2010年9月 2日 (木)

LM24,LMS,ALMS:オレカ、2011年LMP2マシン『ORECA 03』を発表

ORECA 03 (C)ORECA Group  拡大します

9月1日、ルマン24時間レースやルマンシリーズ(LMS)で活躍するオレカは、2011年のLMP2規定に沿ったニューマシン『ORECA 03』を発表した。

2007年からコンストラクターとしての活動を開始したオレカは、これまでのLMP1のORECA 01とフォーミュラ・ルマン用ORECA FLMでの経験を生かしてORECA 03を完成した。ニューマシンは、2011年のルマン24時間レースとLMSに出場する各チームに販売が開始された。

ORECA 03はフランス西部自動車クラブ(ACO)の2011年LMP2クラスのコストキャップに従い、345,000ユーロの価格がつけられている。そのシャーシはチームが選んだどのようなエンジンにも対応可能で、2011年1月に最初のマシンがロールアウトする。それから3ヶ月以内にはチームの選択したエンジンを搭載したマシンがデリバリーされる予定となっている。

オレカ代表のユッグ・ドゥ・ショナックは「コンストラクターも我々も2011年のLMP2規定は望んでいたものだ。そのためオレカもその活動を拡大したいと考えている」と語る。「今日公開したORECA 03はその遺伝子にルマンを持っている。2010年に総合4位、20009年に総合5位となったORECA 01の経験とノウハウを生かして、速さと信頼性のあるプロトタイプに仕上がっている。
03はACOの規則に従っているが、われわれのプロジェクトは野心的なものだ。われわれが提供するものはマシンだけでなく勝利を得るためのパッケージである。われわれはコンストラクターであると同時にマシンを走らせるレーシングチームでもある。さらにLMP 1における最高レベルの競争と、フォーミュラルマンでのコスト削減という2つのノウハウを持っている」

ORECA 03のカスタマーチームはオレカのクライアントサービスによって、LMSやアメリカンルマンシリーズ(ALMS)で、スペアパーツの供給やバックアップサービスを受けることができる。

(C)ORECA Group  拡大します

* オレカ代表のHugues de Chaunac氏の日本語表記については、以降ユッグ・ドゥ・ショナックに訂正致します。(参照元:オレカ 01のエンジン供給元のAIM のホームページ)

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2010年7月30日 (金)

ALMS,LMS,LM24:ローラ、クローズドボディの2011年LMP2マシンを発表

2011年ローラB11/80 (C)LOLA 拡大します

7月29日、ローラは先日発表したオープンボディの2011年用LMP2マシンに続いて、クローズドボディのLMP2マシン『B11/80』を発表した。

基本的なデザインはオープンボディの『B11/40』をベースとしているが、B11/80はよりロングホイールベース化されている。これは生産車用のGTエンジンの搭載にあたって、エンジン全長がレース専用エンジンより長いものがあるためとされている。

B11/80のカスタマーはB11/40同様、ローラの技術者のサポートやファクトリーのリソースの提供を受けることができる。ローラではB11/80を、今シーズン用のクローズドボディのLMP2マシンと同じ価格で供給するとしている。

ローラB11/40の記事はこちら

(C)LOLA  拡大します

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2010年7月21日 (水)

LMS,LM24,ALMS:ローラ、2011年用LMP2マシン『B11/40』を発表

2011年ローラB11/40 (C)LOLA 拡大します

7月21日、ローラは2011年用のLMP2マシン『B11/40』のディテールを発表。

オープンボディのローラB11/40は、2011年からLMP2クラスレギュレーションで施行されるバジェットキャップに合わせて、多くのメーカーのGTクラスエンジンを搭載可能となっている。エンジンメーカーはBMW、フォード、HPD、ジャガー、ジャッド、ニッサン、トヨタが挙げられており、フォードとHPDがターボエンジン、その他のメーカーはV8自然吸気エンジンとなっている。

ローラからはオールカーボン製のシャーシとともに、高トルクに耐えうるトランスミッションや、迅速に脱着可能なリアのボディワークも供給される。
また、ローラシャーシを使用するカスタマーは、ローラ・カスタマー・サポートセンターからマシンの情報を受けることができる。必要とあれば完全なエアロマップ、ルマンシリーズやルマン24時間レースでのスペアパーツの供給や、エンジニアのサポートを受けることができる。さらにローラの7ポスト・テストリグや風洞モデルの使用も可能となる。

(C)LOLA  拡大します

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2010年7月 9日 (金)

LM24:プジョーのエンジントラブルは、コンロッドが原因

 (C)Peugeot Media  拡大します

ルマン24時間レースから3週間余り、オレカを含めて出場した4台のすべてがマシントラブルという思いもよらない結果となったプジョー・スポールは、その原因について技術レポートを公表した。
プジョー・スポールのテクニカルディレクター、ブルーノ・ファーミンによる解析は以下の通り。

まず、ポールポジションからスタートしながらわずか3時間でリタイヤした3号車については、その原因がモノコックタブと右フロントのサスペンションアームの接合部分の破損によるものだったとしている。同じモノコックタブは、昨年のルマンで優勝し、今年のスパ・フランコルシャン1,000Kmレースで使用されていた。当然ファクトリーでは、シャーシの劣化やカーボンファイバーの損傷について高度な機器を使用して、定期的な検査が行われている。しかし今回のケースでは、破損が急速に進みその欠陥が全く検知されない種類のトラブルだった。

オレカを含む残りの3台の908を襲ったエンジントラブルは、調査の結果どれもコンロッドの故障という原因だったとしている。その理由としてファーミンは、今年のコースが高いグリップを持っており、ラップタイムも速くマシンは常に全開での走行を強いられたことによるオーバーロードだったことをあげている。さらに天候は涼しく、前年とは異なりインタークーラーの目詰まりが解消されたため、V12ディーゼルエンジンは常に効率的な燃焼を持続していた。それはエンジンのパフォーマンスが高かったことを示している。

もちろんこれは、優勝したアウディなどのライバルにとっても同じ条件であり、プジョーも今年は新しいコンロッドを使用して対策をこうじていた。それはベンチテストやルマンの前に行ったトラックでのシミュレーションで徹底的なテストを受けていた。これらのテストでは何ら問題も発見されなかったが、実際のレースでは悪い結果を招いてしまった。過去3回のルマンで、プジョーはそのプロセスについて信頼を持っていた。今年の敗戦は経験を重ねても絶対にすべてをマスターするということはなく、特にルマンでは直面する状況が毎年異なるものであることを示している。それを確認する方法についてさらに強化する必要があるとしている。

プジョー・スポールは、現在はシーズン後半のインターコンチネンタルカップに向けて集中しており、今回そのドライバーラインナップを発表した。

9月10~12日のシルバーストーン1000Kmには、オレカ・プジョー908に加えて、ワークス・プジョー908も1台出場する。ドライバーはアンソニー・デビッドソン(GBR)/ニコラ・ミナシアン(FRA)。
9月29日~10月2日のプチ・ルマン(ロード・アトランタ)には2台のワークス・プジョーが出場。アンソニー・デビッドソン(GBR)/マルク・ジェネ(ESP)/アレキサンダー・ブルツ(AUT)とペドロ・ラミー(POR)/フランク・モンタニー(FRA)/ステファン・サラゼン(FRA)。
11月5日~7日の殊海1000Kmには、やはり2台のワークスが出場。フランク・モンタニー(FRA)/ステファン・サラゼン(FRA)とセバスチャン・ボーデ(FRA)/サイモン・ペジノ(FRA)の組み合わせとなる。

チーム・マネージャーのオリビエ・ケネルは、チーム・プジョー・トータルの9名のドライバーについて、レースだけでなく長い間の開発期間を含めたプロ意識の高さを評価しており、2011年も同じラインナップを継続して、ルマンでの勝利の奪還を目指すとしている。

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2010年6月24日 (木)

LM24:アウディジャパン・プレスリリース ”ルマンにおけるアウディの勝利について"

Audilogo 2010/06/24
ルマンにおけるアウディの勝利について

【第78回 ルマン24時間レース(フランス)】

● 史上最速記録を達成
● 過去12回出場中、通算9回目の優勝を獲得
● 優勝マシンのピットイン合計時間は、24時間でわずか20分間

アウディは史上最速ペースのレースを制し、通算9度目のルマン優勝を果たしました。今回の偉業に関する
多くの事実をご紹介しましょう。

通算9度目の優勝を成し遂げたことで、アウディは1923年から続く歴史的な耐久レースの歴史に、フェラーリと並んでその名を刻むことになりました。これで残るは、ポルシェの持つ通算16回優勝(出場60大会中)のみとなりました。これまでに合計24チームが、ルマンの歴史に、勝者としてその名を刻んでいます。

ルマン24時間レースで、アウディは全12回出場で通算9回優勝(優勝確率75%)、表彰台のポジションの数36のうち、23の表彰台を獲得(63.9%)という素晴らしい成果を残しています。

1999年以降、アウディがエントリーさせた39台のうち31台が完走(完走率79.5%)し、そのうち9台が優勝、5台が2位、9台が3位を獲得しています。

一方、ラインホールド ヨースト率いるレーシングチームにとっては、今回は通算11度目のルマン24時間レース優勝で、アウディとのパートナーシップの中では7回目となります。ダウアーレーシング(1994年)とベントレーレーシング(2003年)での優勝を加えれば、ヨーストレーシングはルマンで通算13回の優勝を経験したことになります。

過去12回参戦の全てで、アウディは表彰台を獲得しています。4リングスのブランド、アウディにとって、1-2-3フィニッシュは、2000年、2002年および2004年に続く4度目の快挙です。また、アウディは、第78回ルマン24時間レースでの優勝により、ルマンにおいてディーゼルエンジン搭載のレーシングカーで1-2-3フィニッシュを達成した初のメーカーとなりました。

2003年に優勝したベントレーチームには、アウディ スポーツが開発したTFSIエンジンが供給されていました。これもカウントに入れるとすれば、アウディ テクノロジーが生み出した低燃費エンジンは、過去11年の間に通算10回の優勝を獲得したことになります。これら10勝のすべてにおいて、アウディ モータースポーツの責任者であるDr. ウォルフガング ウルリッヒが重要な立場で携わり続けてきました。

ディーゼルエンジン搭載のレーシングカーは5回連続で優勝を遂げていますが、そのうちの4回(2006年から2008年と2010年)は、アウディのTDIテクノロジーによるものです。

2001年のTFSIエンジン、2006年のTDIエンジン、そして2010年のVTG(バリアブル タービン ジオメトリー)技術採用のターボチャージャーと、アウディは過去3度、新技術を投入した年に優勝を果たしています。

優勝マシンが平均速度225.228km/hを記録した今回の第78回大会は、史上最速のレースとなりました。別の2台のAudi R15 TDIも、それぞれ224.659km/hと223.524km/hの平均速度を記録し、1971年以来破られることのなかった平均速度記録(222.304km/h)を更新しました。

24時間で397周を走破して優勝したゼッケン9番のAudi R15 TDIの合計走行距離は5,410.713kmに達し、ユーノディエールにシケインが設置される以前の1971年にDr.ヘルムート マルコとジィズ・ファン・レネップ組がポルシェ917で達成した5,335.313kmの記録を更新しました。

それほどのハイスピードを維持して走り続けていたにも関わらず、優勝マシンの平均燃料消費は2.303km/Lで、これは2000年にアウディが平均速度208.660km/hで初優勝した時よりも10%以上優れた数値となっています。

優勝マシンは全走行において、ミシュランから提供されたタイヤをわずか11セットしか(ゴール直前に見舞われたスローパンクチャーのために急遽交換した分を含んで)消費しませんでした。つまり、タイヤ1セットあたり平均491.9kmを走破したことになります。2009年のタイヤ交換は330km走行ごとに行われていました。この事実も、今年のAudi R15 TDIの優れた環境性能の高さを物語っています。

優勝したAudi R15 TDIのピットイン回数は合計33回、合計ストップ時間はわずか20分間でした。この中で、事前に予定されていなかった作業は、右側のドアミラー交換作業(約20秒)と、ゴール直前に見舞われたスローパンクチャーによるタイヤ交換作業のみでした。

優勝したAudi R15 TDI(シャシナンバーR15-204)は、全397周のうち133周に渡ってトップを走行していました。

今年のルマン24時間レースで、Audi R15 TDIのファステストラップは、アンドレ ロッテラーのドライブによる3分21秒541でした。ロッテラーのタイムはマイク ロッケンフェラーが予選中に出した最速タイム(3分21秒981)を上回っています。

ティモ ベルンハルト(29)、ロメイン デュマ(32)、マイク ロッケンフェラー(26)による平均年齢29歳のトリオは、アウディの最年少ルマン優勝トリオとなりました。

中でもマイク ロッケンフェラーは26歳の若さで、アウディの最年少ルマン優勝ドライバーとなりました。

今年でルマン出場14回目だったトム クリステンセンは、通算11回目の表彰台(大会記録である優勝8回、3位を3回)を獲得しました。

アウディによるルマン優勝ドライバーは、荒 聖治(アウディでの優勝経験1回)、ティモ ベルンハルト(1)、フランク ビエラ(5)、リナルド カペロ(1)、ロメイン デュマ(1)、トム クリステンセン(6)、J Jレート(1)、アラン マクニッシュ(1)、エマニュエル ピロ(5)、マイク ロッケンフェラー(1)、マルコ ヴェルナー(3)の11人を数えることになりました。

ティモ ベルンハルトは、史上初のルマン、デイトナ、ニュルブルクリンクの3大24時間レースで優勝したドライバーとなり、ルマン、デイトナ、セブリングの3つで優勝した史上7番目のドライバーとなりました。

マイク ロッケンフェラーは1988年のヤン ラマース以来の、同じ年にデイトナとルマンで優勝したドライバーとなりました。

今回の優勝は、史上27回目のドイツ車による勝利となり、屋根の無いオープントップ型のマシンとしては51回目となりました。

V10エンジン搭載車による優勝は、史上3回目です。

オリバー ジャービスは、ルマン初出場ドライバーの中でもっとも予選タイムが速かったドライバーに贈られる“ルーキー オブ ザ イヤー”を獲得しました。これはフランクビエラ(1999年)、マルコ ヴェルナー(2002年)、クリスチャン アルバース(2009年)に続くアウディ4人目となります。

アウディのパートナーであるミシュランタイヤにとって、今回の優勝は通算19回目で1998年以来13年連続となります。

ゼッケン9番が割り当てられたマシンが優勝したのは2回連続で、1923年以来の全大会の中では5回目です。

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2010年6月18日 (金)

LM24:MZ Racingプレスリリース”寺田陽次郎、水素ロータリーRX-8でルマンを走る”

Rx8_lemans

(c) Akihiko Ouch / MZ Racing

本年のルマン24時間レースのスタート前に、新エネルギー車によるデモンストレーションランが行われ、ポルシェ・ハイブリッドやアウディ・eトロン、プジョー・ハイブリッド、フェラーリEV、テスラEV、水素BMW、フォルクスワーゲン・天然ガス車などと共に寺田陽次郎がドライブするマツダRX-8水素ロータリー車が走った。

ガソリンと高圧水素のいずれでも稼働する2ローターのマツダハイドロジェンREの出力は、109馬力。通常のRENESISエンジンと比較すると半分程度の出力だが、水素エネルギーで走行している時にエンジンから排出されるのは「水蒸気」だけ。まさにゼロエミッションである。今回は24時間レーススタート直前のデモンストレーションであり、13.6kmのフルコースを3周しただけだったが、今回のデモラン参加メーカーのうち日本メーカーはマツダのみ。ルマンを制した経験を持つマツダが、先端技術を搭載したロータリーエンジンでサルトサーキットに戻ってきたことは大変意義深い。

寺田は、「ルマンの主催者ACOが、今回のような近未来を見越したデモンストレーションを行ったことは賞賛に値することです。また、このクリーンな水素ロータリーをほぼ実用化し、このルマンに持ち込んだマツダにも敬意を表したいと思います。水素エネルギーを使うこと以外、クルマは全く量産車両そのもので、とっても現実的だと感じました。僕個人にとっても、はじめてここに来たときからマシンはロータリーだったし、1991年にマツダが優勝した時もロータリーでした。そして、今回またロータリーエンジンを積んだこの近未来カーでルマンを走れたことを誇りに思います」と語った。また、「前日の練習走行の際には、助手席にルマン市の副市長さんをお乗せしたんですが、とっても喜んでいただいて僕もうれしかったですね」と付け加えた。

水素ロータリーのサウンドについて尋ねてみた。「量産車となんら変わりませんよ。マフラーもついているので、ロードカーと同じです」とのこと。

MZ Racingプレスリリース

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2010年6月14日 (月)

LM24:アウディジャパン・プレスリリース”アウディ、ルマン優勝”

Audilogo

2010/06/14
【第78回 ルマン24時間レース(フランス)】


● R15 TDIが1-2-3フィニッシュを達成
● 優れた燃費効率と高い信頼性で、ルマン最長走行距離記録達成
● 新技術を駆使して9度目の歴史的勝利を獲得

アウディは偉大なるルマン24時間レースで9度目の優勝を飾り、優勝回数記録でフェラーリに並ぶことが出来ました。今後はポルシェの輝かしい記録に向かって勝利を重ねて行きます。

第78回大会でもまた、優れた燃費効率と信頼性は大変重要な要素となりました。これら2点は、非常に燃費が良い市販車を造るというアウディのブランドイメージ形成に深い関わりを持っています。アウディスポーツ チームヨーストの3台のAudi R15TDIは、些細なテクニカルトラブルさえ起こさずに過去最速のルマンを走り切り、1-2-3フィニッシュを達成しました。アウディがルマンでの1-2-3フィニッシュを達成したのは、2000年、2002年、2004年に続き4回目となります。

現場でライブでレースを観戦していたアウディAG取締役会会長 ルパート シュタートラーは「この歴史的快挙は、全てのアウディ関係者が誇りに思っている。信頼性、燃費効率、そして耐久性は今日の自動車産業にとって特に重要な要素だが、それらはまさに我々がルマンで技術力の高さをデモンストレーションしてみせたジャンルだ。真迫のバトルが多かった今年のルマンは、その歴史に名を残すほどスリリングな展開だった。今回で4回目となるルマンでの1-2-3フィニッシュは、アウディの歴史の中で最強のバトルを経て勝ち取った、もっとも価値のある勝利だ。レースに携わった関係者全員に、感謝と尊敬の念を表したい。彼らは非の打ち所がない努力と、素晴らしい活躍を示してくれた。そのすべての努力を我々に課したのは、強力なライバルであるプジョーだった。この点において我々は彼らにもまた感謝したい。」とコメントしています。

「昨年の3位入賞以来、ルマンの優勝トロフィーを再びインゴルシュタットとネッカーズルムに持って帰ることは我々の悲願となり、そして非常に印象的な方法でそれを実行することが出来た。私はそれを成し遂げたチームを心から誇りに思うし、チームならびに今回の偉業達成に尽力した関係者全員に感謝をしている」とアウディモータースポーツの責任者・Dr.ウォルフガング ウルリッヒはコメントしています。

合計9回目となるルマンでの優勝記録は、アウディスポーツが過去3年間、最高機密扱いで開発に取り組んできた技術によってもたらされました。アウディR15TDIに搭載されていた約440kWを発生するV10 TDIエンジンは、ターボチャージャーにバリアブル タービン ジオメトリー(VTG)機構を持っていました。

VTG機構付きターボチャージャーは、市販モデルのTDIエンジンには標準装備されています。その技術をルマンでも取り入れたことで、アウディのエンジニア達は今後のエンジンに採用出来る、より小さくより燃費効率の高いターボチャージャーの開発を行ってきました。「ルマンのレースではタービンの温度が、市販車では有り得ない摂氏1000度以上に達します。市販車用タービンも小型化された結果、似たような温度に達しようとしています。その状況の中で採用されたVTG機構は、市販モデル生産の場とモータースポーツの2つの世界を繋ぐ技術の好例です」と、アウディスポーツのエンジン開発責任者・ウルリッヒ バレツキーはコメントしています。

レギュレーション改編の影響によって、2010年におけるディーゼルエンジンに対する要求は特に高いものでした。「信頼性を犠牲にすることなくより大きなパワーを絞り出すことは、傑出した方法でそれを実現した開発チームにとって壮大な挑戦でした。信頼性確保を優先したため、今年の我々はV10 TDIエンジンのポテンシャルを最大限発揮させることはしませんでした。決勝レース以前に我々のマシンが飛び抜けた速さを発揮することが無かったのは、それが理由です。しかし、そのことは非常に高い信頼性に貢献していました。R15プラス開発の目的は、20%の燃費効率向上でした。我々はそれを実現しました。その実現のために我々はここ数ヶ月の間に、多大な努力をしてきました。そして、それが今回の成功を導き出し、同時にチームのパフォーマンスを向上させていました。」と、レース終了後にアウディモータースポーツの代表 Dr.ウォルフガング ウルリッヒはコメントしています。

優勝したティモ ベルンハルト(ドイツ)、ロメイン デュマ(フランス)、マイク ロッケンフェラー(ドイツ)組が乗ったAudi R15 TDIは、24時間で397ラップしました。5410kmに相当するこの距離は、1971年にDr.ヘルムート マルコ、ギジュ バン レネップ組がポルシェ917で出した最長距離記録を上回りました。現在はユーノディエールストレートにシケインが設置されているため、この記録が破られることは無いだろうと考えられていましたので、今回の新記録達成はアウディTDIテクノロジーの素晴らしいパフォーマンスを示す絶好の機会となりました。

ティモ ベルンハルト、ロメイン デュマ、マイク ロッケンフェラーの3人は非の打ち所のないレース展開でルマン初優勝を飾ると同時に歴史的記録を打ち出しました。ゴール直前のスローパンクチャーと右側ミラーの脱落以外、ノートラブルでレースを走りきりました。2位となったマルセル フェスラー、アンドレ ロッテラー、ブノワ トレルイエ組のR15 TDIは、トラックバリアとの接触により、2度に渡ってフロントボディワークの交換が必要でした。

2008年の優勝者組のリナルド カペロ、トム クリステンセン、アラン マクニッシュはレース序盤にはアウディ勢最上位を走行していました。しかし、土曜日の夜にルマン最多優勝記録保持者のトム クリステンセンがポルシェコーナーに差し掛かった時、遅く走っているGT2クラスの車輌を避けた際にマシンがスライドしてリアセクションをトラックバリアに衝突させるという不運に見舞われてしまいました。その後、3人は素晴らしいラップタイムを重ね続けてトップグループに返り咲き、最後には表彰台の栄誉を勝ち取りました。

【アウディドライバー/アウディチーム首脳のコメント】

Dr. ウォルフガング ウルリッヒ (アウディ モータースポーツ代表)
今回のルマン優勝は、アウディの歴史の中で最も獲得が困難だったものと確信している。我々は、最強のライバルと対峙していたのだ。レースウイークが始まった時点で完璧なスタートを切れていたわけではなかったが、我々は素早く良い状態に達することが出来た。各スティントを出来るだけ長くするという戦略を実行に移した後も、燃費効率と信頼性向上に繫がりそうなことは全て行った。そしてドライバー全員が素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれ、歴史的な1-2-3フィニッシュをアウディにもたらしてくれた。チーム全体が完璧な働きをしてくれた。夢のような結果をアウディに与えてくれたすべての人々に感謝したい!

ラルフ ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト テクニカルディレクター)
今の気持ちを上手に表現することが出来ない。今回のルマンは、歴史に名を残すだろう。それはレース距離最長記録が更新されたというだけでなく、モータースポーツの世界で卓越した信頼性の確保が現実のものとなった瞬間を迎えたからだ。誰もリタイアすることがなかった。マシンはすべて無事に走りきった。単純に誰が速くて誰が遅かったかという点に尽きた。しかし、これほどまでにハイペースでの周回を求められたルマンは初めての経験だった。金曜日、私は今回のルマンを観客のようにただ見ているだけでいられたら幸せだろうと話した。なぜなら、素晴らしいレースになるだろうと思っていたからだ。そして、その通りとなった。我々は自らの長所である信頼性と一貫性を発揮することに集中していた。我々はライバルにプレッシャーを与えたいと考えていて、その通りに出来た。ライバル達を、事前に想定した以上のリスクを冒さざるを得ない状況に追い込むことが出来た。そして、彼らは問題を抱えることになった。結局のところ、彼らはまったく臨んでいなかった状況に放り込まれてしまったのだ。その心情を正確に書き記すことなど出来ないだろう。わずか一瞬のうちにやってきたそれは、強烈なものだったはずだ。過去数年に渡ってチームヨーストとアウディスポーツが形作ってきたチームは今や”何が起ころうとも、何も心配せずにいられる”というレベルに成長を遂げた。マシンがどんな状態でピットに戻ってきても、ピットでは素晴らしい作業が行われる。ドライバー達もまた素晴らしかった。新しいドライバーもいたし、去年初めて出会った者達もいた。今年のマシンは、去年は得られなかった多くのことを克服し、素晴らしいマッチングを見せていた。関係者全員が、お互いを助けあっていた。何か問題が起こってもすぐに誰かがフォローしたし、問題はすべて外的要因によって引き起こされたものばかりで、我々自身が産みだしたものは何もなかった。何と素晴らしいことだ!

ティモ ベルンハルト (Audi R15 TDI #9)
信じられない! ルマンに出場するのは子供の頃からの夢だった。2002年にGTクラスで優勝したけれど、それは総合優勝を勝ち取るという僕の大きな目標への第1段階だった。そして29歳という若い時点で最終目標を達成出来たことを、僕はまだ信じられない。凄いなんてものじゃない! 勝利の実感が沸いてくるまでには、恐らく1日から2日は掛かると思う。マシンには何のトラブルもないままレースを終えることが出来た。Audi R15 TDIは、完璧な状態のまま走りきったんだ。マイク(ロッケンフェラー)、ロメイン(デュマ)そして僕は、スタートからプッシュし続けていた。その作戦は成功し、最後にはプジョーとの闘いが激しくなった。でも僕は、いずれにせよ彼らには勝てるだろうと確信していた。だって、僕らは完璧なパッケージングでレースに臨めていたから。

ロメイン デュマ (Audi R15 TDI #9)
何と言っていいか分からない1日だった。例え小さなものだとしても、優勝のチャンスは必ずあると思っていた。そして、今回の週末を素晴らしいものにしたのは、我々ドライバーだけではない。僕はすべてを素晴らしいものにしてくれたチーム、メカニック、エンジニア、そしてチームメイトのドライバー達に感謝したい。僕らはお互いにすべての情報を共有出来ていたし、レース中には強力なヘルプを得られていた。それはとても重要なことだった。チームの情報管理は素晴らしかった。すべての人間が情報を共有して動き、誰もミスをしなかった。そしてそれは最終的に大きな成果をもたらしてくれた。僕らは総合優勝に返り咲くことが出来たし、それこそが僕らの目標だった。とても満足している。

マイク ロッケンフェラー (Audi R15 TDI #9)
ただただ信じがたい。万感胸に迫る思いだ。ルマンで優勝するという目標は、常に大きな夢でもある。アウディチームに加入した当初は、やりにくい面もあったが、今はチームからの信頼を得て、とても満足している。そしてついに、ティモ(ベルンハルト)やロメイン(デュマ)と共に、優勝を勝ち取った。みんな、ありがとう。アウディ、ヨーストチーム、スタッフのみんなに感謝している。最高だ!

【ルマン24時間レース 決勝結果】

1. ベルンハルト/デュマ/ロッケンフェラー (Audi R15 TDI) 397ラップ 24時間1分23.694秒
2. フェスラー/ロッテラー/トレルイエ (Audi R15 TDI) -1ラップ
3. カペロ/クリステンセン/マクニッシュ (Audi R15 TDI) -3ラップ
4. アヤリ/アンドレ/メイリック (ORECA-Aim) -28ラップ
5. レベンティス/ワッツ/ケイン (Acura/Honda) -30ラップ

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LM24:プジョーシトロエンジャパン・プレスリリース”~来年の勝利を誓って~ ”

ル・マン24時間耐久レース 2010年6月12~13日

2010年6月13日(日)
プジョー・スポール発【最終結果】

2009年のル・マン24時間耐久レースでは見事なワンツー・フィニッシュを決めたプジョー。
今年はディフェンディング・チャンピオンとしてライバルを迎え撃つこととなりました。「来年こそ勝つ」、プジョー・スポールのディレクター、オリビエ・ケスネルは誓いました。

昨年から好調を維持し、ここまで4連続のワンツー・フィニッシュ。チーム・プジョー・トタルは、2010年ル・マン24時間耐久レースに、最高のチーム状態で臨みました。予選でプジョー 908 HDi FAPは4年連続でポールポジションを獲得。プジョーが予選4位までを独占する結果となりました(ワークスカー3台と、チーム・オレカが1台)。

土曜日午後3時、3号車を先頭にスタートしたプジョーの4台は最初の3時間、先頭を守ります。ところが、セバスチャン・ブルデー、ペドロ・ラミー、シモン・パジュノーの乗る3号車が17時28分にモノコック・サスペンション取り付け部のトラブルでリタイヤしました。

残る3台のプジョーはレースを牽引し続けましたが、夕刻になってアンソニー・デイビッドソン、マルク・ヘネ、アレクサンダー・ウルツの乗る1号車がスターター・モーター・オルタネーター・マネジメントシステムの交換で遅れ、ここからはニコラ・ミナシアン、フランク・モンタニー、ステファン・サラザンの2号車がレースを主に引っぱる展開となります。ところが、早朝、2号車もエンジン故障のためリタイヤとなりました。

プジョーに残された最後のワークスカーとなった1号車に期待がかかりましたが、意地の走りを見せていた彼らもフィニッシュまで2時間というところで、エンジン故障のためリタイヤを余儀なくされました。
残ったオレカ・プジョーは、最速ラップタイムを叩きだしたものの、同じくエンジントラブルで終盤リタイヤとなりました。「908 HDi FAPがデビュー以来、これだけのエンジントラブルに見舞われたのは初めてのこと」と、プジョー・スポールのテクニカル・ディレクター、ブルーノ・ファミンは首をかしげました。

プジョー・スポール・ディレクター、オリビエ・ケスネル
「とても手強いライバル相手に、スタートから速いペースで戦っていた。実際、私たちの方が速かったが、安定性は相手の方が上だった。大事なのは勝つことで、トップスピードを出すことではない。これまで4連続のワンツー・フィニッシュを決めてきたが、記録はいつか途切れるもの。不運なことに今回がそのときだった。勝つためにできるかぎりのことはやってきたので、残念だ。
何が悪かったのか、明日から分析を始める。今日は思い切り、負けをかみしめるよ。でも夜が明けたら、気持ちを切り替えて戻ってくる。2011年に、もっと強くなって戻ってくるためにね。

全力を尽くしたが、勝利は叶わなかった。プジョーは「人」の企業。レースの結果で、企業価値が揺らぐことはない。各界の数多くの有力者の皆様から、力強いサポートをいただき、できるかぎりの挑戦をしてきた。果敢に攻め、プジョーの力を示すことができた。非常に残念な結果になったが、何ら恥じるところはない。

応援してくださったみなさんをがっかりさせてしまった。本当につらい。でも、こうした結果が出た以上は当然のことだ。今、大事なことは、同じことを繰りかえさないようにするだ。今日のリターンマッチには負けた。でも、来年は勝つことを誓うよ」

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LM24:ルマン24時間レース 暫定結果

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2010年6月13日 (日)

LM24:アウディ1-2-3で2年ぶりにルマンを制す!

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2010年ルマン24時間レースは、ティモ・ベルンハルト/ロメイン・ダマス/マイク・ロッケンフェラー組のアウディR15の9号車が397ラップを走破して優勝。2位に1ラップ遅れて8号車、続いて7号車と、アウディは1-2-3の完勝で、2年ぶりにルマンでの勝利を奪還した。

4位には6号車のオレカ01-AIMがガソリンエンジンの最上位、5位にはルマン初参戦の42号車ストラッカ・レーシングのHPD ARX-01cがクラス優勝となった。終盤まで4位につけていたローラ・アストンマーチンの007号車は6位に順位を落とした。

GT2クラスの77号車、フェルベマイヤー・プロトンのポルシェ997 GT3 RSRが総合11位と、総合13位のGT1のトップ50号車のランブレ・コンペティションのサリーンS7Rを抑えてクラス優勝を飾った。

野田 英樹の39号車KSMローラ・ジャッドは26位で完走。JLOCの69号車ランボルギーニ・ムルシエラゴは138ラップでリタイヤに終わっている。

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