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2015年5月31日 (日)

INDY:コンディションの変化するデトロイトでカルロス・ムニョスがキャリア初優勝 (ホンダ)

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May 30 2015, RACE
Chevrolet Dual in Detroit Race 1

マルコ・アンドレッティが2位
HondaインディV6ターボの今シーズン2勝目は1-2フィニッシュ

2015年5月30日(土)・決勝  
会場:ベル・アイル・レースウェイ  
天候:曇りのち雨
気温:22~24℃

アメリカの自動車産業の主都であり、モーター・シティとも呼ばれるデトロイトで行われるインディカー・レースは、今年もダブルヘッダーで、土曜日にシリーズ第7戦が今週最初のレースとして開催されました。

ダウンタウンのすぐ北にある島、ベル・アイルに作られた全長2.35マイルのストリートコースでのレースは、決勝のスタート前に降った雨によって序盤は全車がレインタイヤを装着してのバトルとなりました。

ウエットタイヤでのレースは最長2時間でゴールというルールで始まりましたが、グリップの低い難しい路面コンディションであったために大小さまざまなアクシデントや接触が発生し、フルコースコーションが続出。コンディションはウエットからドライへ、そしてまたウエットへ、短い時間で目まぐるしく変化していきました。このようなレースではミスのないドライビングを続けることがまずは重要となり、その上でタイヤ交換のタイミングが勝敗、そしてポジション争いに決定的な影響を与えました。

今日のレースで最高の作戦力を発揮したのはAndretti Autosportでした。カルロス・ムニョスとマルコ・アンドレッティ、2人のドライバーにドライ用タイヤでできる限り長く走らせる作戦に出た彼らは、3番手以下を大きく引き離してみせました。

47周目に1台のマシンがタイヤバリアに突っ込んでストップ。その少し前から雨脚が強くなり、コース上の水の量が危険なレベルに達したこと、雷などの気象状況から観客を守るためなどの理由により、インディカーは赤旗を出してレースをいったんストップさせました。レース時間はまだ33分が残されており、マシンをピットロードに停めて天候の回復が待たれましたが、気象状況が悪く、インディカーはレース成立を宣言し、ムニョスのキャリア初優勝が決まりました。

これにより、HondaインディV6ターボにとっては今シーズン2勝目。さらに、2位にはアンドレッティが入ったため、Hondaは今シーズン初の1-2フィニッシュを果たしました。

佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、今シーズン自己ベストとなる4番グリッドから得意のウエットレースのスタートを切り、最初の3周でトップに躍り出ました。14周目までトップを走った佐藤でしたが、1回目のタイヤ交換を行うタイミングが最初のフルコースコーションとなったことで8番手まで後退し、その後には他車との接触があって18番手まで順位を下げました。それでも佐藤にはウエットコンディションでの速さという大きな武器があり、9番手にまでばん回してみせました。雨が続けばトップ争いへと再び返り咲く可能性もあった佐藤でしたが、終盤のチャージに備えるべく行った4回目のピットタイミングが今度は早過ぎたため、赤旗が出されてレース終了となって順位ばん回のチャンスを与えられず、結果は11位でした。

明日は、今週の2レース目として行われるシリーズ第8戦が開催されます。午前11時25分から予選が行われ、決勝レースは午後3時50分にスタートします。

ホンダモータースポーツリリース

コメント
カルロス・ムニョス(優勝)
「今日の勝利は自分の望んでいた勝ち方ではありません。予定周回数を100%戦い抜き、100%の勝利を飾りたかったと思います。しかし、これもレースです。チームがすばらしい作戦を採用してくれたおかげで手に入れた勝利でもあります。少し濡れている路面でありながら、ドライコンディション用のタイヤで速いペースを保てたことも勝利につながりました。インディカー初勝利をうれしく思います。そして、明日のレースがとても楽しみです。また優勝争いができるといいですね」

佐藤琢磨(11位)
「レース中に雨が降るのは分かっていましたが、どれぐらい降るかなどは分かりませんでした。ウエットタイヤでスタートしてから、すぐに前を行く3台をパスでき、トップを走れました。リードを広げていき、タイヤを交換しようと思ったタイミングでイエローが出てしまい、イエロー中のピットストップでタイヤをドライコンディション用に交換しました。あのイエローの前にピットしていたライバルたちが先行し、私たちは順位を下げました。そして、そこからのバトルでラインを締められ、縁石に乗り上げてバランスを崩したためにポジションを争っていた相手と接触し、フロントウイングを破損しました。ピットでウイングを交換してレースに戻り、そこから順位を上げていくことができましたが、赤旗が出る少し前に最後のピットインを行ったことにより、11位となりました。レースがあのまま続いていればトップグループはピットインしたはずで、そうなれば私たちは再び上位に返り咲くことができていたと思います。明日のレースは前進あるのみ。予選も行なわれますが、予選、決勝ともにウエットコンディションでもいいですね」

アート・セントシアー|HPD社長
「カルロス・ムニョスのドライビングは完ぺきでした。そして、Andretti Autosportも完ぺきな作戦を採用していました。難しい状況、難しいレースコンディションでしたが、チームの作戦は的確で、カルロスは見事な走りで大量リードを築き上げ、キャリア初勝利へとつなげました。カルロスだけでなく、マルコ・アンドレッティもすばらしいレースを戦っていました。ドライ用タイヤで誰よりも長く走り続ける作戦が正しかった上、彼らのドライビングも見事だったことで、雨が降り出してからも後続を突き放していきました。それによってHondaは1-2フィニッシュを達成できました。ウエットコンディションのレース序盤には佐藤琢磨が他を圧倒する走りを見せました。Hondaにとってすばらしい一日となりました。明日もまた同じようにすばらしい一日にしたいと思います」

決勝リザルト
順位 No. ドライバー エンジン 周回数 タイム/差
1 26 カルロス・ムニョス Honda 48 1:30'59.4501
2 27 マルコ・アンドレッティ Honda 48 +14.8831
3 22 S.パジェノー シボレー 48 +18.6963
4 1 W.パワー シボレー 48 +29.9813
5 9 S.ディクソン シボレー 48 +32.8336
6 3 H.カストロネベス シボレー 48 +36.4851
7 41 ジャック・ホークスワース Honda 48 +38.8878
8 67 J.ニューガーデン シボレー 48 +42.3010
9 20 L.フィリッピ シボレー 48 +12'17.824
10 2 J.P.モントーヤ シボレー 47 +1Laps
 
11 14 佐藤琢磨 Honda 47 +1Laps
12 7 ジェイムス・ジェイクス Honda 47 +1Laps
13 28 ライアン・ハンターレイ Honda 47 +1Laps
17 19 トリスタン・ボーティエ Honda 47 +1Laps
18 98 ギャビー・シャヴェス Honda 47 +1Laps
19 5 コナー・デイリー Honda 47 +1Laps
21 18 ロドルフォ・ゴンザレス Honda 25 +23Laps
23 15 グレアム・レイホール Honda 5 +43Laps

ポイントスタンディング
ドライバー  順位 No. ドライバー エンジン 総合ポイント
1 2 J.P.モントーヤ シボレー 292
2 1 W.パワー シボレー 281
3 9 S.ディクソン シボレー 241
4 3 H.カストロネベス シボレー 234
5 15 グレアム・レイホール Honda 211
6 67 J.ニューガーデン シボレー 197
7 27 マルコ・アンドレッティ Honda 194
8 22 S.パジェノー シボレー 177
9 11 S.ブルデー シボレー 177
10 26 カルロス・ムニョス Honda 173
 
13 28 ライアン・ハンターレイ Honda 147
14 5 ジェームズ・ヒンチクリフ Honda 129
15 14 佐藤琢磨 Honda 126
16 7 ジェイムス・ジェイクス Honda 117
17 98 ギャビー・シャヴェス Honda 111
19 41 ジャック・ホークスワース Honda 102
21 25 シモーナ・デ・シルベストロ Honda 66
25 19 フランチェスコ・ドラコーネ Honda 38
26 0 ライアン・ブリスコー Honda 36
27 18 コナー・デイリー Honda 34
29 18 カルロス・ウエルタス Honda 31
30 0 アレックス・タグリアーニ Honda 27
31 0 ジャスティン・ウィルソン Honda 25
32 0 トリスタン・ボーティエ Honda 23
33 18 ロドルフォ・ゴンザレス Honda 19
34 0 ピッパ・マン Honda 16
35 0 ジェームス・デイビソン Honda 10
36 0 オリオール・セルビア Honda 10

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