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2017年10月16日 (月)

雨と霧、赤旗に翻弄され、ポルシェ919ハイブリッドは3位、4位に留まる

M17_5860_fineLM P決勝: 世界耐久選手権(WEC)第7戦 富士/日本

小山町.  ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)LMPチームの919ハイブリッドは富士スピードウェイで開催されたWEC第7戦の決勝において、3位および4位でゴールいたしました。雨と霧、気温14度、路面温度16度という悪条件に終始、悩まされた富士での6時間耐久レースでニール・ジャニ(スイス)/アンドレ・ロッテラー(ドイツ)/ニック・タンディ(英国)組は3位で、今年のル・マンウィナーでポールポジションからスタートしたアール・バンバー(ニュージーランド)/ティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)組は4位に終わりました。バンバーは115周のレース中、9周目に1分37秒702でファステストラップを記録しました。

スタートから4時間31分の時点で二度目の中断となったレースは、その後再開されることなく終了を迎えました。この時点でレース全体の75%は消化されていたため、結果に対してフルポイントが与えられます。ポルシェはマニュファクチュアラー選手権において270ポイントを獲得し、地元でワン・ツーフィニッシュを達成し211.5ポイントとなったトヨタを引き続きリードしています。ドライバー選手権でトップに立つバンバー/ベルンハルト/ハートレー組は172ポイントで、2位のトヨタに対するリードは39ポイントとなりました。ジャニ/ロッテラー/タンディ組は98ポイントで変わらず4位です。11月5日に上海で行われる次戦において、ドライバー選手権に大手を掛けたポルシェはタイトル防衛を目指します。

ポルシェジャパンKK.プレスリリース

919ハイブリッド1号車のレース展開:
2番手スタートのアンドレ・ロッテラーは5周目まで続いたセーフティカー先導ラップが明けた6周目に2台のトヨタにかわされて4位に後退。さらに前走車のセバスチャン・ブエミのドライブするトヨタ8号車との軽い接触により、車両右前のエアロパーツを失います。レース開始30分後、霧がさらに濃くなる中、ロッテラーは息を吹き返し22周目にトヨタ7号車の小林可夢偉を抜き3位に上がります。29周目、再びセーフティカーが入ると、チームは33周を終えた時点でロッテラーをピットに呼び戻します。給油とタイヤ交換、そしてボディパーツを交換して4位でコースに出ていったジャニは、12時50分にセーフティカーが退出して919ハイブリッド2号車のピットに入ると3位となります。61周目、タイヤ交換はせずにドライバーはタンディへ代わりました。77周目にトヨタ8号車のピットインにより、タンディは首位に立ちますが、すぐ背後にはトヨタの7号車を駆るホセ・マリア・ロペスが迫っていました。

80周目にセーフティカーがコースインしますが、87周目にレースは再開となります。タンディはリードを守りましたがLMP2クラスの車両によるクラッシュで、またセーフティカーが入ります。95周目にレースは再開されますが、タンディはトヨタ2台にオーバーテイクされて3位に順位を落としてしまいます。順位はそのままレースは続き、101周目にフレッシュタイヤを得たジャニがコースに出て行きます。ジャニはマイク・コンウェイのトヨタ7号車を追いかけますが、濃霧によって111周目にセーフティカーが入り114周目にレースは再び中断されました。そしてレースが再開されることなく、そのまま終了となりました。

919ハイブリッド2号車のレース展開;
アール・バンバーは初めてWECでスタートを担当しました。5周目を終えてセーフティカーが消え、バンバーはトップを維持して走行を続けます。28周目、濃霧が発生して次セーフティカーがコースに入るまでにバンバーは2位を走るトヨタのブエミに対して12秒ものギャップを築いていました。39周目を終えてレースが中断された時、2号車はLMP1クラスで唯一、未給油の車両となっていました。レース再開後、バンバーはただちにピットインします。40周後、ベルンハルトは新品タイヤとともにコースへ戻りますが4位に落ちます。56周目にトヨタ8号車に周回遅れにされてすぐ、再びレースは中断に。63周を終えてタイヤ交換を行い、ベルンハルトはハートレーと交代しました。65周目にレース再開となりますが、79周目、88周目、11周目にセーフティカーがコースインして、ハートレーに戦う時間を与えません。ハートレーが給油のため、ピットに戻った114周目にレースは中断され、そのまま終了を迎えました。

決勝後のポルシェLMPチームのコメント
LM P1担当副社長 フリッツ・エンツィンガー:「大雨、濃霧、セーフティカースタート、レッドフラッグ二回、幾多のセーフティカーとイエローフラッグといった厳しい状況下で、重大なハプニングなく一日が終えられたことを嬉しく思っています。最終的にはトヨタにとってラッキーな1-2フィニッシュでしたが、接戦でもあったので、チャンピオンシップタイトルの防衛に向け、次戦の上海で我々の全てを出したいと思います」。

チーム監督 アンドレアス・ザイドル:「富士で勝利したトヨタに賞賛を送ります。今日は振り子が前後に振れるかのように状況が二転三転した一日でした。最初のレッドフラッグが出る前、我々は賭けに出ていました。あそこでレースが終了していたら、我々の2号車が優勝していたでしょう。ましてや、最後のレッドフラッグが出されたタイミングは我々にとって不運でした。もしも、そのままレースが継続されていたら、トヨタの7号車と我々の1号車が優勝を競っていたでしょう。全体的にリスタート時のタイヤの温度を上げて働かせる際に問題があり、何度か順位を落としていました。しかし、両チャンピオンシップ防衛に向けてポイントを持ち帰れたことが重要です。非常に困難が多い週末でしたが、ドライバーとチーム全員が常に集中していたことに感謝します」

ポルシェ919ハイブリッド1号車のドライバー
ニール・ジャニ(33歳、スイス):「今日は二番手と最終スティントでドライブしました。結局、2度のどちらのレース中断時にも車の中にいました。これでレッドフラッグ中の進行に精通したと言えるでしょう。トヨタとは接戦でした。どうやら我々よりもタイヤに熱を入れるのがうまかったようです。毎回、追いつくことは出来たのですが、その都度、セーフティカーかイエローフラッグが出てしまいました。今までに経験したことの無いレースであったのは確かです。場合によっては視界ゼロの状態で、最終的には生き残れるかどうかの問題でした」。

アンドレ・ロッテラー(35歳、ドイツ):「スタート直後の数周はタイヤを働かせるのに苦労しました。タイヤの温度が低すぎて氷上走行しているかのようでした。なぜかトヨタはこの点において我々よりも優れていて、私はポジションを二つ落としました。その後、セバスチャン・ブエミに接触した際、フロント周りのエアロパーツが取れ、ダウンフォースを無くしました。でも、その後にタイヤ温度を上げることができた際、車は非常に速かったです」

ニック・タンディ(32歳、英国):「担当したスティントはセーフティカーが出るまで非常にうまくいっていましたが、レース再開時にタイヤ温度が下がり、リスタートが難しくなりました。トヨタはリスタート時には速いが、長距離のペースでは劣るといった、少々我々とは異なるタイヤ戦略をとっていたと思います。結局、今回のレースでは長距離を走ることが少なかったことが不運でした」

ポルシェ919ハイブリッド2号車のドライバー
アール・バンバー(27歳、ニュージーランド):「スターティングドライバーとしてレースをスタートしたわけですが、特にトラフィック内での水しぶきや霧で、視界が非常に悪かったです。約1時間が過ぎた時点でのレッドフラッグは正しい判断だったと思います。コース上の水量は問題なかったのですが、霧が晴れる必要があり、結局最後までそれは叶いませんでした」

ティモ・ベルンハルト(36歳、ドイツ):「アールから引き継いだ際、タイヤを働かせるのに大きな問題がありました。結構なトラフィックの中でドライブしていましたが、水しぶきと霧で視界が非常に悪かったです。なので、タイヤに熱を入れることもあまり出来ませんでした。周回遅れにされた直後にセーフティカーが出ました。これも我々にとっては不運でした」

ブランドン・ハートレー(27歳、ニュージーランド):「アールにとっては最高の出だしでした。後続を10秒以上離して先頭を走っていましたが、その後は連続してセーフティカーが出動し、我々のレースへ確実な悪影響を及ぼしました。今日は非常に難しい状況で、コースは滑りやすく視界も最悪でした。それでも車をコース上に留め、担当スティントはしっかりと走れました」。

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