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2017年10月16日 (月)

WEC:TOYOTA GAZOO Racing 雨と霧の混戦を1位、2位で完全制覇

17wec_rd7_race_12017年10月15日(日)
トヨタ自動車株式会社 GAZOO Racing Company

WEC第7戦 富士6時間 決勝
WEC第7戦富士6時間レースの決勝が行われ、雨と霧のために6回のセーフティカー導入と2回の赤旗中断があった混戦をTOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDは2台共にレース序盤から大半をリード。最後は濃霧によって1時間半早く終了したレースとなったが、#8号車が今季3勝目。#7号車が2位で続き、1-2フィニッシュを達成した。

TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
決勝: 2位、 113周、ピットストップ 3回、スターティンググリッド:4番手、最速ラップ(1分38秒747)

TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
決勝: 1位、 113周、ピットストップ 2回、スターティンググリッド:3番手、最速ラップ(1分38秒070)

2017年FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦 富士6時間レースは、降り続く雨と立ちこめる濃霧により6度のセーフティカー出動と2度の赤旗が出されるなど、混乱した展開となったが、来場された3万2千人もの観客の前で、TOYOTA GAZOO Racingの2台は難しいコンディションをものともしない好レースを見せた。

TS050 HYBRID #8号車の中嶋一貴、セバスチャン・ブエミはまだドライバーズ・タイトル獲得の可能性を残しており、チームは彼らに大きな期待を賭けてレースに臨んだ(アンソニー・デビッドソンも同車をドライブするが、前戦オースティンを欠場しているためにタイトル争いに加わっていない)。

TOYOTA GAZOO Racing#7号車は、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3人が駆る。彼らはドライバーズ・タイトル争いからは外れているものの、マニュファクチャラーズ・タイトル獲得へ向けた重要な役割を担ってレースに臨んだ。

レースは不順な天候に翻弄され、TOYOTA GAZOO Racingも目まぐるしく変わるコンディションに臨機応変な対応を迫られた。スタートは予定通り午前11時に切られたが、セーフティカー先導の下で周回が開始された。2台のTS050 HYBRIDは#7号車を小林、#8号車をブエミが担当。5周を終えた時点でグリーンフラッグが振られて実質的なレースがスタートした。

その後もレースは度重なる雨や霧で混乱し、スタートから40分の時点で再びセーフティカーが導入。更に40分後には濃い霧のために赤旗が提示されてレースは中断された。その時点で#8号車は3位、#7号車は4位を走行していたが、レースが再開されるとすぐに、TS050 HYBRIDはライバルをかわし、序盤過ぎには1、2位のフォーメーションを形勢した。

ウェット路面の状態で、TS050 HYBRIDは明らかにライバルに対して力強い走りを見せ、ラップタイムも上回った。しかし、ライバルとは異なる燃料給油戦略だったこともあり、セーフティカー導入により何度もマージンが帳消しとなり、そのたびにアドバンテージは失われた。そのため、最後にどの車両が勝つのか全く予想が出来ない展開でもあった。

午後3時半を過ぎた頃、富士スピードウェイは再び濃い霧に覆われ、視界は遮られた。その時点でレースは世界選手権の競技規定に則り、チャンピオンポイントをフルに獲得出来る全走行時間の75%をクリアしており、濃霧による二度目の赤旗中断が宣言されると、レースが再開されることなく、WEC富士6時間レースは終了した。

赤旗が提示された時点で、首位を走行していた#8号車は予定のピットイン数周前だったが、そのままレースを終えることになった。ブエミ、中嶋と繋いだ#8号車だが、デビッドソンは残念ながらドライブするチャンスのないまま、レースを終えることとなった。一方、#7号車は序盤に発生したワイパートラブルへの対応のためピットストップが長くなり、#8号車からは遅れることになったが、それでもライバルをかわし、2位でフィニッシュ。最高の結果となる1、2位独占を果たした。

この富士6時間レースの優勝で、#8号車の中嶋とブエミはドライバーズ・タイトル獲得の可能性を残し、11月5日に行われるWEC第8戦 上海6時間レース、11月18日のWEC第9戦バーレーン6時間レースに臨む。

トヨタモータースポーツニュース

村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表:
今シーズン表彰台の真ん中に立つのは3度目となり、とても素晴らしい気分です。この結果を成し遂げるため、チームは懸命に努力を重ねて来ました。不順な天候にもかかわらず、本日、富士スピードウェイにお越し頂き、応援をして下さった皆様に心から感謝を申し上げます。皆様からの暖かい声援が我々の頑張となり、ライバルとの激闘をお見せすることが出来て、とても嬉しく思っています。ドライバー達もTS050 HYBRIDも今日の悪天候の中で本当に力強さを発揮してくれました。今シーズン残りの2戦を全力で戦い、ファンの皆様に喜んで頂ける結果を挙げられるよう最善を尽くします。

小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車):
チームの全員に、そして#8号車のクルー達に祝福を送ります。チームにとって本当に嬉しい結果です。我々はこの週末を通して苦しい状況が続きましたが、決勝レースの直前に適正なセッティングを見出し、それが功を奏しました。レースで周回を重ねるごとに状態は良くなって行きました。悪天候の中で、特にファンの皆様は大変だったと思いますが、多くの応援のおかげで勝つことが出来ました。この結果で期待に応えられたことを嬉しく思います。

マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車):
#8号車のドライバーの戦いぶりは最高でした。トヨタの母国のレースで1-2フィニッシュを果たせたことも、チームのハードワークが報われた結果であり素晴らしいです。我々が2位に入ったことで、チームにとって最高の結果となりました。私自身が走ったのは短時間ではありましたが、雨で難しいコンディションの中、ライバルとバトルを繰り広げましたが、しっかり2位を守ることが出来ました。

ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車):
#8号車のクルーは充分優勝に値する素晴らしい働きでしたが、とても難しいコンディションの中でレースを戦ったドライバー皆が本当に良くやったと思います。我々#7号車にとって厳しい結果に終わった土曜日の予選の後、懸命な努力で車両を改善してくれたスタッフに感謝します。富士でのレースは初めてでしたが、他とは違うイベントで、レースが終わった今は何故特別なのか、その理由も分かりました。今日はこの好結果をかみしめて、次のレースへと臨みます。

中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車):
1-2フィニッシュを目標にしていたので、それが達成出来て本当に嬉しいです。チームにとっても最高の結果ですし、チーム全員と共に得たこの結果に、私自身本当に喜んでいます。我々はウェットコンディションでのペースがとても良く、充分に優勝に値する速さがあったと思います。私自身にとって3度目の富士での勝利は、最高の応援をしてくれた日本のファンの皆様の前での勝利ということもあって、本当に格別です。

セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車):
チームにとって、そして今日のような不順な天候の中でも最高の応援をしてくれた日本のファンの皆様にとって素晴らしい結果になりました。今日の(中嶋)一貴の素晴らしい走りは本当に賞賛に値します。私も懸命に走りましたが、一貴は今回のレースの大半を戦い、勝利に大きく貢献してくれました。このホームレースで素晴らしい仕事を成し遂げたチーム全員に祝福を送ります。

アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車):
今日の結果は(中嶋)一貴とセバスチャン(ブエミ)のおかげです。彼らは難しいコンディションの中で最高の走りを見せ、チームもそれに応えました。残念ながら私自身は、2度ほどヘルメットを着けて用意しましたが、決勝レースを走ることはありませんでした。とはいえ今日の好結果で、今後のレースを戦うのが楽しみになりました。

豊田章男 トヨタ自動車社長:
熱い声援を送り続けてくださるファンの皆さま、そして、マシンを構成するパーツを供給いただいている皆さま、日本にいる多くの仲間に支えられ我々TOYOTA GAZOO Racingは世界耐久選手権を戦っています。
その皆さまの前で、心を合わせ走ることの出来る富士の戦いは我々にとって大変重要な戦いでした。皆さまの想いを乗せた戦いで勝利出来たことを本当に嬉しく思います。支えていただいた皆さま、ありがとうございました。
今回は、天候不良もあり、ドライバー達も「思いっきり走る」戦いにはならなかったかと思います。それは少し残念でしたが、トヨタのエンジニア、メカニック、そしてマシンを信じて、コンディションの悪い道を、無事に走らせきってくれたドライバー達にも感謝いたします。本当にありがとう。
また、このレースは残り少ないポルシェとの戦いの場でもありました。残す戦いの場は2つ、「トヨタは良きライバルだった…」、「またいつかトヨタと勝負がしたい…」、今まで、競い合い、自動車の未来のために共に切磋琢磨した仲間としてポルシェには、そう言っていただきながら、次のステージに向かってもらいたいと願っております。
本日の雨のレースは、お互い、力を出し尽くすレースにはなりませんでしたが、残り2戦、シーズンが終わるまで、引き続き、全力でぶつかり合う戦いをさせていただければと思います。
ポルシェの皆さま、最後まで、ファンの皆様に笑顔になっていただける全力のレースをしましょう。よろしくお願いいたします。
ファンの皆さまにも、引き続き、我々の戦いを応援いただければ心強く思います。

WEC第7戦 富士6時間 決勝結果
順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 トップとの差 ベストタイム
1 8 中嶋一貴
セバスチャン・ブエミ
アンソニー・デビッドソン TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID 113  1:38.070
2 7 小林可夢偉
マイク・コンウェイ
ホセ・マリア・ロペス TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID 113 1.498 1:38.747
3 1 ニール・ジャニ
アンドレ・ロッテラー
ニック・タンディ ポルシェLMPチーム/
ポルシェ919ハイブリッド 113 2.272 1:38.444
4 2 ティモ・ベルンハルト
アール・バンバー
ブレンダン・ハートレー ポルシェLMPチーム/
ポルシェ919ハイブリッド 112 1lap 1:37.702

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