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2015年7月13日 (月)

WTCC:Honda Civic WTCCが両レースで表彰台を獲得

Et150713004h(C)Honda Motor Co Ltd.

レース1でミケリス選手が、レース2でタルクィーニ選手がそれぞれ3位でフィニッシュ

2015年7月12日(日)・決勝  
会場:ヴィラ・レアル(4.6km)
天候:晴れ  気温:レース1/27℃、レース2/33℃  
コースコンディション:ドライ

世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、第8戦ポルトガル大会の決勝レースを迎えました。ヨーロッパでのシリーズ最後の大会は朝から快晴となり、多くの観客が母国のドライバーである、「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のティアゴ・モンテイロ選手の応援に訪れ、コース周辺やスタンドを埋め尽くしました。

Et150713008h

Et150713011h

午前11時45分から始まったレース1では「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手が4番手、Castrol Honda World Touring Car Teamのガブリエーレ・タルクィーニ選手が5番手、モンテイロ選手が6番手、「ホンダ・レーシングチーム・スウェーデン(Honda Racing Team Sweden)」のネストール・ジロラミ選手が12番手からスタートしました。
スタートでは3番手のマシンが出後れ、ミケリス選手、タルクィーニ選手、モンテイロ選手らは、それをうまくかわしてポジションを上げます。1周目を終え、ミケリス選手が3番手、タルクィーニ選手が4番手、モンテイロ選手が5番手となりました。2周目に入ると、ジロラミ選手のマシンが電装系にトラブルを抱え、ピットインします。市街地コースであるヴィラ・レアルは、コース幅が狭く、オーバーテイクできるポイントがほとんどないため、その後はポジションの変動はなく、13周のレースはオープニングラップのポジションのままフィニッシュを迎えました。3位に入ったミケリス選手は、前戦フランスに続いての表彰台獲得となりました。

ホンダモータースポーツリリース

午後5時20分から行われたレース2では、リバースグリッドによりモンテイロ選手が5番手、タルクィーニ選手が6番手、ミケリス選手が7番手でスタートしました。スタートで好ダッシュをみせたモンテイロ選手でしたが、追い抜こうとした前車と接触してコントロールを失い、コースサイドのウオールに激突してリタイアとなります。3台がリタイアとなったこのアクシデントにより、セーフティカーが導入されました。この時点でタルクィーニ選手が4番手、ミケリス選手が5番手、ジロラミ選手が9番手となります。
レースは5周にわたりセーフティカーの先導が続き、6周目に再開しました。再開後、3番手を狙ってプッシュを続けたタルクィーニ選手は、10周目にライバルをパスして3番手にポジションを上げます。また、ミケリス選手も同じタイミングでポジションを上げて4番手に。レースは13周目に発生したアクシデントで赤旗中断となり、そのまま終了となりました。タルクィーニ選手は3位、ミケリス選手は4位、ジロラミ選手は8位となり、タルクィーニ選手は今季2度目の表彰台を獲得。ジロラミ選手は2度目の入賞を果たしました。
第8戦ポルトガル大会の結果、Hondaはマニュファクチャラーズ選手権で487ポイントを獲得して2位をキープ。また、ドライバーズ選手権では、ミケリス選手が141ポイントで5位、タルクィーニ選手が138ポイントで6位、モンテイロ選手が124ポイントで7位、ジロラミ選手が5ポイントで18位となっています。ファクトリードライバー以外の選手に与えられる「ヨコハマ・トロフィー」選手権においては、ミケリス選手が両レースともに1位となり、123ポイントでランキングトップを守っています。

コメント
ガブリエーレ・タルクィーニ選手(4位/3位)
「予選で問題が起き、Q3ではうまくいかなかったのが残念ですが、両レースを通してマシンは絶好調でした。おそらく、シーズンで最もよかったと思います。レース2のスタートでは、モンテイロ選手が目の前で大クラッシュに見舞われましたが、このアクシデントで突然通り抜ける道ができたので運がよかったです。リスタートで前車にアタックするだけのスピードがあったので、3位を狙いに行きました。左に、右に、外側から、内側からと一生懸命アタックして、最終的に捕らえることができ、表彰台を得られてよかったです」
ティアゴ・モンテイロ選手(5位/リタイア)
「クラッシュにより少し頭痛があり、足がペダルの間に挟まりましたが、それ以外は大丈夫です。レース2では、とてもいいスタートを切りました。アクシデントの要因かもしれませんが、前を走るラーダの2台はスタートが遅かったので、そのすき間を通ろうとしました。すると、同じ方向に2台が寄ってきました。よく起こりがちなことですが、市街地サーキットなのであまりスペースがありません。私はすでに間に入っていて引き下がることができませんでしたが、軽く接触するだけかもしれないと思いました。ところが、残念なことに想像以上に激しく、車輪同士が接触して右の車輪が壊れてしまいました。ここは非常に難しいコースです。楽しいですが、マシンとドライバーへの負担が大きいです。ここに関して多くのストーリーを聞いていますが、皆がこのコースに興奮する理由が分かりました」
ノルベルト・ミケリス選手(3位/4位)
「レース2は、波乱に満ちたレースとなりました。スタートでは前でアクシデントが起き、巻き込まれないようにするにはどのラインを選ぶべきか判断が難しくなりました。その後は、後続が私をパスするのは難しいと分かっていたので、フロントタイヤに負担をかけすぎないように考えてレースをするように心がけました。レース1での表彰台はとてもうれしいです。予選を終えてみて、表彰台のチャンスがあると分かっていましたから、決め手となるのはもちろんスタートでした。とても集中し、いいスタートを切って前を抜くことができました。あとは集中して、ミスをしないように一生懸命努力しました。最初に走った瞬間から、このサーキットが大好きになりました。レイアウトだけでなく、雰囲気もとてもよいです」
アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表
「ミケリス選手、タルクィーニ選手の表彰台獲得はうれしいですが、モンテイロ選手のアクシデントは残念です。今回も、終始すばらしいレーススピードを披露しました。難しいサーキットでの厳しい週末となりましたが、チームはいいパフォーマンスを見せてくれました」
堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「予選からマシンは好調で、決勝に向けてさらにバランスをよくするために、ウイングの調整やブーストコントロールの微調整などを行いました。レースでのHonda Civic WTCCのペースはよく、それを生かして両レースで表彰台に上がれたことはうれしく思います。レース2でのモンテイロ選手のクラッシュは残念でしたが、マシンが好調であり、彼の母国レースということで、優勝を狙ったチャレンジの結果だったと思うので仕方ありません。シーズンは後半戦に向けて2カ月のブレイクに入りますが、その間はテストを行い、マシンを速くする努力も続けます。次戦は日本大会、ツインリンクもてぎでのレースです。日本のファンの皆さんにHonda Civic WTCCの活躍をお見せできるようがんばりますので、応援をよろしくお願いします」
決勝リザルト
レース1
順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
1 37 J.ロペス シトロエン 13 26'23.906
2 9 S.ローブ シトロエン 13 +1.519
3 5 ノルベルト・ミケリス Honda 13 +5.391
4 2 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 13 +5.711
5 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 13 +9.402
6 33 M.キン・ハ シトロエン 13 +12.807

17 29 ネストール・ジロラミ Honda 5 +8Laps
レース2
順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
1 33 M.キン・ハ シトロエン 11 26'44.910
2 68 Y.ミュラー シトロエン 11 +5.573
3 2 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 11 +10.812
4 5 ノルベルト・ミケリス Honda 11 +11.982
5 37 J.ロペス シトロエン 11 +12.423
6 10 N.キャッツバーグ ラーダ 11 +15.177

8 29 ネストール・ジロラミ Honda 11 +16.060
18 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 0 -

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