2022年9月12日 (月)

WEC:TOYOTA GAZOO Racing、「ホーム」富士でのハイパーカー初レースで1-2フィニッシュ!

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2022年9月11日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WEC2022年シーズン第5戦 富士6時間 決勝
9月11日(日)富士スピードウェイで2022年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦富士6時間の決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のハイパーカー GR010 HYBRID2台が1-2フィニッシュを飾りました。

2019年以来、3年ぶりの開催となったWEC富士ラウンド。世界チャンピオン獲得のためにも必勝態勢で臨んだTGRは、ハイパーカーGR010 HYBRIDにとって初レースであり、ル・マン24時間の勝利を持って臨んだ凱旋レース「ホーム」富士でのWEC戦を見事な勝利で祝いました。

セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の3名が駆るGR010 HYBRID 8号車は、6時間にわたる完璧なレース運びで、第3戦ル・マン24時間に続く、今季2勝目を挙げました。この勝利は、TGRにとってホームコースである富士での現行WEC戦で、9戦中8勝目となります。

2021年のWECチャンピオンである小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの駆るGR010 HYBRID 7号車は8号車に続く2位でチェッカー。TGRは全6戦で戦われる2022年シーズンの第5戦富士ラウンドを、完璧な戦いぶりで1-2フィニッシュという、チームに取ってこれ以上ない結果で終えました。

ホームレースで最多ポイントを獲得したTGRは、マニュファクチャラーズタイトル争いで、今大会3位に終わったアルピーヌとの差を26ポイント差に拡大。また、優勝した8号車のドライバーは、ドライバーズランキングでもトップと同点で並び、最終戦でチャンピオンを決することとなります。

朝から快晴に恵まれ、レース日和となったこの日、午前11時にグランドスタンドの熱狂的な母国ファンに見守られる中、小林可夢偉が駆る7号車がポールポジションから隊列を率いて6時間のレースをスタート。序盤は小林の7号車が、2番手スタートのブエミの8号車との僅かな差を保ったまま周回を重ねていきました。

1時間が経過したところで数秒差のまま2台はピットへ向かい、左側の2本のみタイヤを交換し、1-2体制は維持したままコースへと復帰。しかしその後まもなく、ペースの勝る8号車のブエミが64周目に7号車の小林をかわし、2台の順位が入れ替わって8号車が首位に立ちました。

2時間を経過したところで7号車はロペス、8号車はハートレーへとドライバーチェンジ。この2度目のピット作業を終えた時点で、2台の差は6秒ほど。そして、3位につけるアルピーヌ36号車には50秒ほどの差をつけていました。

首位を行く8号車のハートレーは好ペースでの走行を続け、2位で追うロペスの7号車との差をじりじりと拡大。レースが折り返し、最後のドライバー交代となる、残り2時間の時点で、8号車と7号車の差は約30秒まで拡大していました。

首位8号車の最終スティントのバトンを受けとったのは、今季、スーパーフォーミュラでここ富士での勝利を飾っている平川。7号車のコンウェイとの2台のGR010 HYBRIDは、この時点で3位のアルピーヌ36号車に対し、ほぼ1周の差をつけており、最後の2時間はリスクを犯すことなく、着実にポジションを守ったまま2台揃ってチェッカーを受けるべく、ペースをコントロールしながらの走行となりました。

そして6時間が経過し、一度もセーフティカーやフルコースイエローの出なかった232周を走り切った平川のドライブする8号車がトップでチェッカー。TGRにとっての今季3勝目、また、2012年以来通算75戦目の現行WECで37勝目を挙げました。7号車のコンウェイも8号車と同一周回、1分8秒382遅れの2位でチェッカーを受け、チームは今季2度目となる1-2フィニッシュを果たしました。

マニュファクチャラーズ、ドライバーズのどちらも、タイトル決定はシーズン最終戦となる次戦バーレーン8時間で決されることになります。中東バーレーン・インターナショナル・サーキットを舞台とする最終戦は、11月12日(日)に決勝が行われます。

豊田章男(TOYOTA GAZOO Racingチームオーナー)
我々の“ホームレース”が3年ぶりに開催され、
GR010 HYBRIDは初めて富士を走ることができました。
開催に向けご尽力いただいた皆さま、ありがとうございました。

富士スピードウェイでは、ファンの皆さまが、我々に「おかえり」と言いながら声援を送ってくれていました。
その沢山の応援に、ワンツーフィニッシュで「ただいま」と応えられて、本当によかったと思います。

チーム代表の可夢偉をはじめ、全てのチームメンバーに感謝します。
みんなありがとう!

ドライバー達は、“水素エンジンに乗ってみたい”とレースウィーク中に時間を割いてくれました。
「内燃機関の音や振動は絶対になくしてはいけないと思っています。
そういう意味でも、モリゾウさんが示したビジョンは素敵です。
この開発が将来どこに向かうのか、すごくワクワクしています。
将来、水素エンジンのレーシングカーでぜひレースがしてみたいです!」

セバスチャン・ブエミ選手は、水素エンジンに乗った後、こんな言葉を私に送ってきてくれました。

レーシングドライバーたちは色んなクルマに乗ってきています。
そんな彼らがワクワクし続けられる技術を、彼らとも一緒になって、これからもつくっていければと思います。

ドライバーのみんな、また一緒に“音と振動”を楽しみましょう!

追伸1
勝田範彦選手、木村選手、ラリー北海道優勝おめでとうございます。
乗りにくかったクルマを工夫で乗りこなしていただいたと聞きました。
それによって我々のメンバーも鍛えられたと聞いています。
いつもながら範さんに感謝です。
今回もありがとうございました!

追伸2
ギリシャのみんなにも苦しい戦いをさせてしまいました。
エルフィンとエサペッカには、車両トラブルを出してしまって申し訳ない気持ちです。
残り3戦となりましたが、好調だった前半戦のことは一度リセットしてもう一度“ドライバーが乗りやすいクルマ”をチームみんなで考え直しましょう!
まずは3週間後のニュージーランド戦よろしくお願いします。

その後、スペイン戦を挟み、ついに“初めてのラリージャパン”です。
今週の富士のように「おかえり」と迎えてくれる多くのファンが待ってくれています。
ワンツーフィニッシュ以上の「ただいま」を言えるように、がんばりましょう!

ヤリ-マティ代表をはじめ、チームのみんなよろしく頼みます!

追伸3
ニュルでは仲間達がGR 86とLCを鍛えてくれています。
昨日、6時間を走り切ってクラストップで無事完走。
そして今まさに、もう6時間のレースを走ってくれていると思います。

ニュルらしい天気で不安定な路面と聞きました。
安全第一でクルマたちを鍛えて帰ってきてください!

追伸4
世界の色んな道でクルマを鍛えてくれているドライバー達みんなに感謝!
そして、ドライバーたちと一緒にもっといいクルマづくりを実践してくれているメカニック、エンジニア、工場の仲間たちにも感謝!
これからも、もっといいクルマづくりをみんなで心ひとつに続けていきましょう!

小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
富士6時間は非常に重要なレースであり、今日の結果はTOYOTA GAZOO Racingにとってこれ以上のない最高のものになりました。チーム全員がこのレースのために懸命に働き、ミスのない戦いで素晴らしい結果に結びつけてくれました。皆を誇りに思います。ハイパーカーの争いは非常に熾烈なものでしたが、我々自身のレースは非常に順調で、力強いパフォーマンスを見せることができました。この結果はチームの努力、そして、トヨタの関係者や全てのパートナーのサポートのおかげです。応援してくれたファンの皆様にも感謝しています。今日のような好天の下、また富士スピードウェイでのWECレースを戦えたことを素晴らしく思います。これでひとつ肩の荷が下りましたが、次はバーレーンでの戦いが待っています。ドライバーとマニュファクチャラーの両タイトル獲得へ向け、努力していきます。我々にとって重要な目標であり、集中力を切らさずにベストを尽くしていきます。

マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):
今日チームは素晴らしい仕事をしてくれて、目標だったホームレースでの1-2フィニッシュを果たすことができました。ル・マンを終えてからは、富士が我々にとって最も重要なレースだったので、チームにとって完璧な結果となりました。今日、我々7号車は、クルマのパフォーマンスを最大限引き出すことができませんでした。8号車の方が我々よりも少し速く、彼らには敵いませんでしたが、我々7号車もミスのないクリーンなレースを戦いました。優勝した8号車は見事な戦いぶりでした。TOYOTA GAZOO Racingと全てのパートナーの皆様へ祝福を送ります。レースウィークを通して応援してくれたファンの皆様にも感謝しています。

ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー):
チームにとって最高の結果です。このレースは我々にとってとても重要であり、そのためにずっと努力を続けてきました。ラップタイムだけを見ているだけでは、今日のハイパーカークラスの戦いがどれだけ大変だったかというのはわかりにくいと思います。チームは完璧なレースをしてくれて、本当に満足しています。勝った8号車、おめでとう。もちろん我々は勝てなかったので最高に嬉しいというわけではありません。しかし、我々にも良いスティントはありましたし、これがレースです。今年は我々7号車にとっては厳しいシーズンとなっていますが、最終バーレーン戦では最高の形で締めくくり、チームの2つのチャンピオン獲得に貢献できるよう頑張ります。

セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー):
3年ぶりのTOYOTA GAZOO Racingの母国レースで勝つことができ、とても良い気分です。我々はクリーンなレースを戦い、ミス無く、全てを完璧に行いました。ピット作業も素晴らしく、全部予定通りに行きました。この最高の結果を共に勝ち取ったチームには本当に感謝していますし、特に亮はこの週末、素晴らしい走りをしてくれました。我々にとって最高の結果で、ドライバーズランキング首位タイに並べたことで、タイトル獲得の大きなチャンスと共にバーレーンへと向かうことになります。シーズン最終戦も今日のようなレースが再現できるよう、ベストを尽くします。

ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
今日のGR010 HYBRIDは本当に最高のクルマで、レースは信じられないほど順調でした。こんなことはめったにありません。我々8号車は、路面温度が高くなることを見越してセットアップを変更し、それが効を奏したことで、チームメイトの7号車よりも少し速さがありました。スタートを担当したセブが力強い走りで首位に立ち、それを引き継いだ私が後続とのギャップを拡げることができ、そして、最後を担当した亮も良い走りを見せてくれました。全て完璧で上手く行ったレースのひとつになりました。強かったドライバー同様に、最高の働きをしてくれたエンジニアチームとメカニックにも本当に感謝しています。この形で最終戦バーレーンでのチャンピオン争いに臨むというのは最高の展開です。

平川亮(8号車 ドライバー):
富士は私にとってホームコースであり、レースキャリアを築き、育ってきたコースでもあります。それだけにここでの世界選手権で勝てて感無量です。ル・マンでの勝者としてここ富士にやってきて、自分の母国レースでの勝利を切望すると共に、プレッシャーも感じていました。しかし、チームが素晴らしい仕事で応えてくれました。私自身の2回のスティントは楽しんで走ることができましたし、チェッカーを受けたときは最高の気分でした。これでランキング首位タイに並んだので、この勢いを活かしてシーズン最終戦に臨みたいと思います。今夜はこの最高の瞬間をじっくりと味わい、そして、バーレーンでのタイトル獲得へと意識を切り替えます。

TOYOTA GAZOO Racing

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2022年9月11日 (日)

WEC:Rd.5富士6時間レース 決勝結果

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WEC:TOYOTA GAZOO Racing、小林可夢偉が富士でのハイパーカー初ポールポジションを獲得!

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2022年9月10日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WEC2022年シーズン第5戦 富士6時間 予選
2022年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦富士6時間の予選が行われ、今回初めて富士を走るTOYOTA GAZOO Racing(TGR)のハイパーカー、GR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉がポールポジションを獲得。ブレンドン・ハートレーの8号車も僅差の2番手で続き、TGRは「ホーム」富士での凱旋レースを最前列グリッドに並んでスタートすることとなりました。

3年ぶりのWEC開催となった富士スピードウェイに集結した多くの母国ファンの見守る中で行われた予選で、TGRは今季2度目、富士では4度目となるポールポジションを獲得しました。

小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの駆るGR010 HYBRID 7号車は、小林が予選アタックを担当し、1分29秒234の好タイムでポールポジションを獲得。セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の8号車は、ハートレーのアタックで、ポールの7号車に僅か0.020秒及ばなかったものの2番手タイムをマークし、TGRが予選1-2を占めました。

このポールポジション獲得により、TGRはマニュファクチャラーズポイントで貴重な1ポイントを追加し、タイトル争いでのリードを16ポイントへと拡げました。

ハイパーカーとLMP2クラスの予選は、気温は28度ながら、昼過ぎから顔を出した強い日差しに照らされた路面温度は約43度まで上昇する中、午後3時より10分間で行われ、2016年にWEC富士大会を制している7号車の小林は、新品タイヤを装着して臨んだ計測最初のアタックで最速タイムをマーク。予選の前に行われた公式練習で最速タイムを刻んだハートレーも同じく最初のアタックラップで小林に僅かに及ばないものの素晴らしいラップタイムを記録しました。

富士スピードウェイは、今季のWECが開催されるサーキットの中で1周の距離は最短なこともあり、10分間と短い予選セッションでしたが、2台は最初のアタックラップの後に1周ペースを落としてタイヤとブレーキのクールダウンを行った後、ポールポジションを目指して再度アタックに挑みました。

この再アタックで、小林は惜しくもタイム更新ならず。ハートレーは自身のベストタイムを1000分の1秒更新しましたが、小林のタイムには0.02秒及ばず。しかしこの結果、TGRにとって初となる、富士スピードウェイでの予選1-2を達成しました。3番手にはアルピーヌ36号車が続き、ハイパーカークラスは5台全車が1秒以内に入る予選結果となりました。

素晴らしいパフォーマンスで僅差の予選を1-2という最高の結果で終えたTGRですが、チームの目標はもちろん、明日11日(日)に行われる決勝レースで、9回目の開催となるWEC富士戦での8勝目を勝ち取ることです。今レースはTGRが2012年に現行WECに参戦してから75戦目となり、6時間で争われる決勝レースは、午前11時にスタートが切られます。

小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
母国のレースでポールポジションを獲得でき、最高の気分です。私のアタックラップでは、まだ少し改善の余地もありましたが、ポール獲得には十分でした。GR010 HYBRIDがここ富士でも速いこと、そのパフォーマンスを示すことができてとても嬉しいです。ル・マンが終わった後、チームは富士での勝利を次の目標としてハードワークを続け、そのおかけで今日の結果へ繋がったと思います。ハイパーカーにとって初めてとなる、ここ富士でのアタックは大きな挑戦でしたが、それだけにチーム全員の尽力に感謝します。このレースウィークでは、今日の時点でも信じられないほど多くのファンの皆様が訪れてくれていて、明日もたくさんの観客やゲストの方が来てくれると思います。決勝レースでも、来てくださった皆様と勝利を祝うべく全力を尽くします。

ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
我々のホームコースである富士で、母国のファンの皆様が見ている前での予選1-2は素晴らしい結果です。私と可夢偉との差は非常に僅差で、100分の2秒ほどしかありませんでした。私のアタックラップは完璧とは言えませんでしたが、可夢偉も同じ状況だったことはわかっています。とても難しい路面で、各所ですぐコンマ1秒単位のロスをしてしまう状況でした。チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれましたが、明日は簡単にはいかないでしょう。アルピーヌが非常に僅差のタイムを出しており、プジョーの2台もそれほど離れていません。決勝レースも厳しい戦いになるとは思いますが、我々のGR010 HYBRIDはここ富士に合っていて、良いポジションからスタートすることができます。

TOYOTA GAZOO Racing

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2022年9月10日 (土)

WEC:Rd.5富士6時間レース 公式予選

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WEC:Rd.5富士6時間レース フリー走行3回目結果

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2022年9月 9日 (金)

WEC:Rd.5富士6時間レース フリー走行2回目結果

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No.94 Peugeot 9X8 (C)WEC media 拡大します

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WEC:Rd.5富士6時間レース フリー走行1回目結果

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2022年7月11日 (月)

WEC:TOYOTA GAZOO Racing、波乱のサバイバル戦で2台のGR010 HYBRIDが表彰台を獲得

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2022年7月11日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WEC2022年シーズン第4戦モンツァ6時間 決勝

7月10日(日)イタリアのモンツァ・サーキットで2022年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦モンツァ6時間の決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の2台のGR010 HYBRIDは、8号車が首位と僅差の2位、7号車が3位に入り、ダブルで表彰台を獲得しました。

記念すべき100周年を迎えた「スピードの殿堂」と呼ばれる伝統のモンツァ・サーキットで行われた今大会は、アクシデントが多発する波乱のレースとなりました。ハイパーカークラスでは新たなマニュファクチャラーを迎え、激しいバトルを展開。TGRの2台のGR010 HYBRIDは最後まで首位を争いましたが、惜しくも勝利には届きませんでした。

ル・マン24時間での勝利も記憶に新しい、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、レース序盤にテクニカルトラブルに見舞われながらも追い上げ、最後は平川が、優勝したアルピーヌ36号車に僅か2.762秒まで迫りましたが、惜しくも逆転には至らず、2位でフィニッシュしました。

昨年のモンツァを制した小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車はレース中盤、首位での走行時にアルピーヌとの接触でタイムを失い、2周遅れの3位でチェッカー。アクシデントが多発し、ライバル勢がトラブルなどで戦列を去るサバイバルレースとなる中、最後まで着実に走り抜いたTGRの2台は、ダブルで表彰台を獲得しました。

今シーズン初めて4つのマニュファクチャラーが競い合うこととなった今大会でしたが、TGRはマニュファクチャラーズポイントランキングでアルピーヌに15ポイント差の首位、ドライバーズポイントでは8号車が首位のアルピーヌ36号車に10ポイント差の2位、7号車が30ポイント差の3位につけており、残り2戦で逆転のタイトル獲得に挑みます。

2台のGR010 HYBRIDは、序盤からチームメイト同士での接近戦を繰り広げました。クリーンなスタートが切られた後、2番手スタートの8号車ブエミは、後方のアルピーヌからのプレッシャーを抑えて2位をキープ、4番手スタートの7号車ロペスは、アルピーヌを僅差で追う形となりました。

スタートして30分の間に2回のフルコースイエローが出され、ハイパーカークラスの車両はこの間に全車給油のためにピットイン。TGRは的確な戦略により、7号車が3位へとポジションを上げ、2台のGR010 HYBRIDは2-3位体制となりましたが、首位を逃げるグリッケンハウスとの差は大きく広がっていました。

スタートから1時間、ブエミの8号車が電気系のトラブルに見舞われペースダウン。4位へとポジションを落としました。8号車は次のピットストップでシステムの再起動を行い、30秒ほどのタイムロスにより5位でレースに復帰。その後、ブエミはペースを取り戻し、前を行くプジョー94号車をかわして4位へと浮上しました。2時間が経過する頃、この日3度目のフルコースイエローが出され、各車ピットイン。7号車はコンウェイへとドライバー交代し、アルピーヌとの2位争いを展開。8号車はハートレーがステアリングを握りました。

スタートから2時間半経過時に発生したGTクラス車両のアクシデントによりセーフティカーが導入され、レースは大きく動きました。ハイパーカークラスの全車がピットへ向かい、ここで迅速なピット作業に助けられたコンウェイの駆る7号車がグリッケンハウスをかわし首位に立ちました。レースの折り返しとなる3時間経過時点でセーフティカーが退去し本格的なレースが再開。2位を走行していたグリッケンハウスが、フルコースイエロー中の速度超過によりドライブスルーペナルティを受けたため、8号車のハートレーがこれをかわし2位へ。ハートレーはその後もアルピーヌからの猛追を受けますが、次のピットストップまで2位のポジションを守りました。

TGRの2台とアルピーヌ、これら3台のハイパーカーはそれぞれ数秒という僅差のままレースは最後の2時間に突入。タイヤ交換のタイミングが異なるため、ピットストップごとに順位が入れ替わる展開となりました。

残り1時間が近づいた時、首位は小林のドライブする7号車、これに平川の8号車が続き、3位のアルピーヌを抑えてTGRの1-2体制となっていましたが、タイヤ交換タイミングの違いで、新しいタイヤを装着したアルピーヌが平川の8号車を激しく攻め、平川も素晴らしいドライビングでこれをしのぎ続けましたが、153周目に惜しくもかわされ3位に後退。その翌周、首位を逃げる小林の7号車と、2位で追うアルピーヌの2台がコースストレート上で接触するというアクシデントが発生しました。

7号車は右リアタイヤのパンクと車体右後部にダメージを負い、小林はスローダウンしながらも修復のためピットへと戻ってきました。フルコースイエローが出されたため、7号車は1周のタイムロスで済み、3位でコースへと復帰。残り1時間でレースが再開されると、7号車をかわして2位へポジションを上げた平川の8号車は猛烈な追い上げを開始しました。

平川は素晴らしいドライビングで周回遅れの車両をかわしながら首位のアルピーヌとの差を詰めていき、最後までプレッシャーをかけ続けましたが、約3秒及ばず2位でチェッカー。小林の7号車は接触により90秒間のピットストップというペナルティを科され、2周遅れながら3位フィニッシュを果たしました。

シーズン後半戦に入ったWECも、モンツァ大会を終えて残り2戦。次戦は2019年以来の開催となる富士6時間レース、チームはこれまで8回開催された富士ラウンドで7勝を挙げています。9月11日(日)に決勝が行われるホームレースの富士、熱狂的なファンの皆様が見守る前で、更なる勝利を目指します。

小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
優勝を目指して全力を尽くしましたが、その機会を逃してしまいました。今日は、2台共の表彰台獲得が精一杯でした。私のスティントでは、走行ペースで少し苦戦しました。ポジションを守るために、ピットストップでタイヤを交換しないという戦略を採った結果、狙い通りポジションを維持できましたが、その後のペースが落ちてしまいました。そして、アルピーヌと接触、車両にダメージを負って1周遅れとなり、さらにペナルティも科されましたが、結果的には最終的なレース結果には大きな影響はなかったと思います。今日は満足のいくレースができなかったので、次戦へ向けてさらに努力する必要があります。ドライバーズとマニュファクチャラーズの両タイトルを獲得するためには、次戦富士で絶対に勝たなくてはなりません。WECはハイパーカー間のバトルが激化し、今後もチャレンジングなレースが続くと思いますが、ファンの皆様にとっては素晴らしいことであり、我々もこの戦いを楽しんでいます。我々の2台どちらにもまだタイトル獲得のチャンスは残っていますし、絶対に諦めません。

マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):
7号車にとっては不完全燃焼のレースで、残念ながらタイトル争いでもまた一歩後退してしまいました。我々はレースをリードしていましたが、数周で全てを失ってしまいました。運があれば勝てるペースだと感じてはいましたが、タイヤ戦略が順位を左右するレース展開となりました。接触で優勝争いからは脱落してしまいましたが、3位表彰台は今日の我々にとっては最善の結果です。この結果からさらに学び直し、シーズンが終わるまでハードワークを続けて行く必要があります。

ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー):
この厳しかったレースウィークを考えれば、最終的に2位、3位という結果はチームにとっては悪いものではありません。残念ながら我々は接触でダメージを負って周回遅れとなり、また、ペナルティも受けることになってしまいました。その時点で我々のレースは終わってしまいましたが、それまでは優勝を争い、エキサイティングなレースでしたが思い通りにはなりませんでした。今シーズンの残り2戦も、今日のように激しいものとなると思いますが、その接近戦を勝ち抜いていかなくてはなりません。次戦富士では強さを取り戻し、勝てるように頑張ります。

セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー):
2台それぞれに様々なことがあったレースでした。勝てるチャンスがあっただけに、僅差でそれを逃したのは少し残念です。レース序盤に見舞われたトラブルでは、タイムロスを最小限にすべく全力を尽くしましたが、クルマが正常に走らず、容易ではありませんでした。セーフティカーが導入されたことで首位との差を詰めることができ、再びチャンスが巡ってきました。ブレンドンと亮が素晴らしい走りを見せてくれて、最後アルピーヌを追い詰めることができたのは良かったです。

ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
とても良いレースができたと思っていますが、6時間のレースにおいて数秒差で勝利を逃すというのは、やはり少し悔しいです。セブはレース序盤にトラブルに見舞われましたが、上手く対処したおかげで大きくタイムをロスすることなく済みました。我々8号車3人のドライバーはレースを通して良いペースで走り抜き、エンジニアとメカニックも素晴らしい仕事をしてくれました。今日のアルピーヌは速かったです。我々も悪くはなかったですが、僅かに及びませんでした。この接戦をものにした彼らへ賛辞を送ります。次戦富士ではもっと強くなって戻って来たいと思います。

平川亮(8号車 ドライバー):
逆転勝利を目指し全力で最後まで攻めたのですが及ばず、2位という結果は少し残念です。チームはセブのトラブルによく対処してくれて、上位から大きく離されずに済み、その後のセーフティカーで首位争いに復帰することができました。首位のアルピーヌをずっと僅差で追っていたのに、逆転できなかったのは悔しいです。シーズンは残り2戦となり、次戦富士は私にとってのホームレースです。チャンピオン獲得のためには、残り2戦アルピーヌよりも前でフィニッシュすることが必要であり、目標ははっきりとしています。表彰台の中央に返り咲くため、プッシュを続けます。

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WEC:Rd.4モンツァ レース結果

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2022年7月10日 (日)

GR010 HYBRIDの2台は2番手、4番手グリッドから決勝レースに臨む2022年7月10日

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WEC2022年シーズン第4戦モンツァ6時間 予選

7月9日(土)、イタリアのモンツァ・サーキットで2022年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦モンツァ6時間レースの予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のハイパーカー GR010 HYBRIDは8号車が最前列2番手グリッドを確保。7号車はその後方4番手につけ、10日(日)の決勝レースのスタートに臨みます。

先月のル・マン24時間レースを制したセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車はハートレーがアタックを担当。ポールポジションのグリッケンハウスから0.919秒遅れとなる1分36秒335をマークして2番手につけ、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車は小林がアタックし、8号車と0.584秒差の4番手となりました。

今年100周年を迎える伝統のモンツァでのハイパーカーとLMP2クラスの予選は、終盤の赤旗により予定されていた10分間よりやや短い幕切れを迎えましたが、この日、予選の前に2度に渡って行われた練習走行セッションで、チームは決勝、及び予選への準備を進めました。90分間で行われた練習走行2回目では、日曜日の決勝レースを見越したメカニカル面のセットアップ最適化に取り組みました。僅か0.424秒の中にハイパーカークラスの6台が入る接戦となったこのセッションでのトップタイムは、8号車のハートレーがマークしました。

公式練習3回目は1時間で行われ、まず予選へ向けた調整を行いました。小林とハートレーは新品タイヤと少ない燃料を搭載し、10分間で行われる予選へ向けた準備を進め、その後は決勝レースに向けた車両セットアップやタイヤ関連のプログラムを進めました。

ハイパーカーとLMP2クラス車両がアタックする予選は、現地時間午後5時50分に開始。気温30度、路面温度50度という暑さの中で、スターティンググリッド争いも熱い戦いとなることが予想されました。2台のGR010 HYBRIDは、他の車両のいない、コースがクリアな状況でのアタックを狙い、他の車両よりもやや遅れてコースイン。しかし、最初のアタックラップで、小林の7号車はトラックリミット違反を取られてタイム抹消。ハートレーもブレーキングでフロントタイヤをロックさせ、タイムロスを喫してしまいました。

8号車のハートレーはその後の2周でタイムを更新し、2番手へ浮上しましたが、設定された性能調整(バランス・オブ・パフォーマンス:BoP)もあり、ポールポジションのグリッケンハウスとは1秒近い差をつけられることとなりました。7号車の小林は翌周、最後のアタックへ向けて状況を整え直すと、4周目に1分36秒919をマークし4番手グリッドを確保。その直後にプジョー93号車がコース上にストップし、セッションは赤旗中断となりました。

残り1分半ほどで出された赤旗により、セッションは再開されることなくそのまま終了、TGRの2台のGR010 HYBRIDは、2番手、4番手というスターティングポジションから、第2戦スパからの3連勝へ向け決勝に挑みます。決勝レースは10日(日)現地時間の正午(日本時間午後7時)に6時間に渡る戦いのスタートが切られます。

小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):
2番手と4番手からのスタートは、今日の状況を鑑みれば悪くない結果です。我々はスパとル・マンで連勝しているだけに、ポールが取れなかったことは少し残念ですが、決勝レースは長いので、ポジションを上げるために全力でプッシュしていきます。グリッケンハウスは、この週末ずっと速かったので、ポールポジションを獲得したことは素晴らしいと思います。ハイパーカークラスが実力のある4つのマニュファクチャラーにより僅差で競い合えるのは、ファンの皆様にとっても素晴らしいことです。ライバル達との接戦は良いことですが、我々は、自分たちの車両から最大の性能を引き出し、ミス無くクリーンなレースを戦う必要があります。我々はもちろん勝利を望んでおり、それが決勝レースでの目標です。

ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):
まず、ここモンツァでGR010 HYBRIDの限界まで攻めることができ、気持ちよかったです。しかし、誰もが小さなミスを犯し、今日は難しい予選となりました。ブレーキング区間の路面に大きな凹凸があるこの高速サーキットでは、非常にブレーキをロックさせやすいです。完璧なアタックラップだったとは言えません。予選アタック中、コースの各所で僅かなミスがありましたが、全てのドライバーが同じだったと思います。グリッケンハウスは明らかに我々よりも速く、彼らのポールポジション獲得を祝福します。1周のアタックでは彼らに大きなアドバンテージがあると思いますが、重要なのは予選だけではありません。2番手というグリッドポジションには満足していますし、明日は6時間という長いレースで、あとひとつ順位を上げれば良いだけです。練習走行では、ハイパーカークラスのタイムは非常に接近していました。6台のハイパーカーによる僅差のバトルはエキサイティングなものになるはずで、決勝レースが楽しみです。

(C)TOYOTA GAZOO Racing

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