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2015年6月 1日 (月)

INDY:佐藤琢磨が2位フィニッシュで今シーズン初の表彰台 (ホンダ)

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May 31 2015, RACE
Chevrolet Dual in Detroit Race 2

グレアム・レイホールは3回目の表彰台となる3位フィニッシュ
Hondaドライバー8人がトップ10入りを果たす

2015年5月31日(日)・決勝  
会場:ベル・アイル・レースウェイ  
天候:雨のち曇り
気温:10~11℃

ミシガン州デトロイトでのインディカーレースは週末に2レースを行うダブルヘッダーです。昨日のシリーズ第7戦ではHondaドライバーが1-2フィニッシュを飾りましたが、日曜日に行われた第8戦は朝から雨が降り続け、気温も非常に低いコンディションとなりました。午前中にスケジュールされた予選も、雨で2グループ目の走行が不可能なほどにコース上に水がたまったため、予選不成立となりました。そのため、スターティンググリッドは第7戦終了時点のポイントスタンディング通りとなりました。

レースのスタートは午後3時40分過ぎで、もう雨はほとんど止んでいました。今日のレースは路面が乾いていく中で戦われるものと見られていました。ところが、予報に反してスタート後間もなく、雨が弱いながらも降り始めました。レースが30周目を迎える頃になって雨はようやく止んだのですが、路面は濡れたままの状態が長く続き、グリップの低い路面でドライバーたちはマシンを必死にコントロールし続けました。

レースの後半戦はドライコンディション用のタイヤでバトルが繰り広げられました。しかし、昨日の第7戦と同様に、今日のレースもウエットコンディションと、多発したフルコースコーションによって2時間でチェッカーフラッグが振られることとなりました。70周の予定が、今日は2周少ない68周でのゴールとなったのです。

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佐藤琢磨は得意のウエットコンディションでの予選がキャンセルされたことを悔しがっていました。ポールポジションも狙えるはずだった予選がなくなり、ポイントスタンディングの15番手からスタート。序盤は雨、中盤からは徐々に乾いていく路面、そして終盤は完全に乾いていない路面ながら、ドライ用タイヤでの走行と、コンディションが大きく変化したレースを慎重に戦っていました。

佐藤はアクシデントに巻き込まれないよう細心の注意を払いながら、それでもウエットコンディションでの戦いを得意とする佐藤ならではの走りが見られ、ポジションを徐々に上げていきました。

38周を終えた際に2回目のピットストップを行った時点で11番手につけていた佐藤は、41周目のリスタートで1台をパスし、次のリスタート後には3周で3台をオーバーテイクしました。この後に先頭グループからピットインするドライバーが現れ、佐藤の順位は49周目に5番手、50周目には4番手に上がりました。

この後、佐藤に対するブロッキングを行ったドライバーにペナルティーが科せられ、佐藤は3番手に浮上。そして、64周目に切られたリスタートの際に、佐藤はポイントリーダーのファン・パブロ・モントーヤ(シボレー)のマシンを豪快にオーバーテイクし、2番手に上がりました。

もうゴールは目前でしたが、アクシデント発生でレースには赤旗が出され、いったんストップしました。コースの清掃などがなされてリスタートが切られ、グリーンフラッグ下でゴールが迎えられることとなりました。佐藤は最後の3ラップで残る1台を攻略すべく全力でアタックしましたが、惜しくも届かず。それでも2位でチェッカーフラッグを受けました。今シーズンの佐藤にとってのベストリザルトであり、2013年のブラジル・サンパウロでの2位以来となる表彰台フィニッシュとなりました。

3位でゴールしたのはグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)。今シーズン3回目のトップ3フィニッシュでレイホールのポイントランキングは4番手に浮上しました。

Hondaはデトロイトでのダブルヘッダーの2レースで4人が表彰台に上りました。レースの短縮がなければ、佐藤は逆転優勝を達成するチャンスさえありました。今日のシリーズ第8戦は非常に難しいコンディションであったにもかかわらず、Hondaドライバーたちが粘り強さをフルに発揮して、2位から9位まで8人がトップ10フィニッシュを果たしました。

ホンダモータースポーツリリース

コメント
佐藤琢磨(2位)
「本当に長いレースでした。しかし、ファンタスティックなバトルを戦えました。寒い中、サーキットでレースを最後まで見てくれていたファンの皆さんには、インディカーのバトルを楽しんでもらえたことと思います。今日は路面に油が出ていたのか、オーバーテイクが難しいコンディションになっていました。しかし、チームの考え出したピットタイミングがよかった上に、クルーたちがすばらしいピット作業を繰り返し施してくれたことで、1つずつ着々と順位を上げていくことができました。今日は何回リスタートを行ったのかを覚えていないぐらいですが、どれもエキサイティングでした。特に最後の数回でいいダッシュを決めることができ、何台かをパスしました。優勝まであと一歩でしたが、チームにとって大変よい結果を今日は残せたと思います」

グレアム・レイホール(3位)
「昨日はアクシデントで最下位でしたから、今日の3位は大きな意味があります。大きなダメージを受けた翌日に大きなばん回ができた。それはダブルヘッダーのよいところですね。今年3回目の表彰台で僕らは4番手へとポイントスタンディングを1つ上げました。1つ後ろのドライバーとは1点差、1つ前のドライバーとは6点差です。私たちはこの勢いを保ち、トップグループでの戦いを続けていきます。それだけの力が私たちのチームにはあると確信していますし、Honda、そしてHPDもエンジンや空力の開発、性能向上に全力を注いでくれています」

アート・セントシアー|HPD社長
「全体的に見て、Hondaにとってよい週末になりました。昨日は1-2フィニッシュを達成。今日も勝てなかったことを悔しく思いますが、2位から9位までをHondaドライバーたちが占めてくれた点はよかったと思います。Hondaと、Hondaと手を組んでパートナーとして戦っているチームにはまだまだ戦う力が残されている。それが今週末の2レースに表れていました。私たちのエンジンとマシンが持つパフォーマンスと燃費の優秀性が組み合わされば、私たちは優勝できる。今日のレースが70周で争われていたら、Hondaは勝てていたと思います。今日は私たちのチームすべてが、1台以上をトップ9でゴールさせました。これは賞賛されるべきパフォーマンス、そしてリザルトだと思います。特に、今日のレースコンディションは本当に難しいものでしたからなおさらです。全チームが見事なレースを戦っていました。中でも佐藤琢磨とA.J. Foyt Racingはすばらしく、グレアム・レイホールはチャンピオン争いのまっただ中で戦っています」

決勝リザルト
順位 No. ドライバー エンジン 周回数 タイム/差
1 11 S.ブルデー シボレー 68 2:00'38.4300
2 14 佐藤琢磨 Honda 68 +1.7644
3 15 グレアム・レイホール Honda 68 +2.3388
4 19 トリスタン・ボーティエ Honda 68 +9.7413
5 27 マルコ・アンドレッティ Honda 68 +9.9849
6 5 コナー・デイリー Honda 68 +10.5636
7 41 ジャック・ホークスワース Honda 68 +11.3614
8 28 ライアン・ハンターレイ Honda 68 +12.0563
9 98 ギャビー・シャヴェス Honda 68 +13.9912
10 2 J.P.モントーヤ シボレー 68 +14.0298
 
15 7 ジェイムス・ジェイクス Honda 67 +1Lap
22 18 ロドルフォ・ゴンザレス Honda 35 +33Laps
23 26 カルロス・ムニョス Honda 5 +63Laps

ポイントスタンディング
ドライバー  順位 No. ドライバー エンジン 総合ポイント
1 2 J.P.モントーヤ シボレー 315
2 1 W.パワー シボレー 294
3 9 S.ディクソン シボレー 252
4 15 グレアム・レイホール Honda 246
5 3 H.カストロネベス シボレー 245
6 11 S.ブルデー シボレー 228
7 27 マルコ・アンドレッティ Honda 224
8 67 J.ニューガーデン シボレー 206
9 22 S.パジェノー シボレー 193
10 83 C.キンボール シボレー 187
 
11 26 カルロス・ムニョス Honda 180
13 28 ライアン・ハンターレイ Honda 171
14 14 佐藤琢磨 Honda 166
15 98 ギャビー・シャヴェス Honda 133
16 7 ジェイムス・ジェイクス Honda 132
17 5 ジェームズ・ヒンチクリフ Honda 129
18 41 ジャック・ホークスワース Honda 128
22 25 シモーナ・デ・シルベストロ Honda 66
23 18 コナー・デイリー Honda 63
25 19 トリスタン・ボーティエ Honda 55
27 19 フランチェスコ・ドラコーネ Honda 38
28 5 ライアン・ブリスコー Honda 36
30 18 カルロス・ウエルタス Honda 31
31 48 アレックス・タグリアーニ Honda 27
32 18 ロドルフォ・ゴンザレス Honda 27
33 25 ジャスティン・ウィルソン Honda 25
34 63 ピッパ・マン Honda 16
35 19 ジェームス・デイビソン Honda 10
36 32 オリオール・セルビア Honda 10

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