2022年10月28日 (金)

GT3:イタリアGTエンデュランスカップ 2022 チャンピオン獲得! (BORDERLESS  根本 悠生)

根本 悠生(C)BORDERLESS 拡大します

プレスリリース:イタリアGTエンデュランスカップ 第4戦モンツァ レースレポート

■Race:1st
 2時間の決勝は直前にサーキットへ降り注いだ雨の影響で、ウェットタイヤかドライタイヤのどちらか正しい方をスタートタイヤとして選択しなければならないという難しい状況に。エドアルド選手はレコンサンスラップで路面状況を再確認し、ドライタイヤを選択。結果的にメルセデスの2台を除く全車がスリックタイヤを装着してレースが開始されることとなった。

 実は今大会、決勝前にまさかの事態がエドアルド選手を襲っていた。前日に行われた予選後に急性腰痛症を発症してしまったのだ。これにより経ち続けることすらままならない状況に陥っていたが、今大会は不運なことにミケーレ選手が不在のため、どうしても1スティントはエドアルド選手が走行する必要がある。急性腰痛症を抱えたまま迅速なドライバー交代を行うことはリスクが高いという判断から、エドアルド選手をスタートドライバーとし、レギュレーション上で許される最小スティント(30分)を担当させることとなった。これにより根本はその後の90分間をたった一人で走り抜くこととなり、フィジカル面で大きなチャレンジとなった。

 週末を通して初のウェット宣言が出されたため、レースはセーフティーカー先導のままスタート。タイヤが十分に温まった2周後にレースがスタートすると、エドアルド選手は腰の痛みから十分なブレーキ踏力を掛けることができず、1コーナーで果敢にチャレンジを仕掛けてきた63号車のハイツ選手に対して順位を失ってしまう。続く第2シケインに向かうストレートで圧倒的なスピードを持つ55号車NSXにオーバーテイクされると、シケインの立ち上がりではレインタイヤを装着した17号車のメルセデスに前を行かれ、オープニングラップを4番手で終えた。

 本来のペースを発揮しきれないエドアルド選手はその後も徐々に前方の車両との差が広がってしまい、防戦一方という展開に。12周目にはペースの伸びない44号車と19号車をまとめてオーバーテイクしようとした20号車に押し出される形で1コーナーを飛び出してしまう。そのまま6号車にも前を行かれ、7番手まで順位を落とした。

 快調なペースでトップを行く55号車からは30秒以上もの遅れをとったが、何とかマシンをコース上に留めてくれたエドアルド選手。予定していた30分のスティントを終えるとすぐにピットイン、根本へとドライバー交代を行った。

 クルマを受け継いだ根本は新品タイヤのメリットを存分に活用しつつ猛追を開始。残り90分あるとはいえ、トップからは約30秒遅れをとってしまっているため、1秒のロスも許されない状況となった。まだサーキット上にはところどころ濡れている場所があったが、過去のレースでの経験も活かし順当に前方の車両との差を縮めていった。全車のピットストップが完了し、総合4番手まで順位を回復していた根本は27周目に3番手を走行していたチームメイトの66号車を1コーナーでオーバーテイク。表彰台圏内へ上がったところで、GTカップクラスの332号車がクラッシュ。車両回収のためにセーフティーカーが導入され、これまであった差が一気に無くなり、優勝の可能性が現実的なものとなった。

 31周目にリスタートとなったが、2番手を走行する63号車のミケロット選手との間にいた2台のカップカーとプロアマクラスを戦う99号車NSXが再スタートで失速。トップグループと大きく差が開いた状態でのリスタートとなってしまう。このままタイムを失うわけにはいかない根本は、なんと第一ヘアピンで3台まとめてのオーバーテイクに成功。最小限のタイムロスでトラフィックを処理し、ミケロット選手に追いつくべく猛追を開始した。
 レースが後半に入ると、トップ二台が激しいバトルを展開する間にファステストラップを連発しながら追い上げる。トラフィックを処理しミケロット選手の真後ろに迫ると、55号車がピットインし前方が開けたミケロット選手もペースアップし根本と1秒差をキープしながら付かず離れずの展開に。二度目のピットウィンドウが開くと、66号車を駆るコーラ選手がまずピットイン。マッティア選手と根本はどちらが先にピットインするか注目されたが、前方を行く63号車に優先権が与えられ、41周目にピットイン。根本はこの間にオーバーカットを狙うべく猛チャージの末、翌周ピットインを実施した。

 チーム、実況陣そしてファンの全員が根本のピットアウトに注目したが、根本は無事オーバーカットを成功させ、63号車を駆るバッシュ選手の前でコースへ復帰することに成功する。しかし既に温まったタイヤを履き、最後のチャンスとばかりに果敢にアタックを仕掛けてくるバッシュ選手を従えた根本。ここは冷静な走りで第1シケイン、第2シケインを通過すると、第2シケインで縁石を大きく乗り上げてしまったバッシュ選手にギアボックス関連のトラブルが発生。残念ながら63号車はここでリタイヤとなってしまい、車両回収のために三度目のセーフティーカーが導入されることとなった。

 圧倒的なストレートスピードを誇る55号車が真後ろに控える状況でのリスタートとなり、1コーナーまでのオーバーテイクされてしまう懸念があったが、リスタート時にウィービングを使った技で凌いでみせた根本。しかしすぐに第2シケインで別のクラッシュが発生してしまったことで再びセーフティーカー先導となってしまった。

 51周目、残り時間7分20秒でレースが再開されると、ここでも抜群の加速を見せた根本はすぐに後方を走る55号車と約1.5秒のギャップを構築。その後は63号車にトラブルが発生したということも考慮し、リスク管理をしつつプッシュし過ぎない走りに切り替え、チェッカーフラッグまで無事にマシンを運びきった。

 これにより根本/リベラティ組は最終戦プロクラス優勝、そして2022年のイタリアGTエンデュランスカップのタイトルを獲得した。根本にとっては2020年のイタリアGTスプリントでのタイトル獲得に続いて欧州GTで2度目の選手権制覇となった。ランボルギーニ・スクアドラ・コルセのファクトリードライバー昇格という目標に向け、ジョルジオ・サンナ氏から課せられた仕事をしっかり遂行して見せた。

BORDERLESS プレスリリース

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2015年10月 6日 (火)

GT3:Audi R8 LMS Cupが日本に上陸

Rounds1011preview4(C)Audi Japan

2015/10/06
● アレックス ユーンが2連覇に向け、年間チャンピオンランキングトップを快走中
● Audi R8 LMS Cupが、Audi Sportと連動してFIA世界耐久選手権のサポートレースに
● レースの模様は、www.audir8lmscup.comで生中継

10月06日 北京: 2012年のシリーズ発足以来、もっとも激しい闘いを繰り広げている今年のAudi R8 LMS Cupが、本場の熱闘を引き継いだまま、日本の富士スピードウェイを訪れます。富士スピードウェイで開催されるAudi R8 LMS Cupの第10&11戦は、アウディスポーツと連動し、FIA世界耐久選手権(WEC)のサポートレースとして開催されます。Audi R8 LMS Cupのドライバー達はAudiのWEC参戦チームの面々と共に、同じサーキットで闘います。

2015年シーズンも残り2大会となる富士ラウンドを臨み、先月開催された第8戦・セパン大会で優勝した、Audi TEDA Racingからエントリーする昨年の覇者アレックス ユーンが、ランキングトップに返り咲きました。ユーンは、今季9大会で生まれた7人の優勝者のひとりで、2番手にはわずか4ポイント差でFAW-VW Racingからエントリーするチェン コンフーが続いています。

ランキング3位には、今シーズンより参戦するFederal-Mogul Motorsports Racingのトーマス ヒョールバッハと、Team Audi R8 LMS Cupのアディティア パテルが、同ポイントで続いています。パテルは、ランキング上位6人の中で唯一の優勝未経験ドライバーですが、安定してポイントを獲得することで、選手権争いの好位置につけています。パテルは、日本ラウンドで初優勝獲得を狙っています。

Audi Hong Kong Teamのマーシー リーは、先月のマレーシア大会で初優勝を遂げ、スイスの女性GTスペシャリストのラヘル フレイと争い、ランキング5位に浮上しました。

アウディジャパン・プレスリリース

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2015年7月29日 (水)

GT3:BMW Z4、完璧なタイヤ戦略でスパ24時間レースを制す (ピレリ)

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2015年7月26日、スパ・フランコルシャン
ニック・キャッツバーグ/ルーカス・ルーア/マーカス・パルタラ組のマルクVDS BMW Z4が、ピレリタイヤで初めてスパ24時間レースを制しました。キャッツバーグは、ファステストラップを記録し、フィニッシュ時にステアリングを握っていました。また、パルタラは、フィンランド人ドライバーで、初のスパ24時間優勝を達成しました。

3名のドライバーは、大雨、霧、日差しなどの多様なコンディションに対応し、BMWの1998年以来の22勝目を飾りました。

ドライバーたちは、DHCスリック(作動温度領域が低いハードコンパウンド)と軟らかいレインタイヤの2種類のピレリタイヤのみで、あらゆるコンディションに対応しなければなりませんでした。レース序盤、大雨によってほとんど視界がゼロでグリップが無い中、スパでの成功の鍵となる、終始無事走行を成し遂げるために、マルクVDSのクルーはピレリタイヤの性能を最大限に引き出しました。

また、マルクVDSは、夜間に路面が乾いた際、レーシングラインが消えてしまった苛酷なコンディションの下にあっても、スリックタイヤへ交換するタイミングを的確に判断しました。このコンディションは、多くのドライバーのミスを誘い、12時間の間に何度もセーフティーカーが導入されました。

トップを走っていたBMW Z4の45号車は、メカニカルトラブルによって、ダーク・ヴェルナーがドライブ時にリタイアを強いられました。その後、46号車は、強敵であるアウディとメルセデスを猛追し、トラックが完全にドライになった日曜日の午前中、ファステストラップを記録しました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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2015年7月24日 (金)

GT3:ピレリ、シーズン最大のイベント「スパ24時間」へ向け準備万端

Start(C)Pirelli Motorsport

2015年7月21日、ミラノ
ピレリは、今週末、ロジスティックスとして最大かつ最もタフなモータースポーツイベントである、ブランパンGTシリーズのハイライト「スパ24時間レース」に臨みます。

合計9,000本のピレリタイヤが用意され、21台のトラックで輸送されます。また、このイベントには、サーキットにいる90名に加え、多くのピレリスタッフが参加します。イタリアからの主要モータースポーツスタッフを始め、ピレリがサポートする主なGT選手権やストックカー選手権の開催地である、USA、ブラジル、アルゼンチン、オーストラリアからの専門スタッフも加わります。

これらのピレリスタッフは、単独タイヤサプライヤーの一員として、週末を通じて休む間もなく働くことになります。初開催が1924年に遡るスパ24時間レースは、60,000人以上の観衆によって見守られます。

例年通り、高速コーナーやオー・ルージュに代表される急減速が存在する雄大な全長7.004kmのスパ・フランコルシャンの攻略が最大のチャレンジとなります。スパの鍵となる特性は天候です。したがって、レース週末を通して、ウェット用タイヤも使用される可能性があります。

ピレリは、ドライ用としてP Zero DHCタイヤを、ウェット用としてCinturato WHタイヤを供給します。これらのタイヤは、スパの特性である変化に富んだ天候状態においても、また、エンジンの配置位置やドライブトレーンのレイアウトが異なる多様な構造のマシンに装着されても、一貫した性能を発揮します。

ピレリジャパン・プレスリリース

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2015年2月 9日 (月)

Special:NISSAN GT-R NISMO GT3、バサースト12時間で総合優勝

バサースト12時間レース2015 決勝レース

1 2 (C)NISMO

2月8日(日)にオーストラリア・バサーストで行われた「バサースト12時間レース」で、ニスモアスリートグローバルチームからエントリーした#35 NISSAN GT-R NISMO GT3(千代勝正/ウォルフガング・ライプ/フローリアン・ストラウス)が総合優勝を飾った。

12時間レースは、まだ暗い早朝5時50分にスタートした。予選3位の好位置につけた#35 GT-Rは、スタートドライバーのライプがロケットスタートを決め、2位でオープニングラップを周回した。数周すると夜は明け、ライプはそのまま快調に2位のまま2スティントを完了。ストラウスにステアリングを委ねた。ストラウスは、安定した走りで周回を重ね、114周目には全出走車両50台中の首位に立つことに成功した。その後は、千代も力強い走りで他車のリードを許さず。しかし、その後はピットインとSC(セーフティカー)ラップのたびにレースリーダーがめまぐるしく変わることになる。バサースト12時間レースはアクシデントが多く、その度に追い越し不可のSCラップとなり、それまで貯めたマージンを一気に吐き出してしまうことになるからだ。レースが折り返し点を経過し、4分の3が終了した午後2時の時点でもトップ6台が同一ラップに並び、しかもその差が数秒という激しい争いを展開。息を呑むような緊張感が各チームのピットを包む中、レースはクライマックスへと突入した。

レースが残り1時間となった午後4時50分の時点で、首位は#10ベントレー、直後に#15アウディが従い、10秒ほどの間隔を置いて二度目の担当周回を走る千代#35 GT-Rが3位につけていた。その後、マクフィラミーパークの登り区間でアクシデントが発生。30分近くSCラップが続き、勝負の行方が定まらないため、観客からもいら立ちの声が出始めていた。そして、ゴール20分前にレースは再開。しかし、またしても1台が最終コーナーでスピンし、SCラップに。残り時間わずか4分強の時点で、グリーンライトが点灯。その瞬間に3位の千代GT-Rが猛ダッシュ。第一コーナーからマウンテンストレートで一気に前を走る2台を抜き去り、首位に躍り出る。その後は後続を寄せ付けることなく、フィニッシュラインをトップで駆け抜けていった。

バサースト12時間レースが行われるマウントパノラマサーキットは、公道を封鎖してできる1周6.213kmの特設コースである。マクフィラミーパークと呼ばれる公園内の山間路と生活道路を組み合わせたもので、アップダウンが激しくコース幅が狭いため、少しのミスでクルマにダメージを与えてしまうことで知られている。12時間レースはこのコースを12時間走って速さを競うもので、今年は合計269周約1671kmを走破し、優勝したGT-Rと3位のアウディまでの差はわずかに2.8秒であった。また、SC導入回数は合計20回であった。

優勝ドライバーとなった千代は、「リスタートのことだけを考えて、最後のSCラップを走りました。レース再開の周は最終コーナーから力をためて、一気にフル加速したことが功を奏しました。2台をいっぺんに抜くことができたのは自分自身でも信じられないほどです。応援していただいた皆さん、徹夜でクルマを直してくれたチームに心から感謝します」と語り、ライプは「僕のスティントの時だけでないですが、とにかくイエローコーションが多く、フラストレーションは溜まりましたが、最後に千代が力を振り絞って優勝を勝ち取ってくれました。本当に素晴らしいです」と話すと、ストラウスも「僕のスティントはブレーキが心配であまりプッシュできず、トップを取り返すことができなかったのが残念でした。しかし、今日ここに来られなかったアレックス(バンコム)と生まれたばかりの彼のベイビーに優勝をプレゼントができて嬉しいです」としめくくった。

【田中利和チーム代表のコメント】
「応援していただいたファンの皆さん、多くの関係者の方々にやっと優勝をお知らせすることができます。ありがとうございました。今日のレースは、SC(セーフティカー)ラップが幾度ともなく出る状況の中、チームは徹夜でクルマを修復したあとでも集中を切らすことなく、ドライバー、スタッフ一丸となって戦略通りレースを組み立てることができました。そして、最後の2ラップで5台がトップ争いをするという、他に類を見ない非常にエキサイティングな場面に遭遇しました。その中、千代が昨日のミスを挽回する素晴らしい走りでトップをもぎ取る劇的な形で優勝することができました。R32スカイラインGT-Rが1992年に当地バサーストで優勝しており、GT-Rは地元でも親しまれています。23年ぶりにここで勝って存在感を示せたことは、大変意義あることだと思います。本当にありがとうございました」

ニッサン・モータースポーツニュース

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Special:バサースト12時間レース結果

■千代 勝正組のニッサンGT-Rニスモがバサースト12時間レースを制す

NISSAN GT-R NISMO (C)bathurst 12hour 拡大します

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2013年7月27日 (土)

BES:Rd.4スパ・フランコルシャン24時間レース 予選結果

■スパ・フランコルシャン24時間は、アストンマーチン・バンテージ(Beechdean AMR)がポール

(C)Blancpain Endurance Series. 拡大します

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2013年7月14日 (日)

INDY:スコット・ディクソンがポコノに続き2連勝、佐藤琢磨はエキゾースト・トラブルでリタイア (ホンダ)

(C)Honda Motor Co Ltd. 拡大します

2013年7月13日(土)・決勝1  
会場:トロント市街地特設コース  
天候:快晴  気温:24~27℃

2013年のインディカー・シーズンも折り返し点を過ぎ、カナダ、トロントでのダブルヘッダーはシリーズ第12、13戦として開催されます。7月13日(土)には、今週末の最初のレースであるシリーズ第12戦が85周で争われました。

初めての試みとなるはずだったスタンディングスタートは、ジョセフ・ニューガーデン(Sarah Fisher Hartman Racing)がグリッドでエンジンをストールさせたために行われず、4周目に2列に隊列を組んでのローリングスタートが切られました。

ダリオ・フランキッティ (C)Honda Motor Co Ltd. 拡大します

レース序盤はポールポジションのダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)がトップを保ち、セバスチャン・ブルデー(Dragon Racing)、ウィル・パワー(Team Penske)、そして、5番手スタートのスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が彼を追いました。実績ある4人の強豪ドライバーたちがトップグループを形成し、見応えあるバトルを繰り広げました。

フルコースコーションがレース前半に2回しか出されなかったことで、トロントでの第12戦は燃費が一つの大きなカギを握る展開となりました。そして、レースが進む中でマシンの仕上がり具合に自信を持ったディクソン陣営は、燃費とポジション取りの両方に冷静に注意を払い続けながら、プッシュ・トゥ・パスの使用回数も抑えて勝負の時を待っていました。

スコット・ディクソン (C)Honda Motor Co Ltd. 拡大します

ライバル勢がピットインを行った60周目、ディクソンがトップに躍り出ました。ゴールに向けた最後のピット作業を終えても彼はトップの座を保つことに成功しました。しかし、65周目に多重アクシデントが発生し、3度目のフルコースコーションが出され、そこからのリスタートが69周目に切られると、ソフトタイヤ装着のブルデーが2番手からトップを奪いました。

ディクソンは2番手にいったん後退しましたが、終盤のスピードでは彼の方が明らかに勝っていました。78周目のバックストレッチで、ディクソンはブルデーからトップを奪い返しました。

しかし、これでもまだレースは決着を迎えませんでした。82周目にターン1で1台のマシンがストップ。またしてもフルコースコーションが出されたのです。レースは残り1ラップでグリーンフラッグが振り下ろされることになりました。緊張感が走った最後のリスタート、ディクソンは見事にトップを堅持し、ポコノからの連勝となるシーズン2勝目のゴールへと飛び込みました。そして、フランキッティもパワーのアタックを退けて3位でゴールし、2週連続で表彰台に上りました。また、マイク・コンウェイ(Dale Coyen Racing)は20番手スタートから7位でゴールし、シモン・パジェノー(Schmidt Hamilton Motorsports)は9位でフィニッシュしました。

今回のディクソンの勝利でHondaは今シーズン5勝目を飾りました。ディクソンは2連勝でポイントスタンディングも4位から3位へと浮上し、ポイントトップとの差も65点から42点へと縮まっています。

ホンダモータースポーツリリース

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2013年1月 9日 (水)

WEC,DTM,LM24,Grand-Am,GT3:Audi、2013年におけるモータースポーツ活動を強化

(C)AUDI AG. 拡大します

2013/01/08
● 2013ルマン24時間耐久レースに3台のハイブリッドレースカーを投入
● 米国モータースポーツへの関与をさらに強化

ア ウディは、モータースポーツの世界においても、その活動をフルスピードで強化します。2013年シーズンのテーマは、FIA世界耐久選手権(WEC)のタ イトル防衛、ドイツ ツーリングカー選手権(DTM)への参戦継続、そして米国におけるモータースポーツ活動の強化です。

「モー タースポーツで成功を勝ち取ることも、アウディブランドDNAの一部なのです」と、AUDI AGの技術開発担当取締役であるウォルフガング デュルハイマーは述べています。「世界のサーキットで勝利を収めることにより、非常に信頼できる方法でアウディの高い技術力を示すことができます。さら に、重要な市場におけるポジショニングを強化することもできるのです。」

ルマンに3台のハイブリッドレースカー

2013 年、アウディはFIA世界耐久選手権(WEC)におけるディフェンディング チャンピオンとして新たな挑戦の年を迎えます。アウディスポーツ チームヨーストは、2台の改良型Audi R18 e-tronで同シリーズに参戦し、ルマン24時間およびWECスパフランコルシャンラウンドには、3台目のR18 e-tronが投入される予定です。

Audi R18 e-tron quattro (C)AUDI AG. 拡大します

ル マンおよびWECでは、2012年にデビューを飾って大きな成功を収めたハイブリッドテクノロジーを踏襲します。フライホイールエネルギー貯蔵システム は、重量やサイズの増加を伴うことなく、よりパワフルなシステムに進化しています。Audi R18 e-tronは、外観上は2012年モデルと非常によく似ていますが、超軽量なカーボンファイバー製ボディパネルの下には、数々の革新技術が採用されてい ます。アウディスポーツは、2013年のモータースポーツプログラムと並行して、2014年に施行される予定の新しいLMP1レギュレーションに合致した 後継モデルの開発も進めています。

2013年のWECおよびルマン24時間を戦うアウディのファクトリードライバーは、ディフェンディング チャンピオンのマルセル フェスラー(スイス)、アンドレ ロッテラー(ドイツ)、ブノワ トレルイエ(フランス)に加えて、ルーカス ディグラッシ(ブラジル)、ロイック デュバル(フランス)、マルク ジェネ(スペイン)、オリバー ジャービス(英国)、さらにルマン優勝記録保持者のトム クリステンセン(デンマーク)、アラン マクニッシュ(スコットランド)と、いずれ劣らぬ名ドライバーが勢揃いしています。

アウディジャパン・プレスリリース

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2012年12月25日 (火)

BES:2013年ブランバン耐久シリーズカレンダー

(C)BES/DPPI 拡大します

■ 2013 Blancpain Endurance Series Calendar

Rd. Date Circuit Country
1 04月14日 モンツァ イタリア
2 06月02日 シルバーストーン イギリス
3 06月30日 ポールリカールHTT フランス
4 07月28日 スパ・フランコルシャン ベルギー
5 09月22日 ニュルブルクリンク ドイツ

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