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2015年6月30日 (火)

NASCAR:カイル・ブッシュが今季初勝利! “チェイス”入りへ大きな一歩 (トヨタ)

2015年6月29日
トヨタ自動車(株)モータースポーツマーケティング部 

 この週末はスプリント・カップ・シリーズ戦のみがカリフォルニアのロードコース、ソノマで開催。戦略の違いで激しく順位が入れ替わる展開となったが、最後のコーションでピットインしたカイル・ブッシュが残り5周で首位を奪い、負傷による開幕11戦欠場から、復帰後5戦で今季初勝利を挙げた。

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第16戦 Toyota/Save Mart 350


開催日:6月28日

カイル・ブッシュが今季初勝利!
“チェイス”入りへ大きな一歩

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今季初勝利を挙げたカイル・ブッシュ 

 6月28日(日)、米国西部カリフォルニア州ソノマのロードコース、ソノマ・レースウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第16戦「Toyota/Save Mart 350」が開催された。
 ソノマはカリフォルニアワインで有名なナパ・バレーの丘陵地帯に位置する、高低差を活かしたレイアウトのロードコース。NASCARのカップ・シリーズでは年に2戦のみロードコース戦が行われるが、今大会はその初戦となる。
 ソノマではトヨタは過去3勝。2008年にカイル・ブッシュ、2012年にクリント・ボウヤーが勝利。また、今季よりトヨタに移籍したカール・エドワーズは昨年勝利を挙げている。
 NASCARのロードコース戦は1周が長く、グリーン下でのピットでも周回遅れになりにくいため、グリーン下での積極的なピット戦略が採られる。燃料をフルに入れた状態で40周前後走行出来るため、計算では2回のピットで走り切れることとなるが、タイヤの摩耗によるペースダウンも考慮し、3回ピット作戦を採るチームも多い。
 今季より、カップ・シリーズのロードコース戦仕様の車両は降雨時にも走行出来るように規定が変更されたが、今大会は一度も雨に見舞われることなく、カップ・シリーズ初のウェットレース実現にはならなかった。

 26日(金)午後に2度の練習走行を行い、27日(土)午前11時15分より予選開始。マット・ケンゼスが3番手、練習走行でも好調だったボウヤーが6番手、デイビッド・レーガンが9番手、カイル・ブッシュが11番手、エドワーズが14番手、デニー・ハムリンが15番手で続き、9台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。

トヨタモータースポーツニュース

 28日(日)はカリフォルニアらしい好天。第9戦リッチモンドに続き、今秋に米国での発売が開始されるFCV「MIRAI」のペースカーの先導の下、午後0時22分、1周1.99マイルロードコースを110周(218.9マイル:約350km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
 序盤は大きな順位変動の無いまま各車周回。そんな中、タイヤの不調で徐々に順位を落としていたハムリンが16周目にグリーン下でピットイン。翌々周にはカイル・ブッシュも同様のトラブルでピットへ向かった。
 22周目にクラッシュ車両によりこの日最初のイエローコーション。ケンゼス、エドワーズらまだピットに入っていなかった車両がこのタイミングでピットへ向かうのに対し、5位走行中のボウヤーはピットインを粘る作戦でトップ浮上。ピットインしたばかりのためコース上に残ったカイル・ブッシュが4位で27周目に再スタートが切られると、未ピットの上位3台に対し、タイヤの新しいカイル・ブッシュがその優位性を活かし、僅か2周で首位に立った。
 その翌周、18位前後でレーガンと争っていた車両が接触からクラッシュ。破損したタイヤバリアを修復するため、10分ほどの赤旗中断となった。
 ここでボウヤーがピットインし、20位以下へ後退。再スタート後は、カイル・ブッシュが首位を逃げ、これを追うライバルとの激しい首位争いが展開された。
 44周目、25位を走行していたケンゼスが左リアタイヤのパンクに見舞われスローダウン。しかし、コーションは出ず、何とかピットへ戻ったケンゼスだったが、周回遅れの41位へと大きく順位を落としてしまった。
 イエローコーションは出ないまま、レースは中盤戦を迎え、カイル・ブッシュ、レーガンらは2度目のピット作業を終えたが、エドワーズとボウヤーはピット作業を引っ張る戦略に。68周目にようやくエドワーズ、翌周ボウヤーがピットへ。しかし、残り周回は40周以上と、最後まで走り切るのはやや難しいタイミング。
 73周目、グリーン下でカイル・ブッシュ、レーガンらが3度目となるピットに入った直後、周回遅れとなっていたJ.J.イェリーがクラッシュ。この日3度目のイエローコーションに。最後まで無給油で走り切れるぎりぎりのタイミングということもあり、上位勢は一斉にピットへ。幸運にも直前にピットインしていたカイル・ブッシュとレーガンはピットに向かわずポジションアップ。ボウヤーとエドワーズも燃費戦略を採り、ボウヤー2位、カイル・ブッシュ5位、レーガン6位、エドワーズ7位での再スタートが切られた。
 カイル・ブッシュがポジションアップを伺う後方で、6位を争っていたレーガンとエドワーズが接触。2台は共にスピンを喫し壁にクラッシュ。上位を争っていた“トヨタ カムリ”が一気に2台失われる不運なアクシデントとなってしまった。
 コース修復と清掃のための長いイエローコーションの後、残り26周で再スタート。4位で再スタートしたカイル・ブッシュは上りのS字で1台パスすると、2位のボウヤーを猛追。88周目にボウヤーをパスしたが、ボウヤーも離されることなく、94周目に再逆転。終盤、2台の“トヨタ カムリ”が激しい2位争いを繰り広げた。
 残り10周が見えてきた109周目、メカニカルトラブルに見舞われた車両によりこの日5度目のイエローコーション。このタイミングで、首位の車両がコース上に残ったのに対し、その直後にいたボウヤーとカイル・ブッシュはピットロード入り口で急激にラインを変えピットイン。
 パンクにより一時は周回遅れになっていたものの、直前のイエローで“ラッキー・ドッグ”を獲得していたケンゼスは、ここでコース上に残り一気にポジションアップ。ケンゼスを含む5台がコース上に残り、ボウヤーが6位、カイル・ブッシュが7位で、残り7周での再スタートとなった。
 再スタート直後のS字コーナーでボウヤーが前を行くケンゼスをかわそうとした際に、ケンゼスは行き場を失い一気に後退。その隙を突いてカイル・ブッシュは4位へ。カイル・ブッシュは更に2台をパスし、1周で2位へ浮上。翌々周にはついに首位を奪還した。
 ボウヤーもこれに続き、終盤に来て“トヨタ カムリ”の1-2体制に。しかし、その後方からは後続が猛追。カイル・ブッシュの実兄であるカート・ブッシュ(シボレー)が、2位のボウヤーをテール・トゥ・ノーズでコーナー毎に攻め、懸命にボウヤーが防戦する展開となった。
 残り2周、ホワイトフラッグを目前にした最終コーナーでボウヤーはインをつかれ、3位に後退。首位のカイル・ブッシュは2位に浮上した実兄からの追い上げを受けるファイナルラップとなったが、猛追を最後まで凌ぎ、逃げ切ったカイル・ブッシュがトップでチェッカー。今季初勝利を挙げた。ボウヤーは3位フィニッシュ。
 負傷により開幕より11戦を欠場したカイル・ブッシュだが、第12戦の復帰より、5戦目での初勝利となった。カイル・ブッシュにとってこの勝利はカップ・シリーズでのキャリア30勝目。トヨタに移籍してから26勝目となる。
 今季の“チェイス”システムは勝利数の多さで選出されるため、この勝利はカイル・ブッシュにとって“チェイス”入りへの非常に大きな一歩となった。しかし、“チェイス”入りは同時にドライバーズランキングでも上位30位以内に入っていることが必要となる。11戦欠場したカイル・ブッシュは、現在30位と136ポイント差の37位につけており、これからの10戦でランキング30位以内に入れば“チェイス”進出が決まる。

 次戦第17戦は7月5日(日)、米国南東部フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われる。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「信じられない。回復を支えてくれた医療チームや、スポンサー、チームの全員に本当に感謝している。“チェイス”入りについては、まず一歩を踏み出せた。これからは毎週勝利を狙って無理をする必要がなくなる。着実にトップ3,トップ5,トップ8でフィニッシュしてポイントを稼いでいくことに専念出来る。もちろん、更なる勝利は助けになるが、まずは一刻も早くランキングトップ30に入ることだ。足はちょっと痛みがあるが、予想していたほどではなかった。今の気分を説明するのは難しい。ここソノマではここ10年勝者が変わってきたが、私が2008年以来の勝利を挙げてこの記録を破ることが出来た。長かった。兄との1-2フィニッシュが出来たというのも最高だ」 

第16戦 Toyota/Save Mart 350 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 11 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 110
2 2 41 カート・ブッシュ シボレー 110
3 6 15 クリント・ボウヤー トヨタ カムリ 110
18 15 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 110
21 3 20 マット・ケンゼス トヨタ カムリ 110
29 30 83 マット・ディベネデット トヨタ カムリ 109
32 43 26 ジェブ・バートン トヨタ カムリ 109
39 9 55 デイビッド・レーガン トヨタ カムリ 78
40 14 19 カール・エドワーズ トヨタ カムリ 78
41 34 23 J.J.イェリー トヨタ カムリ 71

選手権 ポイント表

ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 616
2 マーティン・トゥルークス・Jr. シボレー 563
3 ジョーイ・ロガーノ フォード 559
9 マット・ケンゼス トヨタ 479
13 デニー・ハムリン トヨタ 438
16 クリント・ボウヤー トヨタ 430
17 カール・エドワーズ トヨタ 405
25 デイビッド・レーガン トヨタ 304
36 マット・ディベネデット トヨタ 163
37 カイル・ブッシュ トヨタ 125
39 ジェブ・バートン トヨタ 97
42 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 32
43 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 26
45 マイク・ウォレス トヨタ 8
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 シボレー 726
2 フォード 656
3 トヨタ 632

※結果及びポイントは暫定 

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