NASCAR:21番手スタートから上位争いを展開するも、タイヤのスローパンクチャーによりペースダウン。今年最後となるGR SUPRA のレースで20位完走。 (HRE)
Xfinity SERIES 第30戦
HATTORI RACING ENTERPRISES (HRE)は、「豊田通商株式会社」の支援を受けCar # 61「TOYOTA TSUSHO TOYOTA GR SUPRA」でXfinity SERIES第30戦に参戦した。21番手スタトから5番手まで順位を上げ、スピードのあるマシンで優勝を目指すも、予期せぬトラブルによりペースダウン。最後まで諦めず順位挽回を狙うも切望のイエローコーションは出ず。
Andyʼs Frozen Custard 335
200周 (300miles)482.8km
今回の決勝の舞台となるTEXAS MOTOR SPEEDWAY は 、 テキサス 州・ フォートワースに 位置する 、1周 1.5マイル( 2.41 km )のクワッド・オーバルコース。コーナーには24度と深いバンク角がつき、Atlanta Motor Speedwayと良く似た特性を持ち、最高速度は 320km/h 超えを記録するほどの超高速トラック。トラック幅が広いためクラッシュは起こりにくく、コーションの回数が少ないトラックと言われている。
今回のスポンサーである豊田通商株式会社は、トヨタグループの総合商社として、金属、グローバル生産部品、ロジスティクス、自動車、機械、エネルギー、プラントプロジェクト、化学品、エレクトロニクス、食料、生活産業の事業領域で、「人・社会・地球との共存共栄を図り、豊かな社会づくりに貢献する価値創造企業を目指す」という企業理念に基づき、長期的な視野を持って持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化している。
決 勝 10月16日(土) 14 : 00~
10月16日(土)、テキサス州のTEXAS M OTOR S PEEDWAYでNASCAR X finity S ERIES第30戦「Andy’s Frozen Custard 335」が開催された。予選を行わない決勝グリッドはカーナンバーによるポイント順によりスタート順位の抽選が行われ21番手からスタートを切る事となった。今回のレースは第1ステージ45周目、第2ステージ90周目の各チェッカーの後、最終ステージ200周目のゴールを目指す。現地時間14時にグリーンフラッグが振られ1.5マイルのクワッド・オーバルコースを200周(300マイル:約482.8Km)で争う決勝レースがスタートした。11列目イン側から1周目に19位まで順位を上げ、周回毎に順調にポジションを上げて行く。20周目に出された最初のイエローコーションまでに17位まで順位を上げており、HREチームはレース後半に向けた新品タイヤの温存を考慮し、他の上位陣と同じくピットインを行わず36周目のリスタートを迎える。オースティンは更にペースを上げ、14番手まで順位を上げたところで2回目のイエローコーションが出される。Play-Off を争う選手が多く含まれる上位陣はステージポイント獲得のため、コースに留まるがチームは第2ステージでのジャンプアップを狙い、ここでピットインの指示を出す。クルーは給油とタイヤ交換、セッティング変更を施してコースに戻し、残り1周となった第1ステージを21番手でチェッカーを受ける。このステージブレイクでは作戦通りコースに留まり、8番手から第2ステージのリスタートを迎える事となった。
第2ステージのグリーンフラッグが振られると見事なスタートダッシュで5番手にアップ。そこからトップを追う展開となるが、64周目に6回目のイエローコーションが出されるとオースティンから、コーナーでマシンのフロントがコースにボトミング(底突き)するという無線が入る。このリスタート後からは、コーナーのバンプで暴れるマシンを抑えこみながらの苦しい走行となり、16番手で第2ステージのチェッカーを受ける。チームは給油とタイヤ交換、フロントのボトミングへの対処を施して15番手から最終ステージのスタートへと向かう。
98周目に残り102周のチェッカーを目指して最終ステージのグリーンフラッグが振られると数周で後続の多重クラッシュによりイエローコーションが出される。多重クラッシュによるコースの清掃に時間がかかると判断したチームは、更なるボトミング対策のため再びピットインを指示。給油とともに、フロントダンパーのシム調整などの大幅なセッティング変更を施し、同一周回の最後尾28番手からリスタートを迎える。ボトミングが改善されたマシンでオースティンのラップタイムは向上し、ここからの追い上げが期待されるも20番手まで順位を挽回した辺りから、徐々にペースが下がり始め、トップのマシンにパスされ周回遅れとなってしまう。141周目に後続のクラッシュで9回目のイエローコーションが出されたところでチームはピットインを指示。給油と残された新品タイヤを装着し、コースに送り出す。ここからオースティンのスピードは飛躍的に向上、トップと同じラップタイムを刻みながらイエローコーション時に周回遅れの最上位マシンが同一周回に回復できるラッキードックの獲得を目指し前車を猛追、終盤の185周目にはついに周回遅れ最上位まで順位を挽回し、イエローコーションを待つ展開が続く。しかし同一周回への復帰とリスタートでの更なるポジションの挽回に期待が掛かるも、チームが切望したイエローコーションは最後まで出されず、そのまま20位でチェッカーを受ける事となった。GR SUPRAでの今年最後のレースは、レース序盤のハイペースなポジションアップから今季の最上位フィニッシュが期待されたが、最後はトラブルにより残念な結果で締め括る事となった。次戦は、接触必至のショートオーバルMARTINSVILLE SPEEDWAY。終盤戦でチャンピオン争いが激しさを増すTRUCK SERIESの戦いでチームタイトルの獲得を目指し全力で臨む。
チーム代表 : 服部茂章
レース序盤のペースが良かったので優勝争いが期待されましたが、中盤でのペースが上がらず20位という残念な結果になりました。ペースが下がり、周回遅れになった時の右フロントタイヤがスローパンクチャーを起こしており、装着前に設定した内圧よりかなり低い数値で走っていました。その後タイヤを交換してからはトップと遜色のないラップタイムで走っていましたので、最後に同一周回に戻れていれば、上位入賞の可能性があったと思います。今年GR SUPRAでの最上位は5位ですが、今回はそれ以上の結果が残せる速いマシンに仕上がっていましたので、とても残念です。GR SUPRAのレースは今回が最後となりましたが、Truckシリーズはあと2戦残っており、チームタイトル獲得に向けて、最後まで全力を尽くして戦いたいと思います。
Xfinity SERIES 第30戦 結果
CAR# 61
ドライバー Austin Hill
スタートポジション 21位
決 勝 20位
レースの模様は「NBC SN」にて全米、カナダ、ラテンアメリカで10月16日(土) 14:00 (現地時間)より生中継された。HREは10月30日(土)にバージニア州・MARTINSVILLE SPEEDWAYにて開催されるNASCARCAMPING WORLD TRUCK SERIES 第21戦に参戦する。
Vertex Sportsプレスリリース
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