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2015年6月16日 (火)

LM24:ル・マンでポルシェ919ハイブリッドが ワン・ツーフィニッシュを飾る

(C)Porsche AG. 拡大します

プレスインフォメーション 2015年6月15日
 
GTE-Amクラスでは、パトリック・デンプシーが2位を獲得

日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)の919ハイブリッドを駆るアール・バンバー(ニュージーランド)/ニコ・ヒュルケンベルグ(ドイツ)/ニック・タンディ(イギリス) 組は、FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦として開催された第83回ル・マン24時間(フランス)において、ポルシェが初めてル・マンで総合優勝してから45年後の今年、見事ワン・ツーフィニッシュを達成いたしました。ティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)/マーク・ウェバー(オーストラリア)組は2位、ロマン・デュマ(フランス)/ニール・ジャニ(スイス)/マルク・リーブ(ドイツ)組は5位を獲得しています。GTE-Amクラスでは、アメリカの俳優でもあるパトリック・デンプシーがポルシェ911 RSRのステアリングを握り、自身のレーシングドライバーとして最高の成功となる2位でチェッカーフラッグを受けました。

他のどのブランドよりも密接にル・マンと結びついているポルシェの優勝はアラン・マクニッシュ(イギリス)、ローレン・アイエロ(フランス)、ステファン・オルテリ(モナコ)が1998年に911 GT1 でワン・ツーフィニッシュを達成して以来のことで、歴代最多となる17回目の優勝を果たしました。

マティアス・ミューラーは「ワン・ツーフィニッシュで優勝できるとは想像もしていませんでした。これはチーム全員のすばらしい努力による賜物です」と語りました。

ヴゥイザッハ研究開発所の責任者であるヴォルフガング・ハッツは「参戦2年目でのワン・ツーフィニッシュは、919ハイブリッドの開発を続けてきた230人のエンジニアによる努力があってこそです」とコメントとしています。

ポルシェは昨年、WECのLMP1クラスにおける新しいレギュレーションが導入されたのに伴い、耐久レースのトップカテゴリーに復帰いたしました。ヴァイザッハで開発された中でもっとも革新的なレーシングカーである919ハイブリッドは、トレンドであるダウンサイジングターボと2つのエネルギー回生システムを採用し、合計出力は1,000馬力以上を誇ります。ポルシェは未来におけるスポーツカーに必要不可欠な最大限の効率を、レースの現場において追及しているのです。

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

この複雑なレーシングカーの極限状態におけるテストが今年のル・マン24時間において行われました。919ハイブリッドとアウディのプロトタイプカーによる激しい戦いは予選さながらの状況で繰り広げられました。ポルシェは予選において、1位から3位を獲得しただけでなく、13.629kmのコースにおけるラップタイムのレコードを塗り替えました。ピットクルーは3台で90回以上にも及ぶピットストップを、ライバルよりも早く的確な作業でこなしました。

6月13日(土)の午後3時にスタートした世界でもっとも厳しい耐久レースとして知られるル・マン24時間レースにおいて、ポルシェのLMP1プロトタイプカー、919ハイブリッドは日曜日の朝より4スティントごとにドライバーを交代する作戦を実行し、すべてのドライバーがミスなくこの戦略をこなし、チームによるピット作業も完璧なものでした。カーナンバー#19の919ハイブリッドを駆るアール・バンバー(ニュージーランド)/ニコ・ヒュルケンベルグ(ドイツ)/ニック・タンディ(イギリス) 組は一時、8位まで後退しましたが、土曜夜からトップに立ち続け、そのままトップでチェッカーを受けました。現役F1ドライバーであるヒュルケンベルグは初めてのル・マンで栄誉あるスタートドライバーを務めました。バンバーにとってもル・マン参戦は初めてのことでしたが、タンディはGTクラスにおいて2度ル・マンを経験していました。このトリオは24時間レース中、終始力強いパフォーマンスとミスのないドライビングで勝利を呼び寄せたのです。

序盤からレースをリードしていた#17のティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)/マーク・ウェバー(オーストラリア)組は、土曜午後に受けた1分間のピットストップペナルティでペースを乱され、4位まで順位を落としましたが見事に復活し、2位を獲得しました。

木曜日の予選でトップタイムを記録しポールポジションからスタートした#18は、スタート直後にジャニが#17のベルンハルトにパスされトップを交代しました。#18のドライバーたちはブレーキのスタビリティに違和感を覚えながらのレースを強いられましたが、粘り強い走りを見せ、5位を獲得しました。

LMP1担当副社長 フリッツ・エンツィンガー:「ポルシェが復帰してわずか2回目の挑戦でル・マン優勝を飾るというのは信じ難い結果です。3年半のあいだに成長したこのすばらしいチームに感謝します。当初からポルシェ取締役会が私達を100%バックアップしてくれました。達成したことが実感できるまで数日かかると思います。大勢の人々がこの夢を実現するために頑張り、最高の献身によってそれが達成できました。」

チーム監督 アンドレア・ザイドル:「このような偉業が達成できたことがまだ信じられず、言葉が見つかりません。チームがこの3年半にわたりヴァイザッハとサーキットで行ってきたタフな仕事に対するすばらしい報酬だと思います。私達は、昨年を上回る確実な準備を行ったことはわかっていましたが、この結果は想像以上です。すべて完璧だったわけではありませんが、ガレージのメカニックや戦略を立てるエンジニアなどあらゆる点で優勝レベルにありました。ピットストップは見事でした。ドライバーたちは素晴しかった。3名のドライバー、おめでとう。」

LMP1テクニカル・ディレクター アレクサンダー・ヒッツィンガー:「非常にうれしいです。ル・マンで優勝を飾れたことが信じられません。言葉が出ません。プロジェクトのために大きな情熱を注ぎ過酷な仕事を行ってきたチームには本当に満足しています。2年でこのような素晴しい開発を行うことができて、ワン・ツーフィニッシュの結果はその報酬です。」

ティモ・ベルンハルト(17号車):「19号車のチームメイトが達成した偉業には頭が下がります。すばらしいレースでした。私達も頑張りましたが、ペナルティーによる遅れを取り戻すことはできませんでした。グラベルに入ってしまったことについては、遅い車両が突然ライン変更してきました。接触を避けるために道を逸れてグラベルを走らなければなりませんでした。大事には至りませんでしたが、大きな事故につながる可能性がありました。しかしこれがレースですね。次回もあります。」

ブレンドン・ハートレー(17号車):「最終ラップで、目から涙が出ました。この結果のために一生懸命努力してきました。表彰台は夢でした。信じられません。2台のポルシェがワン・ツーフィニッシュしたことを誇りに思います。皆さん全員に感謝します。」

マーク・ウェバー(17号車):「19号車は見事でした。3名全員が抜群のレースをしました。特に夜間は、19号車が速かったです。ポルシェにとって最高の日になりました。私達も滑らかなレース運びでしたが、終盤の速さが十分ではありませんでした。ブレンドンとティモは見事でした。ポルシェを誇りに思います。私達は優勝できなかったですが、チームメイトが達成してくれました。」

ロマン・デュマ(18号車):「ポルシェにとって見事な成功となりました。残念ながら私達はトラブルのために最高のレースを行うことができませんでした。しかし最も重要なことはポルシェが優勝できることを証明したことです。それが主な目標でした。確かに私達車両にとってそれは容易なことではなかったですが、それがレースです。この成功は2012年末から私達が行ってきたあらゆる努力に対する大きな報酬となりました。」

ニール・ジャニ(18号車):「18号車のクルーにとっては良いレース結果とはなりませんでした。しかしゴールできたので選手権ポイントは稼ぐことができました。ポルシェにとって、このワン・ツーフィニッシュは本当にすばらしいです。」

マーク・リーブ(18号車):「チーム全体とポルシェにとって本当にすばらしい日となりました。私はその一員となれたことを誇りに思います。19号車と17号車の皆さんおめでとうございます。ポルシェのワン・ツーフィニッシュは本当に快挙です。私達も優勝できれば良かったのですが、残念でした。しかし今夜は私達も大いに楽しみます。」

アール・バンバー(19号車):「信じられません。すべてのスティントを楽しみました。夜から朝へと長いレースでした。少ししか休めませんでしたが、疲れはまったくありません。アドレナリンがほとばしっています。車内に異音が聞こえたような気がしましたが、ル・マンの優勝に向かっているときは、あらゆる種類の音が聞こえるのに違いありません。」

ニコ・ヒュルケンベルク(19号車):「あらゆる瞬間を楽しみました。この車は走るのが楽しくて、このように大きなサーキットを走ることも同様です。耐久レースにしてはペースが本当に速かったです。特に夜間に、温度が少し下がったときの車の走りはすばらしかったです。この非常にタフなレースに、実際に参加できるとは思っていませんでした。でもやりました。チームのおかげです。」

ニック・タンディ(19号車):「今日はすばらしい日になりました。ポルシェでル・マンの覇者になったことをまだ実感できません。」

GTE-Amクラスでは、デンプシー・プロトン・レーシングからエントリーした俳優でもあるパトリック・デンプシー(米国)が470PSを発生するポルシェ911 RSRのステアリングを握り、26万人の観客を前にしてGTE-Amクラス2位でチェッカーフラッグを受けました。彼にとってポルシェで3度目となるル・マンで一緒にチームを組んだのは、ポルシェのワークスドライバー、パトリック・ロング(米国)とマルコ・ゼーフリート(オーストリア)でした。この3人は、2015年世界耐久選手権(WEC)を初めてシーズンを通してともに戦っています。

スポーツカーの象徴ポルシェ911の第7世代をベースとし、軽量構造と洗練されたエアロダイナミクスを特徴とするポルシェ911 RSRをドライブした3人は、ル・マンで強力なチームワークを発揮して、世界で最もタフなこの自動車レースの最終フェーズでチャンスをつかみ取りました。午前中こそ若干遅れ気味でしたが、正午頃にパトリック・ロングが激しい追い上げを見せました。12度目のル・マンでのスタートから得た経験とノウハウを駆使し、#77ポルシェのポテンシャルを知り尽くしていた彼は、順位を3位まで戻し、成功への基礎を築きました。ル・マン初参戦となったマルコ・ゼーフリートが最終スティントで完璧な走りを見せ、最終的に2位でチェッカーを受けました。

ポルシェ チーム・マンタイからエントリーした911 RSRをドライブするミヒャエル・クリステンセン(デンマーク)/リヒャルト・リーツ(オーストリア)/イェルク・ベルクマイスター(ドイツ)組も、残り3時間半の時点では、表彰台を射程圏内に収めていました。しかし、修理のための2度のピットストップで30分以上を費やし、3位に食い込むことはできませんでした。そのチームメートのパトリック・ピレ(フランス)/フレデリック・マコヴィッキ(フランス)/ヴォルフ・ヘンツラー(ドイツ)組は、トランスミッションエリアの不具合のために、スタート後1時間でル・マンの夢を打ち砕かれていました。

レース後のコメント
モータースポーツ部門責任者フランク=シュテッフェン・バリサー博士:「今日はポルシェにとって記念となる日です。ポルシェにとって17回目となるル・マン総合優勝へと導いたドライバーたちのことを、みな誇りに思っています。ただし、GTに関しては、ル・マンに期待していた結果は得られませんでした。戦略的にはうまくいき、91号車は良いレースをしましたが、911 RSRにトラブルが発生して後退を余儀なくされました。それだけに、GTE-Amクラスで戦った同じ設計の911 RSRを駆るパトリック・デンプシー/パトリック・ロング/マルコ・ゼーフリート組が2位というすばらしい成績を収めたのは喜ばしいことです」

911 RSR #91のドライバー
リヒャルト・リーツ:「ル・マンでの1週間は悲喜こもごもでした。予選では、わずか1.6秒遅れでした。私の最初のスティントは、タイヤと熱によって非常に困難なものとなりました。しかし、その後は911 RSRは徐々に改善されました。順調に走ることができ、夜には2位につけていたこともあります。その後、ショックアブソーバーに問題が発生しましたが、何もすることができませんでした。いずれにせよ、多くのことを学びました。私にとってル・マンは今なお非常に特別で、かけがえのないレースです。すでに私は来年のル・マンを楽しみにしています」
ミヒャエル・クリステンセン:「私の最初のル・マンは忘れられない体験でした。始まる前からチームメートたちはこのレースのことを絶賛していましたが、実際はあらゆる点で私の期待を上回るものでした。今回はハッピーエンドとはならなかったのは残念なことです」
イェルク・ベルクマイスター:「非常に変化に富んだレースでした。期待していたペースをつかむことはできませんでしたが、しばらくの間、よい走りを見せることができました。表彰台に立てればよかったのですが、残念ながら24時間レースに付きもののトラブルに阻まれました。それでも、私にとってル・マンは一年のクライマックスとなるものでした」

911 RSR #77のドライバー
パトリック・デンプシー:「ル・マンはすばらしいレースです。ここで戦うことは、つねに得がたい経験です。私達にとってレースの最後の1時間は特にタフなバトルになりましたが、チーム全員が最善を尽くしてくれたため、幸いなことに表彰台に立つことができました。ここ数週間、数カ月間のハードワークは、それだけで報われました。私はチームを誇りに思っています」
パトリック・ロング:「何というレースでしょう。ル・マンでのスピードは中途半端なものではなく、私の最後のスティントはやさしいものではありませんでした。私が一番気にかけていたのは、マシンを最後まで無傷の状態に保つことでした。私が12回のル・マン参戦から学んだことが1つあるとすれば、それは、重要な局面ではマシンは無傷である必要があり、無傷であって初めてチャンスは訪れるのだ、ということです。パトリックとル・マンに臨むのはこれが3回目ですが、私達はつねに一緒に表彰台に立つことを夢見てきました。今やっとその夢が実現しました」
マルコ・ゼーフリート:「最後のフェーズでは、何度も危機的な状況に遭遇しました。そうした場面は、マシンの中から眺めるよりも、ピットから眺めるほうがハラハラする気がします。私にとって初めてのル・マンでした。大きな敬意を抱きながらスタートし、レースが進むにつれてレースにのめり込んでいきました。ル・マンは凄いレースですが、最初から最後までこれほどのスピードが持続するとは思ってもみませんでした。タフな仕事でしたが、チームはすべてを的確に行っていました」

世界耐久選手権(WEC)第4戦は、8月30日、ニュルブルクリンクで開催されます。

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