2021年12月 7日 (火)

WEC:TOYOTA GAZOO Racing FIA世界耐久選手権(WEC)2022年シーズン参戦体制発表

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2021.12.06(月)- 15:00配信

 TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)は2022年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)に、新たなドライバーラインナップとマネジメント体制による、さらに強化された参戦体制で臨みます。

 TGRはドライバーファーストで、家庭的なチームづくりを最優先にチーム体制の改善を進めています。このプロセスを加速するために、新たに小林可夢偉と中嶋一貴がチームマネジメントに参加し、WECのプロジェクトの「もっといいクルマづくり」への貢献度を高めていきます。

 小林は、これまで通りドライバーとしてGR010 HYBRIDでレースに出場するのと並行して、TGR WECチームのチーム代表という新たな任につきます。2度のWECチャンピオンに輝き、今年のル・マン24時間レースを制した小林は、ドライバーの視点を活かしてチームを牽引し、ハイパーカー時代のチーム強化に注力していきます。

 中嶋はドイツ・ケルンにあるTOYOTA GAZOO Racing Europe(TGR-E)の副会長に就任します。中嶋はTGR-Eでチーム及びドライバーのマネジメントの責を担うとともに、WECにおけるドライバーに焦点を当てた組織づくりを進めていきます。

 小林と中嶋、共に2003年にフォーミュラ・トヨタで4輪レースキャリアを開始して以来、トヨタのモータースポーツの一員として戦ってきたこの2人は、次の役割として、ハイパーカークラスで複数のマニュファクチャラーが競い合うこととなる2023年へ向けた、TGRの新たな挑戦への準備を進めていくことになります。

 小林は2022年シーズンもこれまで通りドライバーとして、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスとのトリオでGR010 HYBRID 7号車のステアリングを握り、ドライバーズタイトルの防衛とル・マン24時間レース連覇に挑みます。

 GR010 HYBRID 8号車はセバスチャン・ブエミとブレンドン・ハートレーが引き続きドライバーを務めますが、2022年シーズンは新たなチームメイトとして、平川亮を迎えます。2017年のSUPER GTチャンピオンを獲得するなど日本国内のレースで輝かしい活躍を見せている期待の若手である平川は、既にGR010 HYBRIDのテストに参加しており、中嶋一貴に代わって8号車のドライバーとなります。

 TGR WECのマネジメントチームは、2022年1月1日付で新たな体制に移ります。これにあわせて、TGR World Rally Team(WRT)でプロジェクト・ディレクターを務めている春名雄一郎が、WECチームでも同様にプロジェクト・ディレクターの任につきます。

小林可夢偉:
 私を信頼してこの様な重責を任せてくれた豊田社長、佐藤プレジデント、TOYOTA GAZOO Racingに感謝します。大きなチャレンジであると共に、大きなチャンスでもあるこの新たな役割を成功させるために全力を尽くすつもりです。世界選手権をドライバーとしてだけでなく、チーム代表としても戦うことを楽しみにしています。この新たな仕事に、私のレースドライバーとしての全ての経験を活かしていくつもりですし、とても良く知っている素晴らしいチームが私のミッションに協力してくれるでしょう。多くの新しいマニュファクチャラーが戦いに加わってくるWECのハイパーカー新時代に向けて、我々TOYOTA GAZOO Racingも新たな挑戦へ向けての変革と準備を進めています。今回の新たなチーム体制への変更は、我々が油断することなく新たな戦いに挑むために重要なステップです。一貴がチームに留まってくれることをとても嬉しく思いますし、彼のドライバーとしての視点は間違いなくTGR-Eのマネジメントを強化してくれるはずです。彼と共に「もっといいクルマづくり」を進めていくのが楽しみです。そして耐久レースにおける新世代ドライバーとして亮が加わってくれることを歓迎します。彼はチームや仲間のドライバーのサポートを受けながら、必ずWECで大きな成功を収めてくれるでしょう。

中嶋一貴:
 私にとって家族のような存在であるWECチームの仲間と、これからもTOYOTA GAZOO Racingの一員として一緒にやっていくことになるのを嬉しく思います。TGR-Eでの新たな私の役割に順応していく必要はありますが、ドイツ・ケルンの多くの仲間とは既にいい関係を築いているので、これから始まることを楽しみにしています。WECはTGR-Eが関わっている多くのエキサイティングなプロジェクトの中のひとつですが、全てのプロジェクトが目指しているのは「もっといいクルマづくり」です。これらのプロジェクトに貢献し、TGR-EとWECプロジェクトを強化するために、全力を尽くすつもりです。大きな責任のある仕事を任されることになりますが、このポジションを用意してくれた豊田社長、佐藤プレジデント、そしてTOYOTA GAZOO Racingに本当に感謝しています。レーシングドライバーとして20年近く活動してきた、私のモータースポーツにおける経験や知識を活かすことができる新たな仕事が本当に楽しみです。

平川亮:
 TOYOTA GAZOO Racing WECチームの一員、それもセバスチャンとブレンドンと共に8号車のドライバーになると決まって、ドキドキしています。私自身は既にGR010 HYBRIDを3回テストしていますが、そのたびにクルマの理解を深めています。学ぶべきことはまだたくさんありますし、もっと、さらに自分自身を鍛えられると思っているので、プレシーズンテストが始まるのが楽しみです。ル・マン24時間レースは私のレースキャリアにおいても大きな目標であり、既に2度LMP2クラスで参戦していますが、ハイパーカーで、あのサルト・サーキットを走り、優勝を目指して戦うことが待ち遠しいです。私を信頼し、支援してくれたトヨタ、またTOYOTA GAZOO Racingの皆様に感謝いたします。耐久レース界のレジェンドドライバーである一貴さんに代わる、このチャンスを本当に光栄に思います。

平川亮
出生1994年3月7日 広島生まれ現在住地広島県身長177cm体重66kg
主なレース経歴
2008全日本ジュニアカート選手権 チャンピオン2009全日本カート選手権 2位2010フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン シリーズ6位
スーパーFJジャパン シリーズチャンピオン
スーパーFJ岡山シリーズ チャンピオン2011フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン シリーズ2位(1勝)
フォーミュラ3西日本シリーズ シリーズチャンピオン2012全日本F3選手権 シリーズチャンピオン(7勝)
マカオグランプリ リタイア
ポルシェ・カレラカップ・ジャパン シリーズチャンピオン(7勝)
フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン シリーズ2位(5勝)2013スーパーフォーミュラ(チーム・ル・マン)シリーズ11位
インタープロトシリーズ チャンピオン(2勝)2014スーパーフォーミュラ(チーム・ル・マン)シリーズ8位
SUPER GT(TOM’S) シリーズ11位
スーパー耐久 ST1クラス シリーズチャンピオン(3勝)
インタープロトシリーズ チャンピオン(3勝)2015スーパーフォーミュラ (チーム・ル・マン) シリーズ8位
SUPER GT (TOM’S) シリーズ5位(2勝)
インタープロトシリーズ チャンピオン(3勝)2016ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(Thiriet by TDS)シリーズ5位(2勝)
ル・マン24時間レース(Thiriet by TDS)リタイア
SUPER GT (TOM’S)シリーズ9位2017ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(G-Drive)シリーズ4位(2勝)
ル・マン24時間レース(G-Drive)総合39位 (LMP2クラス17位)
SUPER GT (TOM’S) シリーズチャンピオン(2勝)2018スーパーフォーミュラ (チーム・インパル)シリーズ5位
SUPER GT (TOM’S) シリーズ2位(1勝)2019スーパーフォーミュラ (チーム・インパル)シリーズ10位(1勝)
SUPER GT (TOM’S) シリーズ2位(1勝)2020スーパーフォーミュラ (チーム・インパル)シリーズ2位(1勝)
SUPER GT (TOM’S) シリーズ2位(1勝)2021スーパーフォーミュラ (チーム・インパル)シリーズ4位
SUPER GT (TOM’S) シリーズ7位

TOYOTA GAZO Racing プレスリリース

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2021年11月 8日 (月)

WEC:TOYOTA GAZOO Racing セバスチャン・オジエとシャルル・ミレッシがGR010 HYBRIDを初ドライブ

セバスチャン・オジエ (C)Toyota Motorsports 拡大します

2021年11月8日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WECバーレーン・ルーキーテスト
11月6日(土)に行われたバーレーン8時間レースで、TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)がハイパーカー初年度ダブルタイトル獲得と全戦制覇という輝かしい記録を成し遂げ、2021年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)は幕を閉じました。しかし、チームは休む間もなく、今季最後の舞台となったバーレーン・インターナショナル・サーキットで、7日(日)に行われたルーキーテストに参加。このテストで、2人の将来有望なルーキーが初めてGR010 HYBRIDをドライブしました。

世界ラリー選手権(WRC)7度の世界チャンピオンで、現在TGRのラリーチームからWRCに参戦しているセバスチャン・オジエが、このルーキーテストに参加し、初めてGR010 HYBRIDのステアリングを握りました。オジエはすぐにチームに溶け込み、計84周を走破。走行を重ねるごとにGR010 HYBRIDへの理解を深めていきました。

ラリーフィールドでオジエの駆るヤリスWRCとGR010 HYBRIDは、4輪駆動車という点では共通ですが、この2つのチャンピオンカーには多くの違いがあります。WECのハイパーカーは世界中のサーキットを走ることに特化して開発されており、非常に高いダウンフォースを生むシャシーに、700馬力のハイブリッド・パワートレーンが組み合わされています。

オジエは午前中の2時間のセッションで32周に渡ってドライブし、GR010 HYBRIDのハンドリング特性をつかむと、午後のセッションではさらに52周を走破。この午後の走行では20周にわたる連続走行もこなすなど、成長ぶりを見せました。今回のルーキーテストでは、前日のバーレーン8時間レースで、ラストレースとなった中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーとGR010 HYBRID 8号車で勝利を挙げたばかりのセバスチャン・ブエミが共に8号車を駆り、オジエへのサポートとアドバイスを送りました。

また、今季のWEC LMP2クラスでチャンピオンとなった若き新星、シャルル・ミレッシがGR010 HYBRID 7号車をドライブし、午前中のセッションで31周を走破しました。午後のセッションでは、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスと共にWEC世界チャンピオンとなったばかりのマイク・コンウェイが7号車のテストを引き継ぎました。

セバスチャン・オジエ:
GR010 HYBRIDをドライブするのはとてもエキサイティングな体験で、本当に楽しむことができました。初めてのことがあまりにも多かったので、結果面でプレッシャーを感じることはありませんでした。コーナーリングスピードやブレーキング、コーナーでのクルマの挙動や特別なハイブリッド・システム等、多くのことを身体にたたき込む必要がありました。1周毎に、次の周回ではもっと良いタイムを、とトライするのは、常に違うコーナーに挑戦し続けるラリーとは、心構えが全く別物でした。耐久レースの世界を体験するという、特別な機会を与えてくれたTOYOTA GAZOO Racingに感謝しています。

シャルル・ミレッシ:
GR010 HYBRIDを初めてドライブできるというのは、私にとってとても特別なことです。耐久レースを戦うドライバーなら誰もが、このような車両をドライブすることを夢見るものです。最初のうちは、私が今季乗ってきたLMP2カーとは異なるブレーキングなどに慣れる必要がありましたが、チームが助けてくれたおかげで適応できるようになりました。高速コーナーでのグリップと、車両のパワーは初めて体験するレベルで、本当に驚きました。車両にはすぐに慣れましたし、今日の結果には満足しています。私にとってとても良い一日でしたし、GR010 HYBRIDのようなクルマに乗ると、もっと乗ってみたいと思うようになります。

トヨタモータースポーツニュース

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2021年11月 7日 (日)

WEC:TOYOTA GAZOO Racing 中嶋一貴“ラストレース”を勝利で飾り有終の美 小林/コンウェイ/ロペスがドライバーズチャンピオン獲得!

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2021年11月7日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WEC2021年シーズン第6戦バーレーン8時間 決勝
11月6日(土)バーレーン・インターナショナル・サーキットで2021年FIA世界耐久選手権(WEC)最終戦バーレーン8時間の決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)のハイパーカー GR010 HYBRIDが1-2フィニッシュを飾り、歴史に残るハイパーカー初年度のシーズンを終えました。

中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーのGR010 HYBRID 8号車が今季3勝目を挙げ、TGRのWECレギュラードライバーとして最後のレースとなる中嶋はラストレースを勝利で飾りました。

今季のル・マン24時間レース覇者である小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るGR010 HYBRID 7号車は2位でこのレースをフィニッシュし、ハイパーカー時代の初代ドライバーズチャンピオンを獲得しました。

小林はこれで、4輪レースで初めて2度の世界チャンピオンを獲得した日本人ドライバーとなり、ロペスはアルゼンチン人として、偉大なる先達のファン・マヌエル・ファンジオに並ぶ、5度目のFIA世界チャンピオンを獲得することとなりました。

今大会に出場した2台のGR010 HYBRIDには、3度のル・マン24時間制覇を成し遂げた中嶋の耐久レースでのキャリアに敬意を表した特別なマーキングが施されました。中嶋はWECのレースに通算59戦出場し、17勝。2018-2019年シーズンには、ブエミとフェルナンド・アロンソとのトリオで、日本人として初となる、4輪サーキットレースでのFIA世界チャンピオンに輝きました。

そしてこの日TGRは、WEC史上初の、シーズン全戦での勝利と言う新たな記録を打ち立てました。2012年の参戦以来通算70戦目となったこのレースで、前シーズンからの連続勝利記録も9へと伸ばすこととなりました。TGRは前週行われた第5戦バーレーン6時間で、4度目となるチームチャンピオンも決めています。

バーレーンの2連戦で、全てのセッションを1-2で占める完璧な戦いを見せてきたTGRの2台は、この日も最前列グリッドを占めてスタートを切りましたが、その直後、3番手グリッドからスタートしたアルピーヌ36号車の先行を許すこととなりました。しかし、2台のGR010 HYBRIDは離されることなくトップに食らいつき、10周目には揃ってライバルをかわして1-2体制を確立。その後はライバルの追撃を許すことはありませんでした。

レースは折り返しの前に日没を迎え、夜間の戦いに突入しました。この頃には8号車が首位に立ち、7号車との差を広げていきました。6時間が経過した頃、8号車はギアシフトのトラブルに見舞われ、ピットイン時にステアリングの交換作業を余儀なくされました。しかし、この作業は予定のピット時間に対し、数秒のタイムロスで済み、2台のGR010 HYBRIDの差は僅かに縮んだものの、8号車は首位を守りました。

最終スティントでは、中嶋が8号車をドライブ。彼にとってWEC最後の走りを披露しました。2012年1月にTS030 HYBRIDでの初走行から10年に渡るWECでの中嶋の戦いは、現地時間午後10時に、彼がドライブする8号車がトップでチェッカーを受け、幕を閉じました。そして、7.351秒後にロペスの駆る7号車が2位でフィニッシュし、この瞬間7号車の3名が2021年ドライバーズチャンピオンに輝きました。

今シーズンのWECレーススケジュールはこれで幕を閉じましたが、バーレーンでの走行は7日(日)も続きます。シーズンが幕を閉じたばかりのこの日、バーレーン・インターナショナル・サーキットではWECのルーキーテストが行われ、世界ラリー選手権(WRC)で7度のチャンピオンを獲得しているセバスチャン・オジエが初めてGR010 HYBRIDのステアリングを握ります。また、このルーキーテストでは、今季LMP2クラスのチャンピオンに輝いたシャルル・ミレッシが同じくGR010 HYBRIDをドライブする予定です。

豊田章男(TOYOTA GAZOO Racingチームオーナー):
可夢偉、マイク、ホセ、一貴、セブ、ブレンドン、そしてチームのみんな
先週言わなかったけど、まずはチームチャンピオンおめでとう!

ハイパーカー最初の年に6戦全戦で優勝してくれました。しかし、それらが決して楽な勝利でなかったことはわかっています。

新たな挑戦として我々がつくったGR010 HYBRIDはドライバーにとって“安心して運転できるクルマ”“運転しやすいと思えるクルマ”では決してなかったと思います。

優勝していない方のクルマがなにかしらのトラブルを抱えて走り続けていたこともありました。ル・マンでは前戦で起こしたトラブルに対策しきれずドライバーの絶大な努力のもとで走り切ることができた勝利でした。

そんな2台のクルマをチャンピオンカーにしてくれたこと本当に感謝しています。
みんな、ありがとう。

可夢偉とマイクとホセはドライバーズタイトルもおめでとう!
「ル・マン優勝おめでとう!」
「ドライバーズチャンピオン“も”おめでとう!」
この両方を言えていなかったのでようやく言えてホッとしました。本当によかった!!

2021年の世界耐久選手権、あと2つ感謝の言葉を伝えさせてください。

ひとつは新たなクラスでの戦いを支えてくださったパートナーの皆さまと応援し続けてくれたファンの皆さまに向けての感謝です。
今シーズンも一緒に戦っていただきありがとうございました。

もうひとつは…
今回のバーレーンでの勝利を最後にこのシリーズのドライバーズシートから降りることを決めた一貴への感謝です

一貴は2012年からこの挑戦に力を貸してくれていました。10年間、戦ってくれたレースの距離はおよそ3万キロ。シーズン前の30時間走行テストなども考えればもっと長い距離かもしれません。耐久レースという本当に過酷な道の上でトヨタのハイブリッドを鍛え続けてくれたこと感謝しています。このハイブリッドの進化は今の世の中、そしてこれらからの世の中にも大きく関わっていくものになっていると思います。

3万キロの戦いをありがとう。

そして、2016年にあと13.629km長く走らせてあげることができていたら…
そんなこともやはり思い出します。しかし、あの時のことも含めて我々トヨタを強くしてくれたのも一貴だと思います。

10年間、本当にありがとう。

これからも
“トヨタのもっといいクルマづくりのため”
“モータースポーツのため”
そして
“自動車産業のため”に
一緒に戦っていってほしいと思っています。
引き続き、力を貸してください。

チームオーナー 豊田章男

追伸
2016年に同じくあと13.629km長く走らせてあげることができなかったアンソニーも今シーズンで引退と聞きました。

ル・マンで初めて勝てた時はドライバーという立場ではなかったけれど影でチームを支え、勝利に貢献してくれていました。
改めてアンソニーにも感謝の言葉をおくります。

ありがとう。おつかれさまでした。

佐藤恒治(TOYOTA GAZOO Racingカンパニー プレジデント):
可夢偉、マイク、そしてホセ、世界チャンピオンタイトル獲得、本当におめでとう!
2021年を素晴らしいシーズンにしてくれたこと、大変感謝しています。
初のル・マン優勝、そしてダブルタイトル獲得という成果は彼らの素晴らしいパフォーマンスに相応しいものだと思います。
そして、一貴が、彼のWEC最後のレースでポディウムの一番高いところに立っている姿は、胸に迫るものがありました。
彼の、この10年に渡るWECプロジェクトへの多大な貢献に対し、TOYOTA GAZOO Racingの全員から改めて感謝の気持ちを送ります。
シーズン通して一貴と共に力の限り戦ってくれたセバスチャンとブレンドンが、暑く、消耗の激しいコンディションとなったバーレーン2連戦を見事に走り切り、最後に3人で勝利を讃え合えたことをとても嬉しく思います。
ハイパーカーの記念すべき初シーズンの全戦を勝利で飾れたことは、シーズン中に起きた多くの困難をチームスピリットで克服してきた我々チームにとって、とても大きな勲章となりました。
この素晴らしい結果とともに今シーズンは終わりを迎えますが、さらに激しい戦いが予想される来年に向けて我々は早速準備を始めます。
そしてこの戦いの場で得たものをもっといいクルマづくりにつなげ、ファンの皆様には来年さらに強くなったチームをお見せできるよう、努力を続けていきます。

小林可夢偉(GR010 HYBRID 7号車):
今日の結果には満足しています。1回目と2回目を比べるのは難しいですが、再びマイクとホセとともに勝ち取った世界チャンピオンは最高です。このタイトル獲得を支えてくれたチーム関係者に感謝しています。特に日本からはとても大きなサポートを貰いました。8号車は今年毎回とても強く、彼らは最高のライバルでした。ずっとぎりぎりの戦いをしてきましたが、常にフェアに、お互いに敬意を払いながら戦ってきました。その素晴らしいチームワークが、最高のパフォーマンスを引き出したのだと思います。一貴はここバーレーンでも最後まで集中を切らさず、素晴らしい走りでした。彼とは若い頃から一緒にレースをして育ってきたので、彼がWECキャリアを勝利で締めくくることができたのは嬉しく思っています。

マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID 7号車):
2度の世界チャンピオン獲得ドライバーの仲間入りができ、最高の気分です。2年連続でのタイトルですし、特に今年はついにル・マンも勝てたので格別です。この1年、共に戦ってきた最高の仲間である可夢偉とホセ、そして、チームクルーを誇りに思います。今日のレースでは、我々も全力で8号車に挑みましたが、彼らが勝りました。彼らとのレースは常に最上の喜びであり、そこから一貴がいなくなってしまうのは不思議な気分です。彼とのレースは最高でした。

ホセ・マリア・ロペス(GR010 HYBRID 7号車):
チームと8号車のクルー、そして遠くからサポートしてくれた、日本の東富士とドイツ・ケルンの関係者全員に祝福を送ります。彼らやマイクと可夢偉の存在無くしては、タイトル獲得を成し遂げることはできなかったでしょう。正直なところ、このチームの一員としてレースに勝ち、チャンピオンを獲得できたことは本当に幸運だったと思っています。関わってきた全ての人に感謝します。一貴は本当に素晴らしいドライバーであり仲間で、彼がいなくなるのはとても寂しいです。一貴、セブとブレンドンは今シーズン本当に強敵でした。今日の勝利は彼らにふさわしいです。

中嶋一貴(GR010 HYBRID 8号車):
このような最高の結果でWECのキャリアを終えることができ、本当に嬉しいですし、最高のチームメイトに恵まれた私は幸運でした。チームとして最後まで全力で、諦めることなく戦い続けました。ファイナルラップでは、感情を抑えきれず、ドライビングに集中するのが大変でした。しかし、なんとかトップでチェッカーフラッグを受けることができ、私自身はレースで勝利、7号車がドライバーズタイトル獲得、TOYOTA GAZOO Racingがチームタイトルを獲得するという最高の結果となりました。本当にみんなの反応が嬉しく、感動しています。チームメイトや、TGRの関係者、ずっと支えてくれた全ての人に本当に感謝しています。

セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID 8号車):
シーズン最終戦の結果に満足しています。一貴の最後のWEC戦という特別なレースを一緒に勝利で祝うことができて良かったですし、彼のキャリアにふさわしい結果だったと思います。我々は今日できる全てを尽くしました。今日は、前週の6時間レースよりもタイヤにやさしいセットアップで、エネルギーを節約して戦略的な幅を拡げることができましたし、我々はレースペースも良く、ライバルよりもやや速かったです。チャンピオンを獲得した7号車を祝福します。彼らの今年の戦いぶりは素晴らしく、チャンピオンにふさわしいです。

ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID 8号車):
前週のレースがタフだっただけに、今日のレースを勝利で終えられて良かったです。今日は強さを見せることができました。ドライバーズチャンピオンを獲得した可夢偉、マイクとホセ、本当におめでとう。シーズンを通して、2台の戦いは本当にハードで、その結果勝ち取ったタイトルです。そして、WECキャリア最後のレースを勝利で飾った一貴にも、彼のこれまで成し遂げた全てのことに対して、祝福を送ります。彼のラストレースとなってしまうのは悲しいですが、最後の2週間、本当に速かった彼が最高の結果で終えられたことをとても嬉しく思います。

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WEC:Rd.6バーレーン8時間レース結果

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2021年11月 6日 (土)

WEC:TOYOTA GAZOO Racing 小林可夢偉の7号車、今季最終戦のポールポジションを獲得 8号車が2番手で2台のGR010 HYBRIDが最前列からタイトル争いへ

No.8 Toyota GR10 Hybrid (C)Toyota Motorsports 拡大します

2021年11月6日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WEC2021年シーズン第6戦バーレーン8時間 予選
11月5日(金)バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)今季最終戦バーレーン8時間レースの予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)のハイパーカー、GR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉がポールポジションを獲得しました。

小林にとっては今季4度目のポールポジション。ともに7号車を駆るマイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスにとっても、ドライバーズタイトル争いにおいて貴重な1ポイントを獲得するポールポジションとなりました。

小林は1分46秒250のタイムをマークし、このポールポジション獲得により、2位との差は16ポイントとなりました。この結果、7号車は明日の決勝レースで完走を果たせば2021年ハイパーカーカテゴリーでのドライバーズチャンピオンを決めることとなります。

中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーのGR010 HYBRID 8号車は2番手で続き、TGRはハイパーカー初年度最終戦の予選も1-2で最前列を占めることとなりました。ハートレーがアタックを担当した8号車は、小林のタイムから0.290秒遅れとなりましたが、ナイトセッション故に下がった路面温度にも助けられ、2台共に前週の予選タイムよりも今回の予選タイムは向上しました。

TGRは前戦バーレーン6時間の勝利でチームタイトルを既に決めており、新たな目標は、WEC史上初となるシーズン全戦勝利です。

明日6日(土)に行われる決勝レースはシーズンの最終戦というだけでなく、8号車のドライバーであり、TGRと共に10年にわたってWECを戦ってきた中嶋にとっての、WECレースドライバーとして最後のレースとなります。彼は通算59戦目となるこのレースで、自身のWEC17勝目と、2018-2019年シーズン以来となるタイトル獲得を目指しますが、これには7号車がリタイアすることが条件となります。

ドライバーズチャンピオン争いの運命は、今季最終戦として6日(土)現地時間午後2時(日本時間午後8時)にスタートし、その半分以上が夜間走行となる8時間の長いレースで決されます。

小林可夢偉(GR010 HYBRID 7号車):
ドライバーズチャンピオン争いにとって非常に重要な予選だということは、TGR2台のドライバー双方が分かっていましたので、大変な戦いとなり、今年のレースの中で最も厳しい予選セッションでした。実際、我々7号車は練習走行でやや苦戦を強いられており、私自身ポールポジションが取れるかどうか分かりませんでしたが、マイク、ホセとチームが大きな支えとなってくれました。今回大きく車両セットアップを変更し、それが効を奏しました。自分のアタックラップには満足していますし、チームの努力によるポールポジションだと思います。最終戦を勝利で終えることができれば最高です。明日は一貴の最後のレースという、私個人としても大切なレースとなります。彼は最高のドライバーであり、チームメイトでした。彼にとっても最高のレースになることを願っています。

ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID 8号車):
我々8号車は今週ここまで速さを見せてきましたが、予選では可夢偉が非常にクリーンで素晴らしいアタックラップを見せてくれました。7号車を祝福します。私自身のアタックラップも比較的クリーンで、2台の間にはほとんど違いはなかったのですが、僅かですが、幾つか改善すべき点がありました。このポールポジションで得られる1ポイントの重要性を両チーム共によく分かっていましたので、絶対にポールポジションを獲得したいと思って、全力を尽くしてアタックしました。今日の予選結果から、ライバルの7号車に問題が起こらない限り、我々がタイトルを獲得するのは困難になりましたが、その結果は望んでいません。今は、一貴と共に、彼のラストレースで勝利を挙げ、彼の輝かしいレースキャリアを優勝で終えられるように頑張ります。

トヨタモータースポーツニュース

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WEC:Rd.6バーレーン8時間予選結果

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2021年11月 5日 (金)

WEC:TOYOTA GAZOO Racing ハイパーカー初年度ドライバーズタイトル争いへ向け、練習走行開始

No.8 Toyota GR10 Hybrid (C)Toyota Motorsports 拡大します

2021年11月5日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WEC2021年シーズン第6戦バーレーン8時間 公式練習
11月4日(木)バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)の今季最終戦となる第6戦バーレーン8時間レースの公式練習走行1回目が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)のハイパーカー GR010 HYBRIDがトップタイムをマークしました。

TGRは先週土曜日に同じサーキットで行われた6時間レースを1-2フィニッシュという結果で終え、最終戦を待たずにハイパーカー初年度のチームタイトルを決めましたが、この週末のシーズン最終戦は、ドライバーズチャンピオンを決する一戦となります。

今季のル・マン24時間レースを制した小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車は前戦も含め3連勝を続けており、ランキング首位に立っています。この7号車を15点差で追う中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーの8号車が、最終戦初日の公式練習1回目でトップタイムをマークしました。

8号車はセッション序盤にハートレーが1分48秒490をマークし、小林の7号車が0.408秒遅れの2番手で続きました。WEC史上初となるバーレーン2週連戦でGR010 HYBRIDは、これまでのところ全てのセッションでトップ2を占めています。

TGRはまた、耐久レースの歴史に新たな記録を刻もうとしています。このレースで勝利を挙げれば、WECにおけるシーズン全戦制覇を果たす初めてのチームとなり、現在記録更新中の連続勝利数も9勝へと伸ばすことになります。また、6日(土)に行われる決勝レースは、中嶋にとってWECで通算59戦目、そして、TGRのWECドライバーとして最後のレースとなります。

先週の3日間で既にこのバーレーンのコースを3000km以上走破していることもあり、チームはメカニカル、空力、及び、ハイブリッド制御のセッティングなどをよく理解しています。しかし、車両セットアップはコースコンディションにより常に変化するため、唯一の夜間練習走行となる、この日の90分間のセッションは重要でした。

前週の6時間レースと同じ、1周5.412kmのサーキットでのレースではありますが、今週末の8時間レースは、決勝レースが夜間に及ぶため、路面温度などコンディションが異なり、2台のGR010 HYBRIDは共にタイヤの評価やコンディションに合わせた車両セットアップ作業に追われました。1週間前と比べ、この練習走行1回目のセッションでは気温で5度、路面温度は7度低くなっています。

この日の練習走行セッションは中断もなくスムーズに進行し、2台共に予定されたプログラムを完了。5日(金)の昼間に2回行われる練習走行でさらに準備を進めます。同日夕方に行われる予選セッションでは、ポールポジション車両が1ポイント獲得できるため、ドライバーズタイトル争いにおいても重要です。

小林可夢偉(GR010 HYBRID 7号車):
今日の練習走行1回目では、私は数周しか走りませんでした。先週のレースと幾つか異なることを試しましたが、あまり上手く行きませんでした。とは言え、明日金曜日にやるべきことは分かっています。先週のレースではとても上手くいったので、そのセットアップに戻す方向となるでしょう。今日は最初の練習走行ではありましたが、新しいことを試す良い機会となりました。得られた全ての情報を吟味し、残りのレースウィークへ向けた準備を進めます。

マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID 7号車):
今日のセッションを評価するのは難しいです。幾つかのオプションを試し、方向性はわかったと思います。タイヤについて多くの時間を費やし、有意義なデータを得られましたし、これから、それらと8号車からのフィードバックを分析し、どう進めていくか決めることになります。レースウィーク初日はやるべきことが多いです。

ホセ・マリア・ロペス(GR010 HYBRID 7号車):
先週のバーレーン1戦目を終えた後、休息を取って、再びGR010 HYBRIDに戻ることが出来て嬉しいです。夜のバーレーンを走るのは最高です。2台は全く異なるプログラムをこなしたので、予選と決勝レースへ向けて、改善のためにデータを精査しなくてはなりません。我々の改善は進んでいるので、明日金曜日はもっとラップタイム差は縮まると思います。

中嶋一貴(GR010 HYBRID 8号車):
我々8号車にとっては順調なセッションで、特にタイヤマネジメントの点でも夜の路面コンディションは良かったです。自分のスティントの間も、路面にラバーが乗っていき、温度も下がったことでタイヤのグリップを保つのは容易でした。タイヤマネジメントの面では今度のレースは楽になると思いますが、正しいセットアップを見出すのはまだ難しそうです。

セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID 8号車):
夜のバーレーンはちょっと涼しくなりますし、タイヤの摩耗も少なくなるので気持ちよく走れました。2台共に多くの周回を重ね、有意義で良いセッションとなりましたし、運転を楽しむことができました。これまでのところ順調に進んでいますが、さらに週末に向けてセットアップを詰められればと思っています。

ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID 8号車):
我々8号車にとってはとても良いセッションとなりました。先週のレースでのセットアップはタイヤに厳しすぎたので変更してみたところ、今日の練習走行ではとても良い感触になりました。さらに幾つかの調整やブレーキのセットアップなども行いましたが、とても順調で、今日のところは全てに満足しています。

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2021年11月 4日 (木)

中嶋一貴、WECのレギュラードライバーから勇退 (トヨタ)

TOYOTA GAZOO Racing 2021年プレスリリース
2021.11.03(水)- 18:00配信

 今季TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR) WECチームのドライバーとしてFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦している中嶋一貴が、今週末開催されるWEC2021シーズン最終戦である第6戦バーレーン8時間レースをもって、WECレギュラードライバーとしての役割を終えることになりました。

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 36歳の中嶋は、ル・マン24時間レースでの3度の優勝を飾り、2018-2019年シーズンにはセバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソと共にWECシリーズチャンピオンを獲得してFIAの殿堂入りを果たした、日本を代表するレーシングドライバーの一人です。

 2021年のWEC最終戦となるバーレーン8時間が中嶋にとってTGR WECチームでの最後のレースとなりますが、このレースはまた、彼にとって2度目のWECチャンピオンを獲得できるかどうかという重要な舞台でもあります。セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーとのトリオでGR010 HYBRID 8号車を駆る中嶋は、最終戦を残した現時点で、首位に15ポイント差のランキング2位につけています。

 トップドライバーとしてだけでなく、信頼できるチームメイト、そして大事な友人として、この10年間、チームに多大な貢献をもたらしてくれた中嶋に、TGR WECチームとして感謝の意を表します。

 WECレーシングドライバーとしてのキャリアは終えることになりますが、中嶋は今後もTGRの一員として、チームの成功に向けた協力とトヨタのモータースポーツを基点としたもっといいクルマづくりへの貢献を続けていきます。

 中嶋がWECチームに参加したのは、全く新しいハイブリッド・プロトタイプレーシングカーとして開発されたTS030 HYBRIDの最初のテストが行われた2012年1月で、彼はトヨタの耐久レースの歴史において特別な存在です。以降、彼は出場したWECの58戦中16勝を挙げており、これはトヨタでWECに参戦してきたドライバーの中で、ブエミに次ぐ勝利数です。

 中嶋は2012年に初出場を果たして以来、特にル・マン24時間レースで目覚ましい活躍を見せてきました。2014年、トヨタのハイブリッド車両で初、そして、日本人としても初となるル・マンでのポールポジションを彼のアタックで獲得しましたが、決勝レースでは、首位を独走しながらも、中嶋がドライブしていた深夜にトラブルでリタイア。また、2016年には首位快走中、24時間チェッカーまであと1周というところでストップという衝撃的な結末迎えたTS050 HYBRID 5号車のステアリングを握っていたのも中嶋でした。

 こうしたル・マンでの困難なレースを経て2018年、中嶋はついに悲願のル・マン24時間レーストップチェッカーを自身のドライブで迎え、そして、2019年、2020年と3年連続ル・マン制覇を果たしました。

 尚、2022年シーズンのドライバーラインナップについては、数週間以内に追って発表予定です。

中嶋一貴:
 TGR WECチームのドライバーとして9シーズンを戦って来られたことは本当に光栄ですし、才能と情熱に溢れる、献身的な多くの仲間とともに数々のレースに勝ち、タイトルを獲得、ル・マンを制することができたのは幸運だったと思います。TGR WECチームと10年間にわたってレースを戦ってこられたことに、本当に感謝しています。辛い時も、楽しかった時も家族のように過ごして来たチームとは多くの忘れ難い想い出があり、これからもずっと、TGR WECチームの一員だと思っています。耐久レースも新たな時代に突入することになり、来年以降、多くのハイパーカーメーカーが参入してきます。と同時に私自身も新たな道を歩み始めることになります。これからもできる限りチームへのサポートは続けるつもりですし、さらにエキサイティングになる、耐久レース新時代が楽しみです。

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2021年10月31日 (日)

WEC:TOYOTA GAZOO Racing 1-2フィニッシュでハイパーカー初代チームチャンピオン確定

No.7 Toyota GR010 - Hybrid (C)Toyota Motorsports 拡大します

2021年10月31日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WEC2021年シーズン第5戦バーレーン6時間 決勝
10月30日(土)バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦バーレーン6時間レースの決勝が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(以下 TGR)のGR010 HYBRIDが1-2フィニッシュ。1週間後に控える最終戦を待たずして、ハイパーカー新時代最初のチームタイトルを確定しました。

小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車がトップでチェッカーを受け3連勝。中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーの8号車が2位で続き、チームにとって完璧な結果となりました。

非常に暑く厳しいコンディションの中、ドライバーとメカニック、エンジニアも一丸となって戦い抜き、TGRは、WECで4度目、そして、3年連続でのチームチャンピオンを獲得。また、この勝利によりGR010 HYBRIDは、残すところ1戦となった参戦初年度の2021年シーズンにおけるWECでの全戦勝利を維持しています

チームタイトルが決定したことで、1週間後に迫ったシーズン最終戦での注目は、ドライバーズチャンピオンへと移ります。今年のル・マン24時間レースを制した7号車の3名のドライバーは、1年前にここバーレーンで獲得した世界チャンピオンの防衛に一歩近づきました。彼らはこの第5戦の勝利で3連勝となり、8号車の3名に対し、15ポイント差をつけて最終戦に臨むこととなります。

今大会も、スタートから2台のGR010 HYBRIDによる闘志溢れるバトルが繰り広げられました。ポールポジションからスタートしたブエミの8号車がスタートから首位を守りましたが、コンウェイの7号車も離されることなく続き、2台は序盤の45分間、1秒以内の差という接近戦を続けました。

僅差の戦い故に、レース前半は数回順位が入れ替わる展開となりましたが、その後、この日ハイパーカーの全車を苦しめたタイヤ摩耗の面で、僅かにタイヤ影響の小さかった7号車が首位を奪いました。

レースが折り返しを迎える頃には、ロペスの駆る7号車をブエミの8号車が10秒ほどの差で追っていましたが、4時間を過ぎたところで、8号車がタイヤ交換時のタイムロスで3位へと後退。その後、ハートレーがアルピーヌから2位の座を奪い返しましたが、その時点で小林の駆る首位7号車とは40秒ほどの差がついていました。

終盤も2台のGR010 HYBRIDはトップ2の座を堅守したまま周回。最後のスティントを担当した小林が185周でのトップチェッカーを受け、中嶋の8号車がそこから51.401秒後にチェッカー。TGRのGR010 HYBRIDは1-2フィニッシュを果たしました。

6時間レースを終えましたが、バーレーン2連戦のもう1戦が残っています。1週間後の11月6日(土)、ドライバーズチャンピオン決定レースとなるシーズン最終戦、バーレーン8時間へ向けてチームはすぐに準備に入ります。

佐藤恒治(TOYOTA GAZOO Racingカンパニー プレジデント):
圧巻の3連勝を勝ち取った7号車、そして、懸命の追い上げで着実に2位を掴んでくれた8号車、見事な1-2フィニッシュでの優勝おめでとう、そして、TGRチームに初代ハイパーカーチャンピオンをもたらしてくれて、本当に有難う!気温が35度まで達し、難しい熱マネジメントが求められる中、チーム全員の頑張りにより、素晴らしい結果をもたらしてくれました。そして、ドライバーたちの渾身の走りにも心から感謝します。ドライバーズタイトルが決定する最終戦が、いよいよ1週間後に迫りました。チームの皆さんにはエキサイティングなシーズンエンドを迎えて欲しいと思います。そして、最後にチャンピオンを勝ち取るのは誰か、楽しみにしてその時を待ちたいと思います。引き続きチームは最終戦に向けてしっかり準備していきます。ファンの皆様、最後まで熱い応援をよろしくお願いいたします!

小林可夢偉(GR010 HYBRID 7号車):
チームが素晴らしい仕事をしてくれました。ハイパーカーでの世界タイトル獲得を全員で祝いたいと思います。我々は金曜日にちょっと苦戦しましたが、原因を見出すことができ、自信を持って決勝レースに臨みました。決勝レースではチーム全員が素晴らしい仕事をしてくれましたし、マイクとホセも力強いペースで走ってくれました。彼らのおかげで良いポジションで走ることができ、私のスティントもとても順調でした。最後、チェッカーまでのスティントを走ったときは気温が僅かに下がっていたことも良かったのか、私自身も、タイヤにとっても大きな負担にはならず、あとは後続とのギャップを保って最後まで走り切るだけでした。

マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID 7号車):
優勝できてとても嬉しいですし、最大のポイントを獲得できたこと、チームのタイトルを決められたのも良かったです。7号車のドライバーだけでなく、8号車の3名も今日一日を通して素晴らしい走りだったと思います。私のスティントは、スタートからタイヤをマネジメントすることに専念しました。今までにこれほどタイヤが摩耗したことはなく、分からないことが多かったのですが、結果的には全て順調に行きました。我々にとってはドライバーズタイトル争いにおいても有利になった一日ですが、まだ全てが決まるのは来週ですし、タイトル防衛へ向け全力で挑みます。

ホセ・マリア・ロペス(GR010 HYBRID 7号車):
チャンピオン獲得は、シーズンを通して素晴らしい仕事をしてくれたチーム全員のおかげであり、全員に祝福を送ります。今日のレースでも、マイクと可夢偉が安定した、最高の走りをしてくれました。タイヤのマネジメントが難しく、どうなるのか正確には分からない中でのレースでしたが、チームが全くミスなく戦ってくれたおかげで、勝つことができました。今日の勝利は、チームにとって非常に重要なものであると同時に、我々のドライバーズタイトル争いにおいてもとても良い結果です。

中嶋一貴(GR010 HYBRID 8号車):
暑さで大変なレースでしたが、レース終盤にはちょっとそれも和らぎました。我々は限界ぎりぎりを狙った攻めのセットアップを試しましたが、それはあまり上手く行きませんでした。とはいえ、2位でフィニッシュでき、まだ逆転タイトルの可能性は残っています。優勝した7号車、本当におめでとう。そして、TOYOTA GAZOO Racingもチームタイトル獲得にふさわしい働きだったと思います。今日チームタイトルを決められたことで、最終戦は楽しみながら、全力でドライバーズタイトル争いができるでしょう。

セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID 8号車):
我々は勝利を目指してレースを戦っているので、2位フィニッシュは決して満足行くものではありませんが、今日の結果はチームに取って最高です。我々は今日、恐らく7号車よりも、タイヤとも戦っていましたが、結果的には7号車がよかったと思います。TOYOTA GAZOO Racingが1-2フィニッシュでハイパーカー元年のタイトルを獲得できたということは、大変な偉業だと思います。この結果は、メカニックやエンジニアをはじめとするチーム関係者の大変な努力の賜物です。それを成し遂げた彼らに祝福を送ります。

ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID 8号車):
7号車は我々よりも僅かに速かったですし、優勝に値する走りでした。我々はタイヤの摩耗と幾つかのトラブルに苦しめられましたが、そこから学んで行きます。7号車は本当に良い戦いぶりでした。我々はまだドライバーズチャンピオンを争っていますが、最終戦で7号車を逆転するのは容易なことではないでしょう。チームがハイパーカーでの初代チャンピオンを勝ち取ったことは素晴らしいことであり、チーム全員を祝福します。彼らがタイトルのためにどれだけの努力を続けてきたかよく知っていますし、彼らはチャンピオンにふさわしいです。

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WEC:Rd.5バーレーン6時間レース結果

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