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2015年6月30日 (火)

WTCC:レース2でミケリス選手が2位表彰台を獲得、タルクィーニ選手は14番手から追い上げ、5位入賞を果たす(ホンダ)

Et150629006hノルベルト・ミケリス (C)Honda Motor Co Ltd.

2015年6月28日(日)・決勝  
会場:ポール・リカール・サーキット(3.841km)
天候:晴れ  気温30℃  コースコンディション:ドライ

世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、第7戦フランス大会の決勝レースを迎えました。

前日の予選で「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のティアゴ・モンテイロ選手は7番手、ガブリエーレ・タルクィーニ選手は14番手、ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)のノルベルト・ミケリス選手は8番手、「ニカ・レーシング(Nika Racing)」のリカルド・ライデル選手は17番手となり、その番手と同じスタートポジションで、レース1に臨みました。

Et150629001h

ティアゴ・モンテイロ (C)Honda Motor Co Ltd.
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午後0時45分から開始されたレース1では、ミケリス選手が絶好のスタートを切り、ポジションを早々と2つ上げました。タルクィーニ選手も好ダッシュを決めてポジションを上げます。1周目終了時点で、ミケリス選手が6番手、モンテイロ選手が8番手、タルクィーニ選手は10番手、ライデル選手は14番手となります。3周目に、モンテイロ選手は前のマシンをパスして7番手に浮上。タルクィーニ選手も同じ周に、前を行くマシンがピットインしたため、9番手にポジションを上げました。タルクィーニ選手は5周目に前車をパスして8番手となり、Honda Civic WTCCがレース中盤に6番手~8番手のポジションを固めます。その後、モンテイロ選手とミケリス選手は非常に接近した状態で追い上げましたが、ポジションを上げることはできず、16周のレースをフィニッシュ。ミケリス選手が6位、モンテイロ選手が7位、タルクィーニ選手が8位で入賞を果たし、ライデル選手は入賞目前まで追い上げましたが11位でした。

Et150629003h

ガブリエル・タルキーニ (C)Honda Motor Co Ltd

午後2時からのレース2では、リバースグリッドによりミケリス選手が3番手、モンテイロ選手が4番手からのスタートとなりました。スタートでは、ポールポジションのマシンがジャンプスタートを犯す波乱の幕開けとなりました。好スタートを切ったミケリス選手は2番手に、モンテイロ選手は3番手にポジションを上げて1周目を終えます。2周目には、トップを走行していたポールシッターがペナルティーでピットインすると、ミケリス選手がトップに。モンテイロ選手がそれに続き、Honda Civic WTCCが1-2態勢となりました。しかし7周目、後続の激しいアタックを受けたモンテイロ選手は、バトルの末にスピンして接触。マシンにダメージを受け、ピットに戻ってリタイアとなってしまいました。援護を失ったミケリス選手は、後続を抑えながらレース終盤までトップを守りましたが、14周目にパスされて2番手にポジションダウン。一方、14番手からスタートしたタルクィーニ選手は、レース1同様、スタートから追い上げを開始し、1周目に11番手ポジションを上げました。その後は毎周ポジションを上げ、8周目には5番手となる好走をみせました。ライデル選手も17番手から徐々にポジションを上げ、11周目には入賞圏内の10番手に浮上します。

そのままポジションは入れ替わらずにレースが終わり、ミケリス選手は2位となり、今季3度目の表彰台を獲得。14番手から追い上げたタルクーニ選手は5位、復帰初戦となるライデル選手は10位となり、Honda Civic WTCCはレース1に続いて3台が入賞を果たしました。

第7戦フランス大会の結果、Hondaはマニュファクチャラーズ選手権で428ポイントを獲得して2位を保っています。ドライバーズ選手権では、モンテイロ選手が114ポイントで4位、ミケリス選手が112ポイントで6位、タルクィーニ選手が110ポイントで7位、ライデル選手が4ポイントで18位となっています。

また、ファクトリードライバー以外の選手に与えられる「ヨコハマ・トロフィー」選手権において、ミケリス選手は102ポイントでランキングトップを守っています。

ホンダモータースポーツリリース

コメント
ガブリエーレ・タルクィーニ選手(8位/5位)
「かなり激しい戦いでした。いいスタートを切りましたが、レース2では私の前で突然止まるマシンがいて、それを避けるために方向を急に変えたので勢いを失いました。その後、ばん回することができ、5位でポイントを獲得できてうれしかったです」

ティアゴ・モンテイロ選手(7位/16位)
「マシンの進歩という点では、今週末の出来に満足しています。レースでのスピードはあり、週末を通して向上させることができました。レース2では、いいスタートを切りました。そして、16周ずっと後続を抑え続けるのは難しいと分かっていましたが、全力を尽くしました。アクシデントが起きるまでは、レースを心から楽しんでいました。ミケリス選手と一緒に快走していて、絶対に1-2フィニッシュでレースを終えたいと思っていたのに、マシンへのダメージが大きく、レースを続けられず、非常に悔しい思いです」

ノルベルト・ミケリス選手(6位/2位)
「レースを終えたとき、優勝できなくてがっかりしていました。レースの95%をトップで走っていた場合、優勝できるものだと確信し始めるからです。もちろん、強力なライバルが後ろにいれば、100%集中していなければならないのは承知していました。しかし、ライバルがオーバーテイクしてきたときのスピードを見て、トップの座を守るのが大変だと気づきました。私にはどうすることもできず、それ以上はアタックできませんでした。やれるだけのことはやりましたが、勝つには運が足りなかったのかもしれません。次は優勝できるようにがんばります」

アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表
「我々はレースでのペースはいいと思っていましたが、それを証明できたので満足しています。レース1で3台がトップ10に入りましたし、レース2では表彰台を獲得し、もう少しで1-2フィニッシュでした。タルクィーニ選手は両レースで一生懸命にがんばり、彼らしさと固い決意を見せてくれました。ライバルに対しては厳しい週末となりましたが、この結果を出すためにチームが懸命に努力してくれたことをうれしく思っています」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「レース2で1-2態勢となったときには、なんとか後続を抑え込めるかと思ったのですが、モンテイロ選手のスピンによって少し厳しい展開になり、優勝はできませんでした。2位のミケリス選手や両レースで追い上げて入賞を果たしたタルクィーニ選手を見て分かるように、レースでのペースは悪くありません。しかしながら、予選での速さをもっと上げることが必要で、エンジン、車体ともにさらなる向上を目指します。次戦のポルトガル大会はモンテイロ選手の母国であり、ヨーロッパラウンド最後の戦いです。ぜひとも前半戦を締めくくるいい戦いができるようにがんばります」

決勝リザルト
レース1  順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
1 9 S.ローブ シトロエン 16 24'38.108
2 68 Y.ミュラー シトロエン 16 +6.020
3 37 J.ロペス シトロエン 16 +7.147
4 33 M.キン・ハ シトロエン 16 +9.102
5 3 T.チルトン シボレー 16 +12.638
6 5 ノルベルト・ミケリス Honda 16 +16.032
 
7 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 16 +16.286
8 2 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 16 +20.888
11 19 リカルド・ライデル Honda 16 +31.802
レース2  順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
1 37 J.ロペス シトロエン 16 24'50.700
2 5 ノルベルト・ミケリス Honda 16 +1.449
3 33 M.キン・ハ シトロエン 16 +2.156
4 68 Y.ミュラー シトロエン 16 +3.165
5 2 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 16 +12.071
6 7 H.ヴァレンテ シボレー 16 +16.645
 
10 19 リカルド・ライデル Honda 16 +24.009
16 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 7 +9Laps

ポイントスタンディング
ドライバー  順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1 J.ロペス シトロエン 282
2 Y.ミュラー シトロエン 243
3 S.ローブ シトロエン 208
4 ティアゴ・モンテイロ Honda 114
5 M.キン・ハ シトロエン 113
6 ノルベルト・ミケリス Honda 112
 
7 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 110
18 リカルド・ライデル Honda 4
21 ネストール・ジロラミ Honda 1

マニュファクチャラー 順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 シトロエン 621
2 Honda 428
3 ラーダ 186

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