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2015年10月 6日 (火)

NASCAR:トヨタ勢4人が“チェイス”第2ラウンド進出!

2015年10月6日
トヨタ自動車(株)モータースポーツマーケティング部 

「モンスター・マイル」ドーバーで“チェイス”の第3戦が行われ、カイル・ブッシュが2位フィニッシュ。僅差で次ラウンド進出を決め、トヨタ勢は4名が“チェイス”第2ラウンドへ進出することとなった。エクスフィニティ・シリーズは降雨で練習走行、予選共に行われないまま決勝を迎え、デニー・ハムリンとカイル・ブッシュが前半戦を支配したが、後半惜しくもかわされ、2位、3位でフィニッシュ。ラスベガスで行われたキャンピング・ワールド・トラック・シリーズでは、最後燃費戦となり、走り切ったティモシー・ピーターズが2位フィニッシュとなった。

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第29戦 AAA 400

開催日:10月4日

カイル・ブッシュが2位フィニッシュ
トヨタ勢4人が“チェイス”第2ラウンド進出!
 

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2位でフィニッシュし“チェイス”次ラウンド進出を決めたカイル・ブッシュ(#18)と7位に入ったマット・ケンゼス(#20)

 

 10月4日(日)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第29戦「AAA 400」が開催された。
 滑りやすいコンクリート舗装の路面を持ち、「モンスター・マイル」の愛称を持つドーバーでは春と秋の2戦が行われているが、トヨタは2008年と2010年の春大会でカイル・ブッシュが勝利。また、マット・ケンゼスとカール・エドワーズもトヨタ移籍以前にそれぞれ2勝、1勝を挙げている。
 シーズン終盤の10戦で選抜された上位ドライバーによりタイトルが争われるプレーオフ“チェイス”は、3戦ごとに4人が脱落していくラウンドシステムとなっており、今大会は最初の“チャレンジャー16”の最終戦となる。今大会を終えた時点で未勝利かつポイントランキングで上位12名に入っていない場合“チェイス”から脱落となる。
 トヨタ勢では、“チェイス”第1戦でデニー・ハムリン、第2戦でケンゼスが勝利を挙げており、この2名は次ラウンド進出が確定。また、未勝利ながら好成績を続けているエドワーズも、今大会32位以上でフィニッシュすれば次ラウンド進出となる。
 前戦不運なクラッシュで37位に終わったカイル・ブッシュは現在当落線上の13位につけているが、11位以降の4人が2ポイント差で競っており、今大会、ライバルよりも上位でフィニッシュするか、勝利が必須となる。ドーバーで2勝を挙げているカイル・ブッシュの活躍に期待がかかった。
 トヨタ勢は今季後半戦に入って好調ぶりを見せており、直近の13戦で10勝。この全てを挙げているジョー・ギブズ・レーシングは、ここ3戦連続で1-2フィニッシュを飾っており、今大会も1-2フィニッシュを飾れば、NASCARが行われて以来の新記録となる。

 2日(金)に練習走行と予選が予定されていたが、悪天候のため、この日の走行セッションは全てキャンセルに。規定に則り、決勝のスターティンググリッドはオーナーズポイント(車両ゼッケンにかけられる)で決定され、ケンゼスがポールポジション、ハムリンが2番手、エドワーズが3番手、カイル・ブッシュが13番手につけ、9台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。
 翌3日(土)も朝方は雨が残ったものの、変更された忙しいスケジュールの合間を縫い、カップ・シリーズの練習走行が短時間ながら2度にわたって実施された。

トヨタモータースポーツニュース

 4日(日)、空は雲に覆われているもののドライコンディションとなり、午後2時51分、1マイルオーバルを400周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタートした。
 最前列のケンゼスとハムリンは並んで綺麗なスタートを切ったが、ケンゼスが先行。遅れたハムリンは後続の追撃を受け、2周目にはポジションを上げてきたエドワーズにもかわされ4位へ後退。4周目にいきなり39番手スタートのジェブ・バートンがバランスを崩した車両に接触されクラッシュ。コーションとなったが、上位勢はピットインせず、再びケンゼスとハムリンが1-2で再スタート。
 しかし、25周目、猛烈な速さで追い上げてきたケヴィン・ハーヴィック(シボレー)の先行を許し、ケンゼスとハムリンは2位、3位へと後退。この間にカイル・ブッシュは7位までポジションを上げた。
 40周目にコンペティション・コーションが出され、全車ピットへ。ここで3位につけていたハムリンは素晴らしいピット作業に助けられ、首位でピットアウトしたが、痛恨のピットロードスピード違反。29位へ後退。
 再スタート後、ケンゼス、エドワーズ、カイル・ブッシュが3-4-5位で上位2台を追う展開に。中でもカイル・ブッシュが好ペースで順位を上げていき、57周目には2位へ。
 このスティントは長いグリーンランとなり、上位3台はそれぞれ5秒ほどの大差をつけての単独走行に。一方、ハムリンは後方グループの中でポジションアップに苦しみ、89周目には周回遅れとなってしまった。
 まもなくグリーンピットかと思われた112周目にコース上の異物によりイエローコーション。全車ピットへ。カイル・ブッシュ2位、エドワーズ4位、ケンゼス6位、このレースで勝つことが“チェイス”次ラウンド進出の条件となるクリント・ボウヤー8位、ハムリンは1周遅れの21位で再スタート。エドワーズとケンゼスが好スタートを切ってカイル・ブッシュに続き、3台の“トヨタ カムリ”が首位を追った。
 再び長いグリーンランとなり、上位勢は順位変動ないまま、それぞれの差が開いていき単独走行に。まだ給油ピットには早い175周目、8位走行中のボウヤーがホイールに不調を感じて予定外のグリーンピット。2周遅れの25位に後退してしまった。
 192周目、またもまもなくグリーンピットかというタイミングで、バートンがこの日2度目のクラッシュを喫しイエローコーション。全車ピットへ。このコーションは、ピットロード付近に野鳥が迷い込み、この排除でやや長い13周にわたった。
 206周目、カイル・ブッシュ2位、エドワーズ4位、ケンゼス5位で再スタート。カイル・ブッシュが2位争いを繰り広げる後方で、エドワーズとケンゼスはサイド・バイ・サイドのまま数周にわたって4位争い。僅かに接触し、バランスを崩したケンゼスは8位へと後退。
 231周目にコース上の異物でイエローコーション。全車ピットへ。前のコーションから26周ということもあり、カイル・ブッシュは2本タイヤ交換作戦を採り、首位へ浮上。4本交換したエドワーズとケンゼスは5位、8位。周回遅れ最上位の16位につけていたハムリンは、この日2度目となるピットロードスピード違反を取られ、20位に後退。
 237周目の再スタートで、カイル・ブッシュは首位をキープしたが、この日圧倒的な速さを見せたハーヴィックの追撃は抑えきれず、248周目に2位へ後退。
 その後、タイヤの差もあり一時は5秒近くまで首位と2位との差は広がったが、その後じりじりとカイル・ブッシュは追い上げ、その差を2秒以内にまで詰めた310周目、クラッシュ車両によりこの日6度目のイエローコーション。16位走行中のボウヤーが“ラッキー・ドッグ”を獲得し、首位と同一周回に復帰した。
 最後まで走り切るのにぎりぎりの周回となり、全車ピットへ。カイル・ブッシュは2位をキープしたが、6位につけていたエドワーズは、ホイール脱着のトラブルでもう2回のピットインを強いられ、首位と同一周回最後尾の16位へ後退。集団から大きく引き離されての再スタートとなってしまった。
 317周目の再スタートでは出遅れ4位に後退したカイル・ブッシュだったが、じりじりとポジションを取り戻し、342周目に2位へ復帰。カイル・ブッシュと“チェイス”次ラウンド進出を競うライバルもトップ10圏内を走行しており、1ポイントが重要となる、息を呑むような順位争いが続いた。
 残り50周を切った354周目、クラッシュ車両によりイエローコーション。ここで、6位走行中のケンゼスのみがコース上に残り、他の車両はピットへ。カイル・ブッシュは5位で再スタート。しかし、スタートダッシュでケンゼスは3位に後退。カイル・ブッシュが4位へ。
 残り29周、エンジンブロー車両によりこの日8度目のイエローコーション。ここでようやくハムリンが“ラッキー・ドッグ”を獲得。上位勢はコース上に残ったが、エドワーズとボウヤーはピットへ。ケンゼス3位、カイル・ブッシュ4位、エドワーズ11位、ボウヤー15位、ハムリン18位で残り24周での再スタート。この時点の暫定ポイントでは、カイル・ブッシュは“チェイス”次ラウンド脱落ラインから4ポイント差と、最後まで気の抜けないレースとなった。
 2列目アウト側のカイル・ブッシュは好スタートを切り、サイド・バイ・サイドのバトルを制して2位浮上。
 残り10周を切ると、カイル・ブッシュと“チェイス”次ラウンド当落を競うライバルが3位、4位へとポジションを上げ、7台が3ポイント差で争う大混戦に。
 しかし、カイル・ブッシュは2位で逃げ切り、1ポイント差の11位で“チェイス”次ラウンド進出を決定。エドワーズも15位でフィニッシュし、ランキング5位で進出を決めた。ボウヤーは惜しくも脱落となったが、トヨタ勢は4名が次戦第30戦からの3戦を12名で争う“コンテンダー12”ラウンドへの進出を果たすこととなった。
 次ラウンドに進出した12名は、ボーナスポイント無しの3000ポイントに全員リセットされ、次戦からの3戦での上位8名が進出する第3ラウンド“エリミネイター8”へ向けて戦うこととなる。

 次戦第30戦は10月10日(土)、米国東南部ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイで行われる。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

※チェイス・システム:
レギュラーシーズン26戦終了時点での、シーズン中の勝者とランキング上位から、選抜された16名のみがタイトル獲得の権利を与えられ、残り10戦でチャンピオンを争う(レースは最後まで43台で実施される)。この10戦のうち最初の3戦は16名が2000点プラスボーナスポイントにリセットされて争う“チャレンジャー16”ラウンド。このラウンドの3戦で勝利するか、ランキング上位12台に入ることで次の“コンテンダー12”へ進出。ここでポイントは全員3000点にリセットされる。このラウンドも3戦での勝者及びランキング上位8人が続く3戦“エリミネイター8”へ進み、ポイントは全員4000点にリセット。このエリミネイター・ラウンドの3戦での勝者及びランキング上位の4名が5000点にリセットされ、最終戦ホームステッドで最上位フィニッシュを果たしたドライバーがシリーズチャンピオンとなる。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「練習走行の時間が限られる中、素晴らしい仕事で素晴らしい“トヨタ カムリ”を仕上げてくれたチームとクルーチーフに感謝する。楽しいレースだった。我々の“トヨタ カムリ”は今日2番目の速さで、2位でフィニッシュ出来た。今日の4号車(ケヴィン・ハーヴィック:シボレー)は光のように速く、誰も彼を捕まえられなかっただろう。ポイントについては考えていなかった。ベストを尽くし、2位を走り続けるだけだった。幸運にも2位フィニッシュで次ラウンド進出を果たすことが出来た。これでポイントがリセットされるので、続く3戦は着実に、良いレースを戦いたい」

ドライバー カール・エドワーズ:
「トヨタドライバーとして、我がチームの4人全員が次ラウンド進出を決められたのは素晴らしい。我々は右フロントホイールのボルトかハブかのトラブルで遅れることとなったが、何とか次ラウンド進出出来るだけの順位でフィニッシュ出来て幸運だった。レースは長いグリーンフラッグランがあり、楽しかった。これでまた振り出しに戻って、一からの戦いとなる。プレッシャーがあるのは確かだが、この3戦戦ってきたように、次の3戦も着実に戦い続けなければならない」 

第29戦 AAA 400 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 15 4 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 400
2 13 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 400
3 12 88 デイル・アーンハート・Jr. シボレー 400
7 1 20 マット・ケンゼス トヨタ カムリ 400
14 16 15 クリント・ボウヤー トヨタ カムリ 400
15 3 19 カール・エドワーズ トヨタ カムリ 400
18 2 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 400
22 28 55 デイビッド・レーガン トヨタ カムリ 398
34 37 83 マット・ディベネデット トヨタ カムリ 391
35 42 26 J.J.イェリー トヨタ カムリ 390
43 39 23 ジェブ・バートン トヨタ カムリ 186

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 マット・ケンゼス トヨタ 3000
2 ジョーイ・ロガーノ フォード 3000
3 デニー・ハムリン トヨタ 3000
4 カール・エドワーズ トヨタ 3000
9 カイル・ブッシュ トヨタ 3000
16 クリント・ボウヤー トヨタ 2048
26 デイビッド・レーガン トヨタ 576
35 マット・ディベネデット トヨタ 319
38 ジェブ・バートン トヨタ 172
43 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 32
44 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 26
46 マイク・ウォレス トヨタ 8
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 シボレー 1273
2 トヨタ 1228
3 フォード 1200

NASCAR XFINITY SERIES
第28戦 Hisense 200

開催日:10月3日

降雨に翻弄されたレースで
デニー・ハムリンとカイル・ブッシュが2-3位

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前半戦を支配するも、2位、3位フィニッシュとなったデニー・ハムリン(#20)とカイル・ブッシュ(#54) 

 10月3日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第28戦「Hisense 200」がドーバー・インターナショナル・スピードウェイで開催された。
 同シリーズで年間2戦が行われているドーバーでは、トヨタは過去に6勝。うちカイル・ブッシュが5勝、デニー・ハムリンが1勝を挙げている。

 この週末は、接近しているハリケーンの影響により大きくスケジュールが変更された。2日(金)に予定されていたエクスフィニティ・シリーズの練習走行他の走行は全てがキャンセルとなり、3日(土)午前中に併催の地方シリーズ戦が順延となった関係で、その時間に予定されていたエクスフィニティ・シリーズの予選はキャンセル。
 決勝のスターティンググリッドは規定に則り、ここまでのオーナーズポイントで決定されることとなり、カイル・ブッシュが2番手、デニー・ハムリンが7番手、今季よりシリーズにフル参戦している23歳のメキシコ人ドライバー、ダニエル・サレスが13番手。10台の“トヨタ カムリ”が決勝に進むこととなった。
 また、3日(土)も朝方はまだ雨が残り、地方シリーズ戦の順延に伴い3日(土)朝8時半へ時間を変更し予定されていた練習走行セッションもキャンセルに。今大会は、一切の事前走行のないまま決勝レースに臨むこととなった。

 昼前には一旦雨は止み、地方シリーズ決勝の後、カップ・シリーズの練習走行が行われるも、こちらも途中で降雨により短縮終了。その後、雨が止んだため“トヨタ タンドラ”が搭載する“エア・タイタン”システムで路面を乾燥させ、ほぼ予定通りの午後3時32分に1マイルオーバルを200周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタートした。
 最前列イン側2番手グリッドのカイル・ブッシュが好スタートを見せ、首位を奪取。15周目にクラッシュ車両によりイエローコーションが出されたが、まもなくコンペティション・コーションが予定されていたため、上位勢はピットインせず。再スタートが切られてすぐに再びクラッシュでコーションとなったため、これがコンペティション・コーション。全車ピットへ。
 カイル・ブッシュは首位をキープ。先の再スタートで6位から4位へと順位を上げていたハムリンが好ピットでカイル・ブッシュに続く2位へと浮上した。
 33周目の再スタートでは、カイル・ブッシュが首位を守る一方、ハムリンは4位へ後退。しかし、40周目には3位、50周目には2位へとポジションを上げ、首位カイル・ブッシュとの1-2体制となった。
 今大会は決勝前に走行機会が無かったため、2度のコンペティション・コーションが予定されており、66周目に2度目のコンペティション・コーションが出された。全車ピットへ向かい、1台がタイヤ2本交換作戦を採ったにもかかわらず、4本交換でこれを抑えきったカイル・ブッシュが首位をキープ。ハムリンは4位、序盤戦でトップ10へとポジションを上げたサレスが9位で再スタート。
 この再スタートでもカイル・ブッシュは首位を守り、まもなくハムリンが2位へ。2台の“トヨタ カムリ”が後続を引き離す展開となった。
 首位カイル・ブッシュと2位ハムリンとの差が1秒ほど、3位とは7秒もの大差をつけ、レースは折り返しの100周を越えた。
 106周目、19位を走行していたケール・コンリーが、バランスを失った車両に接触されクラッシュ。この日4度目のイエローコーションに。
 この時点でコースには霧雨が降り始めており、レースは途中終了でも成立する半分を経過していたため、上位勢はピットインするかどうか難しい選択を迫られることとなったが、ピットオープンと共に全車ピットへ。
 ここで1台が2本タイヤ交換作戦を採ったため、ハムリンが2位、カイル・ブッシュ3位へ後退。このコーションラップ中に雨が降り始め、レースは赤旗中断となった。
 まもなく雨は通り過ぎ、コースを乾燥させて、30分ほどの中断の後にレースは再開。最後まで無給油で走り切るにはぎりぎりの、残り82周での再スタートが切られた。
 再スタートでは4位の車両が好ダッシュで首位にジャンプアップ。ハムリンとカイル・ブッシュがこれに続き、トップ3台によるテール・トゥ・ノーズでのバトルが繰り広げられた。
 ハムリンとカイル・ブッシュは首位から離されることなく、上位3台が4位以下を大きく引き離してのバトルが繰り広げられたが、首位逆転までには至らず。
 長いグリーンランとなり、燃料とタイヤの厳しい中で、最後まで逆転のチャンスを待ったハムリンとカイル・ブッシュだったが、惜しくも及ばず、ハムリンが2位、カイル・ブッシュが3位でチェッカー。シリーズレギュラーのサレスは10位に入り、今季13度目のトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第29戦は10月9日(金)、シャーロット・モーター・スピードウェイで行われる。
 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

ドライバー デニー・ハムリン:
「我々の“トヨタ カムリ”はとても好調だった。しかし、先頭での乱気流のない綺麗な空気こそが非常に重要だった。最後の再スタートで失敗し、いくつかポジションを落としてしまった。その後ポジションを取り戻し、7号車(リーガン・スミス:シボレー)に追いついたが、右フロントタイヤを酷使してしまっており、クールダウンさせるのに数周を要した。最後追い上げを図ったが、もう残り周回が足りなかった。チームには感謝している。今回が今年このチームで走る最後の機会だったので、勝ちたがったが、良いレースが出来た」

ドライバー カイル・ブッシュ:
「コース上でのポジショニングが全てだった。我々はデニー(ハムリン)とは反対で、オーバーステア症状に苦しみ、全く追い抜きが出来なかった。最後のスティントでは誰も、我々の前方の車両も、後ろの車両も、お互いに追い抜きが出来ず、一列で走るしかなかった。ポジションアップを狙ってラインを外せば、後退するだけだった。後は周回遅れを上手く使うしかなかったが、その機会は訪れなかった」

ドライバー ダニエル・サレス:
「雨で練習走行が全く出来ないままレースを戦うのは非常に困難だった。私はこのコースを走るのが初めてだったので、初走行でいきなりレースを戦わなければならなかった。どのように走るのか、想像も出来なかった。そのような理由もあり、ショートランとロングランで大きく感触が違ってしまった。序盤は非常にアンダーステアが強く、終盤は逆にオーバーステアに苦しんだ」 

第28戦 Hisense 200 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 8 7 リーガン・スミス シボレー 200
2 7 20 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 200
3 2 54 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 200
10 13 18 ダニエル・サレス トヨタ カムリ 200
12 19 28 J.J.イェリー トヨタ カムリ 199
18 22 44 デイビッド・スター トヨタ カムリ 196
22 27 24 エリック・マクルーア トヨタ カムリ 190
23 24 8 ブレイク・コッホ トヨタ カムリ 187
29 25 14 ケール・コンリー トヨタ カムリ 103
36 29 26 T.J.ベル トヨタ カムリ 38
40 31 19 ジェフ・グリーン トヨタ カムリ 4

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 クリス・ブッシャー フォード 1018
2 チェイス・エリオット シボレー 994
3 リーガン・スミス シボレー 982
7 ダニエル・サレス トヨタ 886
12 J.J.イェリー トヨタ 684
16 デイビッド・スター トヨタ 611
17 ブレイク・コッホ トヨタ 543
18 ケール・コンリー トヨタ 529
20 エリック・マクルーア トヨタ 482
30 ボリス・セイド トヨタ 157
32 マイク・ブリス トヨタ 141
40 ジェフ・グリーン トヨタ 99
48 ケニー・ハブル トヨタ 61
49 ベニー・ゴードン トヨタ 60
50 ケニー・ウォレス トヨタ 56
53 ロス・ケンゼス トヨタ 39
54 トミー・ドリッシ トヨタ 39
62 マット・ウォレス トヨタ 30
64 ハーミー・サドラー トヨタ 27
66 Cj.フェイソン トヨタ 25
68 チャールズ・ルワンドスキ トヨタ 23
70 ブラッド・ティーグ トヨタ 18
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 フォード 1218
2 シボレー 1217
3 トヨタ 1194
4 ダッジ 341

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第18戦 Rhino Linings 350

開催日:10月3日

燃費戦でティモシー・ピーターズが2位
後半独走のマット・クラフトンは残り4周で無念の脱落

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燃費戦で2位フィニッシュを果たしたティモシー・ピーターズ(#17)と、後半首位快走も残り4周でピットイン、8位となったマット・クラフトン(#88) 

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第18戦「Rhino Linings 350」が10月3日(土)に米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイで開催された。
 この週末、スプリント・カップ・シリーズとエクスフィニティ・シリーズは遠く離れたドーバーでの開催ということもあり、両レースを掛け持つドライバーはおらず、シリーズレギュラーと若手スポット参戦選手によって争われた。
 トヨタは同シリーズのラスベガス戦で過去5勝。2013年にはティモシー・ピーターズ、昨年2014年はエリック・ジョーンズが勝利を挙げている。

 今大会は3日(土)の1日に全ての走行セッションが行われるワン・デイ・イベント。午前9時から2時間半にわたる練習走行を終え、決勝を前に午後7時5分より予選開始。2年連続のシリーズチャンピオンで、現在ランキング2位につけるマット・クラフトンが今季2度目となるポールポジションを獲得。ピーターズが4番手、クリストファー・ベルが5番手、カナダ出身の18歳、キャメロン・ヘイリーが6番手、ベン・ケネディが9番手。今季よりシリーズにフル参戦し、目下ランキング首位につける19歳のエリック・ジョーンズは15番手につけ、8台の“トヨタ タンドラ”が決勝へと進んだ。

 予選の後、空が夜のとばりに包まれ始めた午後7時19分、1.5マイルオーバルを146周(219マイル:約350km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
 ポールポジションのクラフトンはイン側から順当なスタートを切り首位をキープ。後方ではピーターズ、ヘイリーらが3ワイドのバトルを展開。一方、エリック・ジョーンズは予選でエンジントラブルに見舞われ、エンジンを交換したため、後方へとグリッド降格しての追い上げを強いられることとなった。
 首位のクラフトンは12周目にかわされ、2位へ後退。エリック・ジョーンズは16位までポジションアップ。
 14周目、接触車両による激しいクラッシュでこの日初めてのイエローコーションが出された。全車ピットへ向かったが、ここで給油のみ、タイヤの2本、4本交換と戦略が分かれた。無給油のヘイリーとジョニー・ソーターが2位、3位、2本交換のピーターズが4位、無給油のエリック・ジョーンズも6位へとジャンプアップ。逆に、4本交換したクラフトンは12位へと大きく順位を落としてしまった。
 26周目の再スタート後はソーターが順位を上げていき、31周目に首位に浮上。チームメイトのクラフトンも7位へと浮上する一方で、エリック・ジョーンズはピット時のセッティング変更が裏目に出てポジションダウン。12位へと後退。
 37周目にコース上にオイルが出てイエローコーション。前のコーションから12周しか走っていないため、上位勢は給油のみのピット。タイヤを4本交換し、セッティング調整も行ったエリック・ジョーンズは19位へと更に順位を落とすこととなってしまった。
 好ピットに助けられたピーターズが首位、クラフトン2位で再スタートが切られたが、僅か6周で、2位争いを繰り広げていたソーターがイン側からライバルに接触され壁にヒット。車体後部にダメージを負ったが、ピットの迅速な修復作業で、周回遅れになることなくコースへと復帰した。
 52周目、ピーターズ首位、ヘイリー2位、クラフトン3位で再スタートが切られると、クラフトンが首位へ浮上。ピーターズはハンドリングに苦しみ徐々に後退。後方からは、エリック・ジョーンズが徐々にポジションを上げ、64周目にはトップ5へ。
 首位争いはクラフトンとヘイリーが3位以下を引き離してのマッチレースを展開。69周目には、18歳のヘイリーがチームメイトのベテラン、クラフトンをかわしてこの日初めて首位に立ち、レースを折り返した。
 その後はイエローコーションの出ない展開となり、前のピットから約50周、残り周回も50周強と、最後まで走り切るのはぎりぎりのタイミングで各車グリーンピット。
 全車がグリーンピットを終えた102周目、クラフトンが首位、ベルが3位、ヘイリー4位、エリック・ジョーンズ5位、ピーターズ6位、ケネディ7位と、上位7台のうち6台を“トヨタ タンドラ”が占めて終盤戦へ。残り周回ぎりぎりでのグリーンピットの後、最後まで無給油で走り切れるか、燃費戦の様相を呈してきた。
 クラフトンは2位に1秒以上の差を付け独走。長いグリーンランで、首位と同一周回はわずか9台に。このままクラフトンが今季5勝目、自身初のラスベガスでの勝利を挙げるかと思われた。
 しかし、クラフトンは残り4周で給油のためにピットイン。これでヘイリー、エリック・ジョーンズ、ベル、ピーターズ、ケネディが2位から6位を占め、最後の逆転を狙ったが、ファイナルラップを示すホワイトフラッグを目前にして、2,3位を走行していたベルとエリック・ジョーンズが燃料切れ。
 最後まで走り切ったピーターズが2位、ケネディが3位でフィニッシュ。クラフトンとエリック・ジョーンズは8位、9位でチェッカーを受け、クラフトンは最多リードラップ及びリードラップのボーナスも獲得したため、2人のポイント差は4ポイントに縮まることとなった。

 次戦第19戦は10月24日(土)に米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで開催される。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

ドライバー ティモシー・ピーターズ:
「チームにとっても、私自身にとっても良いレースが出来た。これから2週間の休暇を経て、リフレッシュしてから臨む最後の5戦では勝利を狙う。次戦タラデガでは昨年勝っているし、我々はデイトナでも速かったので、楽しみにしている」

ドライバー ベン・ケネディ:
「スポンサーの工場からも近いここで良いレースを戦えて本当に嬉しい。チームが本当によくやってくれた。最後、燃料が厳しいことは分かっていたが、クルーチーフが心配要らないと伝えてくれたので最後まで走り続けた。ティモシー(ピーターズ)の方が我々よりも先にピットインしていたので、燃料切れになるなら彼らの方が先だろうと思っていた。ライバルが次々に燃料切れに見舞われる中、もしかしたら勝てるかもとも思ったが、最後まで燃料を持たせることを考えた。危なかったが、チームが正しい計算をしてくれた。これから2週間の休暇となるが、一刻も早くレースに戻りたい」

ドライバー マット・クラフトン:
「まずまずの結果だ。我々はレースを通して速かった。最初のスティントでは路面が想像とは違っていたので、続くスティントでは大きくセッティングを変えたのだが、それが効を奏し、最後は好調だった。燃料をセーブすることに努めたが、最後までは走り切れないと伝えられた。あの時点で我々に出来ることはなかった。もし給油のためにピットインしていなかったら、チェッカーを受ける前に燃料切れに見舞われていただろう。総括すれば、悪い一日ではなかった。もっと良い結果も狙うことは出来たが、もっと悪い結果になる可能性もあった」

ドライバー エリック・ジョーンズ:
「浮き沈みの激しいレースだった。エンジン交換により後方からのスタートを強いられたが、序盤からすぐにトップ15へと浮上し、その後トップ5,そして終盤にはトップ3を狙える位置につけられた。最後は走り切るために徹底的に燃料をセーブしたが、17号車(ティモシー・ピーターズ)が迫ってきて、行くしかないと判断した。最後まで燃料が持ってくれることを願ったが、残念ながらホワイトフラッグを目前にして燃料切れに見舞われてしまった。全体的に見れば良いバトルが出来たし、なんとかランキング首位を守れたという意味では着実な結果だったと言える。スタートを考えればベストな結果だろう」 

第18戦 Rhino Linings 350 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 2 05 ジョン・ウェス・タウンリー シボレー 146
2 4 17 ティモシー・ピーターズ トヨタ タンドラ 146
3 9 11 ベン・ケネディ トヨタ タンドラ 146
8 1 88 マット・クラフトン トヨタ タンドラ 146
9 15 4 エリック・ジョーンズ トヨタ タンドラ 146
10 6 13 キャメロン・ヘイリー トヨタ タンドラ 145
12 13 98 ジョニー・ソーター トヨタ タンドラ 145
14 5 54 クリストファー・ベル トヨタ タンドラ 145
19 18 51 マット・ティフト トヨタ タンドラ 143

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 エリック・ジョーンズ トヨタ 701
2 マット・クラフトン トヨタ 697
3 タイラー・レディック フォード 685
4 ジョニー・ソーター トヨタ 650
6 ティモシー・ピーターズ トヨタ 595
7 キャメロン・ヘイリー トヨタ 584
9 ベン・ケネディ トヨタ 545
21 マット・ティフト トヨタ 270
22 ジャスティン・ボストン トヨタ 255
29 クリストファー・ベル トヨタ 144
35 グレイ・ゴールディング トヨタ 94
40 ダルトン・サージェント トヨタ 69
43 コディ・コーリン トヨタ 48
48 ケン・シュレーダー トヨタ 33
49 ブライアン・ウォン トヨタ 32
57 ジェシー・リトル トヨタ 28
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 812
2 シボレー 765
3 フォード 744
4 RAM 26

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