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2016年5月 4日 (水)

NASCAR:“ビッグ・ワン”多発の乱戦でカイル・ブッシュが2位 (トヨタ)

2016年5月3日
トヨタ自動車(株) モータースポーツマーケティング部 

NASCARシリーズ最長オーバルのタラデガで行われたスプリント・カップ・シリーズ第10戦は、“ビッグ・ワン”と呼ばれる多重クラッシュが多発する乱戦となったが、カイル・ブッシュが2位でフィニッシュ。エクスフィニティ・シリーズでは、ダニエル・サレスとマット・ティフトの若手2名がトップ10フィニッシュを果たした。

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第10戦 GEICO 500

開催日:5月1日

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前半戦“トヨタ カムリ”勢がドラフティングで首位を走行。カイル・ブッシュ(#18)がサバイバル戦を生き残り2位でフィニッシュした。

 

 5月1日(日)、米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第10戦「GEICO 500」が開催された。
 タラデガは1周2.66マイル(約4.3km)と、NASCARが開催されるオーバルでは最長のハイスピードコース。リストリクター・プレートと呼ばれる吸気量を制限するパーツを取り付け、最高出力を抑えるが、それでも最高速は320km/hに達し、車両が縦に連なることで空気抵抗を低減する、ドラフティングというテクニックが重要となる。
 多くの台数が密集してのハイスピード走行のため、クラッシュが発生すると「ビッグ・ワン」と呼ばれる多重クラッシュになりやすく、これを避けて着実に最後まで走り抜くことが求められる。
 タラデガでのシリーズ戦は年に2回行われ、トヨタは過去に3勝。2014年の春大会でデニー・ハムリンが勝利を挙げている。
 トヨタは現在シリーズ4連勝中。カール・エドワーズが直近の2勝を挙げており、速さを見せているトヨタ勢の連勝記録が続くかにも注目が集まった。

トヨタモータースポーツニュース

 5月1日(日)正午過ぎにスーパースピードウェイと呼ばれる超高速ロングオーバルを188周(500.08マイル:約800km)して競われる決勝レースがスタート。4番手スタートのマット・ケンゼスが14周目に首位に立つと、ハムリン、マーティン・トゥルーエクス・Jr.、カイル・ブッシュと“トヨタ カムリ”勢が連なって、前半戦上位争いを展開した。
 トヨタ勢の隊列とは1台離れて走っていたエドワーズは96周目、中団のスピンから発生した“ビッグ・ワン”で、前走車に追突。大きなダメージではなく、修復の後コースに復帰したが、110周目に、突然タイヤバーストに見舞われ壁にクラッシュ。これを避けきれなかった後続に激しくヒットされ、レースを終えることとなってしまった。
 レース終盤に入った160周目には、中央列先頭の車両のスピンにより、後続が次々に追突。21台が絡む“ビッグ・ワン”となった。ケンゼスはクラッシュ発生場所より前を走っており巻き込まれず、間一髪の場所に居たカイル・ブッシュも僅かなダメージで済んだ。しかし、この日2度にわたってピットロードで他車と接触、後方を走っていたハムリンはクラッシュに巻き込まれて車体に大きなダメージを負い、長い修復作業を余儀なくされてしまった。
 4ワイドでの激しい再スタート後のバトルの末に、ケンゼスとカイル・ブッシュはイン側の隊列2,3番手で終盤戦でのチャンスを待ったが、残り8周というところで中央隊列の車両がバランスを崩し、イン側のケンゼスに接触。ストレートでの全開加速中に横から押される形でスピンを喫したケンゼスの車両は舞い上がり、イン側の壁にクラッシュ。ケンゼスは無事だったが、首位を争っていたレースをここで終えることとなった。
 この“ビッグ・ワン”も12台が絡む大荒れの展開に。レースは残り2周、カイル・ブッシュが2位での再スタートとなった。
 首位の車両が抜けだし、その後ろでカイル・ブッシュらが2位を争ってのファイナルラップ、最終コーナーを立ち上がったところで後続でまたも“ビッグ・ワン”発生。順位はイエローフラッグが振られた時点で凍結され、大荒れのレースを無事に走り切ったカイル・ブッシュが2位フィニッシュを果たした。

 次戦第11戦は5月7日(土)、米国中西部カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイで行われる。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「知っての通り、これがタラデガだ。何が起こったのかはよく分からないが、ワイルドなファイナルラップだった。そこら中でぶつかり合いながら、何とか抜けられる空間を探して走るレースだ。クラッシュに巻き込まれずにフィニッシュ出来たのは幸運だ。2位という結果は悪くない」 

第10戦 GEICO 500 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 7 2 ブラッド・ケゼロウスキー フォード 188
2 17 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 188
3 2 3 オースティン・ディロン シボレー 188
12 33 55 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 188
13 12 78 マーティン・トゥルーエクス・Jr. トヨタ カムリ 188
18 36 98 コール・ウィット トヨタ カムリ 188
23 4 20 マット・ケンゼス トヨタ カムリ 180
31 8 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 170
34 40 23 デイビッド・レーガン トヨタ カムリ 151
35 9 19 カール・エドワーズ トヨタ カムリ 109
36 35 83 マット・ディベネデット トヨタ カムリ 98

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 351
2 カイル・ブッシュ トヨタ 342
3 カール・エドワーズ トヨタ 337
9 マーティン・トゥルーエクス・Jr. トヨタ 274
12 デニー・ハムリン トヨタ 269
15 マット・ケンゼス トヨタ 231
30 マット・ディベネデット トヨタ 128
32 デイビッド・レーガン トヨタ 124
39 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 42
45 ロバート・リチャードソン トヨタ 3
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 420
2 シボレー 404
3 フォード 368

NASCAR XFINITY SERIES
第9戦 Sparks Energy 300

開催日:4月30日

チェッカー目前の“ビッグ・ワン”を回避し
若手の“トヨタ カムリ”2台がトップ10フィニッシュ

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初ポール獲得のマット・ティフト(#18)と予選2番手のダニエル・サレス(#19)がそれぞれ7,8位でトップ10フィニッシュを果たした 

 4月30日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第9戦「Sparks Energy 300」がタラデガ・スーパースピードウェイで開催された。
 タラデガでのエクスフィニティ戦は年1回開催で、トヨタは過去4勝。シリーズフル参戦2年目で、まだ未勝利ながら着実に上位フィニッシュを続け、目下ランキング首位につける24歳のメキシコ人ドライバー、ダニエル・サレスと、昨年キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでルーキーながらチャンピオンに輝き、今季エクスフィニティ・シリーズにフル参戦する19歳のエリック・ジョーンズ、そして同じく19歳のマット・ティフトがスポット出場となり、前戦に続き若手主体の参戦となった。

 30日(土)決勝を前に午前中に行われた予選では、シリーズ参戦6戦目のティフトが初のポールポジションを獲得。サレスが2番手で“トヨタ カムリ”が最前列に並び、エリック・ジョーンズも2列目4番手と好位置から決勝に臨んだ。

 午後2時20分に2.66マイルオーバルを113周(300.58マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。序盤はティフトが先頭を引き、エリック・ジョーンズが続く展開。サレスはハンドリングに苦しみやや後方へとポジションを落とした。
 その後もエリック・ジョーンズは上位争いを繰り広げていたが、75周目、突然右フロントタイヤがバースト。何とかクラッシュすることなくピットへと戻った。イエローコーションは出なかったが、他車もグリーンフラッグピット中だったために、周回遅れになることは免れ、レースに復帰した。
 終盤に入るとサレス、エリック・ジョーンズもポジションを取り戻し、イン側の隊列のトップ10圏内を走行。残り3周というところで、アウト側にいた車両がスピンを喫しイン側のエリック・ジョーンズに接触。エリック・ジョーンズは車両修復のために順位を落とすこととなってしまった。
 これでレースは延長、最後の2周の“オーバータイム”で決されることに。サレス7位、ティフト10位で再スタートが切られ、ファイナルラップの最終コーナーを立ち上がったところで、首位を争っていた2台が接触、後続が大混乱に。イエローコーションが出され、その場で順位は凍結。サレスが7位、ティフトは8位でのフィニッシュとなった。
 サレスは今季の9戦中8度目のトップ10フィニッシュ。ランキングでは首位と同ポイントにつけている。ティフトは今季初となるトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第10戦は5月14日(土)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われる。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

ドライバー ダニエル・サレス:
「トップ10フィニッシュが果たせて満足している。我々の“トヨタ カムリ”はとても速かったが、幾つかの理由でドラフトや他車との押し合いの中ではあまり良い状態ではなかった。特に押されたときは怖かった。徐々に状況は改善されていったが、最高の状態には到らなかった。理由は分からない。スーパースピードウェイでのプログラムで改善を続ける必要があるだろう」

ドライバー マット・ティフト:
「典型的なタラデガのレースで、最後を除けば悪くなかった。我々の“トヨタ カムリ”はレースを通して本当に速かった。隊列内での順位入れ替えで、ちょっと望んでいたよりも後ろに入らざるを得ず順位を落としてしまった。最後の数周は大変だった。インのラインをキープしようとし続け、何とか多重クラッシュは回避出来た。チーム全員を誇りに思う」 

第9戦 Sparks Energy 300 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 9 1 エリオット・サドラー シボレー 116
2 18 7 ジャスティン・アルゲイヤー シボレー 116
3 11 48 ブレナン・プール シボレー 116
7 2 19 ダニエル・サレス トヨタ カムリ 116
8 1 18 マット・ティフト トヨタ カムリ 116
14 19 14 ベニー・ゴードン トヨタ カムリ 116
21 4 20 エリック・ジョーンズ トヨタ カムリ 116
22 10 44 J.J.イェリー トヨタ カムリ 116
23 21 24 ブランドン・マクレイノルズ トヨタ カムリ 116
32 32 13 ジョン・ジャクソン トヨタ カムリ 112
34 22 28 ダコダ・アームストロング トヨタ カムリ 82
40 27 10 ジェフ・グリーン トヨタ カムリ 2

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 エリオット・サドラー シボレー 314
2 ダニエル・サレス トヨタ 314
3 タイ・ディロン シボレー 281
7 エリック・ジョーンズ トヨタ 264
16 ダコダ・アームストロング トヨタ 168
19 J.J.イェリー トヨタ 131
21 デイビッド・スター トヨタ 112
26 コリー・ラジョイ トヨタ 63
31 ベニー・ゴードン トヨタ 33
40 ブランドン・マクレイノルズ トヨタ 18
43 T.J.ベル トヨタ 15
49 ジョン・ジャクソン トヨタ 9
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 370
2 シボレー 367
3 フォード 310
4 ダッジ 73

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