに決定的な影響を与えました。
今日のレースで最高の作戦力を発揮したのはAndretti Autosportでした。カルロス・ムニョスとマルコ・アンドレッティ、2人のドライバーにドライ用タイヤでできる限り長く走らせる作戦に出た彼らは、3番手以下を大きく引き離してみせました。
47周目に1台のマシンがタイヤバリアに突っ込んでストップ。その少し前から雨脚が強くなり、コース上の水の量が危険なレベルに達したこと、雷などの気象状況から観客を守るためなどの理由により、インディカーは赤旗を出してレースをいったんストップさせました。レース時間はまだ33分が残されており、マシンをピットロードに停めて天候の回復が待たれましたが、気象状況が悪く、インディカーはレース成立を宣言し、ムニョスのキャリア初優勝が決まりました。
これにより、HondaインディV6ターボにとっては今シーズン2勝目。さらに、2位にはアンドレッティが入ったため、Hondaは今シーズン初の1-2フィニッシュを果たしました。
佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、今シーズン自己ベストとなる4番グリッドから得意のウエットレースのスタートを切り、最初の3周でトップに躍り出ました。14周目までトップを走った佐藤でしたが、1回目のタイヤ交換を行うタイミングが最初のフルコースコーションとなったことで8番手まで後退し、その後には他車との接触があって18番手まで順位を下げました。それでも佐藤にはウエットコンディションでの速さという大きな武器があり、9番手にまでばん回してみせました。雨が続けばトップ争いへと再び返り咲く可能性もあった佐藤でしたが、終盤のチャージに備えるべく行った4回目のピットタイミングが今度は早過ぎたため、赤旗が出されてレース終了となって順位ばん回のチャンスを与えられず、結果は11位でした。
明日は、今週の2レース目として行われるシリーズ第8戦が開催されます。午前11時25分から予選が行われ、決勝レースは午後3時50分にスタートします。
ホンダモータースポーツリリース
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