« INDY:4ストップ作戦でマルコ・アンドレッティが5位フィニッシュ (ホンダ) | トップページ | LM24:Audi、通算14回目のルマン総合優勝獲得に全力を尽くす »

2015年6月 9日 (火)

NASCAR:3台の“トヨタ カムリ”がトップ10フィニッシュ、トラック・シリーズでは“トヨタ タンドラ”が1-2

2015年6月8日
トヨタ自動車(株)モータースポーツマーケティング部 

 スプリント・カップ・シリーズが“トリッキー・トライアングル”ポコノで開催され、マット・ケンゼスが6位、カイル・ブッシュ9位、デニー・ハムリン10位で3台の“トヨタ カムリ”がトップ10フィニッシュ。テキサスでのキャンピング・ワールド・トラック・シリーズでは、首位独走のエリック・ジョーンズがバッテリートラブルで後退、ベテラン マット・クラフトンと若手のダニエル・サレスが首位を争ったがクラフトンがこれを制し今季3勝目。“トヨタ タンドラ”は1-2フィニッシュを飾った。

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第14戦 Axalta 'We Paint Winners' 400


開催日:6月7日

3台の“トヨタ カムリ”がトップ10フィニッシュ
マット・ケンゼスが6位 

15nascar15_1

トヨタ勢最上位の6位フィニッシュを果たしたマット・ケンゼス(#20)

 6月7日(日)、米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第14戦「Axalta 'We Paint Winners' 400」が開催された。
 1周2.5マイル(約4km)、独特の3角形をしたポコノのオーバルコースは、3つのコーナー全てが異なる特徴を持ち、“トリッキー・トライアングル”の愛称を持つ難コース。1周に要する時間が50秒程と長く、グリーンピットでも周回遅れになりにくいため、戦略等でロードコースに近いとも言われる。
 このコースでは、トヨタは過去に3勝。うち2勝をデニー・ハムリンが挙げている。ハムリンはトヨタ移籍以前を含めると通算4勝を挙げており、ポコノを得意としている。
 また、今季のシリーズ戦復帰3戦目となるカイル・ブッシュも過去2回の2位など、4割近いトップ10フィニッシュ率を誇っており、トヨタ勢4人目の“チェイス”入りを目指し活躍に期待がかかった。

 5日(金)正午からの練習走行を経て、午後4時45分より予選開始。前々戦シャーロットでトヨタ移籍後初勝利を挙げたカール・エドワーズが最前列2番手グリッドを確保。ハムリンが8番手、カイル・ブッシュ10番手。マット・ケンゼスが19番手で続き、9台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。

トヨタモータースポーツニュース

 7日(日)午後1時21分、2.5マイルトライアングルオーバルを160周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。最前列2番手のエドワーズは好スタートで首位を奪うと、14周にわたって首位を走行した。
 序盤はイエローコーションが出ない展開に。1周の長いポコノでは、燃料をフルに入れて、およそ30周強周回が可能となっているが、ハンドリングに苦しむカイル・ブッシュは9位走行中の23周目、やや早めにグリーンピット。給油、タイヤ交換とともに調整を行った
 続いて他の車両も次々にグリーンピット。ここで、ややタイミングを遅らせ、30周目にピットに向かったケンゼスが、痛恨のピットロードスピード違反ペナルティを受けてしまった。
 全車がグリーンピットを終えた時点で、エドワーズが4位、ハムリン7位、カイル・ブッシュ9位、ペナルティを受けたケンゼスは、上位勢から大きく離されたものの、かろうじて周回遅れにはならず、25位を走行。
 49周目、コース上の異物によりこの日最初のイエローコーションが出されると、全車ピットへ。首位と同一周回に留まっていたケンゼスは、上位グループとの差を詰めての再スタートとなった。
 再スタート後、15周でスピン車両によるイエローコーションが出されると、ピット戦略が分かれた。トヨタ勢ではカイル・ブッシュのみがピットへ。コース上に残ったエドワーズが3位、ハムリン5位、セッティング調整が当たり、追い上げていたケンゼスもここで6位に浮上。カイル・ブッシュは20位へ後退。しかし、73周目に再スタートが切られると、新品タイヤの優位性を活かしたカイル・ブッシュが一気に順位を取り戻していった。
 レースが折り返しを過ぎた87周目、タイヤパンク車両によりこの日3度目のイエローコーション。ここで数台がピットに向かわず、タイヤ2本交換としたカイル・ブッシュは7位へジャンプアップ。タイヤを4本交換したエドワーズ、ケンゼス、ハムリンはそれぞれ15位、18位、20位で再スタート。
 3ワイド、時に4ワイドでの激しい再スタートバトルとなる中、トヨタ勢は着実にポジションアップを果たしていった。
 残り39周でクラッシュ車両によりイエローコーション。燃料を給油して、最後まで走り切れるぎりぎりのタイミングでのコーションとなった。トヨタ勢は全車タイヤを4本交換。カイル・ブッシュ6位、ケンゼス8位、ハムリン14位、エドワーズ18位で、残り35周での再スタート。
 その後は、再スタート後数周でクラッシュによりイエロー、という展開が3回に渡って繰り返されることとなったが、カイル・ブッシュ、ケンゼス、ハムリンらトップ10圏内の上位勢はピットインせず。エドワーズはピットへ向かい、充分な給油と新しいタイヤで最後の逆転を狙った。
 しかし、残り16周での再スタート後は、1列の隊列になると大きな順位の変動は無いままチェッカー。ケンゼスがトヨタ勢最上位の6位。カイル・ブッシュが9位で今季初のトップ10フィニッシュ。ハムリンが10位で、“トヨタ カムリ”は3台がトップ10フィニッシュを果たした。
 トヨタ勢4人目の“チェイス”入りを目指すカイル・ブッシュは、ランキングで一つポジションを上げ39位へ。“チェイス”入りの条件の一つであるランキング30位とは、現時点で151ポイント差となっている。

 次戦第15戦は6月14日(日)、米国北東部ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイで行われる。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

ドライバー マット・ケンゼス:
「我々の“トヨタ カムリ”は本当に速かった。6位フィニッシュを果たした車両としては、私のキャリア史上最速の車両だっただろう。結果以上に好調で、トップ3が狙えたと思う。上位の2台は別格だったが、それ以外のライバルとは互角に戦うことが出来たのは、良い兆候だと思う。ここポコノは私個人ではあまり得意ではないだけに、今日は素晴らしい“トヨタ カムリ”に助けられた」

ドライバー カイル・ブッシュ:
「スタート時は望み通りの仕上がりとは言えなかったが、クルーチーフが何度かの調整で良い調子にしてくれた。このコースでは走行しているポジションが非常に重要だが、クルーチーフによる2本タイヤ交換の好判断で、いくつかポジションを上げ、それを守り切ることが出来た。最後の2回のコーションは我々には逆風だった。次戦ミシガンでは更に上を狙う」

ドライバー デニー・ハムリン:
「今日はレースの大半を5位から10位くらいの間で、着実に走れたと思う。コース上でのポジションが重要なコースだが、ピット戦略で何台かに先行され、追い上げを余儀なくされた。何とかトップ10フィニッシュできたが、あと4つか5つ上のポジションは狙えたはずだ。とはいえ、全体的に見ればまずまずの一日だった。今週は大きなトラブル無く戦うことが出来たので、来週以降へ向けたプログラムは更に進化させられるはずだ」 

第14戦 Axalta 'We Paint Winners' 400 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 3 78 マーティン・トゥルークス・Jr. シボレー 160
2 5 4 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 160
3 9 48 ジミー・ジョンソン シボレー 160
6 19 20 マット・ケンゼス トヨタ カムリ 160
9 10 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 160
10 8 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 160
15 2 19 カール・エドワーズ トヨタ カムリ 160
22 23 15 クリント・ボウヤー トヨタ カムリ 160
23 21 55 デイビッド・レーガン トヨタ カムリ 160
32 41 83 マット・ディベネデット トヨタ カムリ 158
33 40 26 ジェブ・バートン トヨタ カムリ 158
36 37 23 J.J.イェリー トヨタ カムリ 155

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 559
2 マーティン・トゥルークス・Jr. シボレー 520
3 ジミー・ジョンソン シボレー 481
9 マット・ケンゼス トヨタ 415
13 デニー・ハムリン トヨタ 379
16 カール・エドワーズ トヨタ 368
17 クリント・ボウヤー トヨタ 354
23 デイビッド・レーガン トヨタ 290
36 マット・ディベネデット トヨタ 143
38 ジェブ・バートン トヨタ 78
39 カイル・ブッシュ トヨタ 77
42 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 32
43 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 26
45 マイク・ウォレス トヨタ 8
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 シボレー 636
2 フォード 577
3 トヨタ 544

※結果及びポイントは暫定 
 

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第7戦 WinStar World Casino 400

開催日:6月5日

ベテランと若手の首位争い。
マット・クラフトンが3勝目。ダニエル・サレスは2戦連続2位

15nascar15_2

今季3勝目を挙げたマット・クラフトン 

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第7戦「WinStar World Casino 400」が6月5日(金)に米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで開催された。
 この週末、スプリント・カップ・シリーズは離れたポコノでの開催。トラック・シリーズは単独開催で、シリーズレギュラーと若手スポット参戦のドライバーで競われた。トヨタでは、今季よりエクスフィニティ・シリーズにレギュラー参戦している23歳のメキシコ人ドライバー、ダニエル・サレスがカイル・ブッシュ・モータースポーツの51号車をドライブする。サレスは今季のトラック・シリーズで、7戦中6戦に出走し、全レースでトップ10フィニッシュ。前戦ドーバーでは2位に入っており、初勝利に期待をかけての参戦となった。
 年に2回シリーズ戦が行われるテキサスでは、トヨタはこれまでに13勝。2012年の2戦はジョニー・ソーターが連勝。昨年6月の大会では、2年連続シリーズチャンピオンのマット・クラフトンが勝利を挙げている。

 4日(木)の2回の練習走行を経て、5日(金)決勝を前に、午後5時15分から予選が行われ、今季シリーズにフル参戦している、19歳になったばかりのエリック・ジョーンズが今季2度目となるポールポジションを獲得。クラフトンが2番手、サレスが3番手、ソーターが4番手で続き、“トヨタ タンドラ”が予選トップ4を独占。ティモシー・ピーターズが7番手、18歳のカナダ人ドライバー、キャメロン・ヘイリーが8番手で続き、8台の“トヨタ タンドラ”が決勝へと進んだ。

 予選に続き、午後8時19分、1.5マイルオーバルを167周(250.5マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタートした。序盤からエリック・ジョーンズとクラフトンが激しく首位を争ったが、10周目にエリック・ジョーンズが首位を奪い返すと、その後は後続との差を広げ独走態勢に。
 19周目にこの日最初のイエローコーションで全車ピットへ。このピットでクラフトンが前に出たが、再スタートでエリック・ジョーンズが首位を奪還した。
 31周目、クラッシュ車両によりイエローコーションが出されたが、上位勢はピットに入らず。最前列に並んだエリック・ジョーンズとクラフトンは、再スタート後、3周にわたってサイド・バイ・サイドでの首位争いを展開。このバトルもエリック・ジョーンズが制すると、再び後続との差を広げていった。
 序盤の2度のコーションのあとはなかなかコーションが出ず、燃料をフルに入れた状態から約54周ほど走れる同コースで、2度目のコーションでピットインしなかった上位勢が、75周目あたりからピットイン。全車がグリーンピットを終えた79周目に、エリック・ジョーンズは首位に復帰し、その時点で2位との差は5秒以上に広がっていた。
 レース折り返しを目前にした82周目にこの日3度目のイエローコーション。グリーンピットから間もないため、ほとんどの車両がピットに向かわず、コース上に残る中、首位独走中だったエリック・ジョーンズが、バッテリー電圧降下のトラブルに見舞われ、バッテリーを交換するためピットイン。交換作業に時間を取られ、周回遅れの16位に後退してしまった。
 首位を独走していたエリック・ジョーンズが大きく後退してしまったことで、再スタート後の上位争いはクラフトンと、それを追うサレスの2台に絞られた。
 120周目過ぎからこの日2度目となるグリーンピット開始。周回遅れの最上位、“ラッキー・ドッグ”のポジションにつけていたエリック・ジョーンズは、イエローコーションを待ち、ピットインを粘ったがコーションは出ず、エリック・ジョーンズも130周目にグリーンピット。しかし、コースに戻ってすぐに不調を感じ、再びバッテリーを交換するためにピットへ。これで3周遅れとなってしまった。
 残り20周、5位を走行していたピーターズがエンジントラブルで無念のリタイア。コーションが出されると、全車最後の争いへ向けピットへ。
 クラフトンとサレスが最前列に並び、残り14周で再スタートが切られると、2台はサイド・バイ・サイドでの激しい首位争いを展開。ややクラフトンが先行したかと思われたが、残り6周でスピン車両によりイエローコーションとなり、レースは最後の2周スプリントに。
 この最後の2周も、クラフトンとサレスのサイド・バイ・サイドバトルとなったが、最後は0.569秒差でサレスを抑えきったクラフトンがトップチェッカー。今季3勝目を挙げた。
 サレスは2戦連続の2位フィニッシュ。ソーターが4位、ヘイリーが7位、カイル・ブッシュ・モータースポーツから出場している25歳、ジャスティン・ボストンが8位で今季4度目のトップ10フィニッシュ。23歳のベン・ケネディも10位で今季3度目のトップ10フィニッシュとなった。エリック・ジョーンズは2州遅れの15位フィニッシュとなった。

 次戦第8戦は6月13日(土)に米国中部イリノイ州マディソンのゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイで開催される。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

ドライバー マット・クラフトン:
「再スタートは心配だった。その前の再スタートで盛大にタイヤをスピンさせてしまった。チームメイトのジョニー・ソーターに感謝したい。最後の一つ前の再スタートで後方から良いプッシュをしてくれて、おかげで最後の再スタートでは上手く言った。長いサイド・バイ・サイドのバトルになったが、チームが諦めずに素晴らしい“トヨタ タンドラ”を仕上げてくれたおかげで勝てた。今季3勝目を挙げることが出来て本当に嬉しいが、満足はしていない。本当に満足するのは、最終戦ホームステッドでしかるべき場所にいられたときだ」

ドライバー ダニエル・サレス:
「再スタートで他に何か出来たかは分からない。チームオーナーのカイル(ブッシュ)から、レースをもっとハードに戦うためのアドバイスをもらわなければならないだろう。我々の“トヨタ タンドラ”は非常に速かったが、イン側のラインでは若干オーバーステア気味だった。新しいタイヤではサイド・バイ・サイドで数周のバトルが出来たが、タイヤが摩耗してくるとクラッシュの可能性が増し、何度か危なかった。クラッシュは望んでいなかったので、2位という結果には満足している。しかし、本当に勝利はすぐ手の届くところに来ていると感じている。もうすぐ得られるはずだ」 

第7戦 WinStar World Casino 400 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 2 88 マット・クラフトン トヨタ タンドラ 167
2 3 51 ダニエル・サレス トヨタ タンドラ 167
3 5 05 ジョン・ウェス・タウンリー シボレー 167
4 4 98 ジョニー・ソーター トヨタ タンドラ 167
7 8 13 キャメロン・ヘイリー トヨタ タンドラ 167
8 11 54 ジャスティン・ボストン トヨタ タンドラ 167
10 12 11 ベン・ケネディ トヨタ タンドラ 167
15 1 4 エリック・ジョーンズ トヨタ タンドラ 165
21 7 17 ティモシー・ピーターズ トヨタ タンドラ 147

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 マット・クラフトン トヨタ 305
2 タイラー・レディック フォード 280
3 エリック・ジョーンズ トヨタ 273
4 ジョニー・ソーター トヨタ 257
6 キャメロン・ヘイリー トヨタ 215
9 ティモシー・ピーターズ トヨタ 207
10 ジャスティン・ボストン トヨタ 205
11 ベン・ケネディ トヨタ 201
20 マット・ティフト トヨタ 111
39 グレイ・ゴールディング トヨタ 27
45 ジェシー・リトル トヨタ 14
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 314
2 フォード 294 
3 シボレー 291
4 RAM 0

※結果及びポイントは暫定 

|

« INDY:4ストップ作戦でマルコ・アンドレッティが5位フィニッシュ (ホンダ) | トップページ | LM24:Audi、通算14回目のルマン総合優勝獲得に全力を尽くす »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: NASCAR:3台の“トヨタ カムリ”がトップ10フィニッシュ、トラック・シリーズでは“トヨタ タンドラ”が1-2:

« INDY:4ストップ作戦でマルコ・アンドレッティが5位フィニッシュ (ホンダ) | トップページ | LM24:Audi、通算14回目のルマン総合優勝獲得に全力を尽くす »