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2015年7月22日 (水)

INDY:ライアン・ハンターレイが今シーズン初勝利、アイオワでの2連勝を飾る (ホンダ)

In150719101h(C)Honda Motor Co Ltd.

2015年7月18日(土)・決勝  
会場:アイオワ・スピードウェイ  
天候:晴れ  気温:28~31℃

佐藤琢磨はサスペンショントラブルによるアクシデントで19位

2015年のインディカー・シリーズはすでに終盤戦を迎えています。全16戦がスケジュールされており、今週末のアイオワ・スピードウェイでのレースは13戦目。これが終れば残すは3レースのみです。アメリカ大陸の中央付近に位置するアイオワ州。その州都デ・モインの西40マイルほどのところに作られた、小さいながらもチャレンジングなオーバルコースである全長0.894マイルのアイオワ・スピードウェイは、今年もナイトレースとして開催されました。

コーナー部には最大14度のバンクがつけられ、そこを走るインディカーには今年からエアロキットが装着されており、より大きなダウンフォースを生み出すようになっています。全長が1マイル以下の小さなコースであっても、インディカーはハイスピードでの周回が可能。今年のレースも凄まじいバトルとなりました。
レースはまだ太陽が西の空に残っている夜7時50分過ぎにスタートし、折り返し点の150周を過ぎたころになって、ようやく地平線に陽が沈みました。そこからは気温も路面温度も下降線をたどり、マシンのハンドリングには徐々に影響が出てきました。

In150719103h

コンディションに合わせてマシンに小さな調整を加え、ハイスピードを保ち続けたのは予選9番手のライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)でした。100周をかけて6番手まで浮上し、2度目のピットストップのあとにトップ5入りを果たしました。チームのピットクルーたちも奮闘し、195周目からのフルコースコーション中に行ったピットストップで、2番手にポジションアップ。その後に順位を下げるシーンもありましたが、238周目に行った最後のピットストップのあと、ピットタイミングの異なるライバルたちの後方グループを走った際に、トラフィック内でのハンドリングのよさを武器にポジションを上げました。262周目から出されたフルコースコーション中にトップに躍り出ると、残り23周で切られたリスタートからは、レースリーダーの座をだれにも明け渡すことなく300周のゴールへと飛び込みました。今シーズン13戦目で9人目のウイナーが誕生した瞬間でした。
12年インディカー・チャンピオンのハンターレイですが、15年シーズンはこれが初勝利。通算15勝目はアイオワでの2年連続となる勝利、そしてアイオワのショートオーバルでの3勝目となりました。Andretti Autosportはアイオワ・スピードウェイで驚異的な6連勝という記録を打ち立てました。

ポイントスタンディング3位でアイオワ入りしたフォンタナウイナーのグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、17番手スタートから序盤にして上位へ進出。ピットでのエンジンストールで1周遅れに陥ったシーンもありながら、そこから見事な巻き返しを図り、4位でゴールしました。レイホールは獲得ポイントを403点へと伸ばし、ポイントスタンディングは3位から2位へと一つ浮上。残る3レースで初のチャンピオンを目指した戦いを展開します。
今年のデトロイトでキャリア初優勝を挙げているカルロス・ムニョス(Andretti Autosport)も、アイオワでの激しいバトルを戦い抜いて5位となりました。そして、11年にアイオワで優勝しているマルコ・アンドレッティ(Andretti Autosport)は7位でゴールしました。さらに、ライアン・ブリスコー(Schmidt Peterson Motorsports)は19番手スタートから8位。4人のHondaドライバーたちがトップ10フィニッシュを果たしました。

In150719105h

佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は8列目イン側の15番グリッドからスタート。序盤はタイヤの空気圧がコンディションにマッチしていなかったためにスピードに乗りきれず、ピットストップごとに調整を行ってハンドリングの向上を目指しました。しかし、一度よくなったマシンが、コンディションが涼しくなってきたことで再びバランスを失い、苦しい走りが続いていました。それでも1周の遅れをフルコースコーションを利用して取り戻し、レースが終盤に入ってからマシンのハンドリングをベストに仕上げることに成功。トップ10、そしてさらに上位を目指しましたが、261周目のターン1に飛び込んだ直後にマシンの右フロントサスペンションが壊れ、カーナンバー14をつけたマシンはセーフティバリアに突っ込み、レースを終えました。

次戦は1週間のインターバルのあと、オハイオ州ミッドオハイオ・スポーツカー・コースで開催されるHondaインディ200アット・ミッドオハイオとなります。

ホンダモータースポーツリリース

コメント
ライアン・ハンターレイ(優勝)
「私はアイオワ・スピードウェイが大好きです。僕らのチームも同じです。9戦目で7度目の勝利を記録できたなんて、本当にすばらしいことだと思います。今日の私たちはマシンがとてもよかったと思います。走り出しで3番手のタイムを出し、予選のフィーリングもいいものでした。レースの序盤は苦しみ、勝てる自信はありませんでした。しかし、太陽が沈んで状況は一転しました。ピットストップでフロントウイングのセッティングを変更したことで、マシンは息を吹き返しました。最後のリスタートからが勝負になると分かったとき、勝てるチャンスがあることを確信しました。そして、実際にライバルを突き放すことができました。僕らのマシンは最高のバランスを手にしていたからです。チームが最高の仕事をしてくれたからこそ、つかめた勝利です。チームにとって本当にうれしい、大きな勝利となりました」

グレアム・レイホール(4位)
「右リアタイヤの空気が抜けたり、ギアシフトができなくなったり、大変なレースでした。アイオワでのレースは4速や5速にシフトチェンジを頻繁に行うことが必要なんですが、それができずに戦うことを強いられていました。私たちは優勝したライアン・ハンターレイよりも確実に速かったと思います。それだけに悔しいですね。シフトに問題がないときは次々とライバルたちをパスできました。それにしても、今日のレースでは体力を使い果しました。今晩はぐっすり眠りたいと思います。マシンは速く、競争力がありました。ロングランでの安定感も備えており、それが最終的に自分たちの助けになっていました。リスタートでは高いラインでアグレッシブに走りましたが、それも効果を発揮していました。私たちは今日のレースを戦い抜いて、ポイントスタンディングで2位に浮上しました。Hondaのためにチャンピオンシップを獲得することができると、そう信じています。残るは3レースですが、そのうちの2つのサーキットで私たちは非常に強力であると考えているからです」

佐藤琢磨(19位)
「スタートからタイヤの空気圧で苦しみました。コンディションに合わせたタイヤのセッティングを見つけるのは本当に難しいですね。非常にデリケートで、1度目のピットストップで調整してよくなったものが、次のピットストップのあとにまた悪くなりました。自分たちはダウンフォースの量が少なかったと思います。完全に夜になって、気温なども下がったレース終盤では、自分たちはようやくハンドリングをよくすることができました。しかし、タイミングが少し遅すぎましたね。そして、最後にはサスペンションが壊れてしまいました。次戦は大好きなミッドオハイオのロードコースです。本当に久しぶりのロードコースでのレースになりますから、とても楽しみです」
アレン・ミラー|HPDレース・チーム・リーダー
「ライアン・ハンターレイにはアイオワでの2年連続優勝と、Andretti Autosportのアイオワ6連勝に対して、おめでとうと言いたいと思います。HPDの関係者にもおめでとう、そしてありがとうと言いたいですね。みんながハードワークを重ねてきました。それが今日のレースでの勝利につながったのです。また、グレアム・レイホールがシフタートラブルによる2周の遅れを取り戻し、4位でゴール。ポイントスタンディングで2番手に浮上したことも大いに賞賛したいと思います。次戦のミッドオハイオで私たちはさらなる勝利を重ねるために戦います。サーキットには多くのHonda関係者、そしてHondaファンが集まってくれることでしょう」

決勝リザルト
順位 No. ドライバー エンジン 周回数 タイム/差
1 28 ライアン・ハンターレイ Honda 300 2:03'50.3315
2 67 J.ニューガーデン シボレー 300 +0.5046
3 8 S.カラム シボレー 300 +2.8451
4 15 グレアム・レイホール Honda 300 +4.6579
5 26 カルロス・ムニョス Honda 300 +6.8921
6 20 E.カーペンター シボレー 300 +7.4884
7 27 マルコ・アンドレッティ Honda 300 +8.4296
8 5 ライアン・ブリスコー Honda 300 +10.5332
9 11 S.ブルデー シボレー 300 +11.8013
10 1 W.パワー シボレー 300 +12.1472

12 19 トリスタン・ボーティエ Honda 299 +1Lap
13 41 ジャック・ホークスワース Honda 299 +1Lap
15 7 ジェイムス・ジェイクス Honda 299 +1Lap
16 98 ギャビー・シャヴェス Honda 299 +1Lap
17 25 ジャスティン・ウィルソン Honda 297 +3Laps
19 14 佐藤琢磨 Honda 260 +40Laps
23 18 ピッパ・マン Honda 136 +164Laps

ポイントスタンディング
ドライバー
順位 No. ドライバー エンジン 総合ポイント
1 2 J.P.モントーヤ シボレー 445
2 15 グレアム・レイホール Honda 403
3 9 S.ディクソン シボレー 397
4 3 H.カストロネベス シボレー 391
5 1 W.パワー シボレー 390
6 11 S.ブルデー シボレー 366
7 27 マルコ・アンドレッティ Honda 358
8 67 J.ニューガーデン シボレー 352
9 10 T.カナーン シボレー 324
10 22 S.パジェノー シボレー 294

11 26 カルロス・ムニョス Honda 281
12 28 ライアン・ハンターレイ Honda 278
14 14 佐藤琢磨 Honda 240
15 7 ジェイムス・ジェイクス Honda 213
16 98 ギャビー・シャヴェス Honda 211
17 41 ジャック・ホークスワース Honda 202
21 5 ジェームズ・ヒンチクリフ Honda 129
22 19 トリスタン・ボーティエ Honda 123
23 5 ライアン・ブリスコー Honda 108
24 18 コナー・デイリー Honda 81
26 25 シモーナ・デ・シルベストロ Honda 66
28 18 ピッパ・マン Honda 59
30 25 ジャスティン・ウィルソン Honda 51
31 18 ロドルフォ・ゴンザレス Honda 40
32 19 フランチェスコ・ドラコーネ Honda 38
34 18 カルロス・ウエルタス Honda 31
35 48 アレックス・タグリアーニ Honda 27
36 19 ジェームス・デイビソン Honda 10
37 32 オリオール・セルビア Honda 10

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